悩みの種

カメオとカメコは幼なじみである。

カメオはカメコに恋心を抱いていたが、カメコは長年幼なじみとして連れ添ったカメオからの恋心には気付かず、その現状がカメオを日々悩ませていた。

そんなある日カメオ達のいるA国がB国と戦争を始めた。

B国の空爆によりカメオ達の住む街は燃え盛った。

カメオはカメコを連れて空爆から逃げていた。

そんな時、逃げるカメオの前に強固な地下シェルターが見つかった。

カメオは安堵し、このシェルターに入れば助かると確信した。

しかし、あろうことかこの地下シェルターは扉が吹き飛んでしまっていた。

呆然とする2人だったが次第に空爆は勢いを増し、最早逃げきることは困難に思われた。

カメオは考えた。どうすれば愛するカメコを救うことが出来るのか。

考えた末にカメオはカメコを地下シェルターに落し入れた。

驚くカメコにカメオは言い放つ。

｢俺はお前が好きだ！お前にはどうしても生き残って欲しいんだ！｣

カメオは吹き飛んだ扉でシェルターに蓋をした。幸い扉に歪み等はなく、付け根からもげただけだったためにすんなりと蓋をすることが出来た。

しかしそれだけでは足りない。

カメオは重石に使えそうな瓦礫をありったけ集めて、シェルターの扉を補強した。

補強し終わった時には火の手は回りきり、カメオが逃げることは不可能となった。

カメオは満足だった。愛するカメコを助けることが出来たのだから。

カメオは燃え盛る街と運命を共にした。



しばらくして、鎮火が完了した街を、A国の軍人が生存者の捜索にあたっていた。

見つかるのは焼死体ばかりで軍人はすっかり捜索を諦めきっていた。

そんな時、焼け焦げた瓦礫の中から金属を叩くような音がする。

軍人は仲間を呼び、瓦礫を撤去し、シェルターの扉を開けると、中からは無事生き延びたカメコが現れた。

カメコは涙を流して生存を喜んだ。

｢ありがとう…カメオ…本当にありがとう…｣

カメオへの感謝の言葉を口ずさみながら







まとめ

カメコへの想いに悩むカメオはカメコを助けるためにカメコをシェルターに落し入れた。結果カメオは死ぬが、カメコはカメオに感謝した。