「
『 おばけと 』
そこのみえない おみずのおばけ
のみこまれると おぼれてしまう
こわいよこわい とってもこわい
ねえねえわたし どうしたらいい?
きゅうにちかづく さわがしおばけ
どたばたしてて ぺちゃくちゃしゃべる
こわいよこわい とってもこわい
ねえねえわたし どうしたらいい?
かんかんかんと とっきゅうおばけ
わたしのほうへ ちかづいてくる
こわいよこわい とってもこわい
ねえねえわたし どうしたらいい?
くんくんくさい もうじゅうおばけ
ひくいなきごえ わたしにむける
こわいよこわい とってもこわい
ねえねえわたし どうしたらいい?
おばけたくさん こわいよこわい
おともだちなら たすけてくれる
おかあさんがね おしえてくれた
でもおともだち どこにもいない
おともだちには はやくあいたい
ねえねえわたし どうしたらいい?
」
最後のページまで読み終えた娘は不安げな表情で
そばにいる母親の方を向いている。
それに対し母は
「近くにいるよ」
「勇気を持って」
と繰り返し静かに言った。
この娘がおともだちに会うには、どうすれば良いのだろうか?
人死にますか?
NO 死人など出はしません。ええ。
絵本の内容を全て漢字変換しても成立しますか?
YES 成立しますとも。ええ。
非現実要素はありますか?
NO 非現実要素はございませんね。ええ。 [良い質問]
お友達とは人間ですか?
回答が難しいのですが、YESとお答えしておきましょう。ミスリード注意というやつです。ええ。
この娘は入院していますか?
YESと考えるのが自然でしょう。ええ。 [良い質問]
現実でも成り立ちますか?
YESです。3をご参照くださいませ。ええ。
おともだちとは、生きている人間ですか?
NO 生きているとは言い難いでしょうね。この辺、ミスリード注意です。ええ。 [良い質問]
「近くにいるよ」「勇気を持って」は暗号を解くヒントですか?
YESNO ヒントとはなりますが、暗号と考えないほうがよろしいでしょう。ええ。 [良い質問]
娘が黙読したとしても成立しますか?
NO 成立いたしません。ええ。 [良い質問]
絵本の内容は重要ですか?
YES 大変重要でございます。ええ。 [良い質問]
絵本の内容は何かの暗喩ですか?
YES まさに何かの暗喩です。ええ。 [良い質問]
娘は、漢字を読むことができますか?
NO 無理でございましょう。ただしミスリード注意です。ええ。 [良い質問]
娘の年齢は重要ですか?
NO 大まかに子供だと考えてくだされば十分です。ええ。
『おばけと』のところの空白は重要ですか?
YES 大変重要でございます。ええ。 [良い質問]
言葉遊びはありますか?
YESNO 言葉遊びというよりも、11より、暗喩とお考えください。ええ。
言葉遊び要素はありますか?
YESNO 言葉遊びというよりも、11より、暗喩とお考えください。ええ。
友達にあわせる「この娘」とは絵本を読んでる娘で間違いないですか?
YES 間違いございません。ええ。
この絵本は一般に流通している市販品ですか?
NO 市販品ではございません。手作りでございます。ええ。 [良い質問]
絵本はお母さんが購入したものですか?
NO 市販品ではございません。18もご参照くださいませ。ええ。 [良い質問]
娘にお友達はいますか?
NOとお考えになったほうがよろしいでしょうね。ええ。
娘が不安げな表情をしているのは絵本を読んだからですか?
YES それ以外にも不安の原因はございますがね。ええ。
「おばけと」が絵本のタイトルですか?
YESNO 「おばけと」が全てではございません。24をご参照ください。ええ。 [良い質問]
友達は娘の物理的近くにいますか?
YES 確かに物理的に近くにおります。ミスリードにはご注意ください。ええ。 [良い質問]
『』のなかには おばけと 以外にも何か言葉が入りますか?
YES 言葉が入ります。重要なことです。ええ。 [良い質問]
お友達は人間ですか?
YES 人間とお考えください。ただし7と同じ理由でミスリード注意です。ええ。
絵本の内容は問題文中に書かれているもので全てですか?
NO これが全てではございません。ええ。 [良い質問]
二十世紀少年ますか?
NOとお答えしましょう。『二十世紀少年』の内容を存じ上げませんので、確かなことは言えませんが。ええ。
おともだちはもう死んでこの世にいませんか?
NO 死んでいるわけではございませんが、生きているか死んでいるか、実はそれは重要ではございません。7もご参照ください。ええ。 [良い質問]
おばけ をモンスターに置き換えても成立しますか?
YES 成立しますとも。ええ。
この娘は何か視覚的な障害を患っている、それが治ればともだちに会えますか?
YES この娘は目が見えません。それが治れば良いのです。そのためにこの娘が何をすれば良いかお考えください。ええ。 [良い質問]
目の見えない少女は点字の絵本を読み、母はお友達も近くにいるから、勇気を出して角膜移植手術を受けようと言っており、手術を受けて成功すればお友達が見えるようになりますか?
YES その通りでございます。お見事です。ええ。 [正解]
お友達とは、娘の入院している病院の患者さんですか?
広い意味ではYESとも取れるでしょう。ええ。
娘は臓器移植が必要な病気で入院しており、ドナーを探していますか?
NO 30や31より、娘は視覚障害者です。ええ。
この絵本の文章におよもだちに会うヒントが有りますか?
そう問われれば、YESです。何を文章とみなすかは皆様次第ですが。ええ。 [良い質問]
娘のおともだちはもう亡くなっており、その子に読み聞かせるようにして娘は声に出して絵本を読んでいた。それを見た母親は「きっとおともだちはそばにいて聞いてくれているよ。」と言いましたか? [編集済]
NO おともだちについては28をご参照ください。ただし23より、きっとおともだちはそばにいるのでしょう。
母が「近くにいるよ」と言ったのは、おともだちのことですか?
YES その通りでございます。23とも関連いたしますね。ええ。 [良い質問]
絵本の内容は目、口、耳、鼻をお化けが欲しがっていますね?
NO そのような解釈をする内容ではございません。ええ。
絵本のお化けとは、病院の人たちですか?
NO 病院の人たちではございません。ええ。
娘が読んでいる絵本のタイトルは、本来は『おばけと』の前後になにか言葉が入りますか?
YES 言葉が入ります。40をご参照ください。ええ。 [良い質問]
本のタイトルは「こわいおばけとおともだち」で「おばけと」の部分のみ点字になっている。目が治れば「おともだち」の文字を読むことができますか?
YES 解説では違うタイトルですが、まさしくご指摘のとおりです。ええ。 [良い質問]
39より 何らかの条件を満たすことによって、『おばけと』の前後の文字を認識できるようになりますか?
YES その通りでございます。その条件とまだ明らかになっていない状況とは深く関連しておりますよ。ええ。 [良い質問]
娘は目が見えないので、お風呂や近づいてくる人、電車、動物などが全ておばけのように感じられている。その状態から助かるには角膜移植が必要で、母親はそんな娘のためにおともだち=角膜の提供者となりますか?
母親が角膜提供者になるのはNOですが、それ以外はYESです。素晴らしい推理ですね。ええ。 [良い質問]
お友達は五体満足健康体ですか?
YESとお考えください。ええ。
『〇〇〇おばけと◇◇◇◇◇◇◇◇』というタイトルの絵本ですか?
YES 文字数まで含めてその通りです。ええ。 [良い質問]
絵本は、「目が見えないから、聞こえる声や匂いなどの正体がわからずに怖い。今目が見えなくて怖いと思っているものは、目が見えるようになったら怖くなくなるよ」という事を表しており、勇気を出して角膜移植手術を受けようと母は言っており、手術を受けて成功すれば絵本に載ってる絵(お友達)も見える(会える)ようになりますか?
YES 完璧でございます。ええ。 [正解]
娘は、手術で臓器などをを移植した。しかし、もとの臓器提供者の記憶などがあり、お母さんはそれに気付いて臓器提供者をもとにした絵本を作った。そして、お母さんはその臓器提供者に会う前にこの絵本を読み聞かせて、「勇気をだして」といった。長文すみません [編集済]
NO 臓器提供の話ではありません。ええ。
目が見えるようになれば「おばけ」は「おともだち」に変わりますか?
NO ただし、「おばけ」が何かしらの状況にはなるでしょう。ええ。
削除いたしました。 [編集済]
NO おともだちについては、45をご確認ください。ええ。 [編集済]
タイトルは「見えないおばけとおともだち」ですか?
NO タイトルの正体は解説でご確認ください。ええ。
娘は目が見えない。 先天性の難病で、移植手術以外に娘に助かる手段は無い。 成功率は然程低くは無い。 でも娘は怖くて踏み出せなかった。 だから母は絵本で娘に手術を受ける勇気をあげようとした。 しかして、試みは成功し、娘は視力を取り戻した。 でも、移植に使われた目は死人の目。 右目に見えるは現世の世界。 左目に見えるは死後の世界。 そこに写る人々は皆悲鳴を上げて苦しんでいる。 娘は恐怖の余り左目を抉り出したが、死後の世界は忘れられず、その後の人生を死に怯えて暮らす様になった。 こんなことなら見えない方が良かった。と娘は母を恨んだ。のですか? [編集済]
視力を取り戻したあとのくだりはNOです。3より非現実要素はございません。ええ。
少女は目が見えないので手術をすれば目が見えて友達と会えますか?
YESです。目が見えれば友達と会えるのです。ええ。 [良い質問]
暗闇の中で暮らしていた娘は様々な物・出来事をおばけの仕業と恐れているが、角膜移植により視力を得ればおばけと決別できる。そのために点字の絵本『これでおばけとバイバイできるね』を母は作り上げ娘に読ませて手術への勇気を持たせましたか?(点字の などを追記) [編集済]
YES 母親にはおっしゃる通りの動機がありました。お見事です。ええ。 [良い質問]
絵本内の改行による空白の部分には前文の答えが入りますか?
YES 前文と申しますか、娘が読めなかった部分が入ってきます。ええ。 [良い質問]
娘は学校に行っていないので漢字を読めないが、目の手術を受けた後に学校へ行って勉強すればタイトルの残りの部分も読めるようになりますか?
NO この絵本に漢字は使われておりません。ええ。
点字部分が問題文に記載されていて、角膜移植後に目が見えるようになると空白部分が読めるようになり、心温まる解説に移行しますか?
YES その通りでございます。ええ。 [良い質問]
点字と墨字(普通の文字)交じりの絵本は、こんな内容だった。
******************
『いないおばけとみえないともだち』
そこのみえない おみずのおばけ
のみこまれると おぼれてしまう
こわいよこわい とってもこわい
ねえねえわたし どうしたらいい?
だいじょうぶだよ そこはあさいよ
ちかくでぼくが みていてあげる
きゅうにちかづく さわがしおばけ
どたばたしてて ぺちゃくちゃしゃべる
こわいよこわい とってもこわい
ねえねえわたし どうしたらいい?
こわがらないで それはにんげん
ぼくのてにぎり はなさないでね
かんかんかんと とっきゅうおばけ
わたしのほうへ ちかづいてくる
こわいよこわい とってもこわい
ねえねえわたし どうしたらいい?
ここはえきだよ でんしゃがとまる
みぎてつないで いっしょにのろう
くんくんくさい もうじゅうおばけ
ひくいなきごえ わたしにむける
こわいよこわい とってもこわい
ねえねえわたし どうしたらいい?
だいじょうぶだよ それはうしさん
おいしいぎゅうにゅう つくってくれる
おばけたくさん こわいよこわい
おばけはいない どこにもいない
おともだちなら たすけてくれる
そうだよぼくが たすけてあげる
おかあさんがね おしえてくれた
でもおともだち どこにもいない
ぼくはいつでも ちかくにいるよ
おともだちには はやくあいたい
ねえねえわたし どうしたらいい?
ゆうきをもって しゅじゅつをしよう
すべてみえれば ぼくにあえるよ
******************
この絵本の点字部分を盲目の娘自身が、
娘が読めない墨字(普通の文字)部分を母親が、
声を出してかけあうように読んでいった。
母親の口から聞こえる言葉の一つ一つを受け止め、
それでも不安げな表情をする娘。
母親は「おともだち」の言葉を繰り返す。
「近くにいるよ」
「勇気を持って」
このあと娘は、目の手術を受ける。
手術は無事成功し、娘は光を得た。
そして娘は気づく。
おともだちは、確かにすぐ近くにいたのだ。
さてここで、母親がこの絵本に込めた思いについて、
2つほど明らかにしよう。
まず、絵本の裏表紙には、
少女と少年が見つめ合って手を繋いでいる絵とともに、
墨字(普通の文字)でこう書いてある。
******************
しゅじゅつがおわり ひかりがみえた
しょうじょはぼくと まいにちあそぶ
こわいおばけは どこにもいない
******************
そして。
絵本のどこにも、お化けの絵など描かれてはいない。
要約解説:
絵本は母親が盲目の娘のために自作した、
点字と墨字(普通の文字)混じりのもの。
勇気さえあれば、目の前に素晴らしい世界が
待っていることを教えたくて作った。
母親の思いを理解した娘は勇気を持って目の手術を受ける。
一行解答:勇気を持って目の手術を受ける。
問題文の情報の多さがストレスになってしまいますね惜しい
ただし、点字と文字のバランスという、実際に出したら売れそうな絵本の構成自体は素晴らしいです。売れるよこれは
#big5#と#/big5#てもチャームたっぷりの問題文と様々な伏線が目を見張る素晴らしい問題でした。
恐るべきはみんさんが僅か9分でこの物語の全貌を見抜いた点です。
逆説的にこの問題は閃きさえあれば理論的に証明できる無駄のない証明問題だと証明されたようなものです。
ひとつ難点としましては絵本の部分に文章が割かれてしまうことでマトメモに表記してもよかったかなと思いました。
#big5#心#/big5#温まる真相に、多彩なギミック、総合的に満足感の高い問題でした。
#big5#絵#/big5#本の一文の文章が欠落していること、そしてそれが問題の前後で絵本の意味を逆転させるような要素でかつクルーという、素晴らしいつくり込みでした。
もっと、絵本の内容以降が練られていれば、さらに良かったです。
#big5#点#/big5#字と普通の字を混ぜた絵本、素晴らしいアイデアです。
できればもう1つ、角膜のドナーが誰かまでひねっていけばより素晴らしい問題になったと思います。
#big5#空#/big5#白をうまく使っているなと思いました。
#big5#牛#/big5#削りです。猛者のスープということで、少し厳しめに批評させていただきます。
小気味良いリズムで綴られる幻想的なポエムと、「この娘がおともだちに会うには、どうすれば良いのだろうか?」という斬新な問い掛け。フォーマットも整っていて見やすく、奇抜ながらも「これだけ丁寧に作られているなら、解説もさぞかし」と安心して推理に臨めます。チャームの高い問題が備えているべき条件(参加ハードルの低さ・好奇心惹起・まともな解説への期待)を、すべて高いレベルで実現しているように思います。
また、解説の類を見ない独特の物語は、優しさに溢れています。言葉の一つ一つが厳選されており、フォントタグの使い方にまで並々ならぬこだわりが見えます。完璧という他ない完成度の傑作。出版したら売れるよきっと。
#big5#本#/big5#問題のために絵本の文章をまるまるこしらえたというのは、良い努力だと思います。
母親がなぜそこまで手間を掛けて絵本を自作したのかの理由があると、もっと良かったかもしれません。
娘を説得するには、もっと別の方法があったのでは?と思えてしまうので。
#big5#絵#/big5#本の描写を含めた独特の世界観が、本問の魅力を引き立てています。設定がしっかり練り込まれているので、質問して情報を引き出すのがとても楽しかったです。
触覚、聴覚、嗅覚情報を並べつつ視覚情報のみ出さないという仕込みが自然になされているため、解けた時の快感が強かったです。しかも、視覚情報が出ていないということから、「少女が盲目であること」と「点字で読むのと目で見るのとでは読み取れるものが変わる絵本」という表裏一体の二つの事実を導き出させる点も素晴らしいです。
優しい真相にも感動しました。問題文の「見えない言葉」の仕掛けも、問題の出来事を追体験しているかのような感覚が味わえて、唸らされました。
問題の性質上仕方ないのですが、惜しむらくは、人に紹介するのが難しいタイトルでしょうか。前後の空白について言及するかしないか、するならどう説明するかが悩みどころです。
#big5#よ#/big5#く作り込まれていることが分かる。
物語だけが浮いていることなく、綺麗に謎と調和している。
世界観のチャームも高く、納得感も高い。
目立った欠点がない。
#big5#完#/big5#成度が高い。トリックもストーリーもちゃんとFAに繋がっていて納得できる。私の苦手な種類の問題だけどそれを感じさせなかった。
#big5#点#/big5#字の本という題材はよくあるが、それに更に必然性を追加してウミガメ問題としても解説の物語としても成立させているのがお見事。
#big5#題#/big5#名からも意味深長さが出ていて、謎に挑む心構えを呼び起こされる。
問いかけの内容を絞っていることも好感。
#big5#ひ#/big5#らがなだけでとても読みにくい問題文だが、そこにこそ意味がある、という作風が面白い。
#big5#問#/big5#題文のチャームで他と一線を画し、ストーリー性もある作品。問題文の問い掛けも「なぜ?」ではなく「どうすれば良いのだろうか?」とすることで強烈に参加者を惹き付けている。
#big5#解#/big5#説によると、ともだちに会うためには勇気を出して目の手術を受ける。
であるならば、そのともだちが何であるかを具体的に描いていないので、トリックにおぼれている気がします。
そもそも、みえないともだちに会うには見えるようになる為の目を治すと言うのも解せません。
ので、この娘がおともだちに会うには、どうすれば良いのだろうか?
と言う設問を変えた方がもっと良いのではないかと思いました。
#big5#問#/big5#題となるお話が細かく作り込まれている点は良い点だと思いました。
一方、母親の特殊な行動がモチーフであり物語としての側面があまりにも大きすぎるため人によって賛否は分かれると思いました。
#big5#ト#/big5#リックと物語性のバランスは随一だと思います。
問題としての完成度ならトップクラスでしょう。
・・・ごめんなさい、好みの範疇だと思うのですが、題材の割に「押しの強さ」を感じてしまいました。
もうちょっとふんわりした雰囲気ならなぁと・・・抽象的ですが。
#big5#盲#/big5#目の娘の立場に立って描かれた愛情溢れる母親の自作の絵本はリズム感があって読みやすく素晴らしかったです。今までに多くの「移植」を題材にした問題がありましたが、これは「絵本」がチャームや納得感を底上げしていると思いました。
なのでこの問題を3位とさせて頂きました。
#big5#雑#/big5#談チャットで参加者が述べておられた「(絵本の中に)視覚情報がない」というのが非常に非常に素晴らしいです。パズルを解く鍵であり、物語の核心でもあります。それが一つになっている。 なんと素晴らしいのでしょうか。「見えない字」を補完して物語が完成する、というのも大変良いです。 ただちょっと解せないのは、「母親が絵本を読み聞かせしている」という表現が解説にないことです。娘には墨字はわからないので、書いてあるだけでは意味がありません。「母親の読み聞かせ内容と、娘が自分で読んだ内容にギャップがある」というのが主題かと思ったのですが違うのでしょうか?「目が見えれば大事なものが見えるよ」とだけ言ったのでしょうか?個人的には、そこは明確にしたほうが読後がすっきりするように思います。
#big5#【#/big5#短所】
・特にない。
【長所】
・問題文に無駄がないし解説との整合性、納得度ともに高く、そして何より、解説やそこに込められた母の思いなどメッセージ性も強いため、『問題』として扱う場合にも『ストーリー系の読み物』として扱う場合にも隙なくお洒落である。
例えばこれが何か適当な別の内容の点字絵本を読んでいるだけという設定でもこの問題は問題としては成立するし「目の手術を受ければいい」という解答も変わらないのだが、絵本の内容を『少女が目が見えないことを暗喩させた上に母からのメッセージも込められたもの』にすることによって、素敵さも納得度も何倍にも上がっている。恐らく絵本の内容が全く関係ない違うものだったら、私はその点を不満として短所に書き連ねていたと思う。
出題者の演出、計算能力の高さが伺える、完成度の高い作品。
#big5#ト#/big5#リックも細かい伏線も凄まじい。
しかし、この物語をどうしても受け付けることが出来ない。個人的感覚から言うと不快になるレベル。
というのは、健常者が作った障害者に関する感動話としか思えない。
本当に障害児を想う母親はこういった事をするだろうか?
全て点字にしないというのは、
「障害者はこれが読めないからお化けだと思ってしまうが、実際はお化けなんかではない」という事の表現なのだと思われるが、そこに第三者(出題者)の作為をビンビンに感じてしまう。
だって、「障害児1人だけだと怖い本で、母親と一緒だと怖くなくなる本」を障害児の母親が作るだろうか?
実際これは大問題でメタ的に健常者の我々からすると「障害児と母親が協力して紡がれるいい話」と思うかもしれないが、果たしてこの本の一番の読者であるべき障害児がこの本を良いと思うだろうか?
「見えれば怖くないよ」というメッセージは、見えてる我々だから、分かる。見えてない障害児にそのメッセージはとても伝わると思えない。
この問題は問題としてのクオリティが非常に高いので、例えばテレビで取り上げられれば「感動した」といって話題になるレベルだろうが…
物語は登場人物、母親と障害児の二人きりの世界で完結すべき物であって、ある種テレビ的なパフォーマンスを入れるべきではない。大人の嫌な部分を感じる。
だが問題としては凄い。それが悔しい。
#big5#空#/big5#間に意味がある、御見事。
私の中では最も評価されるべき問題です。
#big5#疑#/big5#問なのですが、盲目の少女が視力を得たからといって物事に対する恐怖感が減るのでしょうか?
見えないから怖い、見えたら怖くないというのは短絡的すぎ違和感があります。ある種の障害者蔑視だとすら思います。
そういう意味で納得できない問題でした。
#big5#も#/big5#っとブクマやMVS増えてもいいのでは、と思う。絵本の内容とその文章、空白の使い方、問かけ方など、あらゆる点に作りこみを感じるし、解説の物語にも納得させられる。状況をよく想像して作られた傑作。
「Goodスープ認定」はスープ全体の質の評価として良いものだった場合に押してください。(進行は評価に含まれません)
ブックマークシステムと基本構造は同じですが、ブックマークは「基準が自由」なのに対しGoodは「基準が決められている」と認識してください。