男の涙

「こんにちは！僕たちは皆さんの口で住み込みで働かせて貰っている『歯』です

今日は僕たちのご主人のお話を。



僕たちの業務内容は『物を噛むこと』。

僕たちはご主人様の為に不眠不休で働いています。



そんな僕たちが仕えている彼にも仕事があるのです。



仕事とは、皆さんが当たり前にやられている『歯磨き』です。

僕たちにとってこの仕事は必要不可欠です。



しかし、僕たちのご主人様はちっともやってくれないのです。



彼が仕事を放っておくので、今までにも同僚の子が何人か病気(虫歯)になりました。

実は僕もそのうちの一人なんです



しかし僕たちが病気なことに彼は気付かないし、気付いても彼は歯医者さんへ行きたくないと泣くのです。



でも僕たちが働いたり彼が水を飲んだりすると、彼は痛い痛いと言って結局泣くのですが…

(正直言ってうるさいんです、これが)



なので僕たちはご主人様の泣き声を聞きながら、歯医者さんに連れていってもらうまで病気のまま働かされるのです。



食べることも彼にとっては仕事なのですが、せめて僕たちへの配慮もしてほしいなぁ…なんちって







こんな愚痴を聴いて下さりありがとうございました。

皆さんは大丈夫だと思いますが、たまには僕たちのことを考えてみて下さいね！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　歯一同より」