本棚に並ぶ難しそうな医学書や論文を整理していると、ぱらりと一枚の写真が落ちてきた。
全く見覚えが無いその写真に、若かりし頃の祖父と自分が笑顔で写っている様を見ると
女はひどく取り乱し、しまいには自殺を図ろうとした。
一体なぜ彼女はそれほど取り乱したのだろう?
【ウミガメ】
その写真は難しそうな医学書や論文から落ちてきましたか?
yesno重要ではありません。
写真に自分が写っていなかったら取り乱す事はなかったですか?
yes [良い質問]
若かりし頃の祖父の横にいた自分と、今の自分に違いはありましたか?
yes 年齢はさほど重要ではありませんが12歳程度の幼い自分が映っていました。 [良い質問]
その写真に写っていたのは彼女本人でしたか?
yes
写っていたのは本当にその女自身でしたか?
yes
非現実的要素はありますか?
yes!! [良い質問]
タイムマシーンは重要ですか?
noですが… [良い質問]
祖父と女の写真を見て、女は何かに気がついて取り乱しましたか?
yes その何かが重要です。 [良い質問]
女に姉妹はいますか?
noだと考えてください
1行目の祖父と3行目の祖父は父方・母方の別人ではなく同一人物ですか?
yes 同一人物です
犯罪は関係しますか?
no だと考えてください
女は、12歳頃、その若かりし頃の祖父と会った事がありましたか?
yes それはもう
パラレルワールドに来てしまいましたか?
no しかしSFです [良い質問]
祖父が亡くなったのは、女が大人になってからのことですか?
yes 女を育て上げてから亡くなりました。
登場キャラは、女、祖父の二名ですか?
yes
女は生きていますか?
yes
祖父と女以外に重要な人物はいますか?
no いません
写真の2人はその後結婚したという記憶が蘇り、自分の祖父と結婚してしまったという非倫理的行為に絶望しましたか?
no ですが記憶がよみがえりました! [良い質問]
恋愛要素はありますか?
yes! ありまくりです! [良い質問]
祖母が亡くなり、孫として彼女が転生しましたか?
no
タイトルは関係しますか?
yes 愛しき人が亡くなりましたので
その写真には写っていないはずの人が写っていましたか?
no
祖父はタイムリープした事がありますか?
no
祖父と女は血縁関係がありますか?
no!! 全くありません! [良い質問]
女は自分の年齢と写真の頃の年齢の食い違いに気づき、自分がクローンだとわかってしまい取り乱しましたか?
no 彼女は普通の人間です
彼女は宇宙に行った事がありますか?
no 相対性理論による時間のズレません しかし着目点は惜しい [良い質問]
女は、自分が祖父に作られたアンドロイドだと思い出して取り乱しましたか?
no 彼女は普通の人間です
祖父だと思っていた人は恋人であり、恋人の精気を吸っていたため自分は若々しく、恋人は世代を間違われるくらい老けて死んでしまいましたか?(父 → 恋人に編集) [編集済]
no ですが祖父はかつての恋人でした [良い質問]
18.蘇った記憶は辛いものでしたか?
yesno 辛くもあり、そして嬉しくもあったことでしょう [良い質問]
女は普通の人間ですか?
yes! [良い質問]
女は、自分が祖母に似せた人造人間だと気付きましたか?
no その写真に写っていたのは紛れもなく彼女自身です
女は一度死んでおり、恋人だった男が女のクローンを作り、祖父と名乗って育てたが、写真を見て記憶を取り戻した女は、取り乱しましたか?
noですが女は一度死に近い状態を経験しています。 [良い質問]
女は、祖父の初恋の人そっくりに作られた不自然な生命体である事を思い出しましたか?
no
コールドスリープますか?
yes! [良い質問]
女はコールドスリープで眠っていた分、祖父より歳が若いですか?
yes! ざっと60年は眠り続けていたでしょうか… [良い質問]
30では祖父は普通の人間ですか?
yes
彼女には仮死状態のまま老けることなく生かされている期間がありましたか?
yes! [良い質問]
彼女は冷凍保存されて、蘇生できる医療技術が確立する時代まで仮死状態でしたか?
yes!!! まとまりますか? [良い質問]
写真の祖父と自分の年齢がほとんど変わらないのを見て、自分の実年齢と見た目のギャップに取り乱しましたか?
yes? それもあったかもしれません。
祖父だと思っていた人は瀕死の女をコールドスリープ状態にさせて、生存させた上に医学知識を必死に集めて現状まで回復させてくれましたか?
yes 瀕死と言うよりは… [良い質問]
女の病気の治療法が見つかるまで、祖父は女をコールドスリープさせ、治療法を見つけて女を助けたが、その頃には祖父はおじいちゃんになってしまっていましたか?
yes!! 状況説明は完璧です! 正解とします! [正解][良い質問]
女は祖父と同年代だったが長年冷凍保存されており、解凍後に祖父の義理の孫として育てられた事を思い出しましたか?
yes その事実に気付きました [良い質問]
28祖父だと思っていたのは恋人であり、女は長い間コールドスリープしていた。そのため、恋人だけが老けてしまい女に自分が恋人だとは言えず、女の恋人の祖父だと名乗っていた。しかし写真を見ることで女は全てに気づきましたか?
yes!! [正解][良い質問]
男には恋人がいた。不治の病に侵された少女だ。少女は12歳の頃から未来に確立されるであろう治療法に望みをかけて
今もなおコールドスリープ技術で眠り続けている。
男は12歳の時、眠りにつく前の少女に誓った。自分が医者になり少女を救うと。
男はその誓いを守り続けていた。10年…20年……60年。
男が72歳の時、自らの人生を捧げた少女への誓いはついに果たされた。
男はかつて不治と呼ばれた病の治療法を確立し、60年少女の体を蝕んできた病を嘘のように消し去った。
そして…目を覚ました少女は、親、友人、知人、そして男に関する全ての記憶を失っていた。
予測できたことだった。少女はあまりにも長い間氷漬けになっていたのだ。
コールドスリープの副作用で脳の記憶をつかさどる領域がダメージを受けたのかもしれない、とは知人の医師の見立てだ。
健康になって、しかし記憶を失った少女を見て男は考えた。ここで自らが彼女の恋人だと申し出ることは簡単だ。
しかし、彼女はあまりにも幼く、そして自分はあまりにも老いた。彼女に兄弟はいない。両親や祖父母は既に他界しているし、幼き頃の知人も自分のように老体だ。
彼女に必要なのは恋人と過去ではなく、今を支える家族と新しい人生だった。
男は身寄りのない少女を引き取り、自らが実の祖父だということにして彼女を育てた。彼女には病を治す手術の影響で記憶が失われたと説明した。
そして月日は流れる。少女は中学高校大学へと進学し立派な乙女となった。幸い老年まで医師として勤めていたおかげで蓄えは腐るほどあった。
そして成長した女が大学を無事卒業し就職した年の冬。男は風邪をこじらせあっけなく逝った。
女は悲しんだ。記憶がなく天涯孤独だった彼女の唯一の身内だったのだ。しかし悲しんでばかりもいられない。女は祖父の葬式を挙げ祖父を弔った。
しばらくして、女は時間を取って祖父の遺品を整理し始めた。そして見つけてしまった。12歳の祖父と自分の写った写真を。
笑顔で並ぶ祖父と自分の面影を持つ二人の少年少女を見たその瞬間、女は思い出した。自分に何があったのかを。祖父の正体を。
女は泣いた。ずっと愛してくれた恋人を忘れていたことが悔しかった。男が人生の全てを掛けて自分を救ってくれたことが嬉しかった。
真実を打ち明けてくれなかったことが悲しかった。彼がいなくなってしまった世界で一人生きることが辛かった。
女は慟哭しながら発作的に近くに転がっていた万年筆で自らの胸を貫こうとした。でも出来なかった。
そのようなことを祖父は、男は決して望んでいないことに気付いてしまったから。
万年筆を床に置いた女はただただ涙を流し続けた。
【簡易解説】女は不治の病に侵されており治療法が確立されるまでコールドスリープで眠りについた。
女の恋人だった男は医者になり女の治療法を確立したが、女の記憶が失われていたことと年が離れすぎていたことを理由に
女の祖父として女を保護し新しい人生を歩ませることにした。
男の死後女は遺品の写真から過去を思い出し、後を追うために自殺しようとしたが男の意思を無駄にしないため思いとどまった。
「Goodスープ認定」はスープ全体の質の評価として良いものだった場合に押してください。(進行は評価に含まれません)
ブックマークシステムと基本構造は同じですが、ブックマークは「基準が自由」なのに対しGoodは「基準が決められている」と認識してください。