言葉に出来ない…(by小○和正)

「みんなでドミノ倒しの動画撮って、投稿してみよう」





亀男の提案で、ドミノ倒しを撮影することになったメンバー達。

やるからには徹底的に、と、亀男の家を丸々使って、グループに分かれてドミノを並べたり不要な物を使ったギミックを作ったりと、本格的なものへと準備していく。

そんな中、最後のギミックは亀男自身が作っており、内容は亀男の恋人の亀子にも秘密にしているのだった。



そして数日かけて完成し、撮影本番となった今、提案者の亀男が最初の一つを倒して始まった。

パタパタと次々とドミノが早く倒れ、みんなの手で作ったギミックも動き、その度にメンバーから歓声が湧き上がる。



順調に進んでいき、いよいよラスト、亀男が担当したギミックに辿り着く。

何かを覆うように大幅に展開されているドミノが一気に倒れて崩れ落ちていく。



みんなが見守る中、崩れた中から出てきたのは、テーブルの上に乗った一つのリングケースと、立てられた一枚の厚紙。そして紙にはこう書かれていた。







Please marry me



KAMEKO







あまりに予想外のものに一度、面食らって固まる亀子。

そしてそれを他のみんなが見守る中、そのリングケースを取った亀男がゆっくり亀子に近付き…







「亀子、僕と結婚してください」







実は今回のドミノ倒しは動画投稿と偽り、亀子にプロポーズをするためのものだった。

勿論それは亀子以外のメンバーは知っており、最後のギミックも亀子には知られないよう、全員で協力していたのだ。





徐々に事態を理解していく亀子。

最初の驚きから一転、愛する人の妻になれるという事実から、嬉しさのあまり涙を流す亀子。



彼女の返事は、勿論………