うれしいキャンセル

ホテルで予約をキャンセルする場合、宿泊日からの日数によってキャンセル料を取られるのが一般的である。特に当日キャンセルの場合、宿泊料金の１００％を取られることもある。ホテルの約款にもよるが、災害時も、宿泊不可能な場合以外はキャンセル料を取られる場合が多い。



このホテルでもしっかりキャンセル料を取っていた（当然ごねた客もいただろうが）。そして、そのキャンセル料をすべて義援金に回したのだ。

キャンセルの連絡を受けた際、その旨を客に伝えると、多くの客から支持を得られ、想定のキャンセル料を上回る金額が振り込まれたという。



ホテル側も災害のための対応に追われており、その対応の費用として充てられるべきものを義援金に回してくれたため、被害が大きかったラテシン市はとても感謝したのだ。



ちなみにキャンセルされた分はボランティアやマスコミ、自衛隊などの宿泊施設として利用されたため、準備した料理や部屋などは無駄にならずに済んだという。