しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口も飲まずにシェフを呼びました。
「すみません。これはウミガメのスープですか?」
「はい・・・ 確かにウミガメのスープでございますが」
男は勘定を済ませ、崖から飛び降りて自殺をしました。
何故でしょう?
【ウミガメ】
カニバリますか?
No!!
自殺は一人でしましたか?
YesNo!! ミスリード注意! [編集済] [良い質問]
ウミガメのスープの見かけに不審な点がありましたか?
No!!
男の過去は重要ですか?
Yes!! 少し重要かな?
ウミガメのスープを作ったのはシェフですか?
Yes!!
非現実要素がありますか?
No? まずこのような状況は起こらないでしょうが
結局男はウミガメのスープを全部残してしまいましたか?
Yes!!! [良い質問]
男が注文したのはウミガメのスープ単品ですか?
YesNo!! どちらでもかまいません。
自殺が首つりでも成立しますか?
No!! 成り立ちません! [良い質問]
男は初めから死ぬつもりでしたか?
Yes!!! ミスリード注意! [良い質問]
シェフが「いいえ、ウミガメのスープではございません」と答えた場合、男は自殺しますか?
Noかな? それでも死んだと思います
このウミガメのスープは本当にウミガメのスープで、他の肉は入っていませんでしたか?
YesNo!! どちらでもかまいません
男は死にましたか?
Yes!!
シェフは重要ですか?
No!!
ウミガメのスープの匂いは重要ですか?
No!!
2 男は誰かの後を追って自殺しましたか?
No!!
男の職業は重要ですか?
No!!
男は一人でレストランに入りましたか?
YesNo!! ミスリード注意! [良い質問]
本家ウミガメのスープは重要ですか?
No!!
男とシェフに面識はありましたか?
No!!
男は注文した時からウミガメのスープを飲まないつもりでしたか?
No!!! [良い質問]
レストランは崖にありますか?
Yes!! 崖の近くにありました
そのスープは男が思っていた物とは違いましたか?
No!!むしろ、思ってた通りでした
レストランに汚名を着せますか?
No!!
男はテロリストですか?
YesNo!! ミスリード注意! [良い質問]
男は妊娠していますか?
No!!
男は多重人格者ですか?
Yes!!! [良い質問]
男以外に重要人物はいますか?
YesNo!! 27より…
男は過去にウミガメのスープを飲んだことがありますか?
No!!
犯罪要素ありますか?
Yes!!! [良い質問]
27 男の人格のうちの一人が、生きていくのに耐えかねて自殺しましたか?
その聞き方だとNoでしょう!! 惜しい! [良い質問]
ウミガメのスープを注文した覚えがないので、シェフに確認しましたか?
Yes!!! それまで別人格でした [良い質問]
ウミガメのスープは本当にウミガメのスープでしたか?
Yes!!
自殺したかった人格は、すぐに入れ替わってしまう他の人格に邪魔されないうちにさっさと死ぬために、手っ取り早く崖から飛び降り、本懐を遂げましたか?
No!! しかし惜しい!
自殺した人格は、犯罪行為を望む他の人格を止めるために自殺しましたか?
Yes!!! 正解とします! 詳しくは解説で! [正解]
人格が切り替わる条件は重要ですか?
No!! 不明&不規則でした!
男は強靭な肉体を持っていたので、首筋が発達していて首吊りごときでは死ねませんか?
Now 確か、体重が重すぎて絞首刑に出来ない死刑囚がいましたねw
主人格はいたって大人しい、心優しい青年であった。
しかし彼の別人格は、凶暴で危険思想の、男とは正反対の人格であった。
こうなってしまった原因は彼の幼い頃の経験にあるのだが、それはまた別の話であるので今度にしよう。
最初は、男は別の人格を認識していながらも、それでも生活のほとんどの時間は自分の人格であり、「彼」が出てくることは稀であった。
しかしあるときであった。
何が原因なのかは分からない。
だんだんと、「彼」が出てくる頻度が上がってきたのだ。完全に「彼」になってしまったときの記憶は自分には存在しない。
「彼」が何をしようとしているのかが恐怖であった。
そしてある時。
男は自身の机の引き出しから、身に覚えのない書類を発見した。
それは某犯罪組織のテロ計画であった。
これはマズい! 男が急いで警察に連絡しようとしたとき──男の意識が消えた。
気づけば男は見慣れぬ場所にいた。
洋風の、モダンな室内。遠くに聞こえるバイオリンの音色。
そのいやに幻想的な室内で、男はテーブルに座っていた。
目の前には一つのスープが。
おそらく、今までは「彼」が行動していたのだろう。
その時、意識を失った時の記憶が鮮明になってきた。
その書類の内容は、同時多発の自爆テロ計画であった。
そのうちの一つが、ここ。レストランであったのだ。
その書類には計画が事細かに書かれていた。
怪しまれないように、食事を楽しんで、XX時になったら起爆ボタンを押すこと。万が一、押せなかった場合はその三分後に自動的に爆発する。
取り外そうとしても爆発する。
そして、その時の食事内容まで綿密に記されていた。
確か──。
男はシェフを呼んだ。
「すみません。これはウミガメのスープですか?」
「はい・・・ 確かにウミガメのスープでございますが」
男は背筋が凍るのと、腹に何かが巻かれているのを同時に感じた。
このままでは、このレストランは爆発する。
時計を見たら、もう一刻の猶予もなかった。
ああ、「彼」の責任は、私の責任だ。
そして、「彼」の思い通りにさせてたまるか──。
彼は急いで会計をすませ店を出て、目の前に広がる崖へと向かっていった──。
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