メオには、どうしても叶えたい望みがある。
何を犠牲にしても、絶対に叶えたいと切望していた。
そんな執念を嗅ぎつけた悪魔が、カメオの前に現れた。
悪魔は、寿命と引き換えに願いを叶えてくれるという。
カメオの望みは、叶える事が可能な望みであり、
お互い契約条件に納得している。
喜んだカメオは、悪魔と契約しなかった。
一体なぜ?
キングオブコント2015、うしろシティのネタからの着想です
カメオの望みの内容は重要ですか?
YES 大体どんな望みかという事は重要ですが、先に状況を明らかにした方が導きやすいと思います [良い質問]
カメオの望みは悪魔に会うことで果たされましたか?
NOですが…
「寿命と引き換えに」とは、願いをかなえてもらう代償に、寿命が少なくなるということですか?
YES!3年分寿命が縮まります [良い質問]
カメオは世界にたった一人残された人間で話し相手が欲しかった。そこに悪魔が現れたので契約を結ばずずっとそこに残って話し相手になってもらおうと考えましたか?
NO
結局、カメオの望みは叶いましたか?
YESNO 解説では叶ったかまでは書いていませんが、カメオは、叶うだろうと判断しました [編集済] [良い質問]
2 契約をしないことでカメオの望みは叶いました?
NO 契約しなかったから叶ったという事はないです
「喜んだカメオ」とありますが、悪魔が望みを叶えてくれると言ったことに喜んだのですか?
YES!悪魔との契約によって望みが叶うというという事を喜びました! [良い質問]
カメオが喜んだのは、自分の望みを叶えることが可能だとわかったからですか?
YES! [良い質問]
悪魔と契約が成立しているということは、カメオはしばらく生きていられるということだから、それ自体が望みにつながっている。つまり、病気を治してくださいというような望みだったが、寿命があるということは、別に契約しなくても大丈夫だと思いましたか?
YES!正解です!病気を治す事は寿命を延ばす事につながるので不可能な望みですが、余命が契約できる分だけ残っているので、生きていたい日まで生きれる事がわかり、契約の必要がなくなりました! [正解]
【要約】
カメオの望みは、特別な日に起こる事を見届ける事。
医者からの余命宣告で、その日まで生きられないと聞き、
悪魔に何が起こるか見せてもらおうと思ったが、
代償の寿命3年は、悪魔によるときちんと回収できるという。
それなら、特別な日まで生きられるので、契約する必要がなくなった。
(代償が寿命の為、寿命を伸ばす事になる願いは叶えられない)
カメオの息子は才能あるアスリートで、
次期オリンピックでの活躍も期待されていた。
オリンピック出場。
それは、アスリート時代のカメオの悲願だった。
自分が成し得なかった夢を息子に託し、
カメオは、息子を全力でバックアップした。
そんな最中、カメオは病に倒れた。
息子の事にかまけて、自身の異変に気づかなかったらしい。
余命3ヶ月。
それがカメオの寿命なのだという。
カメオは、死ぬのは怖くなかった。
それなりに幸せな生涯だった。
ただ一つ、心残りなのは息子の事。
オリンピックまで、1年きった。
あと少し、
もう少しなのに…
それさえ叶えば、他に何もいらない。
だから、お願いです。
どうか、どうか…
息子の勇姿を、私の夢を見届けさせてください。
「お前の願い叶えてやろう」
「だ…誰だ!?」
急に聞こえたくぐもった低い声。
声のする方は陰になっていて、よく見えない。
逃げ出したくなるような重苦しい空気に、冷や汗が吹き出す。
だが首から下は、床に縫い付けられたように動かなかった。
声の主は、悪魔と名乗った。
本当かはわからないが、只者ではない事は確かだ。
「息子の金メダルを望むのか?」
「いや、私は息子を信じている!それだけの実力はあるんだ。
大事なのは、自分の力で結果を出す事だ。不正はいかん!」
「では、何が望みだ?」
「病気を治したい」
「それは駄目だ。寿命を伸ばすような願いは叶えられない」
カメオは絶望した。
悪魔にさえ、叶える事ができないとは…
「それ以外なら、そうだな…未来を見せる事もできるぞ。
今すぐ、時期オリンピックの日の、息子の様子を見せてやろうか?」
「本当か!? 」
その提案に飛びつきそうになったカメオは、
ふと我に返った。
相手は悪魔だ。慎重にならなくては…
「…そういえば代償は何だ? ないという事はあるまい」
「ふむ…もちろん条件はある。お前の寿命と引き換えだ」
「こんなわずかな寿命でいいのか……よし、条件を飲む!」
カメオの余命は、オリンピックまで持たない可能性が高い。
すぐ死んでも構わないから、自分の夢を見届けたかった。
カメオは、悪魔と契約する事に決めた。
「では、未来のビジョンを見せる代わりに、寿命を3年貰い受けるぞ」
「わかった。…………ん?3…年?」
「ああ、3年だ。なんだ、今更怖気づいたか?」
カメオの寿命は、医者の見立てでは3ヶ月。
3年なんてあるはずなかった。
「私の寿命は3年もない…。これじゃ、契約できないじゃないか…」
「何を言ってる。ないものを代償にするわけなかろう。
お前の寿命は3年減っても余る。僅かだがな」
「!?……本当か?」
「いくら悪魔といえども、嘘は好まぬ」
「……」
「では、未来のビジョンを…」
「いや、待ってくれ!やっぱり契約しない!なしにしてくれ!
3年生きられるのなら、自分の目で見たい」
「……余計な口を滑らせたようだ…」
残念そうな呟きを残し、嫌な気配は消えた。
今では、あれが夢だったのか現だったのかもわからない。
だが、カメオは3ヶ月を過ぎた今も生き長らえている。
医者も奇跡だと驚いていた。
流石に、3年も持つかは疑問だった。
劇的な何かが起きなければ、到底無理だろう。
だが、明日からついに、オリンピックが開幕する。
息子の活躍さえ見れれば、充分だ。
カメオは、息子の健闘を祈った。
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lukesさん がこの問題をGoodスープに認定しました。