デコレーション

カメコはケーキ屋「オリオン」でアルバイトをしている。カメコはアルバイトになってからそれほど時間がたっていないのでデコレーションにまだ不慣れなところがあった。



クリスマスの日、カメコはクリスマスケーキにチョコペンで「ハッピークリスマス」と書くデコレーションを担当することになった。しかし「ハッピークリスマス」ばかりを書くのも次第に疲れてきた。その時だった。



「カメコさん、このケーキ文字が『ハッピーバースディ』になってるでしょ。クリスマスの日に何考えてるのよ！」

突然先輩パティシェのウミコの怒号が厨房に響くのであった。



さて、こちらは水野カメタの家。このカメタにはクリスマスの日が誕生日のカメロウという子がいた。

「クリスマスもいいけど、息子の誕生日も祝いたいよなあ。」



そしてケーキ屋「オリオン」に行くと、そこに「ハッピーバースディ」と書かれたケーキがあった。そう、カメコが文字を書き間違えたけれども捨てるのはもったいないと考えたウミコが安売りでケーキを売ったのだ。

「お、これなら安いし息子の誕生日も祝えるな。これ買ってしまおうか。」カメタはそう思い、言った。

「すみません！『ハッピーバースディ』のケーキを1つ下さい！」



要約：カメコはケーキに「ハッピークリスマス」と書くべきところを「ハッピーバースディ」と書いてしまった。しかし、ある客はクリスマスの日が誕生日の子どもがいたため誕生日ケーキとして買えることに満足したから。