とても久しぶりに笑った彼女は、僕に「あなたって、ほんとに嘘がつけないのね」と言った。
状況を補完してください。
僕と彼女は直接桜の木の下で対面していますか?
はいいえ! 直接対面していますが…… [良い質問]
僕と彼女は恋愛関係にありますか?
はい! 親友でも成り立つことには成り立つかもしれません。恋仲が一番しっくりきます。
僕は実際彼女に嘘を吐きましたか?
いいえ! つきませんでした! 重要です! [良い質問]
僕と彼女はどちらも人間ですか?
はい、人間です!
僕の嘘は桜に関することですか?
はいいえ! 桜のことについてです! (彼は嘘をついていません、嘘が下手、ではなくつけない性格と考えてください、すみません) [良い質問]
彼は「桜の花びらが舞っている」ことを彼女に告げましたか?
いいえ、桜は彼女も彼も目にしています。重要です。 [編集済] [良い質問]
彼女が久しぶりに笑ったのは、彼女の身に何か不幸なことがありましたか?
はい! ありました!(ミスリード注意) [良い質問]
6より、彼が話題にしたのは桜の木の状態ですか?
はいいえ、すみません06編集しました。彼の「嘘じゃないこと」は桜に歓迎しますが、木の状態とは全く関係ありません! [良い質問]
彼は本当の事をしゃべっていますか?
はい、本当のことを喋りましたし、言ったことを本当にもしました。 [良い質問]
彼は何か話していますか?
はいいえ、「話す」というより「言う」が適切かもしれません。この場面よりもっと前に喋ったことが中心になります。 [良い質問]
桜の花びらがたくさん舞っていなければ、彼女は笑いませんでしたか?
はいいえ、笑った可能性もあります。(ミスリード注意)
9.有言実行は関係しますか?
はい! 重要です! [良い質問]
彼は彼女と約束したことがありますか?
はい! 重要です! [良い質問]
桜がさく季節ですか
いいえ、重要です! [良い質問]
桜がさく季節ですか
同上です!
2人の年齢は重要ですか?
いいえ、年齢は重要ではありませんが……(ミスリード注意)
彼女は病気で入院していましたか?
はい! 重要です! [良い質問]
彼女は目が見えていませんか?
いいえ、見えていないと成立しません!
14.桜は本物のちぇりーぶろっさむですか?
はい、正真正銘本物の桜の花びらです、が……(ミスリード注意) [良い質問]
9.12より、到底実現が難しいことをやってのけて、彼女を勇気付けますか?
はいいえ、約束をした時点では「到底実現が難しいこと」ではなかったのですが…… [良い質問]
16寿命は重要ですか?
はいいえ、寿命というより……(ミスリード注意)
19より、僕が桜を用意しましたか?
はい! 用意しました! ではどうやって? [良い質問]
19.春ではないこの季節に花弁だけ、どっかから持ってきましたか?
はい! 持ってきました! では、いつ用意を?(ミスリード注意) [良い質問]
彼女は来年の染井吉野が咲くまで生きていられそうですか?
はいいえ、「生きていられないかもしれなかった」ことがあるのです。重要です! [良い質問]
手術を受ければ治る病気ですか?
はい! 治ることには治ったのですが……!! [良い質問]
来年もいっしょに桜を見る約束をしていましたか?
はい! 最重要です! [良い質問]
彼女の「桜が咲くころまで生きれるかしら」という問いに僕は「生きられるよ」と答えた。しかし、その時期を前にして彼女が亡くなりそうだったので僕は桜を病室の窓から見えるように植え、有言実行しようと思いましたか? [編集済]
はいいえ、前半は正解です! [正解][良い質問]
23.冬桜とかありますし、染井吉野に限定しなければ結構年中何か咲いている桜の花があるのは重要ですか?
いいえ、重要ではありません。「春」に咲く桜と考えてください!
彼女が病気で桜がさく季節まで生きれるかわからないのですか?
はい! 「わからなかった」のです! [良い質問]
外国の桜の花びらですか?
いいえ、日本の桜と考えてください! 品種はなんでも成立はします。
今は桜の季節の、前というより後ですか?
はい! 後です! [良い質問]
彼女が桜を見られなかったのは、重病で伏せっていたからというより、シーズン真っ盛りに手術を受けていたからですか?
はいいえ、「その年の桜は」手術前に見ることができたのですが…… [良い質問]
彼女は植物状態にありましたか?
はい! 昏睡状態でした! 重要です! [良い質問]
病気以外に何か彼女に不幸がありましたか?
はいいえ、手術で命は助かったのですが、その後……(33) [良い質問]
彼女が去年「桜の咲くころまで生きられるかしら」と言ったのに対し、僕は「生きられるよ!そして一緒に桜を見よう!」と約束した。彼女は桜のシーズンまで持ったが、手術後回復せず、意識が無かったので桜を見る事は出来なかった。僕は桜の花びらを集め、回復した彼女が「生きていられたけど、一緒に桜を見るのは無理だったね。」と苦笑したのに対し、用意していた『今年の桜』を取り出しましたか?
正解です! [正解]
乾燥させておけば、彼女が何年も回復しなかったとしても「その年の桜」を保存しておけましたか?
はい! 何年も、保存されておかれました! [正解]
ヒントより、冷凍保存ですか?
いいえ、鮮度は保てませんでした……!
桜の花びらを塩漬けにしましたか?
いいえ、漬けちゃいはしませんでした!
押し花ですか?
はい! 押し花です! ど真ん中正解です! [正解]
それなりの量を急速乾燥するには袋に花弁とシリカゲルを一緒に詰めておくといいですね? [編集済]
はい! どうやらそうらしいですね!? [良い質問]
40.ドライフラワー用のシリカゲル便利ですよ!(ステマ
はえ! 専用のものもあるのですね!
「ああ、見られるよ。来年も、そのまた来年も、十年後の桜だって一緒に見よう」
大きな手術を間近に控えた彼女の問い掛けに、僕は迷いなくそう答えた。
だが、手術後。どうにか命は助かったけれど、彼女は昏睡状態に陥ってしまった。
春が終わり、夏が過ぎ、秋が去り冬が来て、また春になっても、彼女は深く眠ったまま。桜が満開になっても、彼女の意識は戻らない。
だから僕は、花びらを集めた。「来年の桜」を、彼女と一緒に見るために。
がくから離れて風に乗り、ひらひらと舞う花びらを、地面に落ちる前にやさしく掴む。紙に挟んで、厚みのある辞書のあいだに入れ、僕はいくつも押し花をつくった。その翌年も、また次の年も。桜が咲くたび、僕の辞書には押し花が増えていった。
十回目の桜が花を終わらせ、力強い葉桜になった六月。
彼女が目覚めた。
医者は奇跡だと言っていたが、僕は信じていた。
彼女が話せるようになったころ、僕は病室に辞書を持ち込んだ。挟んでいるものを手のひらに移して、ふわりとやさしく投げる。
はらはら、十年ぶんの押し花が白いシーツの上に舞った。
「あの年から今までの桜だ、君と一緒に見ようって」
約束しただろう。僕の声は、情けないくらいに震えていた。
「……あなたって、ほんとに嘘がつけないのね。あんな約束、忘れたってよかったのに」
彼女はそう言って、十年ぶりに笑った。待ち焦がれた笑顔だった。
要約解説(これが明かされたらFA)
桜の花びらは押し花。彼女が笑ったのが「とても久しぶり」なのは、ずっと昏睡状態だったから。「僕」と彼女は、来年やその先の桜を一緒に見ようと約束していた。押し花はその、彼女が眠っていたあいだのぶんの桜。
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