今日16歳の誕生日を迎える花嫁は、父親に手紙を読んだ。
『お父さんへ
男手一つで育ててくれてありがとう。今日という幸せな日を迎えることができたのはお父さんのおかげです。
お父さんは結構ズボラなところがあるので、私は少し不安です。私がいなくても、きちんと三食食べて、いつまでも元気でいてください。
私はお父さんの娘に生まれて幸せです。あまり親孝行じゃない娘でごめんなさい。
もう一度言います。今日まで私を育ててくれてありがとうございました。』
拍手に包まれる中、父親が流す涙は嬉し涙ではなく、胸中を占めるのは後悔の念ばかりであった。
どうしてだろうか。
【ウミガメ】
本日最後の出題です。
母は生きていますか?
No
もう一度言ったのは重要ですか?
No
出来ちゃった婚ですか?
No
手紙には裏の意味が隠されていますか?
No 娘に意図はありません
娘と父はちゃんと血が繋がっていますか?
Yes
花婿は重要ですか?
No
父親は結婚に反対でしたか?
YesNo 最初はちょっと反対しましたが……
16歳の娘にそこまで心配されるとは・・・・恥かしいwですか?
No ですが、”心配”に目を付けたのはいいですね
父親は娘に何か嘘をついていましたか?
No
父親以外の人は皆結婚を祝福していましたか?
Yes
手紙を聞いてから、後悔の念が起こりましたか?
No
父の寿命が近かったりしますか?
No とりあえず今のところ死ぬ予定はありません
母がもう死んでいることが重要ですか?
Yes ただし、必ずしも死んでいなければ成り立たないわけではないです。例えば離婚でも可です。 [編集済] [良い質問]
母が死んじゃってごめんねですか?
No
犯罪要素はありますか?
No
母親にも娘の言葉を聞かせてあげたかったですか?
一応No ですが、そういう気持ちを抱くのもおかしくはないですね
母としてのあり方を教える事ができなかったからですか?
No
死んだ母との約束をやぶってしまったですか?
Yes [良い質問]
娘の年齢は重要ですか?
Yes 必ずしも16歳でないといけないことはないですが、若いというのは重要です [良い質問]
18より その約束は父一人でどうにかできるものでしたか?
Yes でもあり、Noでもあるのかも。結果父は約束を守れなかったと感じていますからね。父はもう少し人を頼ってもよかったかもしれません。 [編集済]
娘は高校に通っていますか?
No [良い質問]
父は結果的に娘に嘘をついていますか?
No
19より 母親との約束は、娘にいい学歴を持たせる事でしたか?
No ちなみに母が死んだ時点で娘は小学校入学前だったというそんなに重要じゃない設定があります
現代の話ですか?
Yes
娘は非行に走りましたか?
No とてもまじめでいい子に育ちました
約束はお金でどうにかできるものでしたか?
No 正直約束の内容自体はFA条件には入っておりません。全く無関係でもないのですが……
父親は娘に母親との約束である十分な学業を学ばせることができなかったので後悔していますか?
No
娘がずっと父の世話をしていましたか?
世話の範囲によります。例えば家事は全て娘がしていましたが、父は介助が必要だったりはしません。
手紙で重要なのは「お父さんは結構ズボラな~」の段落のところですか?
Yes そこだけではありませんが。 [編集済] [良い質問]
父親の老後は関係ありますか?
No
父にとって娘の結婚は嬉しいものでしたか?
Yes ただ、少し複雑な思いもありました
手紙の内容を父親以外に聞かれていなければ後悔の念はなかったですか?
No
「俺もちゃんと自炊できるように学んでおけばよかったなぁ……。」ですか?
No
母親と娘が成人するまでは立派に育ててと約束しましたか?
No
娘の結婚が成人してからだったら後悔しなかったですか?
No それでも後悔はしたでしょう。ただ、今回よりはちょっとだけ軽かったかも
娘が生まれてから結婚するまでに、父と娘が長期間離れ離れになったことがありましたか?
No
母の死に父は深く関係してきますか?
No
父のことを考えて娘は結婚を急ぎましたか?
Yes ただそれだけではありません [編集済] [良い質問]
結婚を急いだのは、父にこれ以上負担をかけたくなかったからですか?
No
父娘は仲がよかったですか?
Yes
娘は父を自立させたかったですか?
No
父は再婚する予定があったので娘は早々に結婚しましたか?
No
娘は父と母の約束を知っていましたか?
重要じゃないです
誕生日であることが重要ですか?
No 別に誕生日の翌日であってもいいです。
亡くなった母は亡くなる前に、「継母に娘がいじめられるのが不安だから娘が結婚するまではあなたも再婚しないでね」と約束していたので、娘は父の再婚の為自分も早めに結婚しましたか?
Noです そこまで心配して死んでいく母もちょっとすごいですね
今更ですが娘の結婚式ですか?
Yes それは間違いないです
娘の結婚相手は重要ですか?
No 日本の法律の都合上ちょっと年上ですが、とくに問題のない好青年です。
→父は母に娘を託される
・娘は高校に通っていない
→経済的な理由ではない
・娘は結婚を急いだ
→急がなければ一生できずに終わるかもしれなかった
問題文の1・5・7行目に注目
娘は結婚に乗り気ですか?
Yes
娘は病気ですか?
Yes! [良い質問]
娘は病気ですか?
Yes! 結婚おめでとうございます!あ、洒落じゃないです! [編集済] [良い質問]
娘は病気で20歳ぐらいに死ぬかもしれないので、高校にもいけず、結婚を急ぎましたか?
Yes 20歳くらいでというより、既に余命半年とか一年とか言われてる状態です。 [良い質問]
娘は病気で先が短く、自分(父)のずぼらな食生活などでそうさせてしまったのではないかと後悔していますか?
No ですが、かすってます
娘の病気のせいで早めの結婚を選ばざるえないので自分のせいかと後悔してますか?
No 別に結婚が悪いんじゃないんです!娘も結婚できて幸せではあるんです。ただ、病気のこともあるのでちょっと急いだだけで。
病気の娘に家事をさせてしまってごめんなさいですか?
No 病気が判明してからは一切させてません。というより即入院でした
娘の病気にはやく気づいてやれば・・・の後悔ですか?
Yes! もうちょっとです!まとめられますか? [良い質問]
会場は病院ですか?
Yes! そこに気付いてくださったのはうれしいです [編集済] [良い質問]
娘がもうすぐ死ぬかもしれないのに、自分(父)のことを心配させていることへの感情ですか?
Yes それもありますね! [良い質問]
母がなくなってから家事など忙しくさせて病気に気付いてやれず、気付いた頃には即入院で学校にも通う事ができなくなり、最後の娘の夢の結婚で残りわずかな人生を過ごさせる、自分に後悔してますか?
Yes! ただ、娘は結婚を夢見ていたというより、花嫁姿をお父さんに見せてあげたかった と解説ではなってます。 [編集済] [正解][良い質問]
娘の病気が死んだ母の病気と同じだったので自分のズボラな性格のせいで気づくのが遅れてしまい後悔していますか?
Yes 確かに母と同じ病気という設定です!ズボラ、というより娘を省みる余裕がなかったんですね。 [正解][良い質問]
死因は癌。ようやく三十路になったところだった晴子は若すぎた。癌という病気は若い方が進行が早い。気付いた時にはもう手遅れ、というありきたりな悲劇だった。
娘に苦労はさせまい。恭一郎はとにかく我武者羅に働いた。
幼い娘は少し寂しそうな顔することもあったが、自身のためだと理解していた。美晴は我侭を言わない手のかからない子に育った。
美晴が母と同じ病に罹ったとわかったのは1年前。その日も恭一郎は残業して帰った。
美晴から告げられた事実を受け止めきれなかった恭一郎は最初、寂しがった娘が父の気を引くために嘘をついているのだと思った。というより、ただそう思いたかっただけかもしれない。
しかし美晴は嘘などついていなかった。
「私、結婚する」
唐突な発言に、恭一郎は水を替えようとした花瓶を落としかけた。
相手は他の入院患者の見舞いに来ていた男だそうだ。挨拶に来た男の顔に恭一郎は見覚えがあった。
恭一郎の息子となる男は慎一郎と名乗った。
「まるで本当にお父さんの息子みたいな名前でしょ?」
そう言って笑う美晴に、恭一郎は泣きそうになった。
式は美晴の16歳の誕生日に、病院で行われることになった。
「君はそれでいいのか?」
恭一郎の色んな言葉を省略した問いに、慎一郎は飲んでいたビール缶を空にしてから答えた。
「"せめて花嫁姿を見せてあげたい"と美晴は言いました。けど、僕たちが結婚する理由はそれだけじゃありません」
慎一郎はぽつぽつと美晴との出会いと、結婚に至るまでの経緯を語った。
両親を亡くしたこと。同時期に友人関係や仕事も上手く行かず、精神的に追い詰められていたこと。
自殺を考えて上った屋上で美晴に出会ったこと。
「僕の心は美晴さんに救われました」
「美晴がなぁ……」
とても穏やかに笑う慎一郎のきれいな横顔に、恭一郎は娘の顔を思い返してみる。しかし、仕事に明け暮れていたせいで思い出せることが意外なほど少ないことに気付いた。
「すいません、結婚できる歳になった途端攫うなんて、父親の敵ですよね」
「…………そうだな」
それだけ絞り出すのがやっとだった。
あっという間に式の当日になった。
お互い身内も少ないし、場所も狭い。参加者は30人に満たなかった。
ドレスはある程度体型を誤魔化せるデザインのものにしたが、それでもやせ細った腕を隠せはしない。
「えへへ、綺麗?」
照れたように笑う美晴に、恭一郎と慎一郎は揃って肯いた。
震える手と声で読まれた娘の手紙に涙を堪えきれなかった恭一郎は、後悔の念に苛まれていた。
どうして、もう少し娘を省みなかったのか。どうして、娘の異変に気付いてやれなかったのか。どうして、妻の時と同じ過ちを繰り返してしまったのか。どうして、妻の「美晴をお願いね」という簡単な言葉すら守れないのか。
どうして、娘の晴れ舞台で素直に祝ってやれないのか。
「も〜、お父さん泣きすぎー」
言いながら自分も泣いている美晴は、母の面影を残す顔で微笑んだ。
誰がなんと言おうと、少なくとも今この時の美晴は、世界一幸せな花嫁だ。
解説文がどれだけ長くても大丈夫か挑戦したのでした(爆)
ちゃんとウミガメになってるのかどうかが心配。[編集済] [03日22時52分]
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