
あたしの名前ではないものが呼ばれてからすぐ、私は泣きながらパパとママを呼びましたか?

Noでしょうか。数分程度の時間は過ぎています。

順番は合ってましたか?

Yes、呼ばれた順番は合っていました。

「あたし」は子供ですか?

Yesでいいでしょう。想定では10歳前後です。

場所は屋内ですか?

問題文の状況であればYes、とある建物の中です。

パパとママは呼べばすぐ来られる程度に近くにいますか?

Yes、隣にいます。

産婦人科ですか?

No、新生児ではありません。

小学校で起こったことですか?

Noです。

呼ばれたのが「あたし」の名前なら,泣かなかったですか?

No、どちらにしろ「あたし」は泣いたでしょう。しかし泣く理由は変わっていたと思われます。

名前が間違って呼ばれたのですか?一文字違いとか、そういう。

YesNo?呼ばれた時「あたし」はそれを「間違っている」と判断しました。 [良い質問]

キラキラネームは関係ありますか?

これはNoで。

同じスペルでも国によって読みが変わるのは関係しますか?

No、しかし着眼点はいい所に来ました。

9より 実際は間違えていませんでしたか?

Yes、実際は間違いではなかったのです。しかし…。 [良い質問]

あたしは日本人ですか?

Noで。日本では成立しにくいと思います。

重要な登場人物は「あたし」、パパ、ママの三名のみですか?

Noで。登場…というと少々語弊がありますが。 [良い質問]

両親が離婚して「あたし」の名字は変わってしまいましたか?

No、しかし重要ワード出ました。 [良い質問]

なんの順番かは重要ですか?

Noで。「順番」そのものはそれほど重要ではありません。

私は、自分の名前が呼ばれなければいいと思ってますか?

No、呼ばれたいし呼ばれるためにこの場所にいます。

場所は病院ですか?

No、病院ではありません。

15より。逆に親が再婚したので苗字が変わったのですか?

No、離婚も再婚もしていません。しかしある意味掠ってる、と言えなくもないかも…。

非現実要素ありますか?

No、現実に起こり得ます。

間違っていると思ったのは名字の方ですか?

Yes、「あたし」は名字が違う、と思いました。 [良い質問]

あたしは悲しくて泣いたのですか?

これはNoで。 [良い質問]

あたしは孤児だったが、養子になることが決まり、あたらしくパパとママができましたか?

Yes!要素の半分が出ました! [正解][良い質問]

13より。ミドルネーム関係しますか?

No、関係ないです。

芸名ですか?

これもNoで。
では一体あたしは「何を」「何のために」待っていたのでしょうか?

孤児院に養子がほしい人が来ていたので、あたしは養子に選ばれたいと思って待っていて、違う名字で呼ばれたので養子に選ばれたと知り、新しくできたパパとママを呼んで、嬉しさのあまり泣きましたか?

これも素敵ですね。しかし残念ながらNoで。

あたしや他の孤児は、養子に選んでもらうために、特技を披露するなど自己アピールを行っていましたか?

No、そんなアピールは必要ありませんでした。

22より。あたしは嬉しくて泣いたのですか?

Yes、嬉しかったのです。

あたしは親に捨てられたが、親が迎えに来るのを待っていましたか?

ある意味で、前半Yes後半No。

「あたし」はそれまで養護施設にいましたか?

No、養護施設ではありませんでした。

23より 「あたし」は孤児だったので、施設から与えられた苗字を名乗っていたが、養父母が決まったので、養父母の苗字で呼ばれ、家族ができたんだと感激していますか?

後半Yes、「養父母の名字で呼ばれた」のです。

裁判所で登録の順番を待っていましたか?

ほぼYes、ですが…「あたし」はその場所に、あるものを受け取りに行ったのです。 [良い質問]

26、31より逆に、あたしはこれから親の無い子になりますか?

No、今までが「親の無い子」でした。

泣きながら呼んだのは、新しいパパとママですか?

Yes!

名前を呼んだ人は重要ですか?

Yesで。既に出ているように「あたし」の新しい両親です。
そして「あたし」はこれから何処へ行くのでしょう?

あたしは難民で、永住ビザをもらいに行ったが、新しいパパとママに養子にしてもらえたので安心して暮らすことができると喜びましたか?

お見事!! [正解]

家裁で、戸籍と養子縁組による新しい名前を手に入れましたか?

惜しいところですがNoで。家裁なんていうものも存在しない地域だったのです。
生まれた国は「戦争」で消えた。ママは、赤ちゃんだった弟と一緒に火の玉に潰された。
そしてパパは、あたしを捨てた。逃げるのに足手まといになるから、って、子供のあたしを置いて行った。
寒くて、お腹を空かせて、ひとりぼっちだったあたしの前に、知らないおじさんとおばさんが現れた。
遠い異国からやって来たその人たちは、あたしに食べ物と服をくれた。
文字の読みかたや書きかたを教えてくれて、本を読ませてくれた。
ひとりぼっちで泣いていたあたしを、ぎゅっと抱きしめてくれた。
幼い一人娘を病気で亡くし、毎日泣いていた私を、夫がボランティアに誘ってくれた。
戦乱から逃れた人々が暮らす地域に物資を運び、子供たちに文字を教えるのが仕事。
その中で、私と夫は一人の少女に出会った。
家族を失い、天涯孤独となったその少女は、亡くした私たちの娘にどこか似ていた。
私たちはその少女に声を掛け、少女もやがて私たちに懐いてくれた。
それからずいぶん長いこと、私たちは本当の家族のように暮らしていた。
けれど、楽しい時間はやがて終わる。
戦乱の拡大が懸念され、ボランティアは引き上げることになった。
その時にはもう、私も夫も少女のいない生活なんて考えられなかった。
きっと亡くした娘が、この少女と私たちを巡り合わせてくれたのだろう。
「私たち、あなたの本当のパパとママになりたいの」
少女は大きな目で私たちを見上げて、頷いてくれた。
あたしは、ベンチに座って順番を待っている。
両側に、もう何年もずっと一緒にいてくれたおじさんとおばさんがいる。
窓口の人が顔を上げて、名前を呼んだ。
半分はあたしの名前、半分は違う名前。
別の人かな、と思ってたら、おじさんが笑ってあたしの頭を撫でた。
「行こう。今呼ばれたのが、今日からの君の名前だよ」
ああ、あたし、この人たちと一緒に、海の向こうに行けるんだ。
嬉しくて、嬉しくて、涙が零れる。
ずっとこの人たちを「おじさん、おばさん」と呼んでたけど、それもおしまい。
顔を上げて、あたしは出来上ったばかりのビザとパスポートを手に、泣きながら笑った。
「パパ、ママ、今日からあたし、あなた達の娘です」
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