どういうことだろう?
スープは好きですか? YES/はい
そのメールのデータは新商品開発に役に立たないデータですか?
YES そういうことになります! ※ミスリード注意 [良い質問]
その協力者たちは無作為に選ばれた人たちですか?
YES 特定する必要はありません
新商品自体は、食べ物ですか?
YES 食べ物です
むしろそのデータがあると、新商品開発に都合が悪いですか?
YES 無い方が良いでしょう! ※ミスリード注意 [良い質問]
協力者たちに共通点はありますか?
NO 協力者について特定する必要はありません!
そのデータにより都合の悪い事が発覚してしまいますか?
NO 都合が悪いことは特にありませんが…
犯罪要素はありますか?
NO 犯罪要素はありません
ダイエット食品の宣伝のビフォーアフターは関係ありますか?
NO ダイエットは関係しません
ダイエットは関係しますか?
NO ダイエットは関係しません
開発完了したので個人情報を削除しますか?
NO 完了しているどころか……
商品開発のために集めたということは、最初は必要だと判断したのですか?
YESNO 必要だと判断して集めましたが、最初から捨てるつもりでもありました ※ミスリード注意 [良い質問]
3より。その商品の試験版は、協力者たちに食べてもらいましたか?
NO まだ商品はつくっていない段階でした。新商品についてはあまり重要ではありません
新商品のコンセプトに合うメールがちっとも来ませんでしたか?
NO アンケートは単に、「毎日の食事内容」でした
10より。新商品の企画は、お蔵入りになりましたか?
NO それどころか今現在進行しています [良い質問]
10より 開発が行き詰まって、別のデータを集めることになりましたか?
NO 開発は進んでいますし、今後もデータを集め続けるつもりです [良い質問]
協力者たちの食事の内容は重要ですか?
YES!! 重要です! [良い質問]
集めたデータに関して何かしらの集計はとっていますか?
NO 「捨てろ」と指示されたデータは取っていません!
上司はこれまでに集めたメールのデータ全てを捨てるように指示しましたか?
NO!! 「捨てろ」と言われた時点までのデータです! GJ! [良い質問]
新しいメールソフトを開発してますか?
NO 食品開発です
開発の肝になる情報なので漏洩防止で捨てさせましたか?
NO 情報漏洩は関係しません
競合品が先行発売されてからのデータが重要ですか?
NO ライバル社は関係しません
日々の食事の内容に合わせた新商品を開発するので、新しい情報優先で、古い情報には価値がありませんか?
NO データの新旧は関係しません
18より捨てろと言われた時点以降のデータは捨てませんか?
YES! 今後のデータはちゃんと取っておきます! [良い質問]
都合のいいデータだけを集めて、情報を操作しますか?
NO 情報操作したいわけではなく…
上司はこれからも定期的に、データを捨てるように命令しますか?
NO! 今後のデータはちゃんと集計して利用します! [良い質問]
食事の内容は捨てろと言われた時点で大きな変化がありますか?
YESNO 変化があったから「捨てろ」と言うよりは、変化がありそうだから「捨てろ」という感じですかね [良い質問]
メールの内容が「毎日の食事内容」であることは重要ですか?
YES! めちゃくちゃ重要です! [良い質問]
メールではなく紙のレポートでも成立しますか?
YES! 成り立ちます! ただ写真などあった方が想像しやすいかと。
データを捨てる前と後で、協力者が変わりましたか?
NO 協力者は同じ人達なのですが…
データを捨てる前後で協力者の顔ぶれは変わりますか?
NO 協力者は同じ人達なのですが…
「捨てろ」という指示が出た時点の前後で世界情勢に何か変化はありましたか?
NO 世界は特に変わっていません
以前のデータが使えないものだと考えられたため、新しいデータだけを使うように指示したということですか?
YES! それまでのデータは使えず、新しいデータしか利用価値がないと考えました! [良い質問]
生活様式が、上司の指示前後で大きく変化しましたか?
NO 生活が変わったわけではないのですが…
食事量が大きく増減したり、食事内容が大きく偏ったりしていましたか?
YES! 食事の量や内容に変化が見られます! なぜでしょう? [良い質問]
新商品の内容は協力者たちが今まで食べたことのないような斬新なものですか?
YESNO 新商品の内容は重要ではありません。商品自体はまだできていません
テレビで特定の食品の効能が紹介されて、みんながみんなそれを食べているので参考になりませんか?
NO それはそれで参考になるからいいのです
食事内容が変わったのは、この商品の影響ですか?
NO 商品自体は重要ではありません
協力者は日々成長している少年少女たちですか?
NOw さまざまな家庭のご飯です
このアンケートをとった時期は関係ありますか?
NO 時期は重要ではありません
経済事情に大きな変化がありましたか?
NO 世界に変化はありません
この上司の命令は新商品のテストとして妥当ですか?
新商品のテストではありません 商品開発のためのアンケートとしては妥当な判断です!
現代日本で成立しますか?
YES 非現実要素はありません
宗教は関係ありますか?
NO 宗教要素はありません
モニターであることを意識して食事してくるため、それに慣れて平時の状態に戻ってからデータを取りはじめますか?
YES! 完璧です! [正解]
協力者同士は互いに知っていますか?
NO お互いに情報交換はしません
34より。協力者たちの普段の食事のデータが知りたかったのにも関わらず、人にデータとして見せるものだと意識すると協力者たちが見栄をはり、普段よりも豪華な物を食べたり嘘の報告をしてくるようになったので、困った上司がデータを捨てるように命じましたか?
YES! その通りです! [正解]
アンケートは三食分のものですか?
YESNO 夕食だけとかでも成り立ちます
そのデータは、誰でも見ることができますか?
NO 会社に送られてくるだけで、公開はされませんが…
公開アンケートだと、みんな見栄を張って本当のメニューを書かないので、非公開にして正直なメニューを書いてもらうようにしましたか?
公開・非公開は関係しませんが、「見栄を張る」はYES! [良い質問]
ちなみに、元ネタありますか?
NO ですが実験や統計だと初期値や外れ値をデータから外すのはよくやるので、そういった発想でつくりました!
「アンケートに協力してくださった消費者の方々ですが、毎日きちんと食事の内容をメールしてくださってるっす。一週間分溜まったんすけど、どうしたらいいっすか?」
ウミガメ・コーポレーションはこのたび、新商品開発のための手始めとして、消費者の日頃の食事について調査しているのだ。
この後データを分析して、商品開発に生かすのだけれど、イワシタの指示はサケカワの予想を大きく外れたものだった。
「ああ、そのデータは捨ててくれ」
「はい、わかり……ええっ!? マジっすか!?」
サケカワは思わずイワシタに詰め寄る。
「イワシタさん、せっかくアンケートにご協力いただいたのに、データ捨てちゃうだなんて、失礼っすよ! 何のためにアンケート取ってるんスか!?」
サケカワが慌てるのも無理はない。結構な人数の消費者に参加してもらっているし、そのための謝礼もきちんと用意している。市場調査としてはそれなりに大きなプロジェクトとして進めてきたのだ。
「アンケートはもちろん活用する。ただ、最初の1週間分のデータはいらない」
「え……なんでっすか? 皆さん、すっげー気合い入れてるみたいで、かなりウマそうな料理の写真とか、豪勢なメニューが並んでるんすよ…?」
「だからだ」
イワシタは、サケカワが持ってきたデータを具体的に示し始めた。
「この人、最初は主菜に副菜何品か、汁物、デザートとメニューが何種類もあって、食卓も華やかだけれど、7日目の今日は品数も減ってるし、見た目も地味だ。こっちの人は多国籍料理みたいなのをつくってたけど、昨日の夕飯はザ・家庭料理という感じ。これはこれでウマそうだがな」
「まあ……確かに、序盤と一週間後の今日では、ちょっと変わってきている人もいるみたいっすけど……」
「仕方ないことなんだよ。普通、アンケートで毎日食事の内容を送れって言われて、自分ならどうする? 正直に毎日の食事を送るか?」
「いやー……カップ麺とビールとかだったりするんで、いつもの食事はちょっと見せられないっすねー。買ってくるにしても見栄張って豪華にしたり、普段料理しないのに作ってみたりするかもしれないっすねー……」
「そう、ということは、見栄を張った食事は、本当の普段の食事ではないってことになる」
なるほど、とサケカワはうなずく。
「だからこその長期にわたるアンケートなわけっすね。最初のうちは気合い入れていつもと違う食事になるけど、ずっとは気合いを入れ続けられないから、しばらくすると普段通りの食事になるわけっすか」
「そうだ。そして、そういった普通の食事こそ、わが社が今求めているデータなんだよ」
イワシタの説明に大いに納得したサケカワは、おとなしく席に戻ろうとした。しかし。
「サケカワ君、わが社は食品加工会社なんだから、社員の君も、ちゃんとした食事を摂るようにね」
「……善処するっす」
END
見栄を張った協力者達が、普段より豪勢な食事や品数のレポートを書いてきてしまうため、序盤のデータは分析に使えないと判断したため。
「Goodスープ認定」はスープ全体の質の評価として良いものだった場合に押してください。(進行は評価に含まれません)
ブックマークシステムと基本構造は同じですが、ブックマークは「基準が自由」なのに対しGoodは「基準が決められている」と認識してください。