【ハァハァランドセル】

なんやかんやで高所から落下しそうになっている小４のさしゃこ。



『キャアアアア嫌だああああ怖いよおおおお死にたくないいいい死ぬのは嫌だああああマジで怖いよおおおおうわああああああああんっ！！！！！！！！！！』

(´；；；Д；；；`)







そしてなんやかんやでたまたまそこに居合わせた聖紳士☆ジェントル水上。



白いタキシードにシルクハット、

いつもなら紅い薔薇をくわえ一通りポーズを決めたりするのだが、

なんやかんやで今はそんな場合でもないので割愛し、

高所から落下寸前でさしゃこの背負う赤いランドセルのめくれたフタの部分を掴んだ。



水上『よし！！！ランドセルを背負っててくれて良かった！！！ハァハァ

もう大丈夫だよ、お嬢ちゃんハァハァ

このまま引き上げるからね！！！ハァハァ』



しかし、少しでもバランスを崩すと

さしゃこの腕がランドセルから抜けそうだ！！！



水上『お嬢ちゃんハァハァ！！！

自分の手と手をしっかり繋いでハァハァ

ランドセルから抜けない様に固定するんだハァハァ！！！

すぐに引っ張り上げるからねハァハァ！！！』







そんなこんなで聖紳士☆ジェントル水上に命を救われたさしゃこは、

その安堵感から泣いた。







そりゃあもう、この世のものとは思えない程の泣き声でもうとにかく凄まじい程に、ものすんごいわんわん泣いた。







おいおい流石にもういいだろ…お嬢ちゃんの体内にはどんだけデカい涙袋があるんだよ一体東京ドーム何個分の涙袋搭載してんだよ勘弁してくれよと水上がオロオロしつつ自分のシルクハットでいつまでも溢れ続ける涙を掬い出しながらゲッソリしちゃう程、半端ない位めちゃんこ泣きわめいた。

(´；；；；；Д；；；；；`)