けれど、いっとう幸せそうに、譲は死んでおりました。
彼が首を吊った桜の木は、満開の花びらをはらはら散らしております。
彼が死んだのは一体何故?
【ウミガメ】
血だまりはありますか?
NO それらしきものはありません。ですがナイフに血はついています。 [良い質問]
首つりですか?
YES 彼は満開の桜の木に首を吊って死んでいます。
彼=譲ですか?
YESNO 同一人物ですがこの問題にそれは関係はありません。
彼の体にナイフで切られたような傷はありますか?
NO 彼は無傷です。
彼に外傷はありますか?
NO 強いて言うなら首の縄のあとくらいです。
彼は自殺ですか?
YES 自ら命を絶ちました。
彼はナイフで誰かを切りましたか?
YES 彼は誰かを殺しています。 [良い質問]
ナイフで切られた人は関係ありますか? [編集済]
YES 関係があります。 [編集済] [良い質問]
殺した誰かと一緒になりたくて死後の世界で一緒に・・・ですか?
YES 非常に惜しいです。その過程に問題があります。 [良い質問]
死んだ誰かを桜の木の下に埋めましたか?
YES 彼は誰かを桜の木の下に埋めています。 [良い質問]
男はその桜の木に特別な思い入れがありますか?
NO 桜の木はただの桜の木です。ですが・・・
彼は埋められた死体の真上で首をつりましたか?
YES ですが位置は関係ないです。
彼は最愛の彼女を殺してしてしまった罪に桜の木の下に埋めた彼女と共に死ぬことを本望に思い、自殺しましたか?
YESNO とても惜しいです。順番に問題があります [良い質問]
彼女と心中しようとした彼が彼女を殺して埋め、そのあとに首をつりましたか?
NO 心中をするつもりはありませんでした [良い質問]
彼女は彼を愛していましたか?
YES ですが彼は・・・
彼は彼女を殺して永遠に自分のものにしようと思いましたか?
NO むしろ彼は殺した瞬間彼女に幻滅していました
彼女を愛しすぎたゆえに彼女を殺してしまい、彼は彼女を埋めた後、とたん罪悪感がこみ上げて自殺しましたか? [編集済]
NO 殺した瞬間までは彼女に恋心を抱いていませんでした
15 より 彼女のことを彼は嫌いでしたか?
NO 友達とは思っていましたが恋心は抱いていませんでした。ですが・・・ [良い質問]
彼は殺人が好きですか?
NO これは本当に突発的な行動でした。
彼が彼女を殺したとき、彼の心に恋心が芽生えましたか?
YES!!その通りです!! [正解]
彼は一方的に好かれたことに嫌気がさし、突発的に彼女を殺してしまいましたが、殺してしっかり彼女の顔を見たとき、その死に顔に恋をしたものの、もう死んでしまった彼女は二度と息を吹き返しませんから、彼女を埋めた上で、自分も自殺し、彼女のいるあの世に行ける喜びを噛み締めましたか?
YES!!大正解です!! [正解]
いつも周囲にいじめられ、馬鹿にされ続けてきた譲を理解してくれる友達は詩織ただ1人だった。
譲はいつでも詩織の傍らにいた。
他人が怖く、潔癖の譲は、彼女がただ隣にいるだけで幸せだったからだ。
詩織は譲の事が好きだった。
元々おとなしく、口数の少ない詩織にとって、自分のペースで付き合える友人の譲に特別な想いを抱くのに時間はかからなかった。
譲は決して踏み込まない。詩織の心に傷をつけない。ただ、黙って隣にいてくれる。
そんな譲に詩織は恋をしたのだ。
やがて高校三年生になった二人は、来るべき卒業式に向けて自身の未来に想いを馳せる。
どんな大人になるのか。進学しようか、就職しようか。
しかし、譲だけは自分の幸せな未来を思う事はできなかった。
「親友の詩織がいればこれで幸せ」と自己完結してしまっている彼にとって、お互いの未来を想像することはいつしかえもいわれぬ苦痛と成ってしまっていた。
譲は、高校三年生から先へ向かう事が怖くなってしまったのだ。
卒業式の日、詩織は譲に自分の気持ちを伝えた。
それでも譲には、お互いの未来が見えなかった。
その代わりに、譲は、いっとう暗い瞳で詩織に囁く。
「恋だの愛だの、汚らしい。君も汚い大人になるのか」と。
詩織は、戦慄した。
彼はナイフを振りかざす。
それは桜の花が芽吹きだす、風薫るある日の事。
譲は、桜の木の下に埋めた死体に恋をした。
「嗚呼、詩織、今行くよ。」
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