「16歳の少女が友人を殺害した。
しかも、遺体は頸が切断されていたらしい。」
そんな話で持ちきりである。
多くの人が、「恐ろしい」や「異常だ・・」といった感想を抱く中
私はその話を聞き、その少女に感謝したのだった。
なぜ?
9999問目だったようです。
少女と私は知り合いですか?
Yesです。 [良い質問]
私は、臓器移植を受けましたか?
Noです。
少女はケガをしていますか?
Noです。
遺体の顎が長すぎていたので整形しましたか?
No ろくろ首ません。
首が切られていなければ感謝しませんでしたか?
Yes です。しないというかできないというか。 [良い質問]
顎は友人だと示す替え玉殺人で本物の友人は顎を切り取られただけで生きていますか?
Noです。 [良い質問]
舞台は現代日本ですか?
Noです。 現代だとちょっと成り立ち難いので時代をずらしました。 [良い質問]
私は犯罪者ですか?
んー Yesなんだろうなぁ多分。
私が少女の友人ですか?
Yes お~ [良い質問]
1より、少女を殺害した友人とは「私」のことですか?
ん。主語目的語が逆じゃない? ↑のとおり。
殺害された友人と私は同一人物ですか?
Yes お~ [良い質問]
カニバリましたか?
Noです。
私は首の輪を解き自由にしてあげましたか?
Noです。
織田信長子が裏切った浅井長政子の頭蓋骨を杯に酒を飲みますか?
Noです。
7より 戸籍がまだちゃんとしていない頃の話ですか?
それもYes でも私が、「現代だとマズイ」とした理由は別にも有ります。 [良い質問]
私は首がめっちゃ痒かったですか?
Noですん。
殺害されたとされる少女は別の誰かと入れ替わりましたか?
Yes ます。 [良い質問]
仇討ち殺人は関係ありますか?
Noです。
遺体の頸を切断したのも、少女ですか?
Yesです。 [良い質問]
人身売買は関係ありますか?
No です。
ほかの登場人物はいますか?
Yes 完全正解しなくても良いですが・・ +3名 登場人物 (やや重要度おちるのをいれると+4名) います。 [編集済] [良い質問]
殺害されたとされる友人の憂き目に遭うのを別の首切り死体を使うことで、少女は友人をすくおうとしましたか?
ごめ、ちょっと理解が正しいかわからんけど、多分No
友人は人を殺しましたか?
Noです。
9と11より、遺体は「私」でしたか?
No 「遺体」はNoです。 [良い質問]
バラバラ殺人からの死体入れ替えトリックを用いて生贄にされる友人分の人数を浮かせましたか?
Noです。
首を切ったのはまだ科学捜査が発達していないから死体の身元を間違えさせるためですか?
Yesです。 Ratterが時代をずらした、主な理由は「科学捜査」が邪魔っけだったから(よって昔々の話です。) ですが・・ そのた登場人物の味付けなどにも時代を使いました。 [良い質問]
侍は登場しますか?
No でても成り立つけど、ちょっと解説とはイメージかわっちゃうかなぁ [編集済]
少女の目的は、遺体を「友人(私)」に見せかけることですか?
Yes です。 [良い質問]
私は別の誰か(首切り死体の人)になりかわったことを感謝しますか?
Noです。
重要な登場人物は、私と少女の二人だけですか?
No 21参照です。
24より、実際の遺体の人物は、見ず知らずの他人で成立しますか?
Yesです。 (21のうち+1は、この見ず知らずの遺体となった少女です。 [良い質問]
その後、私と少女は国外に逃げますか?友人のパスポートで。
Noです。
死体は一つですか?
Yesです。 [良い質問]
殺害された友人(私)の死体はまだこの世に存在していますか?(燃やされて灰になったとかではなく)
Yes あります。
少女は友人を助けるために誰かを殺しましたか?
YesNo 実は 実際に殺したかどうかはどうでも良かったりします。(解説では、殺していなく、遺体を入手しました。 [良い質問]
21より 私の家族は重要ですか?
Noです。家族では成り立ちえません。 [良い質問]
33より、その死体は私の死体ですか?
24より Noです。
少女の家族は重要ですか?
YesNo 21で「やや重要度おちるのをいれると」 といっている人物がそれにあたります。 どちらかと言うとその人 というよりは、その人により少女にもたらされている立場のほうが重要でしょうか。 [良い質問]
私は切腹しましたか?
No です。
少女は私の頸を切断しましたか? [編集済]
Noです。
少女と私の利害関係は一致していますか?
えーと、ストーリーを完全正解する上ではYesです。 少女の方の利害については、でなくてもOKかなぁと思っていますが。 [良い質問]
誰かを身代わりに、私は自由の身になりますか?
Yes 。 感謝の理由は単純に言ってしまえば(ちょっと足りないけど)そうとも言えます。 まとめられますかね? [良い質問]
戦争は関係ありますか?
Noです。
少女は将軍様ですか?
Noです。だとしたらこんな小細工はいらないかな
私と少女に恋人はいますか?
No! と Yes! です。 あ、、失礼 逆だった
Yes! と No! でした。
[編集済]
[良い質問]
私と少女は働いていますか?
No 働くような身分では有りません。 [良い質問]
私には好きな人がいるが、身分違いでこのままでは結ばれる事はない、だから死んでしまったことにして、家督から抜け出し、新たな人間として生まれ変わり、好きな人と添い遂げますか?
Yes 「私」側の理由正解。問題文で上げているのは「私」がわだけなので「少女」側については、解説をどうぞ~ [正解]
この事件の裏に政略結婚は関係していますか?
Yes 「少女」側の理由として「政略結婚」 が存在します。 ヒントの⑥は少女がそのような立場(姫)であることの裏付けである人物、父王です。 [良い質問]
少女は、望まない政略結婚話を破棄するため、猟奇殺人を偽装しますか?
Yes これで完全正解。 [正解]
あんな王子との政略結婚はイヤだったら戦争してしまえ~って姫は暴走しますか?
No 一人殺せば犯罪者だが、戦争で1万人殺せば英雄だ! ではねーどす。
むかーしむかし。とある王国に16歳になる仲の良い王女と貴族の娘がおりました。
二人は年が同じことも有り子供の頃から友人関係で、
お互い出向いてはお泊り会と称して相手の屋敷にお供も連れずに数日逗留するような間柄だったそうです。
今日もまた貴族の娘が王女のご自慢の滝そばにある別荘に遊びに行くと、
何故か王女はとても不機嫌そうにしていました。
「ねぇ・・何かあったの?機嫌が悪いみたいだけど」
貴族の娘がそう問いかけてみると、
王女は堰を切ったように我が身に訪れた不幸を話しだしました。
「あ~~~~~もぅ~~~~~~~~なんで私があんな40を過ぎたようなおっさんのところに嫁がなきゃなんないのよ~~!!!」
「え?」
「ああ、あなたはまだ知らないわよね、実はね・・」
王女が説明するに、こういう話だった。
昨日、王が突然王女に縁談の話をもってきた。
お転婆姫で通っている王女。特に意中の相手がいるわけでもなかったので、初めのうちは
「まあ、都会のイケメンの王子様とかだったら、考えてあげてもよくってよ?」
それくらいに考えていたのだが、
どうやらガチガチの政略結婚。相手は軍事力だけがとりえの田舎国家。しかも40を超え脂ぎりった男が相手。
「ちょっ、いやよ!!そんな相手」
そう拒んてみても、事は国家の政略。自分に拒否権がないのはわかっていた。
:
:
「あ~~どうにか、ご破算にする方法はないかしら!!」
「で・・でも・・王様の決めたことだし・・私達じゃ・・」
「だって、私達だってすきに恋愛する権利くらいあったっていいじゃない!!あなただってそうでしょう?」
「え?」
「私、知ってるんだからね?お忍びで町に出かけた時に見かけた吟遊詩人のお兄さんとあなたが未だに密会しているの。
あなただって彼と結ばれたいって思ってるんじゃないの?」
「でも・・身分が違うし・・」
「もうっ!煮え切らないんだから。でもね・・?私はあきらめないわ!
だって、あんなガマガエルの妻になるくらいだったら、いっそ一生独身の方が1万倍マシよ!!」
どうにかして、縁談をご破産にできないかと考え続ける王女。そうしているうちにその夜は更けていった。
:
:
・・・ドサッ
夜更け。頭を捻らせ続けて眠りにつけなかった王女の耳に何かが落下した音が聞こえた。
「ちょっと!今の音なに!? 」
警備の衛兵に窓から声をかけてみるも返事がない。どうやらサボっているのだろう。
仕方なく友人の貴族の娘を起こし、二人で確認に出てみると自分と同じような年齢の少女が滝つぼの脇にに倒れ伏していた。
どうやら、薬草摘みにでもでていた村娘のようであるが、道に迷った挙句足を踏み外して崖から落ちてきたようであった。
かわいそうなことに打ちどころが悪かったらしく、既に息を引き取ったあとであった。
「もしかして・・使える・・??」
王女は友人を説き伏せ、死体を屋敷に運び込むことにしたのだった。
:
:
夜明け前。村娘の死体は王女のベットの上に運び込まれていた。
「この子、私が殺したことにするわ」
「え・・?」
「ほら!そうしたら犯罪者を嫁に突き出すわけにも行かないじゃない!?だから、あの縁談はご破算!ね?いい考えでしょ?」
「ん・・でも・・王様のことだもの、村娘ひとり殺したくらいの事件じゃもみ消すんじゃないかしら・・」
「あ・・そうか・・・あ!でも・・もしかして・・こういうのはどうかしら!?」
:
:
:
とある国境の街の酒場。吟遊詩人の彼とふたり旅の途中である私は王都から伝わってきたこんな噂を聞いた。
「16歳になる姫様が友人の貴族の令嬢を殺害したっちゅーはなしだっぺよ~~
しかも、ご遺体は頸が切断されていたらしい。あ~くわばらくわばら~~」
・・・
あの日。私達はあの不幸な村娘の頸を切り落とし、頭は見つからないように埋めてきた。
そして、村娘に私の服を着せる。これで立派に貴族の令嬢の死体の出来上がりだ。
「ふぅ。これで後は私が【すべて私がやりました。人間の死体をばらしてみたかったの。】とか言えば完璧ね。
さすがに有力貴族のご令嬢であるあなたを殺したとなれば、お父様ももみ消しきれないわ!」
「ねぇ・・それだとあなたがやってもいない人殺しの罪を背負うことになるわ・・あなたの死体として私がやったことにしたほうが・・」
「だめよ!王族を貴族が殺した。となればあなたは死罪は免れないわ。でも、王女たる私がやったのであれば・・
おそらくは、死罪はない。幽閉されるくらいよ。あのガマガエルと結婚するくらいなら願ったり叶ったりよ」
「でも・・」
「それに、あなたが死んだことにあれば、あなたも晴れて自由の身。あの愛しい吟遊詩人さまと添い遂げることだってなんだって自由よ?」
「・・・」
「もう!そんな顔しないで!あなたの願いも私の願いも叶う唯一の方法なんだから。」
こうして私は、村娘の着ていた服を着こみ、まだ夜が明ける前の王女の別荘をこっそりと抜け出す。
「夜明けには私、自供始めちゃうからね。それまでにできるだけ遠くに行くのよ?」
「うん・・」
「あ、そうそう、もう二度と会えなくなるけど、私達、ず~~~っと友達よ?」
「うん・・ありがとう・・」
そう言って目に涙をため、私は夜が明ける前の森を歩き出したのだった。
・・・
王都から漏れ聞こえてきたスキャンダル。
酒場にいた人たちは、口々に恐ろしいだの、王族貴族っちゅーのは異常者の集まりだなどと
ここぞとばかりに陰口を叩いている。
そんな言葉を聞き流しながら、私は彼女に感謝したのだった。王がこのスキャンダルをもみ消さなかったことに安堵したのであった。
終わり。
■■■■■■■■要約版■■■■■■■■■
1.「望まぬ政略結婚を迫られる姫」と「身分違いの恋に悩む貴族の娘」が友人
2.二人が「自分たちと同年齢の少女」の遺体を見つける。
3.「同年齢の少女」の頸を切り落とし「貴族の少女の遺体」に仕立て上げる。
4.「姫」が私が友人である「貴族の娘」を殺した。とカミングアウト
5.「自分が死んだことになっている、貴族の娘」は意中の男と駆け落ち。
6.姫は王族ということで死罪になることもなく、幽閉されることとなったがブサイクとの結婚は免れた。
結果。Win-Win
「Goodスープ認定」はスープ全体の質の評価として良いものだった場合に押してください。(進行は評価に含まれません)
ブックマークシステムと基本構造は同じですが、ブックマークは「基準が自由」なのに対しGoodは「基準が決められている」と認識してください。