が、今回は趣向を少々変更しております。
後述のルールをご確認下さいませ
以下問題文
~~~~~~~~~~~~~~~~
女は「決して開けてはいけない」と言われ箱を手渡された。
でもまあ、なんだかんだあった挙句、結局箱を開けた所・・
箱のなかに最後に見つけたものは【ソレ】だった
【ソレ】とは?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この問題には解説を用意しておりません。皆様の質問がストーリーを作っていきます。
ただし、今回は「ルールなんてシェチュ王のおもうがままでね?」という言い分の元
20の扉をフィーチャーし、以下のルールとなっております。
【ルール】
#####要素募集フェーズ#########
出題直後から質問を受け付けます。
皆様から寄せられた質問の中から、出題者(Ratter)が18個yesとお応えします。※yesとしたものを以下【要素】と呼びます
※通常の扉と異なり、【ソレ】が何であるかの直接質問は、解説作成者の自由度を著しく狭めるため、あまり多くは採用しません
例)【ソレ】は手で持てるサイズですか? 【ソレ】は食べ物ですか?【ソレ】は生き物ですか?【ソレ】は日常生活でよく見るものですか 等
これらの質問の採用率はかなり低くする予定です
※また、矛盾が発生した場合や、あまりに条件が狭まる物はMC権限で採用いたしません。(矛盾の場合は前者優先)
矛盾例)田中は登場しますか?&今回は田中は登場しませんよね? 前者優先
狭い例)ノンフィクションですか? 不採用
狭い例)登場キャラは1人ですか? 不採用
狭い例)ストーリーはミステリー・現実要素ものですよね? 不採用
など
その後、選ばれた要素を取り入れた解説の投稿フェーズとします。
#####投稿フェーズ#########
解説投稿フェイズでは、要素に合致するストーリーを考え、質問欄に書き込んでください。
とんでもネタ設定・超ブラック真面目設定などなどおすきなようにお創りください。
ただし!
今回は18個の要素の中に、最大3個嘘が含まれております。
※どの要素を嘘とするかは投稿者の自由ですが、投稿内容の最後に
どの要素を【嘘】として、解説に使わなかったのか。をわかるようにお書きください。
*************
例)
:
:
お・わ・り
嘘:要素1・4・11
*************
なお、「最大3つ」なので、全要素を取り入れて解説を作るのも自由です。
要約すると、【いつもと同じではあるが、要素が18個。そのうち3つは使わなくても良い】となります。
※説明が不十分な部分がありますが、過去の「正解を創りだす」もぜひご覧ください。
魅力のある銘作(迷作?)・快作(怪作?)等いろいろ先例がございますw
※チャットルーム「正解を創りだすウミガメ(ルームキー:正解を創りだす)」もご参照ください。
■時間割
・要素募集期間
出題~18個要素が揃うまで。
・投稿期間
18個揃ったあと~4月20日(日)24:00
・投票期間
4月21日(月)0:00~4月23日(水)22:00
そして今回は、以下3賞をご用意いたしました。
なお、見事シェチュ王になられた方には、次回の【正解を創りだすウミガメ】を出題していただきます。
■最も好きな解説に投票
・最優秀作品賞(投稿毎 別々にカウント)
・シェチュ王(投稿者毎 でまとめてカウント)
■最も組み込むのが難しかった要素(もしくは投稿してない人は、難しそうな要素)に投票
・最難関要素賞(最も票を集めた要素に与える賞)
※実際に「嘘」として、使われない要素と、「最難関要素賞」に選ばれる要素の傾向は果たして同じなのか違っているのか?が見てみたくてこんなことやってます。
なお、質問欄の文字数制限は全角300文字?のようです。
(でも編集すればもっとはいります。まあ、やや仕様バグ技っぽいのでいつか修正されるかもしれませんけど・・
あと、良質表示で大文字になることは覚悟お願いします。)
質問した人は、できるだけ正解を創り出すと投票にも参加いただけると盛り上がるかと思います。
通常の出題と違い、趣味丸出しで構いませんwお笑いが好きな人も、カニバが好きな人も、ミステリーだってOKです。
(まあ、要素的に難しいとは思いますがww)
それでは、今回もたくさんのご参加お待ちしております!
それでは~ 開始~
ご参加・ご投票 ありがとうございました。
千手観音が出てきますか?
YesNoどちらでも構いません。
血沸き肉踊る状況ですか? [編集済]
Yes 血沸き肉踊っていただいましょう。 要素1 [良い質問]
女と箱を手渡した人物以外にも登場した人物(もしくは動物)がいますか?
YesNoどちらでも構いません。
お天気予報の結果は重要ですか?
Yes お天気予報の結果が大事です。 要素2 [良い質問]
ダイナミックに上空から何かが飛び降りますか?
YesNoどちらでも構いません。
空を飛びますか?
YesNoどちらでも構いません。
謎を解かないと箱は開きませんか?
Yes 箱には開けるための謎がありますた。 要素3 [良い質問]
ゲームは関係ありますか?
YesNoどちらでも構いません。
女は【ソレ】を見て感謝しましたか?
Yes 感謝しました 要素4 [良い質問]
ゾンビは登場しますか?
YesNoどちらでも構いません。
無重力は関係ありますか?
YesNoどちらでも構いません。
神社に神頼みしますか?
YesNoどちらでも構いません。
男は手がたくさんかけれて満足していますか?
Yes 手がたくさんかけれました 要素5 [良い質問]
クリームコロッケを食べますか?
YesNoどちらでも構いません。
女は東京砂漠で遭難していますか?
Yes 東京砂漠で遭難です。 要素6 [良い質問]
場所は、森の中ですか?
YesNoどちらでも構いません。
腰痛がツライですか?
Yes 腰痛がツライです。 要素7 [良い質問]
箱の名前は重要ですか?
YesNoどちらでも構いません。
コードが切れますか?
YesNoどちらでも構いません。
4つそろえると良いことが起こりますか?
Yes 4つ揃えると良いことが起こります。 要素8 [良い質問]
男はしょうもないことで罪人となりましたか?
Yes 男はしょうもないことで罪人となります。 要素9 [良い質問]
限りなく0に近いですか?
YesNoどちらでも構いません
「天地無用」と書かれていますか?
Yes 「天地無用」と書かれています 要素10 [良い質問]
三味線を奏でますか?
Yes 三味線を奏でます。 要素11 [良い質問]
女は何もしていませんか?
YesNoどちらでも構いません
ユナイテッドとシティが戦いますか?
YesNoどちらでも構いません
物を作りますか?
YesNoどちらでも構いません
「スウィング」は重要ですか?
Yes 「スウィング」は重要ます。 要素12 [良い質問]
誰からも不吉呼ばわりされる男の言動に嘘がありましたか?
Yes 誰からも不吉呼ばわりされる男の言動に嘘があります 要素13 [良い質問]
感動の再会ですか?
YesNoどちらでも構いません
誰かが百万回嘘をつきますか?
YesNoどちらでも構いません
お腹を壊して命拾いしますか?
Yes お腹を壊して命拾いします 要素14 [良い質問]
残酷な描写は含まれませんね?
YesNoどちらでも構いません
ダジャレで大爆笑しますか?
YesNoどちらでも構いません
女は文房具を片手に戦争をしますか?
YesNoどちらでも構いません
白い玉は重要ですか?
Yes 白い玉 重要です。 要素15 [良い質問]
超有名なあのキャラクターが大変な事になりますか?
Yes 超有名なあのキャラクターが大変な事になります 要素16 [良い質問]
指パッチンで救いますか?
YesNoどちらでも構いません
チャームポイントはサスペンダーですか?
YesNoどちらでも構いません
勘違いしますか?
YesNoどちらでも構いません
武田が神を書き上げますか?
YesNoどちらでも構いません
セルジオのアクセントはちょっと違いますか?
Yes セルジオのアクセントはちょっと違うのです。 要素17 [良い質問]
200回作成しましたか?
YesNoどちらでも構いません
田中はメジャーで活躍しますか?
YesNoどちらでも構いません
物語は終わりを迎えず、このままどこまでも続きますか?
YesNoどちらでも構いません
株式会社田中の社長は中田ですか?
YesNoどちらでも構いません
田中STYLEが世を席巻しますか?
Yes 田中STYLEが世を席巻します 要素18 [良い質問]
泡立てるといい匂いがしますか?
YesNoどちらでも構いません あーこれ入れたかったなぁw
実はスケールがとても大きいですか?
YesNoどちらでも構いません
男の名前はスウィング・サムソング。めんどいので以下男。
三味線を奏でれば右に出る者がいないと言う訳でもないチャミセリストだ。
天地無用の異名を持つ母から
「決して開けてはいけない」と言われた
謎を解かなければ開かない箱を手渡されて
あてなき旅を続けておりました。
しかし長年の旅、腰痛が辛くてかないません。
するとそこに見るからに不吉な貝木セルジオと
散歩に出掛けるといつも必ず東京砂漠で遭難してしまうに田中STYLEに出会いました。
セルジオ「oh↑その箱、チョト見せてクダサイ」
変なアクセントだと思いながらこれ以上かかわるならば死んだ方がましだと思う男に箱を手渡しました。
田中「元気良いな、何か良いことあったのですか?」
一緒にいた女は無表情にキメ顔をキメるとそう言った。
セルジオ「まぁ~ちぃいい~がい・・・なぁああいぃぃ!!
この天地無用のサインは『どんな願いも叶える』アイテムが入った魔法の箱だ。」
田中「まじですか!」Σ(゚Д゚)
セルジオ「いや。嘘だが?」
田中「うわぁぁ~騙された!おまわりさ~ん。」 ( ノД`)
男「・・・あんた、普通に喋れたのか・・・」
セルジオ「あぁ喋れるさ。なんたって純粋な日本人だからね。」
男「嘘だっ!!」
田中「おまわりさん、こいつです!こいつなのです!!」
おまわり「嘘つきはドロボーの始まりだ。窃盗未遂の容疑で逮捕する。ん?お前も仲間か、一緒に来い!」
こうして男は罪人となりました。
男「・・・で、どうするんだよ。この状況!」
セルジオ「なぁ~に大丈夫、心配するな。俺に考えがある。」
セルジオが何やら囚人たちを言い包めている。
まさか脱獄でもするつもりじゃ・・・
セルジオ「お~い、待たせたな~早速始めよう。」
セルジオは男の腕を縛り上げるとカードを配り始めました。
男「えっと・・・一体これは何?」
セルジオ「ん?ギャンブルだよ。金を賭けて大金を得て保釈金を払うんだよ。」
男「待て待て。俺は無一文だ。お金がない。」
セルジオ「あぁ俺もない。だから腕を賭けるんだよ。」
男「待て!相手も金が無くて腕を賭けているじゃないか!!」
セルジオ「金は命よりも重いからな。おっ!kのフォーカード。俺の勝ちだな。序盤で四つ揃えられるとは良い事がありそうだ♪」
ピノキオ「くっそ・・・胸を張れっ!手痛く負けた時こそ…胸をっ…!」
セルジオ「それじゃ遠慮なく」
ぎゃあああぁぁ・・・
こうして血沸き肉踊る狂気の沙汰。
悪魔の晩を無事乗り切った男は・・・<セルジオ
男「無事じゃね~よ。お腹を解体して臓器を払ったよ。」
セルジオ「でもそのお陰で命は助かったろ?」
セルジオは手がたくさん賭けれて満足しました。
男「あぁ・・・しかしキノピオが・・・」
セルジオ「心配すんな。あいつは人形だ。もう人間には成れないがな。」
男「これからどうする?」
セルジオ「お前とはこれでお別れだ。俺はこれを売りさばかなきゃならない。もう二度と会うことも無いだろう。」
男「そっか・・・長いようで短い付き合いだったな。俺は実家に帰るよ。」
セルジオ「それは良いな。俺も行こう。」
男「おい!」
そのころ・・・
田中「こ・・ここは一体何処なのでしょう?
のどが渇いたのです・・・誰か水を・・」
東京砂漠をさまよい続けた田中の命は風前の灯でした。
田中「あ、あれは!」
それはいつだったか誰かが忘れていった開けてはならない箱でした。
田中「こ、これはどんな願いも叶うというあの箱?」
田中は死に物狂いで箱の謎に挑みました。
田中「五面が・・・五面が揃えられない・・・
あっ!六面揃えたら開いたのです!!」
中身はどんな願いも叶えるという猿の手でした。
田中「ありがたい。お腹がとっても空いていたのです。」 (゚д゚)ムシャムシャ
白い玉「いやいや、食うなよ。あ”ぁん?」
田中「柄の悪い綿毛が喋ったのです!」
白い玉「そんな変なもの食べたから幻覚でも見てるんだろうよ。あ”ぁん?
そんなことより『願い事』をしたらどうだい。あ”ぁん?」
田中「願い事・・・いつ雨は降りますか?」
猿の手『一週間後まで快晴が続き週末から少し天気が崩れます。お出かけには十分注意しましょう。』
一週間後
田中「雨です!雨が降ったのです!」
こうして九死に一生を得た田中は100%当たるお天気キャスターとして世界を席巻していきましたとさ。
男「ところで母さん。どうしてあの箱を開けてはいけなかったの?」
天地無用「うむ。アレわの。望みを考えうる限りの不幸で叶えるアイテムなんじゃ。
つまり世界平和をアレに願えば全ての人類が死に世界が平和になり
世界一の金持ちを望めば自分より金を持っている人間が死に絶える。
死んだ人間を生き返らそうと思ったら死んだ状態のまま蘇らせる
そういう風なアイテムなのじゃよ。」
男「お母さんは何でも知ってるね。じゃあこの血の雨はいつ止むの?」
天地無用「何でもは知らないがの。
なぁ~に【希望】はある。止まない雨は無いさ。何時かは止むさ、いつかは・・・」
その名通りの天地無用の母におぶさった男は血塗られて行く世界を見つめました。
おわり(一応全要素)
[編集済]
さすがに早い、要素を素直に受け取ってつなげていってますねぇ~ 天地無用の異名を持つ母・・?結局セルジをは何処へ消えたのか・・?白い玉はどこからあらわれたのか? 色々謎は残りますが続編に期待しましょうw 惜しむらくは「箱」もらったの男じゃなくて女なんですねぇ~ [良い質問]
こんにちは。
私の名前はスウィング・リリア・セルジオ。おかしな名前でしょう?
セルジオの『セ』にアクセントが付き、言いにくいので簡単に女と呼ばれていました。
夢や望みは持っておらず、趣味は友人ち進められた三味線。
こんな私が冒険家になるとは思いもしませんでした…。
昔から体が弱く、よく腰痛と下痢が起こっていた私。
今日は、腰痛によく効く湿布と下痢止めを補充するため、医者の元へ向かいました。
途中、急な下痢により到着が予定より大幅に遅れましたが、割愛します。
着いた場所は空き地。
とても大きなクレーターができていました。
恐らく、中央にいる一人の女性がやったのでしょう。
私は薬が貰えない悔しさと、訳のわからないという戸惑いが同時に出てきました。
その時は何があったのか分かりませんでしたが、そのうち分かりますので今は説明しません。
さて、色々と戸惑った後、私はクレーターの中央に佇む一人の女性に目を向けました。
なんとなく八つ当たりがしたくなり、私はその女性の元に歩いていきましたが、それが私が冒険家になるきっかけでした。
続く。
[編集済]
なるほど、同一人物による世代?時代またぎのループものですね。
(火の鳥八百比丘尼編みたいな)
「手紙」が、いつの間にかなくなりまた毎回箱から出てくるパターンと、持ち続けた手紙を次の代に渡すパターンが考えられますねぇ~ こちらも惜しむらくは問題文と箱をもらう時の状況が合っていないことですかねぇ~
[編集済]
[良い質問]
»51より。
私が女性に向かって歩いていると、不意に女性がこちらを向きました。
何故か期待の眼差しが向けられた。そんな気がしました。
女性は、一言。
「貴方なら大丈夫。この輪廻を終わらせてください」
と言い、私に手紙を残して霧のように消え去りました。
家にかえって手紙を呼んだ私ですが、その内容は非常に単純でした。
『赤、青、緑、白の4つの玉を集め、願いを叶えなさい』
ただ、これだけでした。
幸いにも4つの玉の場所に対するヒントもありましたし、私には目標も何もありません。
私は、4つの玉を探すことにしました。
それから、私の名前は少しずつ広まっていきました。
それと同時に、玉も集まり、ついに4つ。揃いました。
赤い玉は、炎天下の中、コロシアムの景品として登場し、闘士達と戦い、受け取りました。
屋外で開催でしたので、天気予報はしっかり確認しましたし、決勝に近づくほど楽しくなり、まさに血湧き肉踊る状況でした。
青い玉は、とある男との賭けで奪い取りました。
受刑者ギャンブルといい、刑務所の中の物で外の人とギャンブルをし、勝てば受刑者は刑期が短縮。外の人は景品が取れる、そんな仕組みです。
あの男は自販機のお釣りの位置に残っている小銭に手をかけており、その回数なんと102回。
たくさん手をかけられて満足しましたが、捕まったそうです。
刑務所ではおかしな言動を繰り返し、不吉呼ばわりされていたそうです。
今の話に嘘があるからそれを言えと言われましたが、回数を指摘すると男は絶望し、青い玉を残し去っていきました。
緑の玉は、森の奥で見つけました。
4つの玉の中では一番冒険っぽいですが、今回は割愛させていただきます。
白い玉は、崖の上にたつ倉庫の中にありました。
実は、私の家のすぐそばでした。
様々なばしょに行き、とても楽しかった。そう私は思います。
この楽しさを、他の人にも味わってほしい。
そう思うと、4つの玉が光り、私はつい目を閉じてしまいました。
続く。
[編集済]
-
»52より。
目を開けると、私は白い部屋にいました。
そこには一人の男性と、二つの箱があったのです。
男性は言いました。
「片方は、誰かが冒険を始めるために必要なものと、場所。
片方は、世界中の人が少しだけ冒険する為に必要なものと、場所。
君は、どっちを選ぶ?」
私は少し迷いましたが、何も世界中の人を巻き込まなくとも、一人に冒険の楽しさを知ってもらえればいいと、最初の箱を選びました。
天地無用とかかれたその箱を手渡され、男性ともう片方の箱は消えました。
私は、その箱を開けようと色々行いましたが、逆さまにしたときに一枚の手紙が落ちてきたのです。
よく見ると、それは私が最初にもらった手紙。
私は、冒険を続ける運命を背負っていたのです。
大きな衝撃と共に、私はとある病院の中にいました。
いつのまに来たのか気になりましたが、辺りには誰もいません。
ただ、クレーターが広がり、私はその中央にいました。
あの時の下痢で遅れなかったら、私がきた衝撃でおそらくは死んでいたでしょう。
下痢に感謝します。ええ。
今、私は私を待っています。
確かにあの冒険は楽しかった。私を冒険に導いたあの手紙には感謝しています。
ですが、私の未来を永遠の冒険にしたくはありません。
必ず、あることを告げるつもりです。
…あ。来ましたね。
さぁ、あの言葉を私に言いましょうか。
「…この輪廻を終わらせてください」
とね…。
終わります。一応。
嘘:6,16,18
[編集済]
-
男は玉手箱を手に、呆然とした。
3年ぶりに戻ったはずの故郷は、髷も結わず奇妙な服を着た人々で溢れ、
田畑も土もなく、巨大な箱で取り囲まれていた。
あまりの驚きに腰を抜かした男は、
アスファルトでしたたかに腰を打ち傷めた。
何が何やらわからず、腰の痛みに座り込んでいる男を
数人の少女が取り囲み、様子を窺っている。
「おじさん、大丈夫?」
「なに? 時代劇の役者さん? え、ロケバスとかいる?きゃーどこどこ?」
男にとっては目のやり場に困るようなミニスカートの少女達。
「こ、この遊女どもがぁ!大体、こんな昼間っから遊女がきゃーきゃーと騒ぐとは!」
と、突然説教を始め、その風体・言動から当然不審者として通報され
ケーサツのご厄介になってしまった。
取調室の椅子は固い。男は先ほど傷めた腰痛のツラサを堪えながら、
自分が放り出されたこの状況を理解しようと努めた。
とにかくここは、3年前まで自分がいた世界ではない。それは間違いない。
そして、自分には、元の世界に戻る手段がない。
選択肢は二つ。この世界で生きるか、元の世界へ戻る方法を探すか。
ここは番所だろうか。
奇妙な服と奇妙な言葉を使う輩どもに、この数年の経験を話してやると
皆、一様に感心し、代わる代わる何度も話を聞きに来る。
もう10人には話したろうか。
確かにあの夢のような日々、知らぬ者にはさぞかし羨ましいものだろう、
と自慢げに、男はたくさん手をかけれてとても満足していた。
興味があるわけではなく、齟齬がないか確認されているだけとも知らず。
男の話は、まるであの有名な昔話のようだと、ケーサツの誰もが思ったが、
一つだけ、皆が知っている話と違っていた。
その話で最も不吉な部分。そこが欠けていた。
そう、男は後世に不吉呼ばわりされる「玉手箱」について
一切言及しなかった。
むしろ、「何かお土産を貰わなかったか?」と聞かれても、
「何も貰っていない。」と嘘をついた。
実は、ケーサツに連れてこられる途中で、急な差し込みに遭い、
用を足しに入った厠に、玉手箱を忘れてしまったのだった。
しかし、そのおかげで、男は瞬時に老人となる不幸から命拾いした。
だが、そんなこととは露とも知らぬ男は、
忘れてきたと言えば、盗まれると心配し、
後で取りに行くつもりで嘘をついたのだ。
男にとっては、それが唯一、元の世界へ戻る方法へのヒントだと思ったからだ。
それからの男の生涯は、
血沸き肉躍る壮大なスペクタクルを予感させたが、
残念ながら、ケーサツから直行の特殊病院で一生を終えることになるとは、
やはり不吉呼ばわりされる本質に変化をもたらすことはできなかった。
そんな一不審者の事件など、記事にもならない街・東京は突如砂漠となる。
男に忘れられた玉手箱は・・・
その後訪れた、マグニチュード8.4の大地震の際に落下し、
静かにその蓋を開き、白い煙を立ち上らせた・・・・
突然の地震の後、東京は白い煙に巻かれ、一瞬にして砂漠と化した。
地震との因果関係は世界中で調査されたにも拘わらず、
なぜ、東京だけが突然、
1500年後に訪れると予想されていた地質の荒廃に見舞われたのか
解明できる学者はいなかった。
女は東京砂漠で遭難していた。
地震が起こったことまでは覚えている。
それから、白い煙と共に、見る見るうちに砂漠が押し寄せてきた。
とにかく逃げた。迫りくる煙と砂漠の方向を見極めて、ひたすら逃げた。
今日の天気予報で、快晴だがとんでもない強風で
PM2.5やら黄砂やら放射能やら花粉の大群やらが飛んでくるので
「今日はゴーグル装備を推奨します。」と
イケメン気象予報士が言うことを聞いていたのが良かった。
女はスウィングジャズを三味線で奏でる三味線ジャズの名手で
三味線を世界の楽器として認知させようと、果てない野望を膨らませていた。
ライバルの田中が、和太鼓で世界を席巻し、
田中STYLEを世に知らしめているのを
目標に、また励みに、日々努力を重ねていた。
志半ばで、こんなところで終われない!という執念が
不可思議な出来事を引き起こしたのかもしれない。
突如、女の目の前に、天女のような羽衣を纏った女性が現れ、
「決して開けてはいけない。と言ったのに箱が開いてしまい
このようなことが起きてしまいました。
これを元に戻すには、この箱を開けなければなりません。
その箱を、あなたに託しましょう。」と言って
小さな箱を女に手渡し、消えてしまった。
女は夢でも見たのかと思ったが
手に残された箱が、夢ではないと語っている。
良く見ると、天地無用と書いてある・・・(・ω・?)
ともかく、この箱を開ければ、この砂漠がどうにかなるというのか?
そんな馬鹿な話が・・・と思いながらも、
その可能性に賭けるしかないと、箱を開けてみようとした。
しかし開かない。
この箱を開けるには、謎や仕掛けを解かなければならないようだ。
天地無用とあるので、やたらいじくりまわすのも躊躇われ、
高く上に持ち上げて、下から覗いてみると
「注・4つ揃えると、良いことが起こります。」と書かれていた。
4つ・・・この箱があと3つあるということか・・・
でもまぁ、なんだかんだあった挙句、残り3つの箱も手に入れて
其々の箱がお互いの仕掛けの解除を担っていたらしく
4つを四角に並べると、鍵の外れる音がして、箱を開けた所・・・
箱は東京のジオラマだった。
正しく、地震が起こる前までの、東京の姿そのままの。
匠の為せるジオラマ造りの技があちこちに使われており、
大層な代物だということは女にもわかったが、
ドラ○もんをアクセントにするセンスは、ちょっと違うと思った。
その瞬間、ドラ○もんから2種類の光が溢れて
ほんものらいとー、びっぐらいと~、という音声と共に・・・
東京は元の姿を取り戻した。(ぉぃ
乙姫「勘弁して欲しいわぁ、太郎のやつ。800年後に飛んだかと思ったら、
自分じゃないものの歳を取らせるんだからー。
玉手箱も回収回収っと。」
煙を全て吐き出した玉手箱を覗いた乙姫は
玉手箱の中に最後に残された「魔境竜宮城、お代は貴方のお命サービス券」
を確かめると、亀の姿に戻り、海へと帰って行った。
そんな新・御伽草子。
「・・・んなこたぁない!」お粗末様でした。
嘘要素:④・⑮
[編集済]
なるほどwこの内容で既存の話と上手く絡められるとは思わなかったwお見事でございます。 でも・・やっぱり箱もらう人間の性別逆っちゃあ逆なんだよね・・ あ、いや・・乙姫か姫ってことは敬語の対象だよね・・「手渡された」ああこれ尊敬語とすれば間違っちゃ無いのかw って、あとでちゃんと出てくるのね、アンケ作るために急いで全部通し読みしたからなんか勘違いしてたか。 [編集済] [良い質問]
タイトル:脱ぐな!むしろ着ろ!
[意外といい話にまとまりました]
上京して三年。女は迷っていた。
人を楽しませて注目を浴びたい。
体を張った芸で腰をスウィングさせてみたが、腰痛が辛くなり断念してしまった。
もう何をしていいかわからない。
この東京砂漠で遭難したまま、私は人生を終えるのかと悲観に暮れていたある日、女はとある業界人に声を掛けられた。
この男、関わった相手は売れはするが、ひどい仕事ばかりさせられると誰からも不吉呼ばわりされていた。
「何?君、有名になりたいの?そうだね、たまたま良い物を持っているんだけど…。
僕が考えた最高の大ウケするグッズさ。君が僕の企画について来られるというなら使ってもらっても構わないが、中途半端な気持ちなら決して開けずに返してもらいたい。」
男は一抱えほどもある箱を差し出した。
見るからに怪しげな装飾の箱だが、女は藁をも掴む思いで受け取った。
「その箱を開けることができたら事務所においで。」
男の趣味だろうか、箱には様々な仕掛けがあり、実に手がかけられていた。
「天地無用」と書いたプレートをあえて逆さにすると動かせる、強力なゴムの反動を利用する、どれも一筋縄ではいかないものばかりだ。
いよいよ仕掛けは、白い玉が埋め込まれた部分を残すのみ。
押そうが回そうが手応えがない。
押してだめなら?けれども埋まっていて掴めそうにない。
このハゲ頭みたいにツルツルな…と思った瞬間、女は思い出した。
先日テレビで見た、吸盤綱引き!
慌てて合いそうな吸盤を買いに行き、つけて引いてみるとカチリと音がして外れた。
いよいよ箱は開かれた。
中にはハリセンやピコピコハンマーなどの定番アイテムばかり。
しかし、最後に取り出した「ソレ」を見て、自分で考えたって…パクリじゃないか、と突っ込みながら女は血湧き肉踊るのを押さえ切れなかった。
次の日、「ソレ」を着て男の事務所に向かう。
「やはり、僕が見込んだ通りだ。
しかし、わたしの構想は君だけでは完成しない。
君も含め、4人揃えば次のステージに進めるのだ!」
よくわからないが、男の意気込みとステージと聞いていよいよ舞台に立てるのかと思い、しばらくこの男とレッスンに励んだ。
箱を開ける為の努力が、意外にも女の腕を磨いていた。
ある日、いよいよ他の3人が決まったと報告を受けて事務所に行くと、自分と色違いの「ソレ」が立っていた。
「なに、他にも女がいるのぉ?
あっちがピンクってことは、私は引き立て役ぅ?」
と言う声。さらに、
「近ゴロは、ホワイトも王道ネ~」
「あああ、その喋り方まままさかセルジオ田中さん?わわわ」
などと聞こえてくる。
異様な光景だった。
その部屋には、昨年大ブレイクして今や下火の超有名ゆるキャラ、へなっすーが4体。
赤、緑、ピンク、白の色違いで立っていた。
そこにあの男が現れ、
「よし、みんな揃ったな!
いいか、今から早速支度だ。
明日の天気が予報通り晴れならば、へなっすー(オリジナル)が○△遊園地で営業をやる。
そこに乗り込むぞ!フフフ…」
と、半ば強引に4人を連れ出した。
予報通りその日は晴れたが、へなっすー(オリジナル)の心は晴れずにいた。
「あぁ…気が重いなすなぁ。
そろそろ新しいこと考えないと、いや、もう潮時なすかな…」
控え室でどんよりと時を待つその背に、あの男の影が忍び寄る。
「い~いモノあるよ?君、もう一度光を浴びたいだろう?」
振り返ったへなっすーの目には、かの4人の姿が。
「名付けて、茄子汁戦隊へなレンジャー!」
「レレレッドなななす~」
「ホワイトなっすぅ~♪」
「グリーンなすネ~」
「ピンクなっす~」
へなっすー(パープル)はしばらく固まっていたが、小刻みに震えていたので、恐らく泣いていたのだろう。
その日の営業は大成功し、ギャラは戦隊結成の契約金に転じたが、そのギャラも端金となる程の仕事が5人に次々と舞い込んできた。
女はピンクのへなっすーの皮を見て、改めて心から感謝した。
しかし、その人気も思わぬ事態で急落する事になってしまった。
男は次に発表したユニット、ミニたこエローバーβのゲリライベントが過激すぎると、公然わいせつ罪で書類送検されてしまったのだ。
本来ならばへなレンジャーも参加するはずだったのだが、昨夜5人で食べた闇鍋にあたり全員お腹を壊していたので、病室でそのニュースを聞くこととなった。
レッドとホワイトはこれを機に脱退し、オリジナルと声バレしていたセルジオ田中とあきらめきれない女は、男から貰った箱を前にほとぼりが冷めた頃に再びへなっすーとして活動を始めることを決意した。
以前は何に使うのかわからず、箱の中に残されていた物を手に…。
『かしましナスね』として三味線をかき鳴らす芸風はゆるキャラとしては新しく、それなりに売れたという。
余談だが、声でバレバレのくせに着ぐるみで押し通す「田中STYLE」がその後、世を席巻した。
おしまい。(嘘無し)
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かしまし娘!?いくつだwwそしてわかる私もいくつだww いろいろモノボケとかきたえられて、ゆるキャラで喋らなくてもいいからイロモネアとかで活躍できそうねぇ~ ってなっしーは喋れるからアドバンテージはないかw [良い質問]
タイトル:詰んだ。
サッカーの試合。
フリーキックで、腰痛を抱えながらも独特のスウィングでフリーキックに参加する田中。
蹴り出された白いボールはまっすぐにゴールネットを揺らした。
田中STYLEと呼ばれ、小学生サッカー選手がまねをしてやまない。
なんとこれで田中一人で4点目。
今日の試合、4点以上の差で勝利しなければならないという、決勝トーナメント出場の瀬戸際だったが、ついに4点目のゴールがそろった。
それを実況するセルジオの姿が街頭テレビで放送されているのを見ながら、東京砂漠で遭難中の女は、感謝した。
「ああ、あの変な訛りは東京サでもかわらねんだなぁ…。ほっどすんなぁ。」
そりゃそうだ。
女はふとスマホを見た。
ひどく酔っ払った夜に母親からプレゼントされたスマホ。
変なロックをかけられており、よくわからない謎が書かれている。
「お前の好きなものが三本の糸を持ち咆哮する。ただし、あけてはならぬ。絶望するだろう。」
上京直前から、電話も使えないまま3日が過ぎていた。
何もできずにそのまま街頭テレビを見続けた。
天気予報が流れ始めた。
この地域は大雨になるようだ。
すでに荒れ始めている別の地域に中継がつながった。
この時期には珍しい、まるで台風中継のような、強風と大雨に抗いながら実況するレポーター。
その後ろに、見覚えのある梨の黄色い妖精さんが三味線を持った姿のでかいポスターが貼られていた。
なんだかよくわからないが、天地無用と書かれたポスターが、雨にぬれ風にあおられ見る間にゴミと化していった。
「あ、思い出すた!<天地無用>…と。」
スマホに打ち込む女。
ピポーン!ヒャッハァァァァッ!!
変な効果音が鳴り響き、黄色い梨の妖精さんの待ち受け画面に切り替わった。
ようやく電話ができる!
「もすもs」
「お客様のお電話は、通話ができない状態です。詳しくは***番の担当へご相談ください」
「料金支払われでねぇ!!!おっかぁ!」
女は詰んだという感覚をはじめて味わった。
/end
*未使用は⑨⑬⑭
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おかん、このイタズラ?を仕掛けたいがためにそこまで仕込みをしていたのなら、それはそれで面白いご家庭なような気はするw娘を引っ掛けたいからとわざわざ携帯買ってきてロック仕込んでちゃんと支払停止しておくとか手が込みすぎてるw それを「ふっふっふ、開けたらどってんこくべなぁww」とこそこそと仕込んでいるようすはなんかそれはそれでほのぼのw [良い質問]
タイトル「カップル達の末路 第二話『血濡れの桜吹雪』」
やってまいりました鬼才シチテンバットー氏のダルビッシュ&田中劇場。今回は白い玉っつーくらいだから野球者は有利だよね・・・っとおもったら野球してね~w [良い質問]
「全員揃ったな!!」
「あ、あの~」
「何だ?始まったばかりなのに・・・」
「正直言うと、全員ではないんですよ・・・」
「なぁぁぁぁにぃぃぃぃ!!!??どうしてだ!?集会には全員参加が原則だろっ!!!」
「や、前回のバレンタインデーのリア充撲滅作戦の際、逮捕者が出てしまって・・・」
「なにっ!?なぜソレを言わなかった!!下手すれば一網打尽にされるぞっっっ!!!」
「や、その心配はありません。逃げる際にスピード違反を犯しただけですから」
「しょうもなっ!!つうか、まだ拘留されてんのかよ!!」
「一応明日までです。ご苦労様ですね」
「や、ご苦労ってホドじゃないぞ!!・・・まあいいや、とにかく次の作戦を言い渡す」
「「「・・・はい!」」」
「え~、次の作戦は・・・4月31日の正午ピッタリに行う。次の作戦は・・・これだ、持って来い」
ガラガラガラ。科学者と思しき男性が、何かをリヤカーに乗せてやってきた。
「「「・・・?」」」
「これは特殊なウイルスだ。だが、タダ単に空気中にバラ巻くだけでは感染しない」
「「「は?」」」
「これは、木に差し込み、花びらや花粉と混ざり合うことにより毒性を発揮するのだ」
「「「はぁ・・・」」」
「そこで、これを桜の木に差し込むことにする・・・花見会場を襲撃するのだ。リア充もワンサカいるだろう」
「「「おう!!」」」
「あ、あの~」
「何だ?」
「あの、もう四月の下旬ですよ?桜が咲いてるかどうか・・・」
「うるさいっ!!とある場所では、今の時期でも雪の結晶が降ってるそうだ!!だったら桜だって咲いてるだろっ!!」
「ま、そうか・・・」
「え・・・と、とにかく、4月31日正午だ!!分かったな!!」
「「「オウ!!」」」
「あ、雑に扱うなよ。『天地無用』って書いてあるじゃん。これって本来は『ひっくり返したりしちゃアカン』って意味だし」
「ひっくり返すと?」
「うん、下手すりゃ漏れる」
「「「!?」」」
「まあ、頑張ってくれや。あと、今回の作戦には、1人の女性が同行する」
「「「え?」」」
「心配するな。童貞だ」
「「「ほっ・・・」」」
「あ、そうだ・・・入れ」
ツカツカツカ・・・
「初めまして。『セルジオ真木』です」
「あ、ハーフなんだ。よろしくセルジオ」
「や、セルジオです」
「は?」
「だからセルジオです」
「あ、あぁ、セルジオ・・・」
「だから、セル(ry」
「もういいわぁぁぁぁぁ!!!筆記だと分からないだろぉぉぉぉ!!!何が違うんだよぉぉぉぉ!!!」
「『真木』はいいんですが、『セルジオ』のアクセントは違うんです」
「や、もういいよ!!・・・とにかく、作戦はゴニョゴニョ...いいな!!」
「「「オウ!!」」」
「4月31日の天気予報が晴れだといいな!!」
「「「オウッ!!」」」
「よし、解散!!」
「あ、田中が出てますよ!!」
「だにぃっ!?どうなってる!?」
~一時間後~
「よっしゃぁぁぁぁ!!!田中最高ー!!」
「いいですねぇ。8回2安打無失点ですからねぇ」
「ヤンキースにとって欠かせない存在になってるな・・・」
「早くも田中STYLEが世を席巻してるんじゃないんですか?」
「いや~俺、田中の首振り人形買っちゃいましたよ~」
「え?マジ!?・・・ってこれ本物?」
「え、あ、や、分からないです・・・たしかダルと上原と黒田と一緒に揃えるといいことがあるって・・・」
「フーン。でも、なかなか似てるなこれ・・・」
『バキッ!!』
「あぁ!!首が折れたぁぁぁ!!」
「ゑゑゑゑゑ!!?ちょ、やめてください!!」
「うわぁ!!今世界中で超有名な田中のキャラ人形がぁぁぁぁぁ!!人形そのものがぁぁぁぁ!!!」
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-
56補足
⑤は、
男は「手堅く参加、蹴れて」満足していますと変換してしまいましたw
-
で、4月31日。晴れた。
作戦班のセルジオ真木が、慣れない東京で遭難するというトラブル以外は、順調に進んだ(本人は「東京という名の砂漠で遭難した」と言っている)。
桜で有名な某所へやってきた。
「お、色々やってるな・・・じゃあ、作業開始だ!!」
「ねぇねぇ、タックン、何やってんの~?」
「え?いやいや、なんでもないよ~(今一生懸命カナチャンを驚かせようとして、手を描いているんだ・・・もう満足満足☆アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!!・・・あ~でも、ずっとこの体勢だから腰が・・・)」
「!?う、う・・・」
「あ、どうしたの?カナチャン!?」
「うぐぁ・・・あぁ・・・ボハァ!!(吐血)」
「うわぁぁぁ!!?カナチャ・・・うぐぁっぁ・・・」
「こちら本部。どうだ?」
「はい、全てうまくいっています。リア充どもがのた打ち回っており、文字通り『血湧き肉踊る』状態になっています」
「了解。あ、スマホにデータを送信した」
「あ、はい・・・これは?」
「近隣一帯を映した地図である。24時間欠かさず更新される。でだ、地図に写ってる赤い玉が我々の仲間で・・・この白い玉が・・・警察のだ・・・重要だから覚えておけ」
「はいっ!!」
「やば・・・白い玉が・・・」
「・・・みんな、逃げて!」
「セ、セルジオ!?」
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「・・・・・」
警察が周りを囲む中で、一人だけ残ったセルジオ。
セルジオは懐から箱を取り出した。
「隊長、コレは・・・?」
「ああ、いざというときがあれば開けてくれ・・・」
「いざ・・・?」
「ああ、箱に書かれてあるメッセージ・・・その意味が分かるまでは、絶対に開けるんじゃないぞ」
「は、はい!」
(・・・箱・・・一体どんな意味が・・・ハッ!)
その箱にはこう書かれていた。
「㍆㌋㌉㌏㌉㌸㌾㌋㌞㌹㌅」と・・・
「クリスマスヒトリボッチ・・・」
その瞬間、隊長の意図が分かった。
「隊長・・・私に童貞としての意地と誇りを保つことの大切さを教えてくれたのですね・・・ありがとうございます・・・」
セルジオは箱を開けた。そこには例のウイルスが入った容器(天地無用記載)と、桜の木の枝があった。
セルジオは容器をひっくり返し、木の枝に差し込んだ・・・
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-
一方テキサスでは。
田中「ダルさ~ん、あなたの首振り人形買いましたよ~」
ダル「あ、そうか・・・あれ?これなんか違くね?」
田中「え、マジっすか?」
ダル「つーか、お前の首振り人形が売ってたぞ」
田中「え!?それ偽物っすよ・・・」
ダル「や、やっぱり・・・誰が・・・」
田中「ま、まさか・・・」
二人「川崎ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
【END】
⑪,⑫,⑬が嘘でした。
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-
「ラスト・プレゼント」
- [良い質問]
それは、突然のことだった。
私はその日、何気なくテレビのお昼のニュースを見ていた。
今、世を席巻している田中STYLEについての特集が組まれていた。
田中STYLEとは、白い玉を付けた三味線を奏でながら町をいくスタイルだ。
白い玉が重要らしい。意味不明だ。
道行く若者が自慢げに田中STYLEを見せつけて、弦に手をたくさんかけられるようになりました、と満足げにインタビューに答えている。
こんなもの、何が良いのだろうか……
そんなことを思いながら、特集が終わって天気予報に変わった時だった。
急に画面が変わり、何やら重苦しい表情をした人物がテレビに映った。
その男はこの国の官房長。最近、政治家の不正事件のたびにテレビに映って、ネットでは不吉呼ばわりされていた。
その男が話し始める。
「ただいま、地球に巨大な隕石が接近しております」
それは、耳を疑う内容だった。
「で、ですが安心してください。ただいま臨時会談を開き、対策を講じております。皆様に危害は加えないようにしますので、国民の皆様は落ち着いて行動してください」
嘘だ。
私は直感的に思った。
政府はおそらく何もしてないだろう。
でも、隕石───。
天気予報の結果が晴れのち隕石、か……笑えない。
三億年前、恐竜が滅んだように。
人類が滅んでしまうことを想像するのは容易であった。
終わる。
人類が、終わる……
気づいたら、手が震えていた。
体が言うことを聞かない。
これじゃあいけないと思い、私はいつも部活でやっている野球のスウィングを思いっきりしてみた。ちょっと前に患った腰痛が激しくなっていく。
だが今は、その痛みも大事な刺激として受けとめいていた。
息切れとともに、手の震えがなくなった。
とりあえず、どうすれば良いか……
そう考えたとき、一つのことを思い出した。
変人だが、天才科学者と呼ばれていた母。
その母が癌で死ぬ前に私にある箱を渡してきたのだ。
「いいかい、もしあなたの身に危険が迫ってきたら、この箱を開けなさい。だけど、それ以外の時には絶対に開けてはダメよ」
そうだ、確かにそんなことを言い遺していた。
すっかり忘れていた。……あれ? なんで忘れていたんだっけ。っていうか、どこにやったっけ。確か捨ててはいないはず……
押し入れ……ない。
クローゼット……ない。
下駄箱……ない。
やばい、どこにやったんだ!?
このまま何もできずに、私は死んでしまうのか……
そんなことを考えて焦っていると、突然お腹が痛くなってきた。
こんな時にも生理現象というものはくるのか……そんなことを思いながら、トイレに駆け込んだ。
……トイレにあった。
なんでこんなこところにあるんだよ。
そう思いながら箱に手を取る。
開けようとしたが、鍵がかかっていて全然開かない。
そうだ、どうしても開かなかったから諦めたんだった。
だが、今はどうしても開けたかった。
箱をよく観察すると、箱の底に何かが書いてあった。
『雨天展覧や、天馬の血、てんすぎ地の敵のした』
何これ……そんなことを思っていると、その端っこにもう一つ書かれているのを見つけた。
『天地無用』
これは……あ、「て」と「ん」と「ち」を無視して(むよう)読めば……!
『うらやまのすぎのきのした』
裏山の杉の木の下か!
多分そこに箱を開ける何かの手がかりがあるのだろう。
私は箱を手にして急いで外に出た。
外はまさしく血湧き肉踊る状況だった。
当然だろうが人類の滅亡を予期したのは私だけではなかったようだ。
神に祈る者、泣き叫ぶ者、大声を上げている者、ケンカをしている者、ただ呆然としている者……
人々は規律という者を完全に失っていた。
そんな人々をかき分けながら、裏山へと向かう。
その途中で、何かの店の看板に使われていたのだろう、某有名な人気キャラクターが人々に踏みつぶされて、無惨なことになっていた。
空が異様に紅い。
世界の終わりを知らせているかのようで、寒気がするほど不気味だった。怖かった。
頭を思いっきり振る。
今ある余計な考えを全て振り返った。
目標の杉の木まであと少しだ───!
息も絶え絶えになって。
ついに私は、杉の木まで来た。
何やら杉の木に傷がついている。
私は吸い込まれるように、その下に駆け寄り、両手でその土をかき分けた。
すると、少ししてきらりと光る物が見えて、袋に入った鍵が出てきた。
おそるおそる鍵を箱の鍵穴に入れ、くるっと回した。
『カチリ』
その箱を開けると、箱の蓋裏に画面、箱の中にキーボードがあった。
箱の中にあったもの───それはPCだった。いや、箱がPCだった、という方が正しいだろうか。
スイッチを押すと、画面に光がともる。
そして、私の顔が画面に映った。
これは……カメラ?
どうやら上についているカメラで私を撮っているようだ。
『対象をロックしました』
画面に文字が浮かび上がる。そして、その瞬間画面が光りだした───。
「───ん」
気がついたら、私は砂漠にいた。
ここは、どこだろう……
そして、私はその下にある、古ぼけてしまったあのPCを見て、分かった。
そのPCのキーボードには、『ウラシマシステム』と書かれていた。
そうか───。
私は───タイムスリップしたんだ。
おそらく、ここは何年後かの世界だろう。
もう一回PCの画面を見ると、そこにはメッセージが書かれてあった。
『これを開けたときは、あなたに身の危険が迫っていた時でしょう。それはあなた一人の危機かもしれないし、この国の危機かもしれないし、世界全体の危機かもしれない。もしかしたら、あなた一人、生き残った世界になってしまったかもしれない。もしそうであれば、あなたはきっと私を恨むでしょう。でも、私はあなたに生きていてほしいの。私はもう死んでいるだろうけど。その私の分まで』
やっぱり変人だな、お母さんは……
私はそう言って軽く笑った。
でもお母さん。私、恨んでないよ。むしろ感謝してる。
私のことをここまで想ってくれていたなんて。
私、生きていくよ。
この東京砂漠とも呼べるところで遭難することになったとしても、私は最後まで生き抜いてみせる。私は立ち上がり、砂漠の中を歩き出した。
私は、生きていく。
───生きていく。 fin
嘘 ⑧、⑨、⑰
[編集済]
お~「天地無用」にこんな使い方があったとは。文体もやっぱり独特で、短編小説チックですよねぇ~
『度良衛門 カメミとカンドラの箱』
※全部入り(嘘三つ)&勝手に要素出し参加者様とRatterさん要素追加
「カンドラの箱」 パンドラをなんかパロディポイなまえにできないかとひねり出したものなのですがまさか拾って使われるとは思ってませんでしたwありがとうございますw。 Ratter要素ですが、そこはかとなくSFだったり神話だったり高円寺がりある近所だったりとそこここに見受けられますw [正解][良い質問]
〜起:始まりはオシアゲステーション(ネオスカイツリー前)地下トイレから〜
22世紀。
居住区と商業・行政区が完全分離され、都市間を結ぶワープゲートが普及し、時間旅行を規定する航時法が生まれ、そして気象は産業の動向に合わせて完全に制御されていました。
前もって計画される天気予報はもちろん精度100%で、誰もがそれを当たり前に信じて暮らしている時代です。
カメミは、早朝のトーキョーシティ、オシアゲステーションの地下公衆トイレでうなっていました。
今日は待ちに待ったアオモリ修学旅行に出かける日です。前の晩から気合を入れてお弁当を作りました。
特に頑張ったのは卵焼きで、手首を左右にスウィングして切るように卵を混ぜるのが秘訣です。
会心の出来に、詰めながらついつい摘まんでしまったのですが…
(叩き売りの白玉Lサイズ10個入半額30円を使ったのがまずかったか〜)
慌てて手持ちの粉薬にカプセル錠剤ゼリー剤、一気飲みしたのもだめ押しだったでしょう。
同級生達はとっくにネオスカイツリー頂上のゲート-宇宙シャトル発着場や気象庁庁舎と併設※ワープは位置エネルギーを利用するので高さが必要です-に集合して、じきにアオモリ行きの転送時間です。
ヤックルが現れそうなブナの森に、大間のマグロ丼。
恐山の血の池地獄は本物とつながっていて、沸騰する血の池で、穢れた肉体から解脱出来ない亡者達が灼熱に踊り狂うのが見えるのだとか。
仏像マニアの友達曰く、三十三観音霊場が南貞寺の千手観音はコースアウトしてでも行く価値有り。
夜にはショーがあり「悪い子はいねえがぁ。怠け者の子はいねえがぁ。いたらとって食うぞー(゚Д゚)」と追っかけ回るNAMAHAGEアクターズから隠れっこするのです。
(早く治まれー!ずっと楽しみにしてたのに置いていかれるなんていや〜!!)
願い空しくゲートが閉じるかという頃、突然凄まじい振動がカメミを揺さぶりました。
ショックで腹の動きが止まったのを幸い、揺れが収まるのを待って地上へかけ上がると、そこは東アジア有数の伝統地区アサクサ、のはずが。
緊急時自動閉降式透明シャッターの向こうに広がっていたのは、瓦礫と一面の砂漠でした。
やがて気を取り直したカメミは、断線して動かなくなったシャッターの隙間から外に出ました。
恐る恐る辺りを見て回ってみると、どうも水という水が一帯から奪われた様でした。
枯れきって砂と化した木々に、建材が干からびて歪み砕けた建物群。あの揺れはきっと地盤沈下によるものだったのでしょう。
日曜日の始発時間だったせいか地上にも地下にも人影は見当たらず、ただボロボロになったマネキンの風に揺れる姿が、まるでゾンビに見えてぞっとします。
街並みが限りなく無になった廃墟の森の中を歩き続けているうちに、ふと人の声が聞こえてきました。
出どころらしきビルの残骸の陰へ回ると、そこにはみすぼらしい男がしゃがみこんでいました。
とっさに駆け寄ったカメミに、振り向いた男が目を見開いて叫びます。
「お前、カメミか!?」
「なんで名前知って……まさか、でも…お父さんなの?」
数年前に突然姿を消した父親との、思いもよらない再会でした。
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〜 承:気象庁の秘密と嘘になってしまった予言〜
カメミの父、ウミヘイはかつて気象庁に勤めていました。
気象を制御してあらゆる産業に大きく影響する、時空局と並ぶ重要な行政機関です。
しかしウミヘイは、人々が気象制御に頼りきっている事をずっと警告していました。
人間はいつまでもちっぽけな生き物なんだ。驕り高ぶってはいけない。
自然を侮れば、いつか古い聖典にあるように大水に流されてしまうぞ。
そう説き続ける内に人々からでたらめな不吉ばかりを口にすると嫌われ、親類や友人も離れていきました。
それでもウミヘイは十万回、百万回と同じ話を繰り返しました。
なぜなら彼は気象庁最大の秘密、気象制御システムの真実を知っていたからです。
「ねえ、その話も気になるけど、なんでいきなりいなくなったの?
お母さんは教えてくれないし、ご近所からはとんでもない重罪で捕まったんだって噂されてた。
本当なの?お父さん、いったい何をやったの!?」
「上の連中にはめられたんだ。俺のやっている事は奴らにとっては目障りだったからな。
あの日はそう、気まぐれでパチスロに寄ったんだ……偶にはいいだろ。
それで4リール『羅帝神の拳』の新台に座ったら、なんと10連から海亀盤チャンスだ!
頭がカッと熱くなってレバーを叩いた瞬間、白玉が出て…あっさり外れた。
まあそういうものなんだが、がっくりしたよ。
そうしたらな、止まっていたリールが逆回転して、チャンスに戻ってまた動き出したんだ。
目を疑う間も無く、とっさにもう一度レバーを押してしまった。
4目揃いでボーナス確定だ。
喜んでいいのか混乱していたら、後ろからポンと肩を叩かれた。
『今、勝つために時間を逆行しましたね?航時法違反及びイカサマによる詐欺罪の疑いで現行犯逮捕します。』
冤罪の立証は不可能だ。俺は即座に悟って逃げた。
それからというもの、お前達の事は遠くから見守っていたが、家に帰ることは出来なかったよ。」
「時々感じてたストーカーみたいな気配はそれだったんだねぇ。
でも、じゃあ、どうしてこんなところにいるの?それになんで砂漠になっちゃってるんだろ…」
俺のせいだ。ウミヘイはうめくと、ブリキ製のような四角い塊と一枚の紙を取り出しました。
|ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー|
|『☆カンドラの箱☆ 取扱説明書』
| 一つ 陽当たり ぽっかぽか
| 二つ 吹く風 どこまでも
| 三つ 水の気 いき渡り
| 四つ 良い日々 思惑どおり
| 五つ 炒り豆に花が咲き
| 六つ 無限の力 放たれる
| ※天地無用。さもなければ正は逆になる。
|ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー|
何これ。カメミは紙を読みあげると、とりあえずつっこみました。
「何って。これこそが気象制御システム、通称☆カンドラの箱☆だ!」
韓ドラ?槓ドラ?意味不明です。しかもなぜ父の手にあるのでしょう。
「気象庁に忍び込んで持ち出したんだ。この国を陰から支配した気になってる連中と、何の疑いもなく依存しきってる人たちの目を覚ますために。
箱の面が色とりどりの小さな四角に分かれているだろう。
四角を列単位で回し、一つの面を一色に揃えるごとに箱の力が増えていくパズル仕掛けだ。
一面なら日光、二で風力や風向き、三で降雨や水蒸気を、四面で気象を全てコントロール出来るようになる。大気中の窒素酸化物を自動分解して土壌に鋤き込む事だって可能だ。
五はあり得ないな。
決して六面にしてはいけない。箱が開き、力が解き放たれてしまうと伝えられている。
また、箱の向きを引っくり返してもならない。
『正は逆に』、箱の力が真逆や制御不能になって暴走してしまうんだ。」
「天地無用って、上下を気にしなくていいって意味でしょ?」
「そりゃ勘違いだ。この場合『天地』は『天を地にする』。そして『無用』は他言無用や立ち入り無用と同じで禁止、つまり『逆さにしてはいけない』っていう正反対の意味なんだよ。
で、まあ、俺はほんの一時だけ予報外に町中を水浸しにして、警告するつもりだった。
気象庁の台座に四面揃えて置かれているのを、三面に崩して雨を呼ぼうと。
だがさすがに警備は本物だった。俺は逃げる間に脚を骨折し、タワーの上から箱を落としてしまった。
箱は三面の逆さになったまま落ち続け、地面に転がって正位置に戻るまで、大量の水気がこの町から奪われてしまった。」
俺のせいだ。もう一度そう言うと、ウミヘイは脚の痛みに蹲ってしまいました。
カメミは情けなくなりました。無責任にもほどがあります。
なんとかする方法はないのでしょうか。
「頼む。俺の代わりに、コウエンジにあるヒカワ神社へ行ってくれないか。
カンドラの箱は元々そこの御神体だったと聞く。行けばきっと何かが起こるはずだ!」
[編集済]
-
〜転:トーキョーメトロ シンコウエンジステーション徒歩12分〜
メトロの自動運行復旧情報が入ってきたので、カメミはステーションまで戻ることにしました。
見上げればネオスカイツリーは傾き、友達や先生の安否も知れません。
見上げれば……!? タワーの上方の空から、小さな点に見えたものがみるみる近づいてきます。
なんと、人です!
カメミは惨事を覚悟しましたが、その人は途中から空をふわふわと舞うと柔らかく着地しました。
「あ〜びっくりさせた?シャトル発着場の重力制御装置を使ったんだ〜
朝イチでアオモリから来たら、様子が妙だから確かめようと思って。
もしかしてあっちのゲートにいた修学旅行の団体さんに置いていかれたの?」
みんな無事にアオモリに着いていたようです!
ニホン伝統の羽織袴に見慣れない楽器を手にしたその人は、中田と名乗りました。
「津軽三味線だよ。弾くと色んな動物が寄ってくるんだよね〜うっかり『ばち』を落として、今は爪弾きしかできないけど」
ギターのピックの様なものでしょうか?カメミは代わりに髪のパッチン留めを貸してあげました。
事情を簡単に話すと、中田はお礼について来てくれるといいます。
オシアゲからハンゾウモンラインに乗ってオオテマチで乗り継ぎ、マルノウチラインのシンコウエンジで降りると、ヒカワ神社まで歩きます。
参道から境内へ抜けて社へ近づくと、
「そこで止まれ!泥棒ども!!」と、雷声が鳴り響きました。
「私何も盗ってなんかいないよ!」
カメミは勢いで怒鳴り返しましたが、
「その手に持っている箱はなんだ!人間の分際で神力を奪い、只で済むと思うなよ!!」
その声とともに、見上げる様な恐ろしい化け猫が姿を現しました。
真っ青な毛皮に真紅に染まった鼻、一抱えもある鈴を首につけた様はこの世の猫とも思われません。
カメミ、絶体絶命です。
ピンチを救ったのは中田でした。指とパッチン留めで三味線を奏でると、辺りからネズミがわらわら走り出して来ます。
「やめろ、ボクはネズミが苦手なんだ!来るな!助けて〜!」
度良衛門命(ドラエ◯ンノミコト)は、ニホンで唯一気象を司るヒカワ神社の祭神でしたが、力の源である箱を奪われ、怒りのあまり荒ぶる神となってしまっていたのでした。
「その箱を返してくれないか。力を取り戻したなら君の願いを聞いてあげるから。」
箱を開けてはいけないと言われていたけれど、よく考えればそれは、かつて箱を盗んだ気象庁の人の言い分なのです。
カメミは六つの面の色をカチリカチリと合わせ、箱を開きました。
[編集済]
-
〜結:度良衛門とカメミと中田はいつまでも〜
ありがとう!これで元の姿に戻れるよ。
箱の中に入っていたのは、お皿に山盛りの、黄金色に輝くどら焼きでした。
度良衛門命はどら焼きをむしゃむしゃ食べると、少しずつ小さくなり、丸々とした和魂の神に戻っていきました。
「ああ、やっぱりどら焼きはカンカンに入れておくとしっとりしたままだなあ。」
どら焼きが入ったカンカンの箱。
カメミは何となく遠い目をしました。
本来の姿になった度良衛門に、カメミはお願いしました。
トーキョーを元に戻してください。それと気象庁に箱の力を返さないでください。
お安い御用だよ!ババ〜ン!復元光線〜♪
化け猫の時にはなかったお腹のポケットから何やら取り出した度良衛門命は、ネオスカイツリーの上から光を降り注ぎます。
光を浴びたトーキョーは、何事もなかったかの様に賑やかな街並みを見せたのでした。
・・・
×年後。
気象制御システムを失った気象庁はしかし、精密なレーダーと膨大なデータから高精度の天気予報を打ち出し、人々の生活は少し不便になったものの、皆たくましく謙虚に暮らしていました。
トーキョーを救ったどら焼きに心から感謝したカメミは、中田と一緒にどら焼き屋を始めたところ、その美味しさから大売れしました。
手作りのため一日二百個限定、生地を泡立てて香ばしい匂いが漂う頃には長蛇の列が出来ます。
やがてもっと欲しいとのお客の声に応えて、暖簾分けの末に株式会社を立ち上げると、ジャパノフィリア(親日家)達によって海外でもメジャーになりました。
社長は中田ということになりましたが、妙なところでシャイなので、社名はひっくり返して『(株)田中』です。
忙しくても三味線さえ弾ければ満足で、あの時から手で掻き鳴らすのにハマっているそうです。
そして工房に他人がいない時は、度良衛門命もふらりと現れては味見とアドバイスをしていくのでした。
食はカンサイに有りと譲らないキョート・オーサカユナイテッドが、トーキョーに本店を構える田中に挑んで来たこともありました。
ユナイテッドの三笠vsシティのどら焼きは当初大きさ勝負になり、カメミは定規片手に販売店を駆け回りましたが、やがて形で差をつけて、三笠は片面を山型にふっくらさせ、どら焼きは両面均一の円盤型で、ニーズを分けることに成功しました。
田中のどら焼きは年々愛され、田中のどら焼きを食べ過ぎて太った、略して田中のドラフトが流行語に。
ベルトが苦しくなった人々がサスペンダーを着用すると、愛嬌のある「田中STYLE」として全国の老若男女に大人気となりました。
田中STYLEの悩みとして体重増加による腰痛が挙げられ、整形外科や整骨院が繁盛しますが、それはまた別のお話です。
カメミたちの活躍はどこまでも続きますが、ひとまずはこれにて。
「【ソレ】はどら焼きですか?」
「YES!! その通り!」 [正解]
ーーー
18(採用要素)+31(消えるには惜しい要素)-3(嘘)+7(参加者&出題者様)=計53要素
【嘘要素】※くじ引きソフトで無作為に選択しました
Q14.クリームコロッケを食べます
Q34.ダジャレで大爆笑します
Q41.武田が神を書き上げます
【勝手にSpecial thanks】
・天童 魔子さん:NAMAHAGE(゚Д゚)
・フィリアさん:ジャパノフィリア
・ノックスRさん:窒素酸化物
・みんさん:ストーカー [羅帝神の拳]\-')
・tsunaさん:大間のモゴモゴ((((;゚Д゚)))))))
・jerryさん:ゼリー剤
・Ratterさん: 中田(ハーメルンの笛吹き男 Rattenfänger von Hameln)
[編集済]
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タイトル:こんな芸人はいやだ
- [良い質問]
長文チェックを忘れました。 [編集済]
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田中(女)は芸人を夢見て田舎から上京しました。
しかし、そう簡単には売れません。
いつもは舞浜にいるアメリカネズミの中の人のバイトをしていましたが、
子供に抱きつかれた時に首が取れるという大失態をしてバイトをクビになりました。
田中はどうして良いか分からず東京砂漠で遭難しています。
ひょんな事から大御所と知り合いになりました。
大御所は田中となぜか意気投合。自分の運転手をさせながら日々勉強できる環境を与えました。
女は大御所に「決して開けてはいけない」と言われ箱を手渡されていました。
大御所の宝物を忙しい大御所の代わりに女は常に見張ります。
ある日、天気予報の結果からアズキが大暴落。
アズキ相場に手を出していた大御所は多額の借金を背負い失踪。途方に暮れた女は何か手がかりがあると思って箱を開けるようと思いました。
しかし、箱はロックされていました。解除するには解除コードを入れなければなりません。
色々調べた結果「いいとも!で揃った伝説の4コンビ」と言うヒントを得ました。
「ダウンタウンウッチャンナンチャンとんねるず爆笑問題」と登場順に入れてみました。がハズレ。指先に突然の電気ショック。びっくりして腰の筋をおかしくしてしまった様で腰痛がツライ田中。
「とんねるずダウンタウンウッチャンナンチャン爆笑問題」今度は先輩後輩順に入れてみました。あっさり開きました。
開けてみるとそこには数枚の紙がそこに書かれている物は大御所の昔のネタ帳だった。
これを読んだ田中は血沸き肉踊る興奮状態。
相方(男)を呼んでさも自分が作ったかのようにコントを見せたら、手がたくさんかけれているネタを観て大満足。
TVのネタ見せでやってみたら、大ウケ、即採用。
オンエアーされると田中STYLEのコントととして世を席巻。
一躍時の人になり三味線でスウィングジャズを奏でるCDを売ればミリオンセラー。
ゲスト声優をした天地無用のポスターも貼った先から無くなってしまいます。
一方相方も映画「誰からも不吉呼ばわりされる男」の主演の誰からも不吉呼ばわりされる男を演じアカデミー賞主演賞ノミネート。受賞する気満々でしたが『ここに来れただけで充分です』とうわべのコメント。
が、通訳のセルジオのアクセントがおかしかったせいで『ここに来ただけでは充分ではない』と、受取られましたが、日本人らしくない面白いヤツとしてハリウッドからのオファーが鳴り止みません。
田中と相方はネタ帳に感謝しました。
が、パクリである事はあっさり発覚。
(共犯と言う事で)相方は著作権侵害で捕まりましたが、丁度ロケ先のインドでお腹を壊していた田中はそのまま海外逃亡したので命拾い。お腹は医者に処方された白い玉の薬を飲んだら治りました。
おわり(ウソはないはずです。たぶん)
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出だしが、版権的に世界一怖いよwww えーと 天地無用がまんまアニメの名前で使われるのは想定外w世代だねぇw
タイトル:↑のネタ
- [良い質問]
カンカンカンカンカンカンカンカン(扉を開け内側を連打するBater)
「ゴメンな~これからパーティ行かなアカンねん。
けど~、お天気予報当てにならんな~。
晴れや言うてたから手ぶらで家を出たら、雨ポツリポツリ降って来てん。
パーティーの客がずぶ濡れじゃー、あれやん?
なので、雨具欲しいねんけど、だからオススメ持ってこんかい!!ボケー!!
ったくここまで言わな動かんか~」
ネイティブアメリカンの民族衣装をBaterに着せ手斧を渡す店員。
「ドン ドットットー×4って雨よ降り止め~って止むかぁ
逆に雨乞いやろこれは、このコンクリートジャングルと言う名の東京砂漠で遭難している女へのオアシスでも作るつもりか」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?二人してピンと来ていない。
「ちゃんとお勧め持ってきて~」
三味線を持ってくる店員。
「そうそうそうそう、雨の中こう三味線を奏でて、う~ん画になるわぁ・・ってアホか!!
そんなPV誰が観たいねん、そもそも思いっきりびしょ濡れやないか!もっとアルやろ?細長いほらアレが」
野球のバットを持ってくる店員。
「坊や、ボクが今日ホームランを打ったら手術を受けるんだよ。約束だよ。ってわしゃ伝説のスラッガーか!
ん?なるほど!物凄いスウィングスピードの素振りをして雨をふっ飛ばせば良いんやな。ってン事出来るか!!
ほら雨の時開くヤツや持ってきて」
宝箱を持ってくる店員。宝箱が重いせいで腰痛がツライ。
「よーし、この宝箱には何が入ってるんやろか?血沸き肉踊るわ~w」
耳打ちをする店員。
「『決して開けてはいけない』やと?そんなモン知らん。
さてと4桁のダイヤル式の鍵が付いとるんやんか
そう言えばこの前立ち寄った街で不知火 吉弥(あだ名は不吉)が『1111では絶対ない』って言ってたな。アイツをキセルで捕まえた時に急に言いだしたから、気になってたんや
そうか、あれ、ウソやなw謎は解けたよワトソン君。答えは『1111』だ!
ガチャリ。さて中身は・・・白い玉!!これは風の宝珠!地水火風全ての宝珠が揃ったこれで大魔王を倒せるぞ~捕らえられた姫も千里眼で見てるはずだ。もうすぐですぞ姫~!!
って長い!!蛍の脱皮ぐらい長いわ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?やっぱり二人してピンと来ていない。
「今のはゴメン。それはさておき、具体的に言った方が良えねんな?なら合羽みたいに被るタイプの雨具持ってきて」
雑な猫が描かれているダンボールをカブせる店員。
「うんアリガトこれを被って私キテイ身長りんご三個分ってアホか!!こんな粗末なモン被らすな!
天地無用って書いてあるのに逆になっとるや無いかもうちょっと繊細に作らんかい!!って作るのもあかんやん著作権侵害で捕まるわ、こいつは失礼。なんでワシが謝らなあかんねん」
ヘッドセットを持ってBaterにカブせる店員。
「『ナナミさん今世を席巻している新フォーメションの田中STYLEは機能していますか?』って何でセルジオ越後のものまねせなアカンねん!そもそも田中って誰じゃ
それはそうとこのヘッドセットよう出来てるな。これもダンボールで出来とるん?
は~手込んでるな~さっきのもこれぐらいのクオリティが欲しいわ~
ってだから作ったらアカンやん」
「雨で冷えてお腹が痛いわ~もう帰る。お前、命拾いしたなボケ~!!」
店を去るBater。
END(ウソはないはずです。たぶん )
関西地方の皆様、真に申し訳ありませんでした。
[編集済]
続きものなのかw独立した作品なのか判断に困るなw
タイトル:砂上の城の田中
[ファンタジー?]
私は東京の外れをさまよっている。
道?あるようで無いわ。
建物なんかはそのままだけど、ほとんど砂漠と化しているから。
異常な砂嵐があってからもう数ヶ月、田中と称する何者かに政権は乗っ取られたけど、情勢は一応安定している。
妙な首輪をつけさせられて言論や行動を管理されていて、まるでどこかの歪んだ社会主義国家みたいになっちゃった。
にもかかわらず田中STYLEが日本を席巻しているのは、水は首輪の『言動ログ』をチェックすれば貰えるし、食料はなんと毎日降り注ぐこの大量の砂で賄えるらしい。
私は食べたいと思わないけど。
働けば流通貨幣で普通の食料や贅沢品も購入できるし、電気やある程度の娯楽もあるとあって、抵抗しようと考える者は少ない。
もっとも、抵抗した瞬間に首輪が孫悟空の輪っかみたいになるんだけどね。
確かこのあたりだと…あれ、迷ったかな…。
私は以前見せられた地図の記憶を頼りに歩いている。
このあたりの建物はもう廃墟になっちゃっているし、近くに給水ポイントなんてなさそうだ。
今日は引き返そうかな。
砂地を歩くのって腰にくる…ちょっと休んでからいこうか。
あれ、この建物だけ入り口が開いてる。
日差しも避けられるので、勇気を出して入ってみる。
「もしも~し、誰かいますか?」
…返事はないか。
じゃあ、と階段に腰掛けようとすると、壁の向こうから声がした。
「た~やが?」
これは、ウチナーグチ?しかもアクセントが違う…まさか、セルジオがいるの?!
「えっと…あーのどが渇いたなぁ、さんぴん茶が飲みたいなぁ」
そう言って待っていると、少し離れた小さな扉から、男が現れた。
口に指を立て(しゃべるなってことね)、ついてこいって合図をするから、行ってみる。
この人がセルジオの言っていた人ね…。
「…!!」
私は思わず声を出しそうになった。
小さな味気ない扉の向こうに、生活空間があったからだ。
元々はこの建物のシェルターになっていたようで、ベッドやトイレ、地下水に繋がる水道まである。
食料もかなり備蓄してあったようだ。
男が振り返ってこちらを見た。
なんと首輪がない。
征服される前から隠れていたんだ…。
私の首輪を警戒して、話は全て筆談で進めた。
彼は預言者。
不幸や災難ばかりを言い当てるので不吉呼ばわりされていたけれど、セルジオだけは彼の能力を買っていたらしい。
砂嵐も田中の襲来も事前に知った上で、元の日本を取り戻すための準備を進めてきたというのだ。
そしてその実行役として、私が選ばれたという。
小さな箱が手渡された。
男は紙に地図と説明を黙々と書き続ける。
私がやるべきことは、地図にある仲間に会いに行き、同じような小箱を後三つ手に入れること。
そしてその箱を、富士山の山頂で開けることだ。
『箱は濡らさないこと、また山頂に着くまでは決して開けてはならない』
最後に念を押され、地図を記憶したことを確認し、紙を処分する。
私は箱を大切にしまうと、さも休憩が終わっただけのようにして家路についた。
給水の度に言動ログのチェックがあるけど、大丈夫だったみたい。
他の三人に会った後でも何事もなくクリアした。
箱は4つ揃った!これだけでも血湧き肉踊る状況だ。
いよいよ決行だけど、富士山の天気を確認して行かなくては。
東京が砂漠化してからは雨なんて降ったことがなかったけど、富士山付近では降ることもあるらしい。
二人目・三人目に会った男の話では、給水ポイントの水はそこから調達しているため、富士山全域と湧き水の出る場所は田中直属の部下に押さえられているらしい。
登山は許されているみたいだけど、持ち物チェックがあるだろうな…。
それからは仕事をして食料を溜め、準備に取りかかった。
こう見えて指名率は高いから、気象予報士とのコネも作れたわ。
明日出発すれば大丈夫そうだと予想を立ててもらったので、早速準備。
装備を確認し、防水の袋に例の箱を4つとも入れ、ランチジャーに詰めた。
それから24時間後、私はたくさんのゆるキャラに囲まれていた。
真っ白な部屋で拘束され、尋問を受けている。
あの後結局登山口でバレてしまい、例の箱について調べられているところだ。
嘘をつけば首輪が締まるし、何でも話すしかなかった。
「この箱はどうやって開けるなすか?」
テレビでは人気者だったへなっすー(55参照)もいるけど、しゃべり方は同じのようで中の人は違うみたい。
表情が読めないから覆面と変わらないし、かなり怖い。
「なにやら仕掛けがあるみたいなす。知ってるなすか?!」
「知りません…ただ、開けるなとは言われました。うう…。」
極度の緊張でお腹が猛烈に痛い。
「この女、顔色が悪いでげす。」
「すみません、トイレに…」
「仕方ないなすね。誰か連れて行くなす。」
首輪に特殊なロープを繋がれ、一体のゆるキャラがついてきた。
トイレに入ってどうしようか考えを巡らせていると、三味線の音がする。
そういえば、ついてきたのってシーサーのゆるキャラだっけ、それじゃあ三線かな…。
「なんくるないさ~」
えっ、この妙なアクセントのウチナーグチは…。
私の頭は急速回転を始めた。
「さ…さんぴん茶が飲みたい」
「よく来たね~めんそーれー」
呑気な声だが間違いない、セルジオだ!
私は泣きそうになった。
「ハンカチを濡らして持っていってみるさ~」
遠慮せず泣けという意味かと思ったが、箱を濡らす為だとピンときた。
個室から出て、言われたようにハンカチを濡らしゆるキャラ達のもとへ戻る。
「箱は決して濡らすなと言われていましたが…これでもしかしたら…」
そう言ってハンカチを差し出す。
ゆるキャラ達は戦々恐々、私にやれと促してきた。
4つの箱をしっとりと濡らすと、そこから見る見るうちに色が変わり…箱が輝き出す。
私はとっさにその場を離れたけれど、誰も気にする様子はなかった。
光が収まると箱は消え、そこには白い玉が4つ。
それぞれ、「天」「地」「無」「用」と
字が浮かんでいる。
「てん…ち…むよう…?」
誰かが読み上げたのに合わせて、セルジオが着ぐるみを脱ぎ捨てた。
それに気づいたゆるキャラの一人が叫ぶ。
「お前は、本部前でオシリペンペンして捕まった奴!」
「 ぐぶりーさびら~♪」
三線と私をひっつかんで、セルジオは走り出した!
と同時に、白い玉から溢れ出る水、水、水…。
ゆるキャラ達がいた部屋から阿鼻叫喚が響いた。
私とセルジオは屋上へと逃げる。
空には暗雲も立ち込め、数ヶ月ぶりの雨も降り出した。
「はあ、はあ、あの玉は何なの?」
建物から溢れ出る水を眺めながら、セルジオは答えた。
「あれは、天地を無に帰す雨の七日間と大洪水を発生させる魔法道具さ。
とはいえ、人が作ったものだからそれほどの被害にはならないはずだ。
あの着ぐるみも、天候を左右したりこの首輪を生み出したりできる強力な魔法の法衣らしい。
ただ水に弱いから、雨が降らないようにしたんだと。
田中とその取り巻きも、これで一巻の終わりだな。」
そういえば、首輪が軽い。
雨に濡れてさらさらと崩れていく。
自由を取り戻した…!私は絶え間なく広がる水に感謝した。
「えっ、ちょっと待って。
だったら、富士山なんかで開けても意味なかったんじゃ…。」
私がセルジオをジト目で見ていると、
「あ、あ~れ~ね、人ってさ~、開けちゃ駄目って言われたらさ~、いやぁ、うまくいったよ~?富士山の検閲にも手ぇまわしてさ~。
ほら、敵を騙すならまず身内からって…ほぐっっΣ(OдO;) 」
私は取り上げた三線を、セルジオのお尻めがけて思いっきりフルスウィングした。
「でも…あの砂で一応生きていけたんだから、田中を支持していた人もいたんじゃないのかな…。」
ふと思い、後ろめたさを感じたが、衝撃の一言でかき消された。
「いてて…ああ、あの砂の原料な。
なぁ、俺はうまく立ち回ったが、言動チェックに引っかかった奴ってどうなると思う?」
・・・おしまい・・・(嘘は無い、はず)
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シリアスなディストピア?もののようで、セルジオというところで吹いたw やっぱ「セルジオ」って単語ははんそくだなぁw なお、わたしゃとりあえず食い物が無限にあってだらだらしてやってけそうな田中スタイルの支持に一票w ダメ人間だものw [良い質問]
嘘を交えた今回の第16弾。いかがでしたでしょうか?
今回は、常連の参加有り、お久しぶりのご参加有り、ご新規さまありと、いろいろバラエティに飛んだ解説案が見られたのではないでしょうか?
ちなみに、賞はございませんが、
一番しびれた要素の使い方については
ノックスRさんの「天地無用」
を推す声が多かったですねぇ~、そして
最も嘘として使われなかった要素・・・なんですが
6
16
18
4
5
9
13
14
11
12
13
8
9
17
となっております。
⑨男はしょうもないことで罪人となりました
⑬誰からも不吉呼ばわりされる男の言動に嘘がありました
が2回となっていますが、ほぼ万遍なかったですねぇ~
では、各賞の発表に参りたいと思います!
・最難関要素賞(最も票を集めた要素に与える賞)は!!!!
3票獲得!!
⑤男は手がたくさんかけれて満足しています
です!!
やはり、少し不思議な言い回し
(かけられて、や、かけることができてではない)
でイメージが湧きづらかったのかもしれません。
が、今回は「比較的ヒドイ要素(ある意味褒め言葉)がなかった」という意見もちらほら見られました。
難易度としてはいかがな感じでしたでしょうか?
また、実際使われない要素 と 難しいと感じる要素 同じというわけでもないものなんですねぇ~
そして
・最優秀作品賞(投稿毎 別々にカウント)
・シェチュ王(投稿者毎 でまとめてカウント)は!!!!
はまとめて発表いたします。
ムクさんの各種要素てんこ盛りのお話。
これが全体の40%の得票率でトップ兼最多得票投稿者となりました。
おめでとうございます!!!
やはり、全要素に挑戦やタイトルまでネタに組み込む といった貪欲さが評価されたようです。
Ratterとしても、全部入れとかやる奇特な人が私以外にもいたwwww
と、ある意味ホッとしておりますww
最後に
今回は、出題者としては15要素数というのは譲れないところでしたので
以前あった難易度を下げる要望に【ウソ(使う要素をある程度選べる)】という形で対応してみましたが
バラエティにとんだ方々にご参加いただき、ある程度の効果はあったのではないかと自画自賛しております。
いかがでしたでしょうか?
さて、次回ですが・・
ムクさん次回のMCよろしくお願いいたします!
みなさま 御参加、御投票ありがとうございました。次の機会も是非よろしくお願いします
それでは皆様また次回~~~ペコm(_ _;m)三(m;_ _)mペコ
***************************************************
Ratter作
嘘①血沸き肉踊る状況です
嘘②お天気予報の結果は重要です
◯③謎を解かないと箱は開きません
◯④女は【ソレ】を見て感謝しました
◯⑤男は手がたくさんかけれて満足しています
◯⑥女は東京砂漠で遭難しています
◯⑦腰痛がツライです
◯⑧4つそろえると良いことが起こります
◯⑨男はしょうもないことで罪人となりました
◯⑩「天地無用」と書かれています
◯⑪三味線を奏でますか
◯⑫「スウィング」は重要です
◯⑬誰からも不吉呼ばわりされる男の言動に嘘がありました
嘘⑭お腹を壊して命拾いします
◯⑮白い玉は重要です
◯⑯超有名なあのキャラクターが大変な事になります
◯⑰セルジオのアクセントはちょっと違います
◯⑱田中STYLEが世を席巻します
最近なんだか世界がおかしい
【悲報】元々しゃべりのおかしかった初音◯クさんのしゃべりがなんだかおかしい
なんだか、しゃべるときの音階が飛び飛びで大変なことになっているらしい。
【悲報】世界中で音楽に興味のある人が減少。田中Styleとかいう音楽もどきが何故か大流行
いままで、音楽に親しんでいた人が「なんか、音楽がおかしくなった」といっていままでの音楽を聞かなくなったらしい。
それで相対的に田中Styleとかいうヘンテコ音楽がyoutubeで最大再生数を誇っているのだそうだ。
そんな変なことが起こっていたある日、神とかいう変なオッサンが私(♀)の前に現れた。
男「私はS◯r◯io・越後。神である」
私「え・・サッカーの人じゃなくて?なんかアクセントおかしくない?アクセントというかなんか・・」
男「うむ。セルジオと日本語でいうぶんには問題がないのだがS◯r◯ioとポルトガル語でいうと今は正しく発音できないのだ。
それには理由があって、今起きている世界の異変がそれに関わっている。
実は、世界からあるものが無くなっており、この箱に閉じ込められているのだ
君にはこの【箱】を開け【ソレ】を見つけ出し、是非世界を救ってもらいたい。」
私「え?」
男「ただし、この箱は失われた4つのものを集め、いま世界から何がなくなっているかの謎を解かないと開けることはできない。
いいか?先に集めるものを集め、謎を解くまではけっして開けてはならない」
私「はぁ・・?」
なぜ私がそんなことをしなければならないのかはいまいちわからなかったが、特にやることもなかったし、
このおかしくなった世界を元に戻せるのであればまあソレもいいかなとあてもなくたびに出ることにした。
*****
まず私は現在東京砂漠戦線を訪れた。ここも世界がおかしくなった現象の一つで、
ある音楽ホールでコンサートが行われていたある日から、突然世界が戦争ものに切り替わり、最前線となったのだそうだ。
もう、こうなってしまうと天気予報だっていつも晴れで、予報結果に意味なんてあったものじゃない。
ただでさえ砂漠で大変だというのに戦争中とあって私は遭難するところであったが、一人の女兵士に助けてもらうことができた。
私「こんにちは、兵士さん」
女「こんにちはお嬢さん。私の名はアリア。ここ戦場で兵士をしている。ここは危険だ、早く立ち去りなさい」
私「え・・アリア・・戦場・・うーーんなにか違う・・戦場・・アリア・・」
女「何かおかしなことでも?」
私「そう!違うわ!あなたは戦場のアリアではなく、G線上のアリア!音楽ホールで演奏されていた曲よ!!」
そう私が気がつくと、世界にGが戻った。アリアはG線上のアリアとなり、美しい音楽へと戻っていった。
*****
次に訪れたのは某テレビ局。有象無象のガールズ(以下G)たちがたむろっている。
私「もしかしてLTP48?いや・・某有名プロデューサーとかがいないわね。代わりにマネージャっぽいひとがいるけど・・マネージャのRatterとかいうアホ面ではなくてなんだろマグロ?いやツナさんとかいう人がいるわね」
ツ「うは・・男一人に、女の子がいっぱい、これハーレム系アニメの元祖、天地無用じゃね!?」
そう言って彼女らが映っているポスターに【天地無用】と書き込んでいる。
私「(うーん。作者やツナ氏の世代の人ならともかく、他の誰に『天地無用!』とかつうじるのかと・・)」
そう思い、彼はそっとしておいて、後ろのほうで黙々と筋トレをしている人たちに話しかけてみた。
私「こんにちは」
筋「こんにちは。」
私「あの、あっちの方でたむろしている女の子たちって・・わかります・・?」
筋「Girlsだろ?いや・・・ちがう・・俺達が、、プロデュースしていた・・おれたちは・・」
私「あなた達は・・?」
筋「XIL・・いや・・なにか足りない・・」
私「!そう、あなた達はEXILE、そして彼女たちはE-Girlsよ!」
筋「そ・・そうだ!これでまた手をかけて彼女たちを育てることができる!!」
こうして気が付くと、ExileがE-Girlsのレッスンを初めていた。軽快な音楽が辺りに流れてきた
※RatterはエグザイルとE-ガールズがそういう間柄なのかどうか走りませんwなんか女版Exileとしかw
******
最後に訪れたのは、イングランドはプレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッドの現在の監督デイヴィッド・モイーズのもとであった。
本来ならば、血沸き肉踊る熱戦が繰り広げられているはずなのだが・・今年はそんな状況にない。今季のマンUはグダグダであった。
うん。これは世界の異変に違いない。
私「こんにちはダメ監督。早く元の監督に復帰してもらいましょう!」
モ「いや・・サー・アレックス・ファーガソンは腰痛がツライので復帰できないのだ」
私「嘘よ!」
誰からも不吉呼ばわりされる男の言動だ。嘘に決まっている。
モ「く・・バレてしまったか。だが大丈夫、来季のチャンピオンズリーグ出場もちゃんと射程内だ!」
私「また、三味線奏でちゃって・・(三味線を弾く=事実でないことを言ってごまかす デジタル大辞泉より)」
モ「大丈夫だ!あの白い玉をサイドから放り込む戦術が重要なんだ。そうすれば、戦術ファン・ペルシがなんとかしてくれ・・」
私「サッカーボールが白い玉だったのは1970年までよ!何時の時代のはなししてるのよ・・そんな前時代的な戦術だから・・」
モ「いやいや・・次こそはもっと強力なアタッカーを引き抜いてくるから・・、そうすればコーナーキックももっといっぱい取れるから
戦術ファン・ペルシが叩きこんでくれる!そうすると・・インスウィングコーナキックやアウトスウィングコーナキックが重要になるから・・」
私「おひ!!あんたに今必要なのはディフェンダー!DFよ!!!!!!」
ぱーーーん。
世界にDとFが戻った。
マンU首脳陣「はっ!!そうだったのか!!!!モイモイ、お前というやつは・・・
モ「イタタタた・・急にお腹が痛く・・」
首「急に病人のふりをしてもダメだ!お前クビ!」
ファン「わーーーーーい」
こうしてマンUはサポータの信頼を取り戻し、スタジアムにはダメ監督解任を祝うチャントが響き渡った。
*******
こうして世界にDEFGが戻った。
私「やったわ!これでDEFG!4つのものが世界に戻ったわ!」
Sergio「うむ。よくやった。失われていたものはDEFGだったのか!これで箱を開けることができる!おお!私の発音も戻っている!」
私「(あれ・・やっぱりイントネーションというかアクセントというかおかしいような・・・)」
Sergio「よし、これで箱を開くことができる!」
私「あれ・・?でも、もう世界から無くなったものって4つ揃ったんじゃ・・てか・・世界から失われたものが閉じ込められている箱を開けるために【失われた4つを集める】必要があるって矛盾してない??」
Sergio「ん・・そういえば・・そうだな・・」
既に失われたDEFGは戻っている。ソレならば何がこの箱のなかに閉じ込められているのか?ソレはわからなかったがとりあえず開けてみることにした。
パカ!
箱のなかから レミファソが飛び出した。
私「そうよ!DEFGよ!音階の レ(D)ミ(E)ファ(F)ソ(G)がなくなっていたんだわ!【ソレ】はそれじゃなくて【レ~ソ】だったんだわ!」
これで、世界は元に戻る!私は世界に戻った【レ~ソ】を感謝しつつ見送った。
こうして、世界に正しい音楽が戻り、ミクさんのしゃべりはそれなりに戻った。
ちなみに、田中Styleがyoutubeでトップ再生数だったのは田中によるF5攻撃が行われていたことが発覚し、
Fが失われていた世界でF5を連打していたことから、自分だけFを使えていたことがバレ
田中は「我が国の音楽こそ世界一」というしょうもないこと主張するために世界からDEFGを盗んだ犯人として逮捕されましたとさ。
おしまい。
①血沸き肉踊る状況です
②お天気予報の結果は重要です
③謎を解かないと箱は開きません
④女は【ソレ】を見て感謝しました
⑤男は手がたくさんかけれて満足しています
⑥女は東京砂漠で遭難しています
⑦腰痛がツライです
⑧4つそろえると良いことが起こります
⑨男はしょうもないことで罪人となりました
⑩「天地無用」と書かれています
⑪三味線を奏でますか
⑫「スウィング」は重要です
⑬誰からも不吉呼ばわりされる男の言動に嘘がありました
⑭お腹を壊して命拾いします
⑮白い玉は重要です
⑯超有名なあのキャラクターが大変な事になります
⑰セルジオのアクセントはちょっと違います
⑱田中STYLEが世を席巻します
「Goodスープ認定」はスープ全体の質の評価として良いものだった場合に押してください。(進行は評価に含まれません)
ブックマークシステムと基本構造は同じですが、ブックマークは「基準が自由」なのに対しGoodは「基準が決められている」と認識してください。