20の扉

花が散るのは

作者: 牛削り

挙式中にめまいがしたジューンブライドの花嫁は、
大切な言葉の途中5,6文字を聞き逃した。
しかし彼女にとっては同じことだったので、迷いなく愛を誓った。
彼女の余命は幾ばくだろうか?
理由とともに答えよ。



※理由が正しければ、多少の誤差は許容します。
※リスト聞きは不可とします。

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

聞き逃した5,6文字は、「健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」の中に含まれていますか?

no! ※ミスリード注意!

核心「死が二人を分かつまで」の「ふたりをわか」を聞き逃して、「しがつまで=4月まで」と聞こえた。それで彼女にとって同じことだったということは、6月の花嫁が4月までしか生きられないということなので、彼女の余命は10ヶ月ですか?

yees! 正解です!

答え

末期ガンを告げられた時、付き添ってくれた彼は私を抱きしめて、「結婚しよう」と言った。
死をある程度覚悟していた私にとって、彼の申し出こそが衝撃だった。
「それは……」
それはあなたにとって本当に幸せな決断?
「なに?」
「ううん、すごく嬉しい」
その疑問を投げかけることは、どうしてもできなかった。

式の段取りは、病床の私に代わってほとんど彼がやってくれた。
そして6月、私たちは小さな教会で式を挙げた。

神父が彼に、私への愛を問いかける。
彼は堂々とした声で「誓います」と言った。

次に神父が私の方を見る。

「汝、この男性を、
 健やかなる時も病める時も、
 富める時も貧しき時も、
 しが……」

突然のめまい。
数秒、意識が飛んだ。

「……つまで、愛し合うと誓いますか?」


しが……つまで?


それは奇妙な符合だった。


医師から告げられた余命は、あと10ヶ月。
私は来年の4月までしか生きられないのだという。

改めて、短いなと思った。

でも今、不思議と怖くはない。
これから始まる彼との日々に、むしろわくわくしている。
それがたとえどんなに苦しい病める日々だったとしても。

目だけ動かして横を見る。
彼は嬉しさを無理やり押し殺したみたいな顔をしている。
同じ気持ちなんだとわかった。
これは彼にとって幸せな決断だったんだ。
私が死ぬことなんて、忘れているのかもしれない。

愛そう。この人を。
いつになく強い気持ちでそう思った。

痺れを切らし始めた神父をしっかり見据え、私は答えた。

「誓います」


死が二人を分かつ4月まで、
その一瞬のような時間が、

彼にとっての永遠になるように。



【要約解説】
「死が二人を分かつまで」
という神父の言葉の途中、「二人を分か」を聞き逃し、
「しがつまで(=4月まで)」と聞こえた。
しかし余命10ヶ月の彼女にとって、同じことであった。

よって答えは「10ヶ月」
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