ウミガメのスープ

叶ったのにさようなら

作者: ツォン


ある科学者が居た。

彼は考えた。

人類すべての願いが叶えば、争いはなくなるのではないか、と。

彼は、「カミサマ」と呼ばれる装置を作り上げた。

見た目はいわゆる女性型のアンドロイド。

願いをかなえる機能は正確に機能していた。

科学者はそのせいで死ぬことになった。

一体なぜ?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

科学者に死んでほしいと願う人がいたからですか?

イエス、誰の願いでしょう?

その科学者の才能を妬んだ他の科学者たちが、いなくなればいいのに、と願いましたか?

ノーです

人死にますか?

イエス!

科学者が争いのタネだったため、排除されましたか?

イエスノー、排除されそうになっています。

女性型アンドロイドではなくカピバラ型アンドロイドだと売れると思いますが重要ですか?

カピバラ様にそんな機能付けちゃダメw

星新一のぼっこちゃんは関係ありますか?

ごめん、わからないのです(´・ω・`)

博士の争いを無くしたいと言う願いを人間がいなくなれば良い。とロボットは解釈しますか?

ノーです。博士がそれを願っていないことは正しく理解しています。

カミサマに製作者などいてはいけませんか?

ノーです。

アンドロイドに意思はありますか?

イエス!ほぼ人間と同じ思考回路が搭載されていると思っていただいて結構です。

1よりカミサマが願いましたか?

ノーです。カミサマは自分自身の願いは叶えないようにプログラムされています。

カミサマが原因で争いは起こりましたか?

イエス!

「カミサマ」を作り上げるのにかかった時間は重要ですか?

ノーですね

科学者はそのせいで死ぬことになったの科学者=彼ですか?

イエスです

食料の奪い合いが起こっているので、争いがなくなると餓死してしまう人が出てしまう そのため科学者は殺されますか?

ノー、そもそもそういう「あらゆる争いの原因」を解消することを目的とした装置でした。

科学者は争いがなくなった世界を見届けることができましたか?

ノーです。むしろ…

叶えたのは人類の願いのみで、動物達の願いは叶えませんでしたか?

イエスですが、重要ではありません。

カミサマが女性型なのは女性型じゃないといけない理由があるからですか?

ノーです

カミサマは自動的にすべての人間の願いを叶える訳ではありませんか?

イエス!そんな器用なことは出来ませんね

死んだのは彼だけですか?

イエスでいいです。

カミサマの奪い合いが始まったんですか?

イエス!!

カミサマを独り占めしようと、とんでもない争いが起こりましたか?

イエス!!

争いはさらに増えましたか?

イエスです!

科学者の死を願ったのは、科学者本人ですか?

イエス!その理由を当ててください!

カミサマを作る前の俺を殺したい!と科学者は願いましたか?

イエスノー、カミサマを作った自分を殺したいのであって、今回は過去の自分は重要ではありません

カミサマアンドロイドが増えると困るので消されたのですか?

ノーです。むしろ一体しか存在しないことが原因ともいえますね。

核心あ・・・ノーベルみたいなものですか。平和のために作ったのに争いが増えて絶望し、自ら命を絶ったのですか?

そのとおり!

カミサマの奪い合いが始まり、カミサマを守る科学者が邪魔だと、殺されたんですか?

ノーです

カミサマが科学者を殺しましたか?

イエス!

カミサマが科学者を殺しましたか?

イエス!

あるいは、争いを増やした自らを処刑しましたか?

ノーです

かなえる願いを選ぶのは科学者ですか?

ノーです。カミサマのキマグレです。

核心カミサマを奪い合って戦争が起き、絶望した科学者は自ら死を願いましたか?

そのとおり!

カミサマを求婚しようと人たちの争奪戦争が開催されますか?

ノーですね

叶えられる願い事は一人一個ですか?

重要ではありません

博士もよくよく考えたらアンドロイドでしたか?

ノーです。

答え


ミサマと呼ばれるそれは、一人の科学者が作り出した。

すべての願いがかなえば、争いはなくなるのではないか、と考えたから。

アンドロイドと言うにはあまりに生々しい肉体を持ち、人工知能と言うにはあまりに生生しい感情を持ち、それでいてあらゆる願いをかなえる力を持っていた。

そして、キマグレに出来ていた。

誰となく、ポツリとつぶやいた無理難題すら、かなえてしまう。

カミサマは言う。

<結果?知ったこっちゃないね。

頼まれたことを頼まれたとおりにかなえただけだよ。

そのせいで、誰かが不幸になろうが、人が死のうが、たとえ世界が灰になろうが。>

実際、「カミサマ」をめぐった戦いは世界を巻き込んでいった。

(あれあれ…こんなはずじゃ…?)

そして、いい加減世界中が疲弊しきった頃、カミサマが原因であることに気付いた人類は当然のように開発者である科学者にその敵意を向けた。

(あれあれ…こんなはずじゃ…?)

「逃げよう。

でもどこに?

ああ、ちょうどいい方法があるね。

死ねばいいんだ。

自殺するの怖いなぁ。

…すまない、神子(ミコ)。

僕を殺してくれよ。」



「願い事承認、了解しました。」

「…最期に、ミコ。君の動力はもうすぐ尽きるだろう。君自身気付いてるだろ?君が、どんな願いをかなえるか、あの世から…見守って…いる、よ…。」

「エネルギー残量から行くと、あと願い事一つ分かな。さあ、どんな願いを叶えようかな…。」

*利己的な人類の槍玉に上がった科学者の「世界の誰かに殺されるくらいなら、娘であるカミサマに殺されたい」と言う願いを、カミサマがかなえた。

*kemu/カミサマネジマキより
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