ウミガメのスープ

大丈夫って、何が?

作者: ツォン


は言った。
「君の『大丈夫』が、大嫌いでした。」

静かな声があたりに響いた。

その言葉への返答はなく、しかし男は笑顔だった。

一体どういうことだろう?


ツォンへのお題は『君の「大丈夫」が、大嫌い』です。 http://shindanmaker.com/392860

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

死人は出ますか?

イエス!

君の性別は重要ですか?

イエス、女性です。

「返事がない。ただの屍のようだ。」のごとく、死人が「登場」しますか?(物語中で死人が出るのではなく)

イエス!

核心弱音を見せてくれなかったことが許せませんか?

…これだからヘイヘは…。正解w

男は返事がないことを残念に思いますか?

イエスノー

1行目の男と4行目の男は同一人物ですか?

イエス!

答え


年連れ添った妻ウミエが亡くなった。

カメオは葬儀の場で、喪主の挨拶をした。

ありきたりな参列者への挨拶をして、その挨拶文をスーツのうちポケットにしまった。

「…と、ここまでは皆様へのご挨拶です。少しだけ、別れの言葉を妻に言わせていただきたい。」

カメオはマイクを参列者から祭壇の写真に向けなおし、襟を正した。

「ウミエ。
私は、君の『大丈夫』が、大嫌いでした。

風邪を引いても、熱があっても、怪我をしても、喧嘩しても、子供が出来ても、早産しかかっても、分娩室に入ったときも、生んだ後も、子供が怪我をしても、私の仕事が上手くいかなかったときも、君がガンになったときも、君がボケてしまった後も。」

一呼吸はさむ。

「いつも『大丈夫』といっていましたね。
…それは、心配をさせたくないから。
そんなことはわかっていますよ。
でもね、私は男です。
もう少しだけ、頼って欲しかった。
そんなに頼りなかったかなぁ。
そこだけ、君の『大丈夫』だけが嫌いだったよ。
ウミちゃん。

私はもうしばらくこっちにいるよ。
でも絶対にそばにいくから、迎えには来るんじゃないよ。

今でも好きです。
生きているときにあんまり言えなくてごめんね。
また会いましょう、ウミちゃん。」

くるりと身を翻し、カメオは満面の笑顔を見せ、参列者へ深々と頭を下げた。

本来ありえないことではあるが、拍手が巻き起こった。
泣かない亀夫の変わりに、その場にいた人の目から涙がこぼれていた。

*亡くなった妻のつよがりか、男がたよりないのか、いまはもうわからない。
「大丈夫」が口癖だった、最愛の妻への最期の別れの挨拶をしていた。
保存しました

参加者に解説を表示中。各自が封を開けます。

💬 参加者チャット

この問題、気に入りましたか?

📺 配信・対面での出題にご利用いただけます。ご利用のルール(出典・改変について)