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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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出題の十戒

作成者:牛 削 り
部屋名:出題の十戒
ルームキー:TenCommandments
出題の十戒です。

現在 牛削りさん が入室してます。(1人)
【総発言数:2】
[302323]牛削り[★曹長➕]
【出題の十戒】(精査中。2015.12.28 重複のあった⑦の項目を削除。⑧を⑦に繰り上げ、⑧に新項目を追加。今後も見直しの予定)

★①問題文での誤字脱字・言葉の誤用は絶対にNG。
 まず出題者として誠実であることが重要だ。人様に解いてもらうのだから、問題文は何度も見返してしかるべきである。そのための確認画面だってある。明らかな誤字脱字があるまま出題するのは、参加者に対して失礼であると心得よ。
 さらに、誤字脱字・誤用をよしとするのであれば、その問題ではいかなるトリックも説得力を持たない。問題文のみのヒントしか与えられていない参加者は、誤字脱字・誤用を解決への手がかりだと考えるかもしれない。あるいは、誤字脱字・誤用を出題者のミスと許容するかもしれないが、その場合には問題文に仕掛けられた通常との相違点のうち、出題者が意図したもののみを参加者の手掛かりとさせるのは傲慢と言わざるを得ない。参加者はそれを選び取る術を持っていないのだから。

★②トリックやベールのために文法を犠牲にしてはならない。
 問題文は出題者から参加者へのメッセージである。であれば少なくとも表面上は、参加者に文意を伝えようとする態度を取るべきである。
 スナイプを恐れ、文章の一部を機械的に取り除いて不自然な問題文を作るのは安易にすぎる。
 歴代の名作の出題者は、「表面上は誠実に文意を伝えようとする態度を取りつつ、そこにいかに裏の意味を紛れ込ませるか」というジレンマと戦い、苦しみ抜いてその問題を作ったのである。
 文法的に整った問題文を作ろうとする努力なくして、一人前の出題者は名乗れない。
(この項目では、勘違いや無知による文法の誤りについては関知しない)

★③不思議でない文章は問題文ではない。
 複雑なトリックを考え、ベールや伏線を張った結果、問題文だけを見ると通常との相違点が消えている場合がある。これは問題文としては失格である。通常となんら相違しない文章のあとに、何故と問われても、参加者の心に好奇心は生まれない。

★④間違った知識をもとに問題を作るなど言語道断。
 要知識問題の要知識部分に関し、出題者自身が十分に理解していると言えない場合、どんなに魅力的な問題に見えても出題すべきではない。間違った知識をもとに作られた問題など悪問の最たるものである。その問題で初めてその知識に触れる参加者には誤った情報を植え付けてしまうし、正しい知識をもって参加した人は馬鹿にされた気分になるばかりである。
 青酸カリそのものからアーモンド臭はしないし、等速で走る電車内でジャンプしても後ろの壁には激突しないのである。

★⑤単なるクイズや日記はウミガメのスープには向かない。
 単に知識を問うだけの問題や、「こんな面白いこと経験したよ」という報告のためだけの問題は、ウミガメのスープとして出題するのに相応しくない。
 yesnoの質疑だけで専門知識や出題者の身辺情報を明らかにするのは至難だし、明らかになったところで大した満足感は期待できない。
 もちろん、専門知識や実体験中に水平思考的な要素が含まれており、その部分が焦点になるよううまくアレンジされているのであれば問題はない。

★⑥犯罪トリックや暗号文などには、それを仕掛ける動機と合理性がなくてはならない。
 例えば密室トリックの場合、「どうやって密室にしたか」だけでなく、「何故密室にしたか」という背景事情は絶対に必要である。同じく暗号問題ならば、「何故その解き方をしなければならないのか」という理由付けがなければ成立しない。ダイイングメッセージが暗号になっている場合には、何故死の間際に入り組んだメッセージを考えたのかという合理的な説明が必要だ。
 それらの細部詰めをせずにトリックのみを前面に出しても、納得感など得られようはずもない。

★⑦質問に対しては論理的に回答し、その結果誤解を招きそうな場合は補足をつけよ。
 論理的に答えればyes、誤解のないように答えればyesnoというような場面では、yesと答えるのが誠実な回答の態度である。「yesかnoで答えられる質問のみで真相を暴く」というこのゲームの趣旨に沿うのであれば、万人にとって一律である論理を基準とすべきだからだ。ただしあくまで人対人なので、それが誤解を招きそうな場合にはその旨を注記すべきである。

★⑧進行中、解説を示すまで、こだわりを捨てるな。
 その問題で何を伝えたいのか、どんな風に驚いてほしいのか。推敲を重ねた上で出題に至った問題ならば、出題者なりのこだわりがあるはずである。それを、周囲の状況に流されて捨ててはいけない。
 予想外に難航したり、設定の穴をつく鋭い質問がきたとしても、こだわりを捨てない道を全力で模索せよ。必要に応じてヒントを出すのもいいだろう。
「解説を出した時、みんな驚くだろうな」という当初の気持ちは、きっと正義だ。

★⑨問題が不出来であることの言い訳を参加者に向かってすることなかれ。
 「短時間で作ったから出来は悪いです」「○○という制約のもとで作ったから質は低いです」などという言い訳は絶対にすべきでない。
 時間的・条件的制約のせいで質が落ちているのなら、もっと時間をかけるとか、余計な制約を取っ払うとかして、高品質の問題を作ればいいのである。
 そういった努力を怠り、自分でも納得できていない問題を晒し、「努力できたのにしなかったので低品質です」などと言い訳するのは参加者に対し失礼なことこの上ない。
 経験や調子により質が低くなってしまうのは仕方ない。しかしそれを開き直るような発言は避けねばならない。

★⑩自分の問題を愛せ。
 自分が生み出し、育て上げ、参加者とともに成就させた問題を、愛せ。
 「出題した問題」一覧を見て惚れ惚れとしてしまうほどに、自分の問題を愛し尽くせ。
 問題を愛することを常に念頭に置いていれば、上記①~⑨は当然のこと、ここに書き尽くせなかった小さな戒めも、守らずにはいられなくなるだろう。
 自分が愛せないような問題を出題してはいけない。
[16年11月18日 22:51]
牛削り[★曹長➕]さんが入室しました。
ウミガメのスープを一つください。[16年11月18日 22:51]