【ラテクエ３７リサ】もう1曲歌いますよ～♪

カリスマミュージシャン　宇美。

ここラテラル市では有名な存在だ。いわゆる地元の有名人というやつだろうか。



彼女が三年前、中学校の文化祭で行った学園祭ライブはもはやラテラル市では伝説だ

同級生だったオレもかなり興奮したものだ。



そんな彼女が、三年ぶり、今度は高校の学園祭でライブをやるという。

見たい！行きたい！



が・・中学生までは同級生だったオレも、今は別の男子校に通っている。

彼女の通う高校はお嬢様学校で文化祭の出入りも厳しく、



親族関係者じゃないと、チケットを持っていても入り口で止められるという。

故に、チケットだけでは意味が無いのでネットにも出ないプラチナチケットだ。



くぅ・・何とかならんもんか・・？( ﾟдﾟ)ﾊｯ!



そういえば友人の亀男の妹・・カメミだったか・・？

たしか同じ女子校にかよっているとか何とか



急いで亀男に電話をかける

オレ「おい！お前妹の学校の学祭とかだるいから行かないとか言ってたよな！？」

亀男「ああ・・そうだけどなに？」

オレ「オレに！権利を譲ってくれ！！」

亀男「はぁ？」

オレ「（カクカクシカジカ）」



こうして俺は「カメミの兄」ということで、関係者のふりをして

学祭に潜り込むことにした。



亀男のやろう、もらったチケットはどうせ行かないのだからと捨ててしまったなんていうので、

「チケットはなくしたことにして、ガードマンにはカメミちゃんから事情を話して付き添ってもらって入る」

そんな一手間が必要とはなった。





（久しぶりにあったカメミちゃんは、クラスで喫茶店をやっているとかで、エプロンドレス姿でやってきた）

カメミ「あ、おにーちゃーん」

オレ「お・・おう」

カメミ「（ガードマンに向かって）あー、家のお兄ちゃんチケットなくしたとか言うんですけど・・妹がつきそうならはいれますよね・・；；？」

ガードマン「そうかそうか、じゃあ学生証見せてね・・はい。OKですよ。来年はなくさないでくださいね」



こうして、学園祭に忍び込んだオレ。

カメミちゃんには、手間をかけたということで今度奢ってやらなくてはならなくはなったが

ミッションコンプリートだぜ！



こうして、カメミちゃんと一緒に地元のカリスマミュージシャンのライブを楽しみましたとさ。



終わり。