その後不断の努力によって研究者となった.
「こいツナら絶対に成功するはずだ!」
彼は, 人類の歴史に残る大変偉大な功績を残すことに成功した.
しかし, その成功は意外な結果を招き,
彼はこれまでの努力の全てを無駄にされたかのような
運命のイタズラに涙を流した.
男が涙を流すに至るまでの過程を説明してください.
※【この問題は「ツナ(ヅナでも可)」、「ゾンビ」、「変○(丸の中は自由)」のお題をもとに作られた三題噺のウミガメです。
~無茶振り三題噺とは?~
「三つのキーワードからウミガメのスープを作ろう」という企画です。
詳しくは、チャット『三題噺』(ルームキー:三題噺)をご覧ください】
過去問一覧:http://sui-hei.net/mondai/tag/無茶振り三題噺
※本問題はLennonさんに監修していただきました. ありがとうございました.
【ウミガメ】
男は、事故により五体満足では無くなっていますか?
No です.
人類の生活は改善しましたか?
YesNo 今後変わるかもしれませんが, ストーリー上は重要ではありません.
非現実要素はありますか?
Yes! ただし, 例えば時間遡行が絡んだりするような大掛かりな話ではないです. 比較的現実的かと思います.
男は事故で死にゾンビになりましたか?
No です.
スポーツますか?
No です.
人造人間を作ったはずがゾンビが出来上がりましたか?
No ですが, 後半が若干かすってるかも.
男とこいつ以外に重要な登場人物はいますか?
Yes! 男に加えもう2人登場します. 特に1人は超重要です! あと, こいツは人ではありません. [良い質問]
ゲームますか?
No ます.
努力は無駄になっても、功績自体は偉大なまま残りますか?
Yes です. が, 重要ではありませn.
男の身近な人がゾンビになってしまいましたか?
YES!! ただし, ゾンビになった訳ではなく, ゾンビのようになりました. [良い質問]
男の事故と、彼の研究内容は関係ありますか?
YES! めっちゃ関係あります! ただし, 男の事故と彼の研究内容は直接結びついているのではなく... [良い質問]
男は病気を治す研究をしていましたか?
YES!!! ズバリその通りです. [良い質問]
狼男とフランケンシュタインは出てきますか?
No です. 3に関しては, そういった意味での非現実要素はありません.
10より、その人の自我はなくなりましたか?
YES!!!! みんさん鋭い!! [良い質問]
こいツは薬ですか?
Yes そんな感じです. が, あまり深い意味はないですので, 気になさらないでください.
もう一人の人物の為に研究していたのに、思うような結果にならず絶望しましたか?
YES!!! みんさんパネッす!! [良い質問]
10より、死なない人間が出来上がりますか?
No その人はいずれ死にます.
もう一人の人物は男の恋人ですか?
No ですが, 男にとってとっても身近な存在です.
男の研究は、人体組織を創り出す事に関係しますか? [編集済]
No? うーん, 専門的な話になるともしかしたらそうなるかもしれないのですが, 問題を考える上ではそうではないと考えるのが良いと思います.
男が作った薬は副作用で自我がなくなってしまう薬でしたか?
YES!!! めっちゃ冴えてますね!!! [良い質問]
不老不死の薬を研究していましたか?
No です.
研究成果が軍事利用されてしまいましたか?
No です.
薬によって肉体は健康になっても、脳の老化は止められませんか?
Yes ほぼ合ってます! ただし, 脳の「老化」というよりは, 「衰退」という方が良いかもしれません. [良い質問]
死ぬことも生きることも出来ない哲学ゾンビとなりましたか?
YesNo??? いずれ死にます. また, おそらく哲学的ゾンビに関してはYesと言えますが, 問題には哲学的な意味合いはありません.
認知症の治療ですか?
No です.
男はもう一人の人物が自分のせいで自我がなくなってしまったと苦しみ涙しましたか?
No 自分のせいというわけではありません.
もう一人の人物は、男が事故に会った時の担当医師ですか?
No です.
男ともう一人の人物は損得勘定なしの関係でしたか? [編集済]
No 損得感情ではなく, もっと親密な感情です
男が事故に会ったとき、被害者は男だけでしたか?
NO!!! [良い質問]
もう一人の人物は親ですか?
YES!!! 7について, 2人とは両親です. [良い質問]
男の両親は植物人間でしたか?
YESNO!! 母親が植物人間になりました. 父親は死にました. [良い質問]
神経が傷つき障害がある人を治す薬が出来たが、今度は自我がなくなってしまい、これでは意味がないと思いましたか?
ほぼ正解!!! 解説行きます!! [正解]
遷延性意識障害(いわゆる植物状態)もその1つだ.
「脳外傷後1年又は酸素欠乏後6ヶ月を経過しても意識の兆候が
まったく見られない患者は回復の見込みがゼロに近い.」
そのように言われている遷延性意識障害の治療法の解明に人生を賭けた男がいた.
男は幼少期, 車での家族旅行中に交通事故に会った.
その事故のせいで男は父親を無くし, また母親はその事故の影響で
遷延性意識障害になってしまった. 男は事故後定期的にお見舞いに来たが,
母親は一向に目を覚まさなず, 眠ったままであった.
事故からしばらく経ったある日, 母親の主治医は男にこう告げた.
「あなたのお母様は, 一生このまま過ごすことになるかもしれません...」
しかし, 定期的にお見舞いに来ていた男には, "母親はただ眠り続けているだけで,
いつか起きるのではないか, いや自分が起こしてあげることができるようになる
のではないか"と次第に思えるようになってきた.
そして, ある日男は決心した.
「自分が立派な医者になって母さんを救ってやる」
その日から彼は鬼のように勉強し,
数年後には医学界で最も権威のあるアメリカの大学に18才で入学,
そしてその後は研究者として遷延性意識障害の回復について研究を行った.
事故からおよそ20年が過ぎようとしていた頃.
彼はついに遷延性意識障害の治療法について確証を得たのだった.
その頃には,彼の母親はずっと寝たきりで体はやせ細ってしまったものの,
まだ命を繋いでいた.
それは, まるで彼の成功を待っていたかのようであった.
その治療法の臨床試験の最初の被験者として, 彼は母親を選んだ.
20年寝たきりで衰弱してしまった母親はもはやいつ昇天してもおかしくない状況であった.
「母さんを救ってやる」というあの日の言葉を胸に, 彼は臨床試験を行った.
彼の臨床試験は完璧であった.
そして, 母親は20年ぶりに瞼を開いたのであった.
それは, 彼の人生の中で最も幸せな瞬間であった.
しかし...
ある程度体を動かし物を話すことができるようになった母親であったが,
彼女の人格は20年前のそれとはまるで違っていた.
彼女は自分の息子どころか自分が何者であるのかを理解していなかった.
さらに, 言葉を理解することができず, 話すこともできなかった.
面白い物を見つけて興奮する動物のように部屋を徘徊し,
口の中に入れられそうな物を手で掴んでは貪り,
狂人のように奇声を発し,
所構わず排泄した.
本能的に生きている動物のような行動をする母親は,
とても人間らしいとは言えなかった.
「これではまるでゾンビ
じゃないか」
彼は涙を流した.
母親を救いたいという思いで必死に戦い, やっとのことで自分が生き返らせた母親が,
もはや母親とは思えないような異形になってしまったことが悲しくてならなかった.
※感想・批評・アドバイス等, 下の相談雑談欄にてぜひお聞かせ下さい!
男と#red#両親#/red#が同時に事故に遭う
父親は死亡し, #red#母親は植物人間となった#/red#
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《研究者時代》
ある功績を残す.
↓
意外な結果を招く(#red#ある人がゾンビのようになる#/red#).
↓
涙を流す
「Goodスープ認定」はスープ全体の質の評価として良いものだった場合に押してください。(進行は評価に含まれません)
ブックマークシステムと基本構造は同じですが、ブックマークは「基準が自由」なのに対しGoodは「基準が決められている」と認識してください。