【ラテクエ33　1日目遅刻】あの飛行機雲

特別攻撃隊（特攻隊）というものをご存知だろうか？

爆弾、爆薬等を搭載した機体にて突撃を敢行、戦死を前提とした「特別攻撃」を行う部隊のことである。



彼女はそんな特攻隊員の宿舎で、彼らのお世話するかかりであった。

遺書を預かり、最後に食べたいという食材を調達し、１人になりたいというものにはその場所を提供するなど

彼らの最後の希望を叶えるべく、彼女は奮闘していた。



そんなある時、隊員の１人が今までにはない希望を挙げた

「戦争が始まる前の夏休み、学校の友達と共に見た花火。あれがもう一度見たい」



彼女は花火を探し始めた。だが、物資不足の戦時下である、

火薬がそんな娯楽用に回されているはずがない。

軍の物資担当などに頼み込み、燃えかすの火薬を集めている間に、彼の出征の日が来てしまった。

一握りにも満たない火薬を元に、元花火師だという老整備士に一発のロケット花火を作成してもらった頃には

既に彼は操縦席の中であった。

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突き抜けるような青い空の下、少女はじっと空を見上げている。

やがて、一機のレシプロ機（プロペラ機）が飛び立ち、長く白いひこうき雲を作った。

そのひこうき雲を確認した少女は、空へ向かってただ一発のロケット花火をうちあげた。

ロケット花火は鮮やかに青い空に上がっていった。





※一応レシプロエンジン機でも飛行機雲はできるらしいので・・（Wikipediaによると・・

こうしてみました。

http://ameblo.jp/matsumotokyosuke/image-10864525924-11171842446.html

なんかに写真もありますね。

※なんとなくイメージで書いてますので、こんな状況が当時ありえたのかどうかはわかりません。