【正解を創りだす】 憧れた男【ウミガメ】

童話のストーリーのパロディですか？

ラテシンメンバーが出てきますか？

両手を閉じた時「ムヮッサーーーン！」という音が出ましたか?

男は頭にソバを乗せて「これがほんとのソバージュだ。」って言いますか？

男はニコラスケイジに強い憧れを抱いていますか?

つまりは風に飛んでゆきそうになった布を全身を使って死守したのですね？

男の背中にご飯粒がついていますか？

両足を広げた時も「ムヮッサーーーン！」という音が出ましたか?

置いてあるピアノにダイブする女は登場しますか？

男はどうしても漢方薬が欲しいですか？

雪が降っていて男は震えていますか？

男は滑舌が悪く「が・ぎ・ぐ・げ・ご」を発声しようとすると「な・に・ぬ・ね・の」になってしまいますか?

男は歯磨きしながら「俺、死ぬの？」って言ってますか？

男は熱い食べ物を冷ます時「フーフー」ではなく「シューシュー」で冷ましますか?

男は、おでこにカブトムシ付けますか？

聖水は重要ですか？

男はセリフの語尾に◎を付けますか?

億千万！億千万！は重要なキーワードですか？

男はブラジルに行こうとしていましたか？

男は足臭いですか？

男は「10分の間にお尻だけを使って風船を割る」競技のギネス記録保持者ですか?

男は変な特殊能力を持っていますか？変な

男は扉と抱擁していますか？

扇風機が重要な話ですね？

舞台は式場ですか？

男が足踏みすると「ムヮッサーーーン」という音がしますか？

男は最終的に百葉箱の中から飛び出しますか?

3分たつと点滅するライトが登場しますか？

ある人は男のことを「Mr.○臭力」と呼び、またある人は「Mr.ブルー○ット○くだけ」と呼びますか？

男は「雑食系男子」ですか？

男はとび膝蹴りをくらいましたか？

「季節外れのおせち」は重要ですか?

男はトイレの水洗力に憧れますか？

「水上」という単語は重要ですか？

嫁と姑の7日間戦争は重要ですか?

男は多くのライバルを蹴落としてきましたか？

男は唇がぷるんぷるんですか？

男の名は「水上」ですか？

男は自分で言ったボケを自分自身にツッコんでいますか？

田中は登場しますか？

再確認 聖水は重要ですか?

男のライバルの名は「水上さん」ですか？

棺桶の扉が開き男がムクリと起き上がる。黒ずくめのマントと燕尾服。いわゆるドラキュラ伯爵というやつだ。

起き上がった男が大きく手を広げて伸びをする。
炎炎炎炎炎炎炎ノ;゜ロ゜)ノ炎炎炎 ギャーー
いきなり燃え上がり、慌てて足を広げ棺桶を飛び出し
両手を閉じる
[編集済]

隣にいたミイラ男がバケツから水をぶっかけると
ムヮッサーーーン！という音がしてやっと火が消えた。
まだ、ぶすぶすと焼け焦げている。

「ふぅ・・足を閉じて手を広げると十字架の形になって燃え上がってしまうザマス
助かったザマスよ、ミイラ男」
そうつぶやくとドラキュラ男はミイラ男に声をかけた。

ミイラ男はそんな礼を気にもせず、炎に煽られて飛んでいきそうな包帯を全身に巻き戻そうと必死だった。
横ではゾンビ男が腐りかけた頭で歯磨きをしている。

ここは秘密結社・垢の爪団のモンスターたちの集まるボロアパート
メゾン・ド・田中であった。 [編集済]

今日もグダグダとどうしようもなく１日を過ごす面々。
ゾ：「ア゛～～（俺、死ぬの？）」
ド：「もう死んでるザマス！それよりも口から！たれてる！！垂れてるザマスよ！！」
ド：「ほれ！ミイラ！背中の包帯が落ちかけてるザマス！ご飯粒でつけるザマスよ！」
ミ：「オデ・・漢方薬でなおす。漢方薬の木乃伊ってのが欲しいだ」
ド：「いやそれ、ミイラって読むザマス。自分の足でもかじってろザマス」
ミ：「臭いからやだ」

ゾ：「ア゛～～～（かゆい）」
ド：「ほら、ゾンビ！顔をふくザマス！樹液と間違ってカブトムシが寄ってきてるザマス！」
ゾ：「ア゛～～～（雪が降って寒い）」
ド：「腐らなくってちょうどいいザマス！というか今はどの季節ザマスか！？」

そんな時、３人の背後の壁からスモークを焚いて、スト２のベガみたいな格好のオッサンが現れた。
ド：「こ・・これは総統閣下！ザマス」
総：「ドラキュラよ。日本征服計画は進んでおるかね？」
ド：「も・・もちろんざます！今や我が眷属は億千万！億千万！ざますよ！？」
総：「億千万って単位がないことくらいは・・わかっとるだろうな？？」

ド：「も・・もちろんザマス！１億１千万という意味ザマスよ～！？」
総：「まあ良い！本日の計画はド定番。幼稚園バス襲撃である！心してかかるように！」
ド：「了解ザマス！」
ドラキュラはバンパイヤとしては変わり種の変な特殊能力「うなぎ」に変身できる能力を使い出かけていった。

１時間後、ドラキュラは「水上」バスの襲撃を行なっていた。日中出かけたものだから
日光に弱い本来の姿に戻ることも出来ず、水上以外のバスを襲うことも出来ず、苦肉の策であった。

??：「そこまでた！！」×100
何者か達がドラキュラに叫びかけた。
ド：「な・・！？何者達ザマス！？」
ドラキュラ・・もとい、うなぎが振り返るとそこには
【最近流行りの、戦隊物やら何やらごちゃ混ぜで一度に登場させれば盛り上がるだろう系映画】もかくや
と言った感じの、ヒーローてんこ盛りの状況があった！

3分たつと点滅するライトマン：「最近は悪役も少ないのだ！ここは元祖たるわたしが目立つべきだろう」
藤◯弘ライダー：「ん？おまえが元祖だと誰が決めた！？」
5人ひとまとめ戦隊：「そうだそうだ！」
宇宙刑事というとただの公僕よねマン：「よし！こうなったら誰が奴を退治するか勝負だ！！」

勝手に争い出したヒーローたちを尻目に、バスに襲いかかるドラキュラもというなぎ
しかし、まるでお題によって定められた結果であるかのように
藤岡◯ライダーが並み居るライバルを蹴散らし勝ち登り、ライダーキックをドラキュラに叩き込んだのであった。

こうして日本の平和は守られた！ありがとう！ライダー！ありがとう！！◯岡弘隊長！！

（やや投げっぱなし気味にｗ完） [編集済]

①自己紹介をしよう。俺は田中。足が臭い。それはもう臭い。
最臭兵器。あまりの臭さにスカンクが土下座するくらいだ。

しかし俺は自慢ではないがものすごい特殊能力を持っている。
私が一度両手をパンっと合わせると、何ということでしょう。
足の臭いが消え去ってしまうのだ。むしろココナッツの甘い香りさえ漂う始末。
さらにもう一度両手をパンっと合わせると匂いが戻る。スカンク土下座。

②しかしこれが今までの人生の中で役に立ったかというと、立つわけない。むしろ邪魔である。
この前足の匂いを消した状態で、友人達と山でキャンプを楽しんでいたのだが、
俺の周りを飛び回っていた蚊を両手を使ってパンっと潰した時に足の匂いが戻り、
あまりの臭さに木々から気を失った虫が降ってきて、俺のおでこにカブトムシがくっ付き、
あまりの臭さに動転した友人に飛び膝蹴りを食らわされた。その隣でスカンクが土下座していた。

③まあ臭い話は一旦置いといて今の現状を説明しようと思う。

一言でいうと寒い。それはもう寒い。
極寒地獄。あまりの寒さにスカンクが土下座するくらいだ。

ていうかここはアラスカ。チョー雪降ってる。俺は何故かTシャツ一枚でチョー震えている。

カバンから歯ブラシを取り出し、この震えを活かして「電動ハミガキー」ってやってみたけど、やってる場合じゃない。「俺、死ぬの？」って呟いちゃった。

④何をしているのかって？俺は今幻の漢方薬を求めてここに来た。
この漢方薬を飲むとなんということでしょう。足の匂いが嘘のように消えてしまうのだ。
漢方薬は購入することもできるのだが、2億4千万円はくだらない。
一部ブルジョアジー階級の者しか、足の匂いを消せないのだ！

しかしあるTV番組の企画で、この漢方薬を優勝商品としたバトルが行われることが決定した。
俺はこの話に飛びついた。ニャンマゲが引くぐらい。ニャンマゲ知らない人はグーグル先生に聞いてね。

しかし応募総数は2億4千万人。

悩めるフットクッサー達は喉から臭い足が出るほどこの漢方薬を欲しているのだ。

⑤だけど書類審査で10人に絞られ、俺は10/240000000人に見事選ばれたのだ！おっくせんまん！おっくせんまん！

という訳で多数のライバル達を蹴落として、この十人で漢方薬を賭けたデスマッチが行われる。

その名も「3分間、お尻だけを使って風船を割り、風船の中に入っているおにぎりを見つけ出したものが勝ちデスマッチ」だ。

…もう一回言うね。「3分間、お尻だけを使って風船を割り、風船の中に入っているおにぎりを見つけ出したものが勝ちデスマッチ」である。 [編集済]

⑥ルールは…え〜、割愛します。

試合内容も…うん、割愛します。

三分後、試合終了を知らせるライトが点滅し、尻どころか背中まで米粒だらけにした俺がガッツポーズを決めていた。

そして最終決戦の舞台がここアラスカなのだ。
俺以外に尻風船デスマッチで勝ち残った二人もようやく姿を現した。

⑦この三名の中から優勝者が決まる。

高まる緊張感。だけど三人ともフットクッサーだから、なんかチョー臭い。

最終戦は「この広い氷の雪原にポツネンと置かれている漢方薬を早く見つけ出したものが勝ちデスマッチ」だ。

ルールは…え〜、割愛します。

TV会社が用意した衣装はTシャツのみ。
俺たちはチョー寒い中、なんかチャリティーっぽい24時間っぽい黄色いTシャツを着せられている。

そして試合開始のゴングが鳴った！

⑧ティーーーン。

変な音だった。

とりあえず俺は雪が吹きすさぶ中、漢方薬を求めていち早くスタートを切った。

吹雪で視界が不明瞭の中、30分以上彷徨った。

そして…

ようやく…

それを見つけた。

⑨漢方薬はなんか布に包まれて「漢方薬」って書かれていた。

俺は憧れのあまり両手を広げて飛びつこうとしたが、
ちょうどその時、他の二人も漢方薬を見つけ出していたのだ。

フットクッサーAは右から、フットクッサーBは左から攻めてくる！

俺は今まで消していた足の匂いを両手を閉じたことで解放した。
結構長い間匂いを抑えていたので、解放した際、
「ムヮッサーーーン！」という音が出るほど強力な臭気が放たれた。
そしてジャックナイフジャンプ！両足を思いっきり広げてジャンプした！

（10）両隣から迫って来たフットクッサー達はあまりの臭さに悶絶し、目の前にいたスカンクは土下座を始めた。

しかし次の瞬間、突風が吹き、漢方薬を包んでいた布が飛ばされそうになった。

それを俺は全身を使って阻止！布の中から無事漢方薬を取り出したのだった。

（11）そして俺は漢方薬を売り払って優雅な暮らしをしている。
このテレビで一躍有名になった俺はこの特殊能力を武器に芸能界にデビューしたからだ。

この足の匂いも愛しい俺の一部…

俺は世界中のフットクッサー達の憧れとなったのだ。

「足が臭いみなさん、あきらめないで！」

お・し・ま・い

出演

田中
フットクッサーA
フットクッサーB
その他大勢のフットクッサーの方々
スカンク

脚本・編集

水上

監督・総指揮

水上

①登場人物 男「水上」 怪獣「田中」 観客

男の名は水上。


いきなりだが男は遭難中だ。
雪山で男は吹雪の中凍えている。
そしてかろうじて持っていた歯磨きセットで
歯を磨いている最中だ。
「俺、死ぬの？」男はつぶやいた。
「ああ、こんな時漢方があれば心も体もポッカポカになるのに」
男は漢方コレクターでもあるのだ。

ではなぜこんなことになったのだろうか？
振り返ってみよう。

男は元祖正義のヒーロー　ウ○ト○マン・・・の(自称)弟子。
その名も「ハイパーレットブルーフリーザ改マン(自称自談)」
(以降は略して「パーマン」とする)
男はいままで他のライバル弟子を蹴落としてきたという。

そしてまた今日もモンスターが地球に飛来する。
今日のモンスターは「田中」戦闘力53万を誇る大型モンスターだ。
男はマント(布)を使い18ｍのモビルｓ・・いやヒーロー
に変身するのです。
田中はいきなりパーマンに飛びひざ蹴りを仕掛ける。
だが、パーマンも負けずに
必殺「億千万のロマンチックブルーダム」！！
この技には観客も「億千万！億千万！」と応援する。

そして男はおでこのカブトムシをブーメランのように
投げる「ビートルスマッシャー」で追い打ちをかける。
だが田中はパーマンの弱点背中のご飯粒を攻撃する。
ここで3分経つと点滅するライトが発動！男は2分後に人間に
戻ってしまう。

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァ！」
男は特殊能力「Ｇ召喚」で田中を気絶させた。
そして男は飛び去る。「ドアッチャ！」
憧れの元祖のポーズ（両手を開き両足を閉じるＹ字ポーズ）
で飛び去ろうとする。
しかし田中は意識を取り戻し、街を襲う。
あわててパーマンは決め技
「Ａビーム！(ムヮッサーーーン)」(足を開き頭の上で手を閉じＡ字ポーズ)
で田中を撃退。
ようやく街は平穏を取り戻したのであった。
とここで男のもう一つの特殊能力
「足くっさバースト」発動！
足から臭い粒子をまき散らす技だ。
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街を臭さで壊滅させたパーマンに
ブーイングが起きたのは言うまでもない・・・

パーマンは外れたマントを全身で守りながら
逃げかえったのでした。

完

「水上」はどうなったか？
ああ、飛び去った後、
2分が経ち、人間に戻ってしまった。

しかしそこは雪山の上
そして最初に戻る・・・


　　　完②

　男の名は「田中」
　人体の神秘に興味が有り
　自分の手の中が見てみたくなって
　カッターで『切り開いてみた』

　ザクッ・・・グﾁｭ
　痛い・・・痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
　痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い

　ミスです [編集済]

すぐに両手を閉じ「ムヮッサーーーン！」と叫び
　『大股開きで走った』

　魔子（母）「ごっちゃになってるのですよ」
　魔子「オカーーサン！又はマコサーーンでしょ？」

　田中はカッターの歯についた血糊を『拭き』ながら
　「俺、死ぬの？」と聞いてきます。

　魔子「仕方がないのです。とりあえず癒着しましょう」
　田中の背中についていたご飯粒を接着剤代わりに・・・
　なるかい！！
　何か他に貼れるもの何の？

　魔子「あった、これがいいのです」ペタリ
　田中のおでこにカブトムシをつけてみた

　何の意味があるんだよ？
　魔子「あんよのトゲトゲで『腫れる』のですよ♪」
　嫌がらせかよ！！


　魔子さん、薬・・・薬をください・・・
　魔子「どうやら田中は漢方薬を欲しがっています」
　違うわ！！

　魔子「包帯ならあるのですが・・・」
　ならそれで良いじゃん。

　魔子「ほ～ら、こっちなのです」ﾋﾗﾋﾗ
　ヤメロー(ﾟДﾟ)ﾉ

　魔子「oh！手がスベタ！！」ﾋﾟｭｰ
　風に舞う包帯。
　止血をしなければ命はない・・・
　田中は空高く飛んでいきそうな布を全身を使い死守しました。
　魔子「全身に血塗れの死に損ないが全身を使い死守ww」
　
　田中「もういい！俺はひとりで病院に行く！」
　外はあいにくながらの雪。
　田中は血液が少なくなり過ぎて『震えてます』

ガチャ
魔子「おかえりー♪」
田中「助けろよあんた俺の『母親』だろ？」
魔子「『生みの親』という意味ならそうですが
『本当の家族』ではないですし・・・
まぁ折角の『伝説の田中のクローン』だしどうしよっかな？」
田中（クローン）を渋々引きずると
地下室にある3分経つと点滅する秘密のクライトンネルを進み
研究室に田中を連れてきた

魔子「田中・・・起きるのです。覚えていますか？
ここはあなたが『兄弟達を蹴落として』
生存競争に勝利した場所ですよ？」

部屋一面に『人間』を模した『死体』の山があった。
みんな『田中』だった。

　魔子「『蠱毒』というものを知っていますか？
　あらゆる毒虫をひとつの瓶に入れて
　最後の一匹になるまで殺し合わせる。
　君は『そんな実験』の唯一の生存者だったのですよ。
　まぁ見る限り失敗作ですけどね。
　クローン達には固有の特殊能力を得るんだけど
　君の場合は『足が臭い』だけ・・・
　しかもそんな君が生き残ってしまったのです。

　億千万！億千万！
　莫大な資金をかけた計画がすべて
水の泡なのです。
上層部たちは計画を証拠ごと『凍結』
のちに私もこんな辺境な地にへ追いやった！

使えない『お前』は死にたがり
いのちを大事にしない。

みんな必死で生き残ろうと殺しあったのですよ？
ちゃんとした『個体』さえ生まれていれば・・・」

がらにもなく熱くなる
おくそこに潜めていた感情が溢れ出してくる・・・

もぅどーでも良いのですけれどね。
いっそこの『出来損ない』も処分してしまおうか？
うつぶせの田中にとび膝蹴りをくらわせ
かぎを閉めた。
ばいばい、『欠陥品』ﾊﾞﾀﾝ（ドア音）　終わり


なぞ展開多かった。
いっこ足りない？なんのことやら？

手を大きく広げ両壁につっぱり、次に大きく足を広げて両足で両壁を押さえつけ
手をとじ、1cmでも高いところの壁をつかもうとまた手を広げる。
田中は今いる井戸からの脱出の希望をいだき、尺取虫のような歩みを続けていた。

時は遡る・・
田中は一人日本国内でハイキングをしていたはずであった。
昼食のおむすびをほうばりつつ熊よけのラジオを聞きながら歩いていた

携帯ラジオの電池が残り少ないことを示すランプがつき、あと3分もすれば残り容量０を示す点滅状態になるかな？そう考えていた頃
一人でいたはずなのに、何者かに背中を飛び蹴りされ、目の前の井戸に落っこちたのであった。
もんどり打って、全身米粒まみれになりつつ落ちていく田中。

気を失っていたのだろうか？目を覚ますと井戸の底に落ちていた自分に気がついた。
日本国内であったはずなのに、太陽はなぜか真上からさんさんと照り続けていた。 [編集済]

太陽に暖められ井戸の中はサウナ状態だ。
井戸の中は高い湿度で結露し、田中は水滴に手足を滑らせた。
ムヮッ！サー－－ン！！
何度目だろう？井戸の底に残った僅かな水を大きく波立たせ、水上に落ちてくる田中。

もう、井戸の底に閉じ込められ何日がたっただろうか？
両足は既に壊死し始めており、ひどい匂いを立て始めていた。


夜になった。なぜだか分からないがおそらくここは砂漠地帯なのだろうか？氷点下まで冷え込み、雪が降る寒さの中、田中は耐え忍んでいた。 [編集済]

昼のうちに水を求めて降りてきたであろうカブトムシなどの甲虫が水面に浮かんでいた
数少ないタンパク源である、田中はむさぼり食っていた、羽や脚が顔中にへばりつくのもお構いなしに。
幸い、水だけは十分にある、妙に真っ赤な色をしているのは気にはなったが、水分は水分だ、
食後口を拭い、歯を指で磨きつつ田中は考えていた
「俺、このまま死ぬのだろうか？せめて、痛散湯でもあれば、痛みも和らいで脱出もしやすいだろうになぁ・・」
だが、こんな井戸の底に痛み止めの漢方薬などあるはずもなかった。

翌日。田中は奇跡を、目の当たりにした。
天から帯のような布が垂れ下がってきているではないか！？
これぞ天の助け！と井戸内の熱せられた空気の上昇気流に煽られる布にあわてて全身の力を振り絞り
しがみつく田中。布は思った以上にがっしりとした作りであり、少しづつたぐり寄せることで
なんとか井戸から脱出することが出来た。
井戸の淵までたどり着いた田中は、その側に立てかけてあった札をみて愕然とした
【血の池地獄】そう描かれていた。 [編集済]

当たりを見回すと、鬼と思しき生物たちが、自分と同じような境遇の人間を拷問しているのが見えた、

ああ・いわゆる蜘蛛の糸というやつか？この布は天界から垂れているということか。
とはいえ、元の話と違ってかなり頑丈そうだな、これなら他の連中を蹴散らして登った所で
元ネタのように切れることも無さそうだ。
そう考え、更に天に登っていく田中。他にも気づいて登り始める亡者たちを蹴散らし天界を目指す。

気の遠くなるほどの時間登り続けていただろうか？
田中はついに天上といえる世界へたどり着いた。
天上には一人の天上人とおぼしき男が待ち構えていた。 [編集済]

「おお！勇者よ！われは主のような、おのれの目的のためには手段を選ばない、億千万！億千万！の他者を踏み潰すを強者を待ち望んでいました」
そう言われもてなされる田中。酒は美味いし女は美人揃い、まさに天上を満喫していた。

数日後、目を覚ますとあのハイキングロードの脇道で目を覚ました
当たりを見回すと、１通の手紙がおいてあった
【汝が真にわれとともに歩むべき強者であるかの最終確認をしたい。ついては目を覚まして初めに見かける
【男を井戸にけ落とせるか】を最終試験とする。なに、成功した暁には天上に戻ることができる特殊能力をソナタには授けておいた。
迷うことはない。汝の名したいようになすが良い。】 [編集済]

顔をあげると一人の男が、ラジオの残り電池を来にしつつ歩いていた。
田中も阿呆ではない、気が付かないはずはない、あれは昔の自分だ。こんな不思議な世界だ。おそらくは時間がループしているんだろう？
田中はそう確信した。そして迷うことなく飛び蹴りを入れ井戸の底にたたき落とした。
なーに、苦しむのはたった数日だ。あの天上に戻れると考えれば安いものではないか

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
天上にて一人の男・・いや神が満足そうにその様子を眺めていた。男は自殺を司るの神であった。
「ふむ。これで、自分に殺された経歴があり、自分を殺したことがあるという、我が信徒として充分な経歴を積ませることが出来たな。
まったく・・最近は世の中が良くなったせいか自殺者が少なくて困る・・こうやって神自ら勧誘してやらんと信徒も増えないとは・・
世も末だのう・・」
この上なくマイナーな神である男は新たな信徒が一人増えたことに満足しつつ、次の信徒候補を探し始めたのだった。

おしまい。

俺は田中。職業はトレジャーハンターだ。と、いっても、そんじょそこらのトレジャーハンターとは、訳が違う。うーんと、まぁ、しいていえば、ちょっと強い！あと、まぁまぁしょーもないアイテムと特殊能力で頑張ってるって感じかな？今日もふらっとお宝探しに行くぜー！

時は、2時間前にさかのぼらない。普通に進めるわ。

今日のトレジャーは伝説の漢方薬。この漢方薬さえあれば、あれば、えっと、養命酒がいらない！な？そうやろ？

出ました！ジャングル！得意！マジ得意！でも、漢方薬はジャングルには無い。このジャングルを抜けた先、まだ全く見えない山の八合目くらいにあるという情報を、さっき飯屋でぶっ倒したライバル(14人)に聞いた。あれは2時間前。でもさかのぼらない。まぁすごかったんよ。俺が。不意打ちくらって転けてしまったが、その後が凄かった。もう、凄かった。俺が。

ジャングルを進むと立て札が出ている。何だ？近づいて見てみると

【←億千万！億千万！】

矢印の方向を見ると、めっちゃ崖だ。俺は無視して真っ直ぐ行った。騙されるかっ。

二秒後、俺は崖から落ちた。騙されたっ！すかさずしょーもないアイテムの一つ【布】を取り出した。しかし、すぐひょーってなる。それを素足になり、足で掴み手で掴み、ひょーってなるのを身体全身で止めた。それがこうをそうして、ふわりと川へ落ちて行く。

しかし、ここにまさかの展開！川にはワニ！空には鷹！崖にはリス！俺は戦闘体制に入った。両手を縦に大きく広げたあと、ゆっくりと閉じた。
【奥義！虎の構え！】
説明しよう！奥義！虎の構えとは、両手を大きく縦に広げることで虎の口を再現するのかと思いきや、気持ちが虎に憧れてなりきるという特殊能力発動の構えなのだ！(これは自分が構えることで相手にもその憧れてなりきる気持ちにさせる事も出来る)そして一回閉じる。なんか口が乾きそうだかららしい！

ムヮッサーーン！デデデデデデー。
田中(♂)vsワニ(♂)vs鷹(♂)vsリス(♀)

リスは見ている。ほっとこう。
鷹は必用に俺の背中ばかり攻撃してくる！なんだ！ん？くはっ！2時間前に飯屋でケンカしたときに付いたご飯粒！えいっ！取れた！鷹は「ご飯粒取れたテメェなんかに興味はねぇよ。」みたいな顔でリスを追いかけていった。残るはワニのみ！上空から虎の構えでワニに飛びかかる。ワニも負けじと応戦。まさに水上の格闘技。競艇。ワニの口をふさぐため、俺は両足を広げ、口をガッチリと掴んだ。そしてしょーもないアイテムの【鍋】を取り出し、ガンッってやった。勝った！虎の構えいらんかったけど。

ワニを下僕にした俺は川を流れながら洞窟を発見した。ここで登場。しょーもないアイテム、【電池切れかけの懐中電灯】もう、電池切れかけだ。歩いて3分ほどでチカチカし始め、使えなくなったので捨てた。俺は目力のみで進む。視力1.5だから。頑張る。
奥へ進むとなんか踏んだ。なんかめっちゃ臭いやつを踏んだ。さっき【布】を使ったままなので、素足で踏んだ。なんかぐにゅってした。しかし、気にしない俺。こういうとこ、みんなにダンディーだねって言われる。あっそ。

トレジャーハンターの感が言っている。宝は近いと。ははっ、目指してるの山なんだけどね。ウケるー。そんな事を考えていると、長老みたいな格好のおじいさんが現れた。多分ラスボス。すぐさま俺は戦闘体制をとる。

ムヮッサーーン！デデデデデデー。
田中(♂)vs長老みたいな格好のおじいさん(♂)

奥義！田中パーンチ！しかし、そのパーンチに合わせるおじいさんのカウンター！おでこにカブトムシを付けられた。くそぉ。じじいに遊ばれてるぜ！そしてじじいの膝蹴りがおでこにヒッツ！カブトムシの横に直撃。ヤバイ。

クラクラしていると、なんか足が気持ち悪い。なんと、足に大量のカブトムシが！さっき踏んだのは樹液だったようだ。トラップとは姑息な！特殊能力発動！カブトムシの構え！そしてそれをじじいに！この特殊能力が発動したことによってじじいは足に興味しんしん。もうペロペロ状態。甘い香りに誘われたじじいはカブトムシ。

じじいに勝った俺は、じじいに近寄る。するとじじいは口の中の樹液を指で磨きなから俺に「俺、死ぬの？」と言った。俺は可哀想に思い、カマボコをあげた。カニカマ。そしてじじいを見捨て、奥の出口へと進む。その出た先に見えたのは、漢方薬があるという山だ。雪がちらつく。俺はその山を見て興奮のあまり震えた。まぁ、ちょっと寒いのもあるけどね。そこに後ろから忍び寄る影。

もちろんじじいだ。じじいは俺に漢方薬を探しに来たのか。と問うた。俺はYes、it.is.と言った。じじいはアホな顔をしている。ちょっとムカついた。しかし、じじいは、何か液体を俺に渡した。漢方薬よりもこれの方がいいらしい。俺はぐびっと飲んだ。身体が温まる。元気も出て来た。
田中「なんだ、これは！」

じじい「養命酒。」

〜fin〜

飛行船の縁に立たせたライバル達ををはるか下の水上へ蹴り落とすアザゼル
田中は背中の袋からシーツを出しパラシュート代わりにするのに必死だ
無常にもシーツは破れてしまう。こうなったら仕方がない。彼は奥の手を使うことにした
田中の特殊能力≪召還魔法≫空を飛ぶ生き物を呼ぼう
袋の奥から漢方薬を取り出す。漢方薬を歯ブラシにつけて咥え≪億千万！億千万！≫と呪文を唱え、空への憧れをこめて両手を大きく広げたがすぐに両手を閉じ両足を広げた。

カラータイマーから「ムヮッサーーーン！」という音とともにカブトムシが登場！彼の額に捕まり必死にはばたく 「(空を飛ぶ生き物召喚でカブトムシって・・・)俺、死ぬの？」田中の口から漢方薬の付いた歯ブラシがこぼれ落ちた しかしカブトムシは優秀で田中をゆっくり水上へ下ろしてくれた 雪が降っていて震える田中、お腹がすいたな・・・そういえば背中の袋にはおにぎりがあったはず・・・おにぎりはアザゼルのとび膝蹴りで無残にも潰れ御飯粒になっていた・・・しかもアザゼルの足は臭かったとさ・・・ 終わり [編集済]

田中は師匠の「両手をエビフライのしっぽのように大きく開く」
泳ぎ方「エビフライドリーム」を使った。
しかし、やはり「水上」共和国は強い。寒さで培った・・

あ、言い忘れていたがここは
「ウィーン冬季五輪」種目「屋外水泳」
気温３℃　水温１℃　天気吹雪　である。
男は｢雪の中凍えながら」水泳をしている。

競技に戻ろう。
田中は急いで｢両手を閉じ(ムヮッサーーーン)平泳ぎ｣に変更。
・・

競技終了。田中は３８位。
今は控室。田中は身体が温まる「漢方を欲しがっている。」
田中は「歯を磨きながら「俺寒さで、死ぬの？」」
とつぶやいている

男はロゼアンヌ共和国へ・・

「億千万！億千万！」この国で使われるブーイングの言葉だ。
中にはぐははという声も聞こえる。
男は頭にカブトムシをつけられていたのだ。

（このやろーー！！）
男の中の「３分ブーイングを言われ続けると怒りだすセンサーが点滅を開始した。

男は群衆に殴りかかり、「足の臭さ」と「特殊能力Ｇ召喚」で人
々を
悶絶させていく。
だが田中も反撃に会う。
「ご飯粒を背中につけられ」たり、「田中選手限定応援タオルを投げられ全身で死守した」り、「飛びひざ蹴りをくらったり」。
田中も生命の限界。「いままで蹴落としてきたライバル」が
走馬灯のように脳裏に浮かぶ。
「ふっ。あいつら元気でやってっかな。」
こうして田中は命を絶った。

完！

男の名は田中。
東アフリカ沿岸地域に日本の映画・ドラマを翻案・リメイクして上映する映画会社を経営している。
彼の映画会社の映像ロゴ（ライオンがほえたり、海面にそそりたつ岩にザッパーンと波があたったりのアレ）は
日本の会社、ということもあり、力士をイメージしている。
【横綱に憧れる力士が、雲龍型に両手を広げ柏手をうち、足を広げ大きく四股を踏む】
この映像がタイトル前に挿入されることになっている。

次は何の映画をローカライズしようかと考えていたところ、
【おしん、インドで大人気】といったニュースを目にした。
「ふむ・・インドではやるんだったらアフリカでもいけるかな？」そう考え、
多くのライバルたちを蹴落としておしんのアフリカでの放映権を買い取った。

外国語に詳しいという部下の水上の勧めもあり、タイトルはムヮッサーーーン！にすることにした。
（ちなみに水上氏は、ビートたけしが法螺話で作り上げた「ひんたぼ語」にすら精通しているという特殊能力がある。）

現地の反応を見ようと試写会を開いた田中。上映まで＠３分、上映が始まれば映写機のバックライトがフィルムによって明滅し始める。（デジタル化なぞする金はなかったので当時のフィルムにスワヒリ語字幕だけをつけたのだ）
上映が始まった！スクリーンには、力士が柏手をうち、しこを踏んだあと、タイトル「ムヮッサーーーン！」が大音量で流れた。

ちなみに字幕は
田中→水上→ムヮツさん→のヮのさん　の伝聞形式で
日本語→ヒンタボ語→エスペラント語→スワヒリ語　に翻訳されている。
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雪の降るなか、男が震えている、あの名シーンだ（注：と言っても見たことないけどね：Ratter）

父　：「おしーーーーん！」
字幕：ムヮッサーーーン！（団地妻～～！）
観客：ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

「おっかしいなぁ・・なぜ笑いが・・笑いのツボが違うのかなぁ・・？」
首を傾げる田中。

父親に気づき、父の額のあたりを見つめるおしん
おしん：「父ちゃん・・・？」
字幕　：額にカブトムシが・・・？
観客　：あひゃひゃひゃひゃ(≧∀≦*)

父　：「おしん！おしん！」
字幕：（漢方用語：悪心（おしん）＝吐き気！　漢方用語：悪心（おしん）＝吐き気！
観客：漢方薬でなおせｗｗｗｗ
父　：「おっしーん！おっしーん！」
字幕：億千万！億千万！
観客：いみかわってっしｗｗｗｗｗ

映画館には笑いが絶えなかった。

上映が終わり真っ青な顔で帰宅した田中
何とか落ち着こうと、歯を磨き始めた。
「これだけ大々的に資金を投入して外したら・・おれ・・死ぬの？」
翌日、真っ青な顔でふらふらしながら会社に出社すると社員食堂で水上とムヮツ＆のヮのが楽しそうに談笑していた。

「く・・すっこしも責任感じてねーなぁこのやろう！！！」
水上に飛び蹴りをかます田中！ソレを見たムヮツが手を広げて庇いに入った！
ミヽ(*゜ー゜)θキーック!☆);゜⊿゜)ノ ←ムヮツ
ムヮツは派手に吹っ飛び、大の字で転がった。持っていたお茶碗は飛び散り全身米粒まみれである。
水上「ムヮツさーーーーーーーん！！　社長！何するんですか！そんな臭い足で人を蹴るってもう犯罪っすよ！殺人犯っすよ！」
田中「うっさいわ！少しは責任を感じやがれ！！」

水上「分かりました！ではこのうっすいネクタイで首を吊りますｗｗｗ（首から外したネクタイが風に煽られて飛んでいった）あ！ΣΣΣ(/゜□゜)/チョットマッター!!～～」
田中「ちっ・・上手く逃げやがったな・・」
のヮの「シャチョサン、シャチョサン！ソレハソレトシテ嬉シイオシラセガアリマス」
田中「なんだ？」
ムヮツ「あ、そうそう！【ムヮッサーーーン】がゴールデンラズベリー賞にノミネートされましたアルヨ」
田中「ほう！？あ・・いや、ラズベリー賞ってあれだろ？イグノーベル賞みたいな」

水上「なにいってっすか！話題にさえなればこっちのもんっすよｗｗｗ東アフリカ沿岸地域だけといわず、全アフリカ制覇っすよ！」
田中「ん・・まあ・・それでもいいかって・・あれ・・？おい！！のヮの！！なんで俺と会話できてんだ！日本語出来んのかよ！？！？」
のヮの「デキマスヨー、日本語バチリネ！！」

田中「おい！！み～な～か～み！！てめぇそこに直りやがれ！！」
水上「ああ～お代官様ご無体を～～あ～れ～～」

そこには、風で飛んでいきそうになったネクタイで水上の首を絞めようとする田中とソレを必死で防御する水上の姿があったそうな

終わり。 [編集済]

ある所に田中という冒険家の青年がいた。
冒険家、といっても職業ではない。実は田中は異常な方向音痴であり、ちょっとした用事をするだけでとんでもない所に行ってしまう。だから単に周囲の人間が「田中は冒険家」だと思っているだけである。
今回も漢方薬が欲しくて近所の薬局に向かうはずが、何故か雪山に到着していた。
とりあえず薬局に向かうには雪山から下山しなくてはならない。田中は下山ルートを探すために雪山を歩くことにした。

雪山を歩いていると「ルールールールルールルールルル億千万！億千万！」と熱唱する声が聞こえてきた。
田中「郷ひ○みかあ。ってなんでやねーん！いやそんなんどうでもいいや。誰が歌ってるんだろ？」
田中はとりあえず声のある方に進んだ。すると、クレバス(雪渓などに形成された深い割れ目)に落下している女性を発見しまった。どうやら助けを求めるために大声で歌っていたらしい。それにしてもこの女性、かなりの美人である。
田中(こっこれはっ！このシチュエーションでこの女性を救助できたら、俺絶対感謝されて、その後いい感じになって、彼女に出来るのでわっ！？)

下心ありまくりの田中はこの女性を救助する事にした。
まず田中は周囲を見渡した。どうやら田中以外にも多くの人が女性を助けようとしているようだ。救助するのは田中でないと意味がないのだ。田中は多くのライバル(田中が思ってるだけ)をクレバスに蹴落とした。
次に、憧れの女性を求める田中は、腕をクレバスに伸ばし、両手を大きく広げて掴もうと思った。だが届かない。田中は両手を閉じて別の手段を考える事にした。

ムヮッサーーーン！

両手を閉じた瞬間、何とも言えない音が出た。まあこういう事もあるだろう。原因は不明だ。わからないものを追求する必要は無い。断じて、無い。

女「え！今の音、あなたのですよね！？キャー感激！私、両手を閉じたらムッサーーーン！って音が出る人としか話せないんです！何か人見知りしちゃうみたいで・・・。今までは両親だけだったから、両親としか話した事なかったんです！まさかここで運命の人に出会えるなんて！しかもあなたのはムヮッサーーーン！って小っちゃい『ヮ』も付いてきてすっごいお得！ここから出れたらいっぱいお話しましょうね！」

何故か、田中は女に気に入られてしまった。まあ、こういう事もあるだろう。原因は不明だ。わからないものを追求する必要は無い。断じて、無い。

とりあえず次の方法を考えた田中は自分の上着を脱いで切り刻んで紐状にし、この紐で女を引き上げることにした。
紐をクレバスの下に降ろし、女に掴んでもらい、腕力を持って引き上げにかかった。雪の降ってる中、上半身裸でいる田中は震えた。そんな田中を神は見かねたのだろうか。偶然にも布が田中の元に舞い降りた。田中は今にも飛んでいきそうな布を、両手が今使えないので全身で死守し、服代わりにした。ついでにカブトムシもおでこに・・・。いやこれはカブトムシの方から田中のおでこの方にくっついてきたらしい。カブトムシは布に乗って旅をしていたようだ。田中のおでこに居心地の良さを感じたカブトムシはそのままくっついていた。

しばらくした頃、田中は足を広げ柔軟体操をした。ここからは足の出番だ。

実は田中は足を手のようにグッパーグッパー閉じたり開いたり出来る。しかも田中は手よりも足指握力の方が半端無く強い、という普段の生活でほとんど必要無さそうな、何か変な特殊能力を持っていた。その能力がこんな場面で使える時がきたのだ。田中は紐を手から足指に移し、これ以降は足で紐を引っ張る事にした。

テレッテレッテッテッテーテレッテレッテレッ！テレレテレー！
突如謎のファンファーレが鳴り響いたかと思うと、遠くの空から謎の男が空を飛んでここに近づいてきた。謎の男は勢い余って田中にとび膝蹴りをくらわしてしまった。 [編集済]

田中「いってぇ！？誰だお前？」

謎の男「私はウ○ト○マン水上！お尻は当然丸出しだ！ここで皆に『何故田中は足で紐を引っ張る事にしたのか』という疑問に答えてやろう！田中は手がもう限界だった。だから手と同じ動きの出来る足で引く事にしたんだ！しかも足で引くと、今まで無理な体勢で引いてたのが、座って足をブラブラさせて楽な体制もとれるんだ！皆、わかったかな！？（ピコーンピコーン・・・）おっとライトが点滅したってことは、もう3分経ったのか。帰らなくては。なんたって今日は俺の大好きな『ホン○で○かTV』がある日だからな！そしてその後は、アレもあるし///じゃあ皆サラバだ！」

ウ○ト○マン水上は最後に激励の意味を込めて田中の背中をバシバシと叩き、もときた空へと去って行った。

田中「一体何だったんだよ・・・。」
そして田中は背中に違和感を感じた。何か微妙に粘着力的なものがある気が・・・。
田中「ってこれご飯粒じゃねぇか！！絶対さっき背中叩いたときだ！あいつ絶対直前までおにぎり食ってただろ！くっそ、こんなにつけていきやがって・・・。」

とまあ、そうこうしている内に女もかなり上まで引き上げる事に成功していた。後は女を直接つかめば救助成功だ。そして遂に2人の距離が臨界点まで迫った、その時・・・。

女「足くっさあ～～～・・・（白目）」
そう、田中の足は臭かったのだ。田中は足で紐を引いてたので、最後に女は足と直面してしまい、田中の足をもろに嗅いでしまった。あまりの臭さに女は気絶。またクレバスの底へと落ちていった・・・。

田中はがっかりした。せっかく後もう少しで女を助けられたのに。とりあえず気づけばもう朝だったので歯磨きする事にした。朝になったら歯磨き。これ、常識。

歯磨きしている時に田中はある事に気付いた。
田中「そういえば、ここ何処？下山ルートって何処にあんの？俺、遭難なう？俺、死ぬの？」

ようやく自分も救助される側の人間だという事に気付いた田中。途方に暮れた田中はまず食糧を確保する必要がある、と思った。
田中「あ、食糧ならある・・・。」
田中は背中に手を回し、ご飯粒を食べて生き長らえたそうな。

田中「うめぇ！」

めでたしめでたし　（終）

ジリリリリ・・・
目覚ましを止めボクは起きた。ボクの名マE・・・ｚｚｚ・・・
ピカピカピカ・・・ドンドンドン！！！
二度寝防止機能の3分経ったらライトが点滅しながら爆音が流れるおかげで目がさめた。
今日は所属しているサッカー部の冬の全国大会出場が決まる大事な決勝戦だ。
くじ運が悪く、ライバル校とあたり続けたが、全て倒しやっとここまで来た。負けるわけには行かない。
ゲンを担ぎ、朝食のカツカレーを食べたが、物足りなかったので胃薬をカレーに投入した。
胃薬の漢方薬はカレーのスパイスとほぼ一緒だ。これで美味しくなった。

朝食を済ませ歯を磨きながら鏡の中の自分に「俺、死ぬの？」と言った。
「いや。サッカーの試合だ。スポーツだ。
負けても死ぬわけじゃない。ならば全力を尽くすのみ！」試合前の儀式を終えた。
おっともうこんな時間だ。早く水上バスに乗って学校へ行かないと試合に遅れる。
あ、やべ。靴洗うの忘れてた。臭い。こんなの履いたら足が臭くなる。まぁいいや。
気にせずに家を出・・「待ちなさい」母親に呼びとめられた。
「あんたはどう言う食べ方したら背中にご飯粒つけられるの？」
背中にはカレーのシミとご飯粒がついていた。

今日は雪が降っていて寒い。ボクは震えた。
その瞬間。突風が吹き、右手で持っていたクラスメイトの寄せ書きの入ったユニフォームが飛んで行きそうになったのだが、
何とか抑える事に成功した。
試合が始まった。相手の私立億千万学園は前回の優勝校だ。
開始早々相手にPK。ココはGKであるボクの腕の見せ所だ。
向こうの応援団は盛り上がり「億千万！億千万！」と叫んでいる。

「よしこい！」と憧れのGKを真似て手を大きく広げた。
その瞬間キッカーである幼馴染の松本（あだ名はマッサン）は真正面にシュートしてきた。
動かなかったボクは「ムヮッサーーーン！　なめんじゃねー！！」と叫び両手を閉じた。
しかし、マッサンはブレ球を蹴っていたので、左斜め下に変化した。
ボクは瞬時に足を開き、ギリギリセーブした。
試合は防戦一方だった。何とか前半は0－0でしのいだ。

後半も攻められっぱなしだった。みんなボロボロになりながらも懸命にゴールを護った。
後半40分過ぎのコーナーキックの時、ゴール前の競り合いでボクは相手選手にとび膝蹴りを食らった。
アタマが切れたらしく血が流れた。急いで応急処置したが一向に止まる気配がない。
血が止まらないと試合に復帰できない。
主審の田中さんがじれてきて無理なら交代させろと言ってきた。
しかし、もう交代枠は使い果たしている。このままでは一人少ない上に、
フィールドプレイヤーが慣れないGKをしなくてはならない。
焦るマネージャー。

そこへアフリカからの留学生FWのオロゴンが「おれニまかセロ！」と言うと、
自分のバッグからカブトムシを取り出してボクの額にそのカブトムシをつけた。
そして何やらつぶやき始めた。主審も怪訝そうな顔をしながらも事態を見守っている。
すると、徐々にではあるが血が止まってきたではないか！
これなら試合に参加できる！主審も大丈夫そうだと私を交代させる事なく試合は再開しそうだ。
「オロゴンありがとう。お前にこんな特殊能力があるとは知らなかったよ」
「お前は馬鹿か？あんなのただの時間稼ぎだ。血が勝手に止まらなかったら死ぬだけだ」
・・・なんちゅうヤツだ。

治療も終わり、取りあえずアディショナルタイムは5分。
後5分で試合を決めないと延長戦。ウチのチームにそこまでの体力は残っていない。
勝つ為には何とか残り5分で点を取らないと。
さて、ボクへのとび膝をファウル取っていたので、ゴールキックだ。
取りあえずターゲットのオロゴンを狙って・・・ツルッ
ゴールキックを蹴った後にバランスを崩してこけて頭をまた打ってしまった。
「ウォォォォォォ！！！」うん？なんか異様に盛り上がっている！？

よく見ると相手のゴールにボールが！！！
僕に駆け寄るチームメイト。
「よくやった！またお前のゴールキックがそのまま誰も触ることなく入ったぞ！！わけの分からん能力者だなお前は」
「どうしてお前はそんなことが何回も出来るんだよ！！！」
「テメエFWの俺より点取ってんじゃねえ」オロゴンは本気でむかついている様だ。ボクを殴る力が他のヤツと明らかに違う。
みんなの手荒い祝福を受けたら、傷口が開いたみたいだ。くらくらと視界が狭くなる・・・
あれ？サッカーの試合で死んじゃうのかな？

（おわり）

あるところに田中という小学６年生の男がいた。この話の主人公である。同じクラスで彼のことを知らない奴はいない。
なぜそこまで有名になれたかというと、田中には変な特殊能力があるからだ。それはどんな病気や怪我でも治す能力！
これを聞いたあなたはうらやましいと思ったかもしれない。しかしこの能力を使うには大きな代償を伴う、それは使った分だけ足が臭くなってしまうこと・・・。治す症状が重ければ重いほど臭いが増してしまうのだ。そしてもう一つ、この能力は自分自身の病気や怪我は治せない。虫歯になった田中は必死で歯を磨きながら「俺、死ぬの？」とおかんに聞きながら悩んだこともあった。制約と誓約というやつだ。
[編集済]

　田中は報酬としてなんでも言うことを聞いてもらうことにしていた。
ある日のこと、お尻で有名な水上君が、便秘を治してほしいと田中に言ってきた。便秘なら田中の特殊能力が無くても漢方薬があれば治せる、しかしいつもはポケットに入っているのに欲しいときに限ってないのであった。田中はしょうがなく能力をつかって治してあげることにした。
能力を使うのは簡単、治したい症状を叫びながら両手を大きく広げるだけ。3分後に効果が現れる。そのためにウルトラマンタイマー(3分経つと点滅して音がなるライト、980円)をいつも持ち歩いている。
「便秘！便秘ぃ！」 [編集済]

3分後。便秘が治った水上君にはさっそく便意をもよおしたようだ。でも小学生は学校のトイレでうんこはしない。がんばって我慢するようだ。報酬として水上君からは、一番大切にしてるものをもらうことにした。便秘薬をもらった。足がかなり臭くなった。水上君の便秘は思ったより重症だったようだ・・・。
　次にお願いに来たのはクラスの中でも地味な花子さん、顔にできている２億４千万のニキビを治して欲しいらしい。２億４千万ものニキビを治したりしたら、足のにおいがどうなるかわからない。でもニキビが消えたらめっちゃかわいくなるような気がしたので、治してみることにした。両手を大きく広げて～
「億千万！億千万！」

3分後。前を見るとニキビが3個しかない花子がいた。
花子はニキビが3個になったことで超美人になっていた。田中は惚れた。他の男子たちも急に集まりだした。みんなライバルだ。　しかし田中はニキビを消した報酬をもらう権利がある。　花子の愛をもらい、多くのライバルを蹴落として婚約した。　
その結果クラスの男たちには恨まれて、とび膝げりをくらったり、椅子の背もたれにおにぎりをはりつけられたり、田中が教室に入る前にカブトムシをドアに挟まれ、頭にカブトムシが落ちてくるようにされたり・・といった陰湿な嫌がらせをうけることになってしまった。その結果田中の背中にはいつもご飯粒が、頭にはカブトムシがついていた。 [編集済]

30年後・・・・
田中は花子とともに小さな病院を開業していた。
といってもお金がなかったので骨組みに布を被せたテント式の病院だ。まぁ治療にはだいたい能力を使うので医療機器はいらないしこれでOK！風が強い日は飛んでいきそうな布を全身を使って死守することになるし、今日は雪が降って寒いから震えちゃうけどね。テント潰れてワロタｗそれでも今日もたくさんのお客さんが訪れた。花子は田中の足の臭いが心配だ。

ある日のこと、スタイル抜群だが顔に馬の被り物を被った女が現れた。話を聞くと、顔にできた億千万のニキビを治して欲しいとのこと。田中は愛人を作ることに憧れていたので、この顔を治していい関係になっちゃおうと下心満々で顔をきれいにすることを了承した。
両手を広げて
「すべてのニキビ～」
これで花子の時のように取り残すことはないだろう。
しかし3分後田中の前にいた女の顔は馬顔で田中のタイプとはかけ離れていた。
やばいっキャンセル！　田中はすぐに両手を閉じて両足を広げた。こうすれば能力がキャンセルできるのだ。キャンセル音の「ムヮッサーーーン！」と言う音と共にたくさんのニキビが復活した・・・。

ー完ー
[編集済]