新婦は父を事故で亡くし、わがままを言って母を困らせることが多かった。
新郎は見かけは悪そうだが、ピュアなハートの持ち主で面倒見の良い青年だった。
結婚式も佳境に入ると、突然新婦の名を連呼する若い男の声が式場に響き渡った。
友人・親族は何事だ?とざわつき始めるが、新郎は真剣な表情を全く変えない。
新婦は混乱したが、やがて若い男がいなくなると、感謝をしながら結婚式場を後にした。
この物語の真相を解いて下さい。
【ウミガメ】
若い男は新婦の親戚ですか?
NO!
若い男と新郎は顔見知りですか?
NO。直接は知りません。
こじんまり=小島が隠れてる!は、重要ですか?
ほんまや!でも重要じゃないよ。
感謝をしながら式場を後にしたのは新婦ですか? [編集済]
YES。
新郎と新婦は本当に2人とも結婚するつもりでしたか?
YES。それはもう。
サプライズですか?
YES!サプライズですね! [良い質問]
その後、新郎新婦は幸せに暮らしますか?
YES。
若い男と新婦は知り合いでしたか?
YES! [編集済]
若い男の人の名前が、小島新郎ですか?
小島から離れようぜ!w
新婦が感謝したのは新郎にですか?
YES!ですが、新郎だけではありません。
「結婚式場を後にした」のは結婚式がつつがなく終了したあとですか?
YES!流石! [良い質問]
新郎と新婦は2人ともこれが初婚になりますか?
YES。
若い男は新郎に頼まれたことをしたのですか?
NO!
新婦が旦那よりも大好きな、今、ジャニーズで最も熱い、キスマイが乱入ですか?
NO。それは熱いね。そして鱚乱舞!
幽霊は出てきますか?
NO! [良い質問]
「やがて若い男がいなくなると」 いなくなったのは乱入した男ですか?
YES! [良い質問]
このサプライズは新郎新婦どちらかは事前に知っていましたか?
YES!新郎は知っていました。
新婦は若い男に感謝したのですか?
YES! [良い質問]
若い男は新郎新婦どちらかの親族でしたか?
YES!
結婚式に新婦の母は出席していますか?
YES。出席しています。
亡くなった父は重要ですか?
YES!超重要です。 [良い質問]
生前の若い父からのビデオレターですか?
YES! [良い質問]
若い男は新婦の新しいお父さんになりますか?
NO。
若い男は、新婦の父親の役ですか?
NO!
「若い男の声」 在りし日の父親のビデオレターですか?
YES! [良い質問]
父親はビデオレターを撮影していた頃には、もう既に自分がそのうち死んでしまうことがわかっていましたか?
YES!正解です。 [正解]
父親は自分が死ぬことを見越してビデオレターを作成したのですか?
YES! [正解]
新郎はビデオレターの父親のことを知っていました?
YES!新婦の母親に聞いていました。 [良い質問]
その若い頃の父は今隣に居る新郎に似た見掛けは悪そうな風貌だが、心はピュアな父でしたか?
YES!ですね。
在りし日の父親は「夏夏夏夏ココナッツ~♪」と娘なつなつに向けてビデオレターで歌っていますか?
NOw歌ってないけど、元ネタはなっちゃんなんですよね。この話w
新郎の見かけが悪そうなのは重要ですか?
NO。
父親は1年以内に死にましたか?
いつから1年以内か分かりませんw
父の職業柄、いつ死んでもおかしくない職業だった為、事前に遺書としてビデオレターを作成しましたか?
NO。職業は関係ないですね。
新婦は自分の父親と直接会話したことはありますか?
YES。あります。
父と新郎は同じ職業でしたか?
違っていてもOK。
「新郎は見かけは悪そうだが」 結構お年で、健康面で見かけ上悪そうですか?
NOw 新郎カワイソス。
父が死んだ事故に新郎は関わっていますか?
NO。関わっていません。純粋な心の持ち主です。
事故=医療事故ますか?
NO。バイク事故です。そこの描写も入れておいたら良かった!
臓器提供はありましたか?
NO。ありませんでした。
しかし、度重なる怪我が原因でプロになる夢を諦めることになった。
そんな父を献身的にサポートしたのが、中学時代から付き合っていた同級生。つまり私の母親だ。
2人は19歳の時に結婚し、1年後に私が産まれた。
バイクが好きだった父は、その経験を活かし、書類を配送する仕事に就いた。
父は朝から晩まで私達家族を守るために仕事に励み、休日になると自分の時間も取らずに私と公園に行ったりして遊んでくれた。
私が自転車の練習を始めた頃も自分の時間を割いてまで、日が暮れるまで一緒に練習に付き合ってくれた。
雨の日も雪の日も、風が強くても雷が鳴っていても、必ず父は私を幼稚園まで迎えに来てくれた。
お風呂にも一緒に入り、細い腕を枕にして私を毎晩寝かしつけたりもしてくれていた。
そんな父が大好きだった私。
悲劇が襲ったのは、私が7歳の時だった。
父は久しぶりのツーリングに出かけた際、運転を誤ってガードレールに激突してしまったそうだ。
・・・・・・・即死だった。
私が病院に行くと、白い布を被せられた父の姿があった。
幸いにも顔の損傷はなく、綺麗な顔で笑顔を浮かべているよ、なんて母親や親類にも言われた。
布を取り、父の顔を見た私だったが、まだ「死」ということに対して理解できていなかった。
なんで皆泣いてるの?どうしてお父さんはこんな薄暗い部屋で寝ているの?
私にとって、その光景は不思議なものでしかなかった。
葬儀も終わり、少しずつではあるが普段の生活に戻っていった。
それでも、私は現実を受け止めていないらしく、お風呂に一緒に入りたい!腕まくらして寝てほしい・・・・・
私のワガママで母親も心が痛む思いに何度もなったそうだ。
だが時が経つにつれて、私も父親はもういないという現実を受け入れ始めた。
それでも、夜になると寂しい気持ちが私を襲う。
おとうさん・・・・・・・どうしてバイクなんて乗ってたの・・・・・どうして事故なんか起こして私を置いていくの・・・・・・
あれから15年───
今日は私の結婚式だ。
私は最後に親への感謝の手紙を読むことにしている。母は勿論、小さい時に旅立った大好きな父の分も。
フィナーレを迎え、私は感謝の気持を綴った感謝の手紙を母と遺影の父に向かって読み始めた。
父に対する気持を読み上げるときには言葉が詰まり、涙が溢れ出て何も話せない。
司会の友人が「何分でも何時間もかけてもいいから天国のお父さんに気持を伝えろ!頑張れ!」と私を励ます。
私は振り絞って声を出し始めた。
そんな時だった。
私の名前を何度も何度も誰かが呼んでいる。若くて明るい声・・・・聞き覚えのあるこの声は・・・・
お父さんの声?
大型ビジョンに突如映しだされた若かりし頃の、私の父の姿がそこにはあった。
「結婚おめでとう!お父さんは・・・・今病気と戦っています。
お薬飲めばもっともっと皆と一緒にお話できるみたいだけど、会えるのはお家じゃなくて病院みたい。
そんなのお父さんは嫌だから、お薬飲まないで家族と一緒に暮らすってお医者さんに言いました。」
ここで一度映像が止まった。そして母が司会の友人からマイクを受け取り話し始める。
私の父は確かにバイクの事故で亡くなったが、それ以前に末期がんであったこと。
そのために、大好きな娘のために結婚式のスピーチビデオを撮ることを懇願したこと。
亡くなる前に、大好きなバイクに乗って友人とツーリングに行ったこと。
その際に発作が起きて事故で亡くなったこと。
このことを私の結婚相手に事前に伝え、彼の提案でこのような場を設ける機会になったこと。
胸が締め付けられる思いだった。今まで知らなかったことが母から語られている・・・・・・・
やがて母が来賓に深々と頭を下げ、続きがあることを告げると、全員が大型ビジョンに視線を移した。
「パパはずっと大好きだよ!一緒にお酒飲みたかったなぁ~。子供も抱っこしたかった!成長していく姿もずっとずっと見たかった!
でもごめん・・・。それはできないや・・・。でもね、これだけはパパと最後の約束!・・・グスッ・・・グスッ・・・。」
父は泣いていた。初めて見る姿だ。
「・・・パパがいなくてもママの言う事を聞く事!そしてママのお手伝いをする事!
パパとママをずっとずっとずっとずっと・・・・・・・、大好きでいてね!パパが・・・・・死んでも忘れないでね!
グスッ・・・、大好きなママのお腹に宿ってくれて本当にありがとう!産まれてきてくれてありがとう。
短かったけど、たくさんチュウしてくれてありがとう、お風呂入ってくれてありがとう!そして選んだ人とずっと一緒に幸せに暮らすんだよ!
本当に今日は結婚おめでとう!大好きだよ!ご、ご、ご、ごめん・・・ね!」
映像が止まった。友人も親族も彼もみんな泣いていた。勿論、私も・・・・・・・・・
少しばかりの静寂の後、大型ビジョンに向かって拍手が巻き起こった。何分くらい続いただろう・・・・・
母が肌身離さず持った父の遺影は笑顔だった。
その遺影から「結婚おめでとう!」の言葉を何度も何度も言っているように見えた。
私のお父さんはまだ生きているんだと思う。
お父さん、本当にありがとう!
#b#若い男の目的はいったい何なのか?#/b#
#b#何故新婦は感謝したのか?#/b#
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