【ぽかぽか陽気の平和なお昼】

冬の寒さも次第に和らぎ、少しずつ春の訪れを感じさせる暖かな気候。

昼休み、屋上でママが作ってくれたタコさんウインナー入りのお弁当を平らげると、



『あー美味しかった＾＾　やっぱりママの手料理は最高♪

それにしてもママ、ご飯の上に海苔で【浮気最低】って描くなんて・・・わかってるぅ♪笑



・・・タカヒサ・・・私という彼女がありながら、これまでの数々の浮気・・・

もう絶対に許さない・・・・・

プロの殺し屋やってるパパにみっちり伝授してもらったし、

確実に一発で楽にしてやるわ・・・・・



・・・ふわぁ～・・・・・お腹いっぱいになったら、なんだか眠たくなってきちゃったなぁ・・・

でもダメダメ！　午後の授業もあるし、昼休みのうちにしっかり殺らないと・・・＾＾；

あ、【いきなり生徒が１人何者かに撃たれて死ぬ】んだからパニックで午後の授業なんてないか！　てへへ♪＾＾』



ぽかぽかと暖かなお日様の熱で屋上のコンクリートも程良い温もり・・・

陽子はターゲットであるタカヒサを撃とうとしてうつ伏せになり、片目を閉じて狙いを定めた・・・



後は簡単。プロの殺し屋、裏で【暗黒のスナイパー】の異名を持つ父の伝授通りにやるだけ。



タカヒサ、何度言っても浮気性が治らなかったアンタが悪い。

アンタはもう要らない。　せいぜいあの世で沢山の女の子達と楽しみなさい・・・・・







次の瞬間、別棟のとある教室で突然窓が割れたかと思うと

窓際の席で友達と喋っていたタカヒサが机の上にひれ伏して永遠の眠りにつき、

友達や他のクラスメイトは悲鳴を上げながら全員教室から飛び出し、

連鎖する様に、間もなく全校生徒がパニックに陥りながら一斉に学校を飛び出した。

教員達も何とか生徒達を宥めようとするが、

何せ【本当に何が起こったのか訳がわからず】パニックがパニックを呼び、

学校中が混乱の渦の中にどっぷりと浸かっていた・・・・・







屋上には既に陽子の姿はなかった。











ママ『あら、陽子おかえり＾＾

予定時刻に帰宅出来たって事は、上手く殺れたみたいね、お疲れ様♪＾＾



今日のお弁当の海苔文字ね、ママが今のパパと出逢う前に付き合ってた男がいて、

そいつも・・・　今日、陽子が殺った彼と同じ様な酷い奴だったのよ＾＾



だからママも陽子と同じ様に・・・　ウフフ・・・＾＾

今となってはいい思い出だわ＾＾　本当に男って・・・・・ウフフフフ・・・・・＾＾』