頭を掻こうにも、腕がなかった。
嘆こうにも、口がなかった。
そもそも掻こうとした頭もないし、
目も耳も鼻も、大事なものも全て…
何もかもを失っていた。
触感も失くした俺に、親友が触れるのが解った。
自分の目的も思い出した。
後は為すべき事をするだけ。時間は無限にあるのだから…
状況を説明してください。
20問目! タイトルは問題の解決には一切関係ないです
死人は出ますか?
YES! [良い質問]
問題文に比喩はありますか?
これはNOかなあと私は思います
語り手は人間ですか?
YESNOとだけ [良い質問]
ファンタジーますか?
YESNO! SFます。◯ック◯フレンドぢゃないよ?
自分の目的は親友に関係が有ることですか?
NO! 純粋に自分の為です
3より、語り手は元人間でしたか?
YESNO! んー回答が難しい! やっぱりYESで! [良い質問]
親友は人間ですか?
YES!
誰か殺されましたか?
NO! 殺されてはないです
語り手は人間の一部ですか?
YES!!! [良い質問]
親友は「俺」に触れようとして触れましたか?
YESNO! さっきからタンクさんにYESNOばっかり言ってる…
「為すべきこと」は、「何もかもを失っていた」状態でもできることですか?
YES! ただし…
ミイラですか?
NO!
語り手は幽霊ですか?
NO!
語り手はロボットですか?
YESNO! ロボットではない! [良い質問]
語り手は臓器ですか?
NO! でもそれもいい案!メモっとこ
親友と自分はひとつになりましたか?(性的な意味ではなく)
NO!(一応、性的な意味でもNO)
語り手は触れているのが「俺」だと気付いていますか?
? 触れているのは親友です。 親友に触れられたということは気づいています
語り手は義手ですか?
NO! あるもの以外全部なくしてます
14より、語り手はサイボーグですか?
NO!
他に登場人物いますか?
YES! 語り手の目的に関係します! [良い質問]
医学関係ありますか?
YESNO! どっちかっていうと科学です!
俺は自分の意思で動けますか?
NO! なので… [良い質問]
「親友」と呼べる明確な理由がありますか?
YES 幼馴染ですがあまり重要ではないですね
17、主語間違えました、親友は「俺」に触れているのに気付いていますか?
YES!
語り手は脳ですか?
脳だけにNO(言っちゃった・・・) 脳ではなく・・・ [良い質問]
結婚した・・・親友は医者ですか? [編集済]
NO!21より科学者です。
俺は事故死しましたか?
NO! 病死でした。自分の寿命が分かっていました!
問題文中の「時間は無限にある」とは、俺は不死身であるという意味ですか?
YES!もう死ぬことはないでしょう
語り手は頭ですか?
うーん、YESで良いかな。語り手は「意識」です [良い質問]
俺の目的は復讐ですか?
NO! 失った大事なものの中に目的があります
語り手は保存されていますか?
YESNO! 保存というよりは…
目的を忘れていたのにはなにか理由がある? [編集済]
NO! コンピュータに移植する際に一度全部を失ったということです [編集済] [良い質問]
人の体乗っ取りますか?
NO!っとりません!
「為すべきこと」とは誰かのためにすることですか? [編集済]
YES!!! 悪者いませんね [良い質問]
他の登場人物は「俺」の妻だった人ですか?
YES!!! [良い質問]
為すべきことというのは、この状態にならないとむしろ出来ない?
NO! 自分の寿命が分かっていたので、この状態にならざるを得なかったんです
メールなどで最後の言葉を伝えますか?
NO! ヒントの通りです
妻は生きていますか?
YES! 生きています
妻はコールドスリープ状態ですか?
NO! 夫を失って悲しみに明け暮れています
俺の目的は、クローンで俺を生き返らせる事ですか?
NO! 俺がいなくても妻が幸せになればそれでいいと思っていました
自分が死んだらきっと妻は悲しむだろう。そうだ、コンピュータに意識を移植して永遠に共に居よう!→あれ、頭かゆい(バグ)→機能停止→親友メンテ ですか?
んー妻と共に生きることは諦めています。頭が痒いのはバグではなく、コンピュータに移植した後遺症のようなものでそんなに深い意味はないですね
「俺」は意識のみの存在となってからも妻を守り続けることが目的ですか?
YES!!! これで正解とします!!! 意識のみでは自分だけでは動けないので親友に手伝ってもらっています [正解]
目的はこどもを作ることですか?
NO!
目的は妻の記憶を消すことですか?
YES!!! 私の過去問を読んでないとわからない結末です。気づいてくれてありがとうございます! [編集済] [正解]
「æ–‡doå6 —ågiŒ–ã‘fhR …」
意味不明な文字の羅列の前で頭を抱えた。
「この中から共通項を抜き出し・・・あいつの考えそうなこと・・・」
ブツブツと呟きながら、再びパソコンの画面へと向き直る。
幼馴染だった親友が死んだ。病気だった。寿命だけは明確に分かっていて、そのタイムリミットに抗うため、奴と二人でいろんな方法を模索した。
僕達は研究者だ。真理の探究の為の設備は整っている。
だが肉体の死だけは抗い様がなく、代わりに…
「良しッ!この解釈で間違いないだろう!」
多数のパズルピースを組み合わせ、正解に辿り着く。
それは三日三晩の徹夜漬けでようやく手にした解答だった。
「なになに…、頭の中が痒い?痛覚なんかもう持ち合わせていないだろうに…」
僕はパソコンの中の「親友の意識」にコンタクトを取った。
この幼馴染の親友には大きな大きな心残りがあった。
研究職一筋で何の面白みもない奴に、残り一年も生きられない奴に、生涯を誓い合ってくれた伴侶。
この女性の幸せを見届けるまでは死んでも死に切れん!と奴は自分の意識を義体、この場合はパソコンに移す実験に成功した。
成功したというか、僕の尽力がハンパないんだが…
「気分はどうだ、リョウ?」
そして『忘れられない結婚記念日』に続く…
現在~未来へ
「うまく、いったか?」
「成功はした。だけどこれが本当に正解なのか?リョウはそれでいいの?」
僕は情けない話、涙をボロボロ流しながら親友と会話をしている。
以前の親友の声ではないが、それに近い音声で奴は答えた。
「お前が泣くなよ馬鹿野郎。目と涙腺と涙がありゃ俺が泣いてるのに。…まあサエコにはイロイロ辛い思いさせたしなぁ…流石にこんな姿になった俺の所に来いとは言えないしな」
「グスッ……本音は?」
「別れたくないよう!もっとイチャイチャしたかったよう‼って言わすんじゃねえよ!」
「ははっ。僕もようやく罪悪感が薄れてきたよ。んでさリョウ、真面目な話、これからどうする?」
「とりあえず、お前と一緒に研究を続ける。んでお前の寿命が来たら、お前の意志を継ぐ奴と研究を続ける、これの繰り返しじゃねえかな?お前に聞かれる前からずっと考えてた」
「そっか…意識だけになってからの方が研究者としての自覚が強くなったな。僕の意志を継ぐ人なんて現れるんだろうか?」
この時の僕の危惧は杞憂に終わる。研究室のドアをノックしてきた、丸の内マルオが現れた瞬間に。
そして「パーフェクトツインズ」に続く…
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ブックマークシステムと基本構造は同じですが、ブックマークは「基準が自由」なのに対しGoodは「基準が決められている」と認識してください。