「いっ……一緒に、お弁当、食べて……っ……、く、ください……!!」
花柄のお弁当包みを抱え、肩を震わせながら微かに呟く少女。
そんな彼女に対して、一瞬舌打ちをしかけた学ランの生徒は、「くっそ……わぁったよ」と返した。そうして机の上で広げかかったストライプ柄の包みを掴むと、2人で教室を出るのだった。
あっけにとられたクラスの生徒たちは、廊下の方から奇妙な言葉を耳にする。
「……だい、だいきらい!」
一体何が起きたのだろう?

「・・・だい、だいきらい!」の・・・は何かしゃべってますか?

YES

重要な登場人物は少女と学ランの生徒以外にいますか?

YES! もう一名重要な登場人物がいます。 [良い質問]

学ラン君は少女とお弁当を食べるために教室を出ましたか?

YES

性別の特定は重要ですか?

YES

学ラン君の持って行ったストライプ柄の包みは、お弁当ですか?

YES! [良い質問]

少女の隣に付き添い人がいますか?

NO ただし、教室を出た後は「学ランの生徒」とともに行動しました。

「……だい、だいきらい!」とはお弁当の内容に対して発せられたことばですか?

NO! 広く見れば、YESにもなり得ます! [良い質問]

5より、自分の家から持ってきたものですか?

YES [良い質問]

お弁当がなく普通に呼び出したシチュエーションだとこの話は成り立ちませんか?

YES!! 絶対に成り立ちません。 [良い質問]

学ラン君はむしろ、少女のお弁当目当てですか?

ある意味、YES。

少女と学ランはお弁当の試食会および批評会をしましたか?

NO ですが!

お弁当の中身重要ですか?

YES!! [良い質問]

だい、だいきらい!は少女の言葉ですか?

YES ですが。

全員女性ですか?

NOw

重要なキャラ、ずばり、おかんですか?

YES!! [良い質問]

少女と学ランは兄妹ですか? [編集済]

YES!! 上下の性別もぴったり! [良い質問]

おかん、何か間違えた?

なんも。

みかんの一種の だいだい(橙)が嫌いでしたか?

NOw 橙は代々きらーい_(:3」∠)_なんつて

そうか

おうよ

妹の嫌いなおかずが入っていたので兄に食べさせようとしましたか?

NO!

大嫌い、大嫌い、大嫌い、大好き!

Ah...

少女が持ってきたのはお弁当包みだけで肝心のお弁当を忘れましたか?

NO どじっ子属性ですね、わかります。

少女の最初の発言、重要ですか?

YES。 一緒に食べて欲しかったのです。 [良い質問]

妹は納豆、兄はご飯だけだったので一緒に食べてといいましたか?

NO! でも本当に惜しいので、もうちょっと茨城成分抜いてください。 [編集済] [良い質問]

カレーとうどんだったらカッケー!

格好いいのでインド成分も抜いてください。

間をとって妹はカレーのルーだけ兄はご飯だけを持ってきましたか?

インドが好きなのはよく判ったから、日本っぽく考えて下さい。

兄はご飯、妹は油揚げですか?

日本っぽくなったね。ごめんね。

とりあえず妹と兄の弁当で一つの料理になりますか?

その質問では、NO。

弁当箱に300円入ってますか?

ペットボトルの飲み物1本ずつ買ってお昼ご飯終了。

酢飯と刺身ですか? [編集済]

日本に生まれてよかったね。 [編集済]

ご飯とおかずが、別々に。ですか?

YES!! さて、 [良い質問]

水気があるものだったのでご飯がべちょべちょしないように分けましたか?

NO おかんの心遣いが斜め上。

弁当箱に特長はありますか?

NO どんなお弁当箱でも構いません。

包みがポイントなのかな?

NO

母親はわざと二人の弁当箱に違う内容の物をいれましたか?

YES!! 意図的に、そうしました! [良い質問]

思春期真っ只中ですか?

ミスリードかもしれませんがYES。言わせんな恥ずかしい。

やっぱりお兄ちゃんなんて、だいきらいますか?

YES 妹は兄のことが大嫌いです。(デスボ) [良い質問]

母親は兄妹の仲をどうにかしようと思って弁当の内容を分けましたか?

YES!! 詳細は解説にて。 [正解]
「お前がいつまでたっても漫画返さねーのが悪いんだろ!」
ドタンバタン、煩く床を踏み鳴らす音に、掃除機をかけていた女性はため息を漏らした。まったくあの子たちはいつになったら分別をつけてくれるんだろう。
世の中に「きょうだい」が数あれど、我が家の「きょうだい」ほど手のかかる子たちはいまい。
毎日喧嘩と金切り声が絶えず、もう高校生にもなろうというのに、兄妹の精神年齢はまだまだ小学生のころのままだ。主婦人生も長いけれど、こんな毎日が続くと考えるとうんざりする。
そんな二人の不仲に悩んだ母親は、ある一計を企てた。
「――はい、今日のお弁当。ちゃんと残さず食べてくること。残した方は、絶対に、家に上げないから」
妙な凄みを効かせて弁当箱を押しつけた母親に違和感を覚えつつ、二人はいつものようにキーキー喧嘩しながら登校していった。
そして、お昼休み。
お弁当箱のふたを開けた二人は絶句した。
「な、っ……!」
「なにこれぇ……」
兄のお弁当箱には一面のおかず。
妹のお弁当箱には一面の白米。
だけ。だった。
成長期の兄はおかずだけじゃ腹がふくれない。
ましてや妹は、白米だけを弁当箱いっぱいなんて食べられない。
二人はまんまと「ごはんをはんぶんこ」して、顔を突き合わせながら食事を摂る羽目になってしまった。
顔を合わせれば喧嘩して、一緒にいようとしない二人。
なら、二人でいなきゃいけない状況をつくりだせばいいじゃない。
母のひらめきは、兄妹を震撼させた。
その結果はご覧のあり様。
妹は怒りと羞恥と困惑と、その他もろもろ混ざった複雑な想いに頬を染めながら兄の教室に足を運ぶことになった。
一歩間違えれば告白まがいのシーンだったが、二人のぶすっとした表情からは甘酸っぱい恋のメロディーは欠片も感じられない。
のしのしと大股になって、一目につかない教室を探し始める二人。どちらからともなく、
「こんなきょうだい、だいきらい!!」
とユニゾンしたそうな。
追記:
結局キーキー喧嘩しながらも、協力してごはんを食べきった二人なのでした。
「Goodスープ認定」はスープ全体の質の評価として良いものだった場合に押してください。(進行は評価に含まれません)
ブックマークシステムと基本構造は同じですが、ブックマークは「基準が自由」なのに対しGoodは「基準が決められている」と認識してください。