99枚目！

と

あるカップルが大喧嘩をした。

男は女にメールで「俺かぜひいてるんだから、少しはいたわれよ」と文句のメールを送った。



女は「わかった！」とだけ返信し、しばらく連絡が来なくなった。



数週間後、女からムービーつきのメールが送られてきた。



空手を習い、板割りをする姿が映されていた。

次々割っていき、99枚目を割ったところでムービーが終わっていた。



男はすぐさま女の自宅へ行った。

有無を言わさず女を正座させ、男は話し出す。

「いたわるってのはな、労わるって書くんだよ。大事に扱ったり、お世話をするって意味だ。お前は漢字が苦手だから、読めないと思ってひらがなにしたんだよ。それを空手の板割りということはなにか？＜労わる＞という言葉を知らなかったのか？いや、そんなことはどうでもいい。お前は俺に怒られたり命令されたら、板割り間でするのか？苦労して空手習ったり、痛い思いしてもいいのか？手、ぼろぼろじゃないか。そもそもが間違っているけど、俺はそんなことを望んだ覚えはないし、今後もない。喧嘩については俺も悪かった･･･（云々かんぬん）」



堰を切ったように、男は小一時間話し続けた。



女は頭が弱い。

この説教にすら感動し、涙ながらに謝罪と感謝の言葉を

述べたそうだ。



ちなみに喧嘩の原因は、女が相手の体調を考えずに外食をしつっこく強請ったからである。