聖母

街は地獄絵図と化していた



家屋は全て焼け落ち生き残った僅かな人々は必死で逃げていた



無傷な者は一人も居ない。寧ろ全身大火傷で半死人の方が多かった



一人の男が倒れる



男『だ…誰か水をくれ……』



その声に反応する者は居ない。皆必死なのだ。いや一人居た



えぜりん『しっかり！ほら水よ！』

男『ありがとう…ゴクゴク…………（ガク）』



水を飲んだ男はそのまま死んでしまった



その後も何人もの人々が倒れ同じように水を求めた。その全てにの応えるえぜりん



女性『ありがとう……（ガク）』

子供『おばちゃんありがとう………（ガク）』

老人『感謝します………（ガク）』



皆、えぜりんから水を貰ったあと満足な顔で死んで行った。彼等は水が欲しかったのでは無く最後に優しさが欲しかったのだ



それを見ていた一人の男



ψ(^･ω･^)ξ『ケッ！今から死ぬ奴に貴重な水を施してどうなるんや！』







ψ(^･ω･^)ξ『もうアカン………だ、誰か水をくれ………………』

えぜりん『しっかりして！水ね………あ、ゴッメーン☆さっきの人で水無くなっちゃった★』