わしはラグ・マードック警部。
世間からは怪盗二面相の専門家と敬われ……
なに?
いつもとり逃しているだと?
ええい、それはあの探偵が……!
文句があるのならば、まずこのナゾを解いてみろ!
この『黄金の問題』をな!
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アーサー・ドナルドソン社長は豪勢な自宅を持っている。
勿論内装もこれまた豪勢。
車庫の中には高級車。
そんな彼のお宝の中でももっとも高価なのはこれ。
『黄金の柱』である。
高さ一メートル近くで、芯まで純金。
鍵のかかった部屋でとても厳重に守られていたのだが、
ある日泥棒がこの部屋に侵入してしまう。
あわや盗まれるかと思いきや、
泥棒はしばらくこの『柱』を眺めたかと思うと、
早々に帰ってしまった。
一体どういうことだろう?
【ウミガメ】
盗まれなかった黄金の柱。難易度は下~中。
高さ一メートルで太さが直径一ミリメートルでしたか?
NO なるほど。そんなに細いとどう盗めばいいか困りますが、違いました。
柱の表面には何か装飾が施されていましたか?
YES 何か装飾が施されていたようでした。
泥棒は盗もうと思えば盗めましたか?
YES まあ相当な重さでしたから苦労はしたでしょうが、盗もうと思えば盗めました。
どんな装飾だったかは重要ですか?
YES どんな装飾だったかは重要でした。
社長の家族は関係ありますか?
NO 社長の家族は関係ありませんでしたが……。
「鍵のかかった部屋」は社長の自室ですか?
NO あるいは関係ありませんでした。
柱を抜くと建物が崩れて生き埋めになりますか?
NO そういう素敵な仕掛けは存在しませんでした。
泥棒は盗む気が無くなったから帰ったのですか?
NO 泥棒は盗む気を失っていませんでした。
泥棒は眺めた時に何かに気づきましたか?
NO しかししいて言うならば眺める前から知っていました。
泥棒が侵入したのは何かを確認するためですか? [編集済]
NO 確かに泥棒は盗みに来ました。
形状等『黄金の柱』が何かを特定する必要はありますか?
NO 黄金の柱の形状は重要ではありませんでしたが……。
泥棒「噂の黄金の柱のある部屋に侵入できたぞ!」→「…あれ? なんだ、ただの柱じゃないか。違う部屋か?」→実はそれが『普通の柱っぽく塗装された』黄金の柱でした。ですか?
NO 黄金の柱は塗装されていませんでしたし、泥棒は確かにこれが黄金の柱であると認識していました。
黄金の柱は誰が見ても柱と認識できますか?
YES 誰が見ても柱と言える形でした。形は。
根本的質問ですが 柱には労力に見合う金銭的価値がありますか?
NO 純金の柱ですから、結構なお値段ですが、警備をかいくぐる労力とは割に合いません。もっとも泥棒はすでに警備をかいくぐり、そして十分な利益を得て帰ったようですが。
泥棒は眺めただけで柱には触れませんでしたか?
YES 不用意に触ると警報があるかもしれませんし、そもそも必要ありませんでした。
その柱には、怪盗にとって、その柱より貴重な情報(財宝の隠し場所等)が記されていましたか?
YES その柱より貴重な情報が記されていました。 [良い質問]
怪盗は柱を盗みましたか?
NO 怪盗は柱を盗みませんでした。
泥棒は柱を盗もうと思って部屋に侵入しましたか?
NO 泥棒は柱を盗もうと思っていたのではありませんでした。 [良い質問]
柱に持ち主の名前が彫ってあって、換金できませんでしたか?
NO 金ですから多分潰して加工してもいいでしょうし、裏ルートもあったでしょう。
『黄金の柱は確かにいただいた。 怪盗ステイガー』
このカードを忘れて来ちゃいましたか?
NO 怪盗二面相は予告状は出してもキャッツカードの類は残していきませんでした。
柱の装飾には文章が彫られていましたか?
YES 柱には文章が掘られていました。 [良い質問]
柱には神秘的な力がありますか? 例えば石仮面と共に光・炎・風の男が・・・URYYYYYYY
NO アミノ酸でできていたりもしませんし、血を吸ったりもしませんし、究極生物にも進化しませんでした。
銀行の暗証番号が彫ってありましたか?
NO 銀行の暗証番号ではありませんでした。
刻まれた文章は、何かの場所を示すものでしたか?
NO 場所を示すものではありませんでした。
あるいは、詩など芸術的なものでしたか?
NO 芸術品ではありませんでした。
泥棒はその豪勢な社長から「何か」を盗むために、柱ではなく「柱に刻まれた文章」を必要としましたか?
NO 問題文中で、怪盗二面相は盗みを完遂しました。
怪盗二面相にとっては柱もよりも重要な情報でしたか? [編集済]
YES 柱に書かれた文章は純金の柱そのものよりも重要な情報でした。
その情報は財産を生み出しますか?石を金にしたり 人を吸血鬼にしたり スタ○ド能力を・・・
YES 錬金術や石仮面、弓と矢のような神秘的な力はありませんでしたが、情報は財産を生み出す類のものでした。
その情報の特定は重要ですか?
YES 「情報」だけでは画竜点睛を欠きますし、何より特定可能です。
その情報はアーサー・ドナルドソン社長に関する情報ですか?
NO 社長個人に関する情報ではありませんでしたが、彼でなければ持っていない情報でした。 [良い質問]
その情報は、何処かに流す事で財産を生み出しますか?
YES どこかに流すことでも財産を生めるでしょう。
泥棒がその部屋に入る時、あるいは出た時、手ぶらでしたか?
YES もちろん手ぶらでした。怪盗の七つ道具をのぞいては。 [編集済]
社長自身が記した「ビジネス成功の秘訣」が柱に刻まれていましたか?
NO 「ビジネス成功の秘訣」ではありませんでしたが……。
この『柱』及び『刻まれた情報』は『古代の遺跡』や『オーパーツ』ですか?
NO 古代の遺跡やオーパーツではありませんでした。
社長はプログラマーで、プログラム言語が書かれていましたか?(実行すると人工知能が生まれるとか、特殊なものが)
NO 社長はプログラマーではありませんでしたが、正しい考え方です。 [良い質問]
野球選手ならグローブ。医者なら聴診器。その人が何者かわかれば、持っているものもなんとなくわかってきますよね。 と言う事はどこの会社の社長かの特定が必要ですね?
YES どこの、というよりは何の会社の社長か、ですね。 [良い質問]
金融関係の社長ですか?
NO 金融関係ではありませんでした。
その情報は会社に関する「漏れてはいけない情報」ですか?
YES 「漏れてはいけない情報」でした。とはいえ勿論犯罪関係ではないですが。 [良い質問]
お客様の個人情報ですか?
NO 情報が刻まれているのは純金の柱だということも踏まえて考えてみましょう。
材質が金である理由と現実性がありますか?
YES 材質は社長の見栄と趣味でしたが、勿論下らないことやよく変わる情報は書かれていません。書類にして金庫にしまった方が現実的かもしれませんが、非現実的ともいえないでしょう。
その情報は数字でしたか?
NO 数字も含んでいましたが。
またその情報は純金の柱だからこそ刻んだのですか?
YES/NO 社長は見栄の意味でも金を選びました。なにせ社にとって最も高価な情報を刻むのですから。……書類にして金庫にしまった方が安全でしょうが。
金の柱に裏帳簿をつけていましたか?
NO 帳簿はよく変化しますね。刻まれた情報は後から書き足されたり削られたりはしませんでした。
インターネット系の会社ですか?
NO インターネット系の会社ではありませんでした。なに系の会社かわかるとはやいかもしれません。
会社と純金の柱の関係性はありますか?
NO 会社と「純金の柱」関係していませんでした。そこに書かれた「情報」とは大いに関係していましたが。
刻まれていたのはコーラのレシピですか?
NO しかし発想は大変近い! [良い質問]
食品関係の会社ですか?
NO 食品関係の会社ではありませんでした。
柱に刻まれていたのは、その会社でないと作り出せない「商品」に関する情報ですか?
YES その会社でないと作り出せない「商品」に関する情報でした。
機械関係の商品ですか?
NO 機械関係の商品ではありませんでした。
薬品会社ですか?
YES 薬品会社でした! [良い質問]
その商品は常に家に置いておく物ですか?それとも携帯しますか?
YES 一度に質問は一つずつお願いします。商品は家に置いておくことが多いですが、携帯する人もいます。答えは薬、ですね。
頭痛薬のレシピですか?まさか盗まれるとは頭が痛い・・・的な? [編集済]
YES 頭痛薬、ではありませんが、秘伝の薬のレシピでした。皆さんもうお分かりでしょう! 解説に参ります。 [正解]
ドナルドソン氏は製薬会社の社長。
東洋の技術を取り入れた他では作れない薬が自慢だ。
そんな秘伝の薬のレシピを刻んだのが例の『黄金の柱』。
勿論純金の塊だからそうとうな値打ちものだろうな。
しかしもっとも価値があるのは刻まれたレシピそのものだったわけだ。
だから金柱そのものを盗まずとも、レシピを覚えてしまえばそれ以上の価値だったのだ。
あの探偵は油断して二面相の奴の侵入を許しおって……。
幸い二面相の奴は胸の内に納めて他所には出さず、
会社も問題なく経営できておるがな。
………なに?
やっぱり捕り逃しているじゃないかだと?
……あーおほん!
なに、二面相の予告状が?
こうしてはおられん!
さらばだ、また会おう!
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