逆恨みだぁ！

アイツを誘って二人で一緒にパチンコに征った

俺はまあ・・・一万ほど『遊んで使った』負け惜しみじゃないぞ

アイツはどうやら勝ったようで帰りにラーメンを奢ってくれた

その後アイツはパチンコにハマってしまい 毎日朝から晩まで繰り出してた

勿論、そんな毎日勝てる訳もなく仕事も休んでいたため会社をクビになり 貯金も使い果たしたらしい

最近では借金までしてパチンコに通っているらしいが もう 俺には関係ない 昔は友人だったが今はただのクズだ

ギャンブルによる借金の為、自己破産もできず 更に自己破産なぞ関係ない いわゆる『ヤバイところ』からも金を借りてたアイツは昔の友人達から金を借りまくっていた

俺の所にも来たのだが俺は貸さなかった 貸しても無駄なのは分かっていたから

『お前が、あの時パチンコに誘ったからっ！』

アイツの叫びを俺は無視した

その月の給料日 ウチの会社は今時 給料を手渡しだ 特に不便もなくカバンに金を入れ、いつもの道での帰宅中

バツッ！

鈍い音と共に俺の胸に穴が開き血が吹き出した！

(え･･･銃撃？ここ日本だぞ)

肺に穴が開いた為　声にならない 俺は前を見た･･･アイツがいた

『まだ生きてるか？自分だけ人生を楽しみやがって』

アイツの手にはパチンコがあった アイツが破産したパチンコではなく Ｙ型の棒にゴムを付け弓のように玉を飛ばす子供の玩具の方だ ただ 玩具と言うには異様に大きく、威力も･･････

『これは《スリングショット》と言ってな、まあ、戦闘・狩猟用パチンコだ。専用弾を使えば車のドアも貫通するらしいぜ？』

アイツはポケットから弾を取り出す

『今回は《普通のパチンコ玉》だ 人を殺すには十分だな、お前も《パチンコ》で破滅しな』

ヤツがパチンコを構える 咄嗟に俺は手のひらを前に向ける

風穴を開けながら 手の甲から飛び出した玉はそのまま俺の眉間を･･････