幸せの金額

。【要約(FA条件)】

ウミオが100万円の封筒を二つ落とす、カメオが一つを拾う(拾得)、ウミオが一つを拾う(回収)、翌日カメオの拾得分がウミオの元に戻る。



(ストーリーにしたものは以下に)



ある日-ウミオ-

ウミオは小さな会社の経営者、現金決済の支払い先が２か所あり、100万円ずつ二つの封筒に分けて入れ鞄に。

ところが鞄の底が破れていて気が付かないうちに両方とも落としてしまう。

鞄から物を取り出そうとした拍子に気が付き、蒼い顔で今来た道を戻りながら探しなんとか一つは発見、今度は落とさないよう鞄ではなく懐に。

もう一つはいくら探しても見つからない。警察にも行ったが遺失物の届けは出ていない。





少し後-カメオ-

カメオは以前から観たかった映画を見に映画館に向かう途中、映画館のジュースは高いので自販機でジュースを買おうとした。

ところが小銭を落として自販機の下に。取ろうとして這いつくばり覗き込むと小銭の他に封筒が。

道に落ちていたものを誰かが無意識に蹴とばしたのかと理解し、とりあえず拾って中身を見てびっくり。

上映開始時間が迫っていため、まずは映画館へ。すっかり時間は遅くなってしまったがその日のうちに警察に届け家に帰る。

5万円でも天からの授かりものだと大喜び。





その夜-ウミオ-

完全に自らのミスだがそれでも半分は戻って来た、それは良かったが失ったものは大きい、複雑な気分で一日を終えた。





翌日-ウミオ-

警察から連絡があり落としたもう一つの封筒も手元に戻る。今度こそ手放しで喜ぶ事が出来た。