「あの遺体の身元を知っているか?」
「----という男だ」
カメオはその答えに満足し、頷いた。
「調べていた通りだ。じゃあ他の遺体についてはどうだ?」
「そうだな、大部分は知らないが面識のあるものも居る。例えばあれは----…まだ20代だった、あちらは----、アメリカ人で50代だった筈だ、それから…」
その後、男が何人もの身元を答えるのを聞き、カメオはこの男の傍らにいる事を深く後悔したという。
どうしてだろう?
【ウミガメ】
男が殺しましたか?
NO [良い質問]
男は死神ですか?
NOw 生きた人間です
非現実要素はありますか?
NO
傍らの男の言葉は真実ですか? [編集済]
YES 男は真実を話しています
カメオは犯罪を犯しましたか?
NO
普通そんな遺体に詳しい人にはお近づきになりたくないのです
その通りです、カメオもお近づきになりたくなかったでしょうが…
死体の死因は全て殺人ですか?
NO [良い質問]
男は犯罪者ですか?
NO 男は何も罪を犯していません
男は死体を食べますか?
NOw
カメオが殺人犯で、この男を殺しておけばよかったのにと後悔しましたか?
NO
男が非常に致死性の高い感染症を患っているからですか?
NO ですが面白い発想だと思います
この後カメオは無事でいられますか?
YESNOですが、カメオはNOだと感じました [良い質問]
犯罪要素はありますか?
NO
墓場での会話ですか?
NO ですが、場所は重要です [良い質問]
カメオが刑事以外の職業でも、後悔しましたか?
YES 実はカメオの職業は重要ではありません [良い質問]
死体は、今カメオたちがいる場所で死にましたか?(他の場所から運ばれてはいない?)
YES その場所とは [良い質問]
男の医療ミスですか?
NO
死者たちは皆一様の原因で死に至りましたか?
おおざっぱに言えばYES [良い質問]
男の職業は重要ですか?
YES 場所と共に最重要です [良い質問]
男が不運を撒き散らす存在だからですか?
NO オカルト要素はありません
災害は関係しますか?
NO
戦争は関係しますか?
NO
戦争は関係しますか?
NO
病院にいますか?
NO 屋外です
カメオもシックスセンスの一員でしたか?
NOw
飛行機がジャングルに墜落し、奇跡的に生き残ったカメオだったが、自分たちが歩いている先の道で猛獣に襲われたであろう死体があったので、ここにいても無事にいられないと思いましたか?
NO
自殺は重要ですか?
NO
男は船乗りですか?
NO 海ではなく…
現代日本で成立しますか? [編集済]
YESNO 現代で成立しますが、舞台は日本ではありません(質問編集に合わせて編集しました) [編集済] [良い質問]
人間以外の生物は関係ありますか?
NO
宇宙での話ですか?
NO 宇宙でも海でもなく [良い質問]
死因は飢餓ですか?
NO
無人島ですか?
NO 島でもなく…
遭難は関係しますか?
厳密にはNOですが、それが起こりうる場所です [良い質問]
男は死人を扱う仕事をしていますか?
NO むしろ死者を出さないことが仕事なのですが… [良い質問]
男は住職ですか?
NO
男はマタギで、死体は動物に襲われた男の仲間ですか?
NOですが、舞台は山です [良い質問]
男はカメオに危害を加える可能性がありますか?
NO むしろ出来る限り助けてくれるでしょう [良い質問]
乗り物は関係しますか?
NO
原発が爆発しましたか?
NO
男は警察官ですか?
NO
場所は砂漠ですか?
NO 37の通り山です [編集済]
男は医師ですか?
NO
雪山ですか?
YES! 正確にはエベレストを想定しています [良い質問]
動物園ですか?
NO
37 男は猟師で、山で猛獣を銃殺する仕事なのに、銃の扱いが下手で人を誤射しまくるので、「こいつは危険だ」と思いましたか?
NO
高山の案内人である男の面識がある奴が何人も死んでるなんてこいつ無能じゃないか!ますか?
YES!! 正解です!! [正解]
男が役立たずだと思ったから後悔した?
YES [良い質問]
今回、ようやく長期休暇をもぎとり、長年の夢であったエベレスト登頂に挑むことになったカメオ。
充分にトレーニングを行い、紹介されたシェルパを雇い、様々な苦難を経てなんとか山頂付近、
標高8000メートルを超えたデスゾーンと呼ばれる地点にまで辿り着くことに成功した。
そこは回収不可能な登山家の遺体が数百単位で残された恐ろしい地。
しかし同時に、登頂を目指す登山者たちの目印として広く知られる遺体、通称グリーンブーツを実際に目に出来たことは、最後の難関に挑まんとするカメオを励まし、強く勇気付けもした。
そこでふと、カメオはシェルパの男にグリーンブーツの身元を知っているか尋ねてみることにした。
ほんの気まぐれでもあり、最後まで自らの命を預けることにもなる相棒と、なんでもいいから改めて少し雑談でもしたい気分でもあった。
「ツワング・パルジャーという男だ」
シェルパは答えた。どうにも言葉少なで、少し年齢が高めではあるが、いかにもベテラン風の信用出来そうな男だと感じていた。
期待した答えが返ってきたことに満足しつつ、もう少しこの男と会話を続けられないかと考え、カメオは重ねて問うた。
「じゃあ他の遺体についてはどうだ?」
如何にシェルパであろうと、この、国籍も亡くなった年代もバラバラの遺体について詳しく知っている訳もない。
もちろんそう承知して、半ば冗談として尋ねたのであるが…驚いたことに、男は足を進めながら淡々と、遺体を指差しては面識のあるという故人について説明を始めるではないか。
それを聞きながら、カメオはこの極寒の気温によってだけでなく、明らかに背筋が冷えていくのを感じていた。
だって、こんなに遺体と面識があるということはつまり…このシェルパを雇った者の登頂成功率、そして生還率は…
「…そしてあれが、一番最近亡くなった男だ。年齢も体格もちょうど、お前くらいだった」
そう、感情の窺えない目で言ったシェルパを前に、カメオはこの男を雇ったことを深く後悔したのであった。
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