同業者っていっても僕と、彼女と彼ではお客様は別々なんですけどね。えへへ。
でも、僕は比較的安全な場所で仕事をしているのに、彼女と彼は結構危険な場所で仕事をしてるんです。
しかも、彼は僕らにとっては一番危険かもしれないところで仕事してるんですよ!
……なのに、僕が一番上に立ってるんですよね。
さて、僕らは誰でしょうか。
【ウミガメ】
僕らは、虫ですか?
いいえ。
性別関係ありますか?
いいえ。
登場人物は全て人間ですか?
いいえ!
登場人物はすべて人間ですか?
いいえ!
…東京電力会社の人
いいえ。
彼女と彼は象ですか?
いいえ。
一番上に立つ、ということは一番偉いということですか?
いいえ! [良い質問]
僕の仕事場は屋内ですか?
外ではないという意味でyes!
僕らは動物ですか?
yes,no! 動物とは言い難いですね
あるいは、無生物?
いいえ! 生きてはいると思います [良い質問]
「僕」は文字通り「彼」と「彼女」の上に立っていますか?
はい! [良い質問]
僕、彼女、彼は道路などの『標識』ですか?
いいえ。
植物ですか?
いいえ!
海に存在していますか?
いいえ!
「お客様」とは人間ですか?
いいえ!
僕達は肌・筋肉・骨ですか?
いいえ! 方向は概ね合ってます [良い質問]
あらさん凄いΣ(・□・;)僕らは、人体の一部ですか?
yes,no! 一部と言えば語弊がありますね
食道ですか?
いいえ!! ですが、食道は良いセンいってます! [良い質問]
僕達は人間の内臓ですか?
いいえ! [良い質問]
胃・大腸・小腸ですか?
いいえ!! しかし、胃は関わってきます [良い質問]
僕達は人間の骨ですか?
いいえ。
唾液、胃酸(胃液?)、腸液ですか?
いいえ! ですが、職場としてはyes!! [良い質問]
彼のお客さんとは、食物ですか?
んー……食物という括りではno!ですね
体液は関係ありますか?
はい! まあ22が大いに関係します
僕らはみんな、固体ですか?
微妙なところですね……すみません、分かりません
毎度お馴染みのラクトトリペプチド(乳酸菌)ですか? [編集済]
いいえ。 毎度お馴染みと仰られても、私は初見です
ラクトトリペプチドを知らないなんて!(うん、ボクもよく知らないや!) 「私」は肺ですか?(仕事場は同じ口が入り口だけど、私のお客は空気、みたいな) [編集済]
いいえ。
僕、彼、彼女は消化酵素ですか?
はい!! 長ったらしい解説行きます! [正解]
彼、彼女、と言い方を分けたのは重要ですか?
いいえ。 単に私が答える時混乱しないようにする為です
抗体ですか? お客は細菌 ウイルス
いいえ!
仕事場は、僕→口内、彼→胃、彼女→腸で合ってますか?
「僕」はyes! あとは解説で説明します [良い質問]
彼女=ペプシン
彼=トリプシン
彼らは同じ消化酵素。つまり同業者。
しかし、分解する相手は違う。
アミラーゼはデンプンをグルコースに。
ペプシンとトリプシンはタンパク質をアミノ酸に。
これを人は基質特異性と呼ぶ。
更に、消化酵素にはそれぞれ最適pHというものがあり、アミラーゼは中性、ペプシンは酸性、トリプシンは塩基性の中でよく働く。
しかし、最適pHより高い、低いpHでは、消化酵素は変性(=破壊されること)し、失活してしまう。
つまり「僕(=アミラーゼ)」視点から見ると、彼女と彼の職場は結構危険な場所なのである。
ちなみに酸は鉄を融かし、アルカリは肉を融かすと言うように、アルカリはタンパク質をよく分解する。
(水酸化ナトリウムとかが指に付いた時、ぬるぬるするのは皮膚が融けているからだという)
消化酵素もタンパク質なので、塩基性の場所にいるトリプシンは結構危険な場所にいると言えるのだ。それが彼にとって最適pHなんだけど。
酸性や塩基性に比べれば、中性なんて人間全体にとってはどうってことない。
そんなぬくぬくした場所で働いているアミラーゼが、一番上、つまり口で働いているということである。
長々とした解説、お付き合いありがとうございました。
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