そこに、一人の女が立っていた。
女は、スープラポルトに描かれた女神の絵を仰ぎ見、そして両腕を広げこう呟いた。
「願わくば、この家が永久に栄えん事を」
その願い通り、彼女の家は現代でも栄華を誇ることとなるのだが、彼女はその後自殺してしまった。
一体何故
【ウミガメ】

女は、家の繁栄の為に自殺しましたか?

いいえ!

自殺の理由は大暴落ですか?

いいえ。

女神の絵は本当に女神の絵でしたか?

はい。

女神の絵とは女の自宅に飾ってあるのですか?

はい。

栄華を誇ることとなった原因は重要ですか?

はい!! [良い質問]

現代と言うのはこの現実世界の現代ですか?

んー……no.架空と考えて下さい

女が自殺したのは、罪悪感からですか? [編集済]

いいえ!

その絵は彼女が自殺した後も飾ってありましたか?

関係ありません

彼女の家は彼女が自殺するまでに没落しましたか?

はい!! [良い質問]

彼女の自殺の原因は没落ですか?

はい! [良い質問]

女神とは自由の女神ですか?

関係ありません

彼女が自殺したのは家が没落した事による借金苦のためですか?

はい! それもありますが……

彼女自身が没落した生活に耐えられなくなったから自殺しましたか?

はい!! でも耐えられなくなったというより…… [編集済] [良い質問]

女神の絵がなければ彼女の家は栄華を誇ることはありませんでしたか?

いいえ。正直、女神の絵は何も関係ないです;

登場人物は彼女だけですか?

いいえ。 [編集済]

自殺の理由は没落のショックですか?

はい!

没落の原因は仕事をクビにされたため?

いいえ。

栄華を誇ることとなった原因と彼女の家(建物自身)は関係ありますか?

いいえ!

棒グラフは関係ありますか?

いいえ。

女の子に職業はありますか?

いいえ。

彼女の家は没落した後栄華を取り戻しましたか?

はい!

栄華を取り戻したのは、彼女の死後ですか?

はい!! [良い質問]

没落は彼女の浪費癖が原因でしたか?

はい!! [良い質問]

彼女が亡くなったことで、栄華は取り戻された? [編集済]

はい!! [良い質問]

革命やクーデターは関係しますか?

いいえ。

彼女は家にお金がなくなったので、浪費が出来なくなり、欲求を満たせなくなって自殺しましたか?

はい。

24にある通り彼女が亡くなった事で浪費をするものが居なくなり再び栄華を取り戻す。ですか?

それもありますが…… [良い質問]

彼女が買ったものを片っ端から売り払った?

いいえ。

自殺の方法は関係しますか?

いいえ。

ファンタジー要素はありますか?

いいえ。

他の登場人物は彼女の夫ですか?

いいえ!

他の登場人物は重要人物ですか?

はい! [良い質問]

他の重要人物は彼女の親ですか?

いいえ。

他の登場人物は、彼女の子供達ですか?

解説ではno. ですが、子供なら成り立つと思います [良い質問]

栄華を取り戻すまでに時間はかかりましたか?

はい!! [良い質問]

彼女の事を誰かが物語に記して、家が有名になりましたか?

いいえ。

彼女は自殺したことで有名になりましたか?

いいえ。

他の登場人物は彼女の子孫ですか?

解説では弟ですが、子孫でも大丈夫です

現代の子孫達は、彼女の自殺の理由を知っていますか?

関係ありません

弟は彼女の死んだ後、何らかの行動を起こし、それによって家は再び栄華を取り戻したのですか?

はい!! 長引きすぎたので解説行きますね! [正解]

彼女が願った行為自体は重要なんですか?

いいえ。

弟は正義に反することをしましたか?

いいえ。
その浪費癖の所為で、アントワーヌ家は傾き、直に没落するだろうという噂で街は持ち切りだ。
そんなこととは露知らず、メアリは今日も高級店で洋服を買い漁っていた。
「すみません、このカードはもう……」
洋服を買おうとカードを出した時、店員は申し訳なさそうにメアリにそう言った。
メアリはキッと付き添いの執事を睨み付けた。
「ちょっと、ハウワー! 一体どういうことなの!」
そう言われたハウワー=シュライゼンは、少し迷った後、口を開いた。
「メアリ様、実は貴女様の浪費癖の所為で、アントワーヌ家は没落寸前なので御座います。どうか、これからは倹約に努めて下さいませんでしょうか……」
ハウワーの言葉を聞いたメアリは、「嫌よ!」と叫んで、店を飛び出した。
窓から見える、沈みかけた太陽は、まるでアントワーヌ家の未来を暗示しているようだった。
その、温かい橙色の陽光が差し込む部屋に、メアリはポツンと立っていた。
煌びやかな調度品。ドレス。みんな、亡き先代当主の父が買ってくれた。
父がいなくなっても、私はずっとお嬢様でいられると思っていたのに。
震えるメアリの肩。怒りの所為か、悲しみの所為か、それは彼女本人にも分からなかった。
メアリは、スープラポルトに描かれた女神の絵を仰ぎ見た。
「願わくば、この家が永久に栄えん事を」
その願いは、願いと言うよりも自嘲染みた呟きに近かった。
栄華に執着している自分が、とても愚かしいものに感じられた。
「メアリ様!」
メアリを追いかけ、やっとアントワーヌの家に着いたハウワーは、メアリがいるその部屋の扉を開けた。
部屋の中の様子を見たハウワーは、息を飲み、そして膝から崩れ落ちた。
陽光で、床に照らし出されたステンドグラスの天使、
その上に、黒い影が一つ、静かに揺れていた。
その後、メアリの弟のルイゼットがアントワーヌ家を、現代でも栄華を誇る名家に立て直したのはまた別の話である。
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