やあ諸君! 我輩が魔王である。諸君らが例の「魔王様をあがめる会」の会員だな。人間族でありながら我輩に忠誠を誓うという素晴らしい決断、褒めてつかわす。よくわかっているではないか。人間族の勇者なんかより、断然我輩の方が力も頭脳もイケメン度も上だからな!
さて、事前に話は聞いていると思うが、今回は我輩の野望、世界征服をかなえるための第一歩を手伝って欲しいのだ。ふふふ、我輩もよく考えたものだろう? 敵である人間族の知恵を貸りた方が、良いアイディアが生まれるのではないかと思ってな。こうして諸君らに集まって貰ったわけだ。
とはいえ我輩も多忙でな。実際のやりとりは我輩の側近であるとかげとしてくれたまえ。頼むぞ、とかげ。
********************************
はい、魔王様。承りました。
皆様もどうぞよろしくお願い致します。私、魔王様の側近をさせていただいております、とかげと申します。
私の方から詳細を説明させていただきますね。
皆様もよくご存知の通り、20年前にヘンピナ村で勇者が誕生しました。魔王様はなんとか勇者を止めようと、不幸の手紙を送って嫌がらせしたり、美形女ゾンビを派遣して誘惑させたり、と色々な手を使ってきたのですが……残念ながら、今日に至るまで勇者は魔王様を倒すことを諦めていません。
皆様、世界征服入門とでもいうべきこの状況、なんとか打開する作戦を考えてください!
もちろん、作戦を立てるには情報が必要でしょう。私も魔王様も、ご質問にはできる限りお答えします。
ご質問、ご意見を伺う前に、私の方からいくつか注意事項を述べさせていただきますね。
①水晶玉の不調のため、皆様とは声のやりとりしかできません。魔王様の麗しいお姿をお見せできず残念です。また、多少タイムラグがあるようで、すぐにお返事できないこともあります。ご了承くださいませ。
②この会議では、皆様のご質問やご意見を私とかげがお聞きし、返答します。魔王様と直接お話ししたい場合はそのように仰ってください。ただし、くれぐれも魔王様を怒らせないでくださいね。魔王様に対して不適切なご質問・ご意見と私が判断した場合、魔王様にお伝えしかねます。
③最終的には、皆様からご提案いただき、私が納得した作戦を、魔王様に報告致します。
では、これから「世界征服入門」会議を執り行います!
魔王御用達スープ
とりあえずばくはつしてみてはどうですか?
そ、そんな危険なことを! 私がいなくては魔王様は明日の朝食もお召し上がりになれません! 爆発するわけにはいきません!
魔王様は本当にイケメンなんですか?
それはもう、麗しいお姿でございます。こちらから皆様が見えないのと同様、皆様からもこちらが見えません。残念ですね。
勇者をあきらめさせればいいですか?
はい、魔王様に太刀打ちできるのは勇者くらいですからね。勇者を諦めさせれば魔王様もご安心なさるでしょう。 [良い質問]
その…勇者の目的は何なんすかね…?
え? 「魔王様をあがめる会」の会員なんですから、もちろんご存知ですよね? もちろん、魔王様を倒すことでしょう。 [良い質問]
とかげさんの自己紹介をおねがいします 年齢性別仕事内容趣味など
え、私ですか? ええと、年齢は20歳、性別は男、仕事は魔王様の側近です。趣味は剣技を磨くことですね。魔王様の安全を守るのも私の役目ですので。 [良い質問]
勇者に仲間はいるんですかね?
私が知っている限りはいないですね。陰ながら応援している人間族はいるでしょうけれども。
2 本当ですか?
本当です! 魔王様はそりゃあもう美男子でいらっしゃる。人間族から見てもイケメン間違いなしです!
世界征服したら俺たちの取り分はどうなんすか? [編集済]
……? あれ、「魔王様をあがめる会」はただ魔王様に協力するだけでいいという話だったと思うのですが…… [良い質問]
ヘンピナ村ってどんなところですか?
世界の端っこの方の、それはもう何もない田舎の村です。勇者が生まれなければ誰にも知られない村だったでしょうね。
勇者についてわかっていることを教えてください
ええと、男で3年前にヘンピナ村を旅立ったという情報は入っています。村では魔王様の数々の嫌がらせにも屈せず、日々鍛錬を積んでいたのだそうです。魔力はありません。 [良い質問]
「魔王様をあがめる会」はいつも幹事が集客に苦しんでいる状況なことは重要ですか?
……? 皆様自身が会員の方、なのですよね……? 新規会員の方でしょうか。集客率はよくわかりませんが、一週間前に聞いたときには会員が3人だと言っていたのですが…… [良い質問]
魔王さまをあがめる会の会員名はわかっていますか?知っていたら教えてください
ええと、こちらも新規会員の方ですか? 私がお聞きしたのは、会長の「ラティ・シン」さんという方のお名前だけですね。……そういえば、会長さん、いらっしゃいませんね。 [良い質問]
世界征服の対象はもちろん地球全体ですよね?
そうですね。ただ、最初から全世界を征服するのが難しいのはわかっておりますよ。
魔王様は何ができますか?
強大な魔力を持っていらっしゃいます。世界を滅亡させられるほどです。 [良い質問]
勇者は何故魔王さまを倒そうとするのですか? [編集済]
……え? ああ、冗談がお上手ですね! 長年続く魔王族と人間族の争い、まさか知らないはずはないですよね!
魔王様の名前だとか体格についてちょっとど忘れしてしまったのでもう一回教えてください。
魔王様自身にお名前はございません。体格は人間族の男と同じくらい、中肉中背というやつですね。
勇者をとめようとした方法が、不幸の手紙などなど随分穏便にみえますが、勇者を殺そうとしたことはないのですか? [編集済]
私が魔王様にまだ仕える前でしたので、真意は測りかねますが……殺さずとも諦めてくれればよいと思っていらっしゃったのかもしれませんね。
まさかトカゲさんこそが勇者ってことはないですよね?
そ、そんなわけナイジャナイデスカー。随分面白いことを仰いますね、ははは…… [良い質問]
勇者の外見を教えてください。
え、ええと、外見はよくわからないのです。魔王様も外見については情報がないと仰っていました。
20歳ということは、とかげさんが勇者だったんですね(ナ、ナンダッテー)
何を仰っているのやら……そ、ソンナワケナイデスヨー [良い質問]
私たちが住んでいるのはヘンピナ村で間違いありませんよね?
え? いえ、皆様会長のラティ・シンさん宅で集まっているのですよね? 確か彼はウマイスープ村に住んでいたはずですが…… [良い質問]
魔王様は何族ですか?
もちろん魔族ですよ。
ラティ・シンさんってどういう方ですか?
人間族なのですが、魔王様を崇拝していらっしゃるのです。……って、皆様の方がよくご存知のはずでは? からかっているのですか? [良い質問]
いましゃべっているのは本当に魔王さま側近のとかげさんですか?
はい、もちろん魔王様の側近、とかげでございます!
会員が3人しかいないのに参加しているのが10人というのは不自然です。ここに勇者の手の者、いやさ勇者が紛れ込んでいます!
え、いや、それはないですね。はい。勇者や勇者の仲間が混じるはずがないです。 [良い質問]
勇者って今どのあたりにいるんでしょうか?
ど、どこでしょう? 私にはわかりかねます。
今まで魔王さまをあがめる会とはどうやって連絡をとっていましたか?
もちろん、今使っている水晶玉ですよ! 最近ちょっと不調で……それで前と違って映像が届かなくなってしまったんです……皆様との会議も10分ほど遅れましたしね! 決して私の不手際ではございませんよ! ……って、皆様も今水晶玉を使っているのですよね……? [良い質問]
とかげさんは本当に男ですか?
はい、私は男ですよ。どこかに同じ名前の可愛い女の子もいるかもしれませんが!
勇者って、魔力無いから実は勝てない…!とかそういうこたぁないですか?
魔力はなくとも、剣技など他の方法があると思いますが……ただ、魔王様を倒すのは相当難しいと思います。 [良い質問]
同士!一緒に魔王を倒そうぜ!
な、何を仰るのですか! 私は魔王様の側近です! 倒すわけないです!
勇者が魔力を持っていない・・・つまり人類は魔力を持っていないということですか?ちょっとど忘れしちゃって
だ、大丈夫ですか? もちろん魔力を持っている人間族もいますよね、魔法使いとか賢者とか。勇者がヘンピナ村で生まれると予言した者も魔女だったはずです。
ウマイスープ村とヘンピナ村って仲いいんですか?
特にそういうわけではないと思いますが……って、皆様今ウマイスープ村にいるのですよね……?
会議の途中ではありますが、お腹が空いてのどがかわきました。ウマイスープ村の名物料理と酒を出してください
ええと、それはそちらでラティ・シンさんにお願いしては……? 私とはほら、水晶玉でつながっているだけですから遠すぎますよ。ちなみにウマイスープ村の名物料理は「ウミガメのスープ」、地酒は「魔王殺し」と聞いております。
25 どうして言い切れるのですか?
いやあ、だって……い、いえ、秘密の情報網がありましてね! [良い質問]
じゃあ、もし私が勇者側のスパイだとしたらどうしますか? [編集済]
大丈夫です、それはないですから。 [良い質問]
最近不調の水晶玉って、どのあたりからその不調がではじめたのですか?
もう古い水晶玉ですから、ここのところずっとですよ。ほら、先週繋いでみたときも、最初「ウテツン」さんとかいう違う人に繋がっちゃったじゃないですか。 [良い質問]
いままでの勇者対策にもとかげさんはかかわってきたんですか?
関わったものもあれば、関わっていないものもあります。私がお仕えする前は、魔王様おひとりで考えていたようです。
とかげさんはラティシン会長とどうやって知り合ったのですか? ラティシン会長は人間なので、実はとかげさんが人間だったりしないと、普通には知り合うきっかけがないと思うのですが・・・
いやいや、ラティ・シン会長がご自分から魔王城へ手紙をくださったではないですか。その後水晶玉コードを交換して、こうして会議を執り行えるまでになったのです。
とかげさんっていつごろから従者をやってらっしゃるんで?
3年前からですね。 [良い質問]
ちょっと水晶玉割っちゃっていいですよね?(冗談ぽく)
ラティ・シン様の水晶玉なのですから、勝手に壊してはいけませんよ。
14より 魔王様が世界を滅亡させれば、勇者も勇者の救いたい世界もなくなって、超解決しますね?
魔王様も私も死んでしまうので、それは嫌ですよ!
うーんと、魔族と人間族の仲が悪いから魔王様は勇者が自分を倒そうと思ってるとお考えになってるのですか? それとも勇者が魔王様に敵対意思を見せたことがあるので? [編集済]
あの……先ほどからちょっと話が噛み合わないような気が……勇者と魔王が戦う、それがこの世界の常識ではないですか! [良い質問]
K-OSは世をしのぶ仮の名 じつはわたしがラティ・シンです
いえ、お声が違います。声だけとはいえ、騙されませんよ!
あらとかげさん、さっき勇者は「剣技などほかの方法がある」っておっしゃってましたよね?そしてあなたの趣味は剣技・・・・・。どういうことでしょうかね?
えーと、勇者が魔王様を倒しにきたときに、返り討ちにするためですよ!
派遣された美人ゾンビとの一夜はお楽しみでしたね?とかげさん。
ああ、あれは誘惑に勝つのが大変で……な、何の話ですか!
水晶玉と話している人が今どこにいるかはわかりますか?
……? ですから、今いらっしゃる皆様は全員「魔王様をあがめる会」の会員で、会長のラティ・シン様のお宅へ集まっているのですよね? [良い質問]
「ウテツン」さんについて教えてください。
名前が似ているだけでニセウミガメ村の村人でした。趣味は「ここはニセウミガメ村です」と旅人に言うことだそうです。
勇者が誰か分かる情報は、あるのでしょうか
え、えーと、見ればピンとくるものがあるのでわかります! そこは気にしないでください!
わ、私実は「勇者様ファンクラブ」の会員番号1番、まりむう14才学生です!
ははは、冗談でもそんなこと仰ると、会員の皆様にボコボコにされてしまいますよ?
39 勇者様ですね!3年ものスパイ活動お疲れ様です!
な、何を言っているのですか? 私はただの側近デスヨ! [良い質問]
私は会員ですが何か?
そ、そうですよね……おかしいですね、何か違和感があるのですが……
やっぱりとかげさんが勇者じゃないですかやーだー!三年前。勇者が旅だった時期と従者になった時期も一致するし、勇者の仲間がいないと断言できるはずですわそりゃー! 魔王様に素直に伝えて「戦う意思ないですよ!」って言っちゃえですです。
な、何を言っているのですか! 私は側近! 勇者ジャナイヨー! [良い質問]
ぶっちゃけ、ここは「魔王様をあがめる会」ではないのですけどね。でもうまい料理を食ってうまい酒を飲めてれば他のことは大して問題じゃない。そうじゃないですか?
ええっ!? 皆様、「魔王様をあがめる会」の方ではないのですか? ほ、本当に? [良い質問]
ああすみません。新参者の上制作されて数年なものでして。よくこの世界の常識をしらないですよ。ぼくにさぁい!
ど、どういうことなのでしょう……最近の人間族にはこういう人もいるのでしょうか……
私達実はラティ・シンさんを排斥しましてこの家に居座っているものなのです……と言ったらどうします?
え!? いやいや、本人がいらっしゃらなければ水晶玉に接続できないはずですからね! またご冗談を!
その水晶玉、連絡先を間違えているのでは? 私の住む世界には勇者も魔王もいませんよ。
……え? ほほほ本当ですか!? 皆様、会員ではない? ということは、隠さなくても…… [良い質問]
過去の人間と魔族の因縁なんて知らねぇ!そう、とかげさんと魔王様。そして私達が新しい常識を持つ新時代をつくるのですイェア!というわけで戦うのはやめましょう。
ええと、しかしですね、魔王様は確かに人間族を憎んでいらっしゃるかと……
私ラティシンさんの家にいないんですよ。すみません。 [編集済]
え? 魔王城の水晶玉コードもないのに、一体どうやって……?
あなた実は幽霊ですよ、と指摘したらどうします?
幽霊……って実在するのですか? おお、怖い
(魔王様・・今、あなたの脳内に直接話しかけています・・・) とかげが勇者だから殺っちゃってください!
魔王「……? 何か呼んだか?」とかげ「ななな、なんでもございません! ちょっとやめてください!」
トカゲさん、早く魔王様を倒してよ!
それが……失敗すると世界が滅亡するので、おいそれと試すわけにもいかないのです。 [良い質問]
(魔王様…魔王様……とかげさんが従者になった時の話をききたいです・……)
魔王「とかげが我が城に来たのは3年前。随分人間族に似たリザードマンだなと思った記憶があるぞ。声をかけたらなんでもいいから我輩のために働きたいというので、ここで側近をさせるようになったのだ」
ごめんなさいねー、ちょっとRPGしながら騙してました
な、なんですと……
僕はラティ・シンさんを知りません、何せ新参者ですので…というかここって『本当に』魔王様をあがめる会なのでしょうか?
それが、違ったようです。水晶玉の不調のせいで、異世界とつながってしまったようですね。
なぁんだ。間違いだったんですね。そうです。告げ口なんかシマセンヨー。もし違うとバレたらこちらが始末されるのかもとつい話をあわせてました… [編集済]
よ、良かった……皆様にご指摘いただいた通り、私が勇者です。魔王様を倒すために城に潜入しておりました。しかし…… [良い質問]
そっちに「スマホ」あります?無かったら僕たちはその世界の住人では無いですね。
すまほ……いえ、そういったものはありませんね。異世界の方々でしたか……
ここはラテシン。あらゆる謎、あらゆる問題を解き明かす人々が集う場所です。なにか相談事があるならホントのところを言ってもらえれば助けになるはずですよ
おお、そんな素敵な場所があるのですか! 相談事……いえ、でも実際に、魔王様が満足するような作戦を立てるしかないかなと思っていたのですが……他に何か方法があるでしょうか? [編集済] [良い質問]
わたしたち本当に関係ない人間みたいですね。魔王に告げ口しようにも手段がありませんので、どうぞ本当のことをしゃべってくださって大丈夫ですよ。
あ、ありがとうございます! 私は実は勇者でございます! しかし、魔王様の手前、魔王様が満足なさるような作戦を立てるべきだと思うのですが……
私たちは日本という国の住人です。あなたのいる国名を教えてください。
私達の国は「カナヘビ王国」と言います。にほん……というのは聞いたことがないですね。やはり異世界だったのですか。
告げ口なんてシナイヨ! [編集済]
ありがとうございます! 助かります!
(もしも不安なら僕たちが直接脳内に話しかけます。ぶっちゃけても大丈夫ですよ!)
いえ、私がお呼びしなければ魔王様はいらっしゃいませんので、普通に話してくださって大丈夫ですよ。
61 どういう方法で滅亡できるんですか?
ええとですね、魔王様の魔力は強大かつコントロール不可能なのです。魔王様が使える魔法はただ一つ、世界を滅亡させる魔法だけなのです。 [良い質問]
魔王様を倒した際の不都合とは何でしょう?
一撃で仕留められれば問題ないのですが、失敗すれば世界を滅亡させる魔法をお使いになるでしょう。そして、一撃で仕留められるほど魔王様は弱くありません。 [良い質問]
とかげさんは魔王さんを倒したいんですか?どうやっても?
……勇者は魔王を倒す存在です。でも……あの、魔王様、ああ見えて根は良い方なんです! ……倒さなきゃ、いけないでしょうか…… [良い質問]
とかげさんはなぜ勇者なのに魔王様の従者をされてらっしゃるんですか?
最初は仲間の振りをして暗殺してやろうと思っていたのです。でも魔王様の魔力の凄さを知り、これはうまくいきそうにないなと困っていたらあっという間に3年……それに、なんだか魔王様を憎めなくなってきてしまいましたし…… [良い質問]
まだ魔王様を倒す意思あります?
……それが勇者の宿命なのでしょう。しかし……もし、倒さずに済む方法があるなら…… [良い質問]
72 その魔法を使ったら、魔王様自身も死ぬのでは?
はい、しかし魔王様は無から生じることができる魔族です。他に何もいなくなるとはいえ、自分だけが死んで滅ぼされるくらいなら、こちらを滅ぼしてしまうでしょう。
私たちと一緒に魔王様を倒すために協力しましょう。
……やはり、倒さなければいけませんかね……。
とかげさんの癖にカナヘビ王国にお住まいだったんですか?おかしくないですか?
両親が、国名と同じでは恐れ多いということで、似た系統のこの名前に……自分でも変わった名前だと思いますよ。魔王様にはリザードマンだと思われていますしね。
何か自爆させられる魔法みたいなの無いですか?
いいえ、聞いたことはありませんね……
世界を滅亡させたら魔王さまの居場所もなくなるので実際にその魔法を使うことはまずないんじゃないですか?
いえ、魔王様は無から生じることができる魔族です。他に何もいなくなるとはいえ、自分だけが死んで滅ぼされるくらいなら、こちらを滅ぼしてしまうでしょう。
72 そりゃまたタチの悪い能力ですねえ。でも逆を言えばその世界滅亡魔法を使いさえしなければ魔王様は無害ということでしょうか?
……確かにそうですね。ちょっとイビキがうるさい程度で、ほとんど無害かもしれません。ただ、魔王様は人間族を憎んでいます。いつ怒りが爆発するかわかりませんし…… [良い質問]
魔王様の魔法を使えなくする方法はありますか?
ないと思います。少なくとも、私は聞いたことがございません。
今のところ魔王による人間がわの被害はどのくらいですか?
……ほとんどないと思います。最近は人間族が魔物狩りをし過ぎたせいで、部下の魔物達もほとんど絶滅危惧種になってしまいましたし。 [良い質問]
魔王さんが倒されない場合、世界に不都合はあるんでしょうか?
魔王様が何かをきっかけに世界滅亡の魔法を使ってしまう可能性が残ります。安心はできないでしょう。 [良い質問]
使いどころの無い魔法しか使えない魔王なんか倒さなくてもいいんじゃないですかね
いえいえ、もし何かのきっかけに魔法を使ってしまったら……怖いではないですか。 [良い質問]
魔王様がその魔法を使うことさえなければ、魔王様を倒す必要はないのでは?
魔王様が何かをきっかけに世界滅亡の魔法を使ってしまう可能性が残ります。安心はできないでしょう。 [良い質問]
異世界のものなのでよくわからないのですが、そもそもなぜ勇者は魔王を倒さなければならないのですか? [編集済]
人間族と魔族は遥か昔から争ってきました。人間族の希望が勇者、魔族の希望が魔王です。大昔は魔族に人間族が襲われたこともあったそうですし、最近は人間族が魔族の住む森を開発してしまっています。お互いの憎しみ合いが、終わらないのです…… [良い質問]
魔王様はなぜ世界征服をしようとするのでしょうか
魔王だから、というのが一番でしょうが……そういえば、聞いたことがありませんね。
……どうやら勇者様は魔王様に情が移ってしまったらしいですね。仕方ない、平和な方向で考えましょうか?
平和的な方向……ど、どうしたらいいのでしょうか?
(魔王様、魔王様、魔王様の伝説を本にして書きたいのです。何で人間敵視してるか、事細かく教えてもらえますか?
魔王「ほう、良い心がけではないか! そんなもの、決まっておる。我輩が魔王だからだ! 我輩の先代、先々代、先々々代……の魔王達の無念も晴らさねばならん……ただ、そうだな。個人的なことを言えば、人間族に壊されていく自然を守りたいからだ。魔物をこれ以上傷つけられたくない」 [良い質問]
魔王様と文通できません?不幸の手紙に住所とか書いてたりしません?
不幸の手紙には住所はなかったですね。友達10人に送れとか書いてありました……送りませんでしたけど、10人も仲の良い友達がいないなと思ったら精神的にはダメージを受けました……
勇者さんの世界っていつから魔王といがみ合ってるんですか? [編集済]
私も魔王様も生まれる遥か昔からのようです。もはや伝説のようなものですね。
魔王様の良いところと悪いところ、要するに人となりを教えてください。
容姿端麗で、優秀、部下にも気さくに話しかけてくださる人格者です。自然を愛し、部下の魔物達にも優しいです。ただ、人間族は憎んでいるご様子……短気でもありますので、いつ怒って魔法を使われるかヒヤヒヤしております。
美女ゾンビ、どんな感じでした…?(小声)
それが、いいところでゾンビだと気づきましてね……って何を話させるおつもりですか!
魔王様、本当に強いんですか?簡単に倒せそうですけど
いえいえ、本当の本当にお強いんです……。
75 それはあまりにも長くいすぎてよく見えてしまっているだけです。躊躇なく倒しちゃってください。
ですから、一撃で倒せないと世界が滅亡するのでそれはちょっと……
人間の素晴らしさを魔王様に教えてみましょう。
どうすれば、伝わるでしょうか? というか、側近の私が言ったら変ではないですか? [良い質問]
魔王様って麗しいお姿とのことですけど、性別はわかりますか?
一応男性ということになっていますが、何せ魔王様は魔王様おひとりしかいらっしゃいいませんので、性別など超越しているかもしれません。
倒されそうなら使う。それは裏を返せば魔王様を倒せる人間がいなければ使われないということでは?
そうですね……ただ、人間族を憎んでいるのは確かだと思いますので、いつお怒りが爆発して魔法を使ってしまうか……
ところで、こちらの人間族は尻尾もウロコもなく、子供の頃に背中が青くなることもなく、二足で歩くことが出来るんですが、そちらの人間族も同じ姿ですか?
はい。尻尾とウロコがあり、幼少期に背中が青くなる二足歩行の生き物は、こちらの世界ではリザードマンと呼ばれますね。
魔王様は本当に世界滅亡の魔法を持っているのでしょうか
はい。魔力があることは間違いないようです。
人間側の代表ってどなたですか? その方、魔王殺すマンですか?
国がいくつかあり、そこに王様はいらっしゃいますね。一応、人間族に勇者は一人なので、私が代表と言えば代表かもしれません。
滅亡の魔法ってこう…指ひとふりとかでできるもんなんですかね? 壮大な準備はいらなさそうなんですか?
聞いてみたことがあるのですが、願うだけなんだそうです。なので、瞬間的に魔法が使えてしまうようです。
魔王さんの魔力がコントロール可能、もしくは魔力が減るなんてことがあったらその滅亡の魔法って使わないこともありますか?
あり得ますが、ただでさえ世界で一番魔力の強いお方です。コントロールする方法があったとしても、誰が伝授できる人はいないかと。
魔王様はどうして人間を憎んでいるのですか?
先ほど、「我輩が魔王だからだ! 我輩の先代、先々代、先々々代……の魔王達の無念も晴らさねばならん……ただ、そうだな。個人的なことを言えば、人間族に壊されていく自然を守りたいからだ。魔物をこれ以上傷つけられたくない」と仰っていました。
そもそも魔王様に死という概念は存在しているのでしょうか
どうなのでしょう。ただ、転生すると新たな魔王ということになるようなので、今いらっしゃる魔王様とは別人格ということになるようです。
魔王様の望みが自然保護なら和平交渉できそうですけど
そうですね……ただ、それ私が言ったら変ではないですか? [良い質問]
魔王さんは仲間の魔族が人間に狩られた経験から人間族を憎んでいるんですかねぇ?
それもありますし、自分より前の魔王から引き継がれた様々な憎しみが重なっているようですね。
今回、悪いのはどうも人間族のようなんですけど、とかげさんいっちょ人間族懲らしめてきてくださいよ。
い、いえいえ、一応私、人間側ですからね!? さすがに同じ人間族同士で争うつもりはありませんよ
人間のほうがわるいと思いませんか?
そうなのかもしれません……少なくとも、私が知っている時代のこの世界は、人間族の方が悪いことをしてしまっていますね。
私、自然や花がとても大好きなんです。人間にもそういう人はいますよ。
私も人間ですが、自然が大好きです。……ああ、確かに、人間族の誰もがみんな魔王様と考えが違うわけではない……ですね。 [良い質問]
もういっそ世界征服、してみてはどうでしょう?魔王様統治されるなら確実に平和になる気がします。勇者様もご一緒に、ね?
い、いえ、一応私は人間側ですから! 人間族と争う気はありませんよ!
魔王様魔王様、とかげさんのこと、部下としてどれくらい信用していますか?
魔王「ふむ。とかげはまだ我輩に仕えて3年だが……しかし、本当によくやってくれているぞ。リザードマンにしては頭が良いし、気が利く。何より、我輩と同じように自然を、魔族を、大事に思ってくれているからな。心から信用しているぞ」 [良い質問]
魔王様魔王様、とかげさんのことどう思ってます?
魔王「ふむ。とかげはまだ我輩に仕えて3年だが……しかし、本当によくやってくれているぞ。リザードマンにしては頭が良いし、気が利く。何より、我輩と同じように自然を、魔族を、大事に思ってくれているからな。心から信用しているぞ」 [良い質問]
先代魔王がどうやって死んだか教えてください。
魔王「それは我輩が答えよう。先代が死んだのは1032年前。仲間の魔族、魔物達を殺された憎しみに囚われ、心を病み、ストレスで死んでしまったのだ」
先代魔王にも今の魔王様と同程度の力は備わっていたのでしょうか?
魔王の人格や魔力には、一応個人差があるようです。私は詳しくは知りませんが、少なくとも世界を滅亡させる程度の力はどの魔王も持っているようですよ。
いっそ勇者だって白状しちゃったらどうです?
……え? そ、それ、大丈夫ですかね。確かに……そういう手も……。 [編集済] [良い質問]
その水晶で皆に魔王様の考えを聞いてもらえばいいんじゃないですかね。 同じように人間側の考えもそれで魔王様に伝える。 すぐには無理でしょうが、時間をかけてもわかりあっていけるのでは?
なるほど、そういう道も、ありますね……! しかし、それをどうやって魔王様にお伝えするか…… [正解]
とかげさん、僕たちは人間です。そちらの人間たちとは多少の違いはあれど、人間なんです。もし、よろしければ…なのですが、我々が「人間代表」として魔王様を説得してみようと思うのですが、どうでしょう?
ううむ、それは賛成しかねます。もし魔王様の逆鱗に触れてしまったら、そちらの世界も巻き込んでしまうかもしれない……こうして水晶玉が繋がってしまうわけですから。万が一失敗したとしても、被害はこちらの世界だけ、できれば私自身だけで抑えたいのです。 [良い質問]
その水晶って、姿見えないんですよね。しばらくとかげさんは勇者からの伝令ということで平和にすごしたいことを伝え、そして最後に「はっはっは!私こそが勇者だったのだ!(ドジャァァァン!)」と登場ということで
とりあえずその場限りの作戦でやり過ごすことはできそうですが……それで果たしていいのでしょうか……
3年で築いた信頼は、勇者だとばらしても消えないと思います。その信頼を元に交渉すればきっと応じてくれますって。 [編集済]
……そう、ですかね。いえ、そうするべきです、ね。わかりました。私も男です、覚悟を決めました! [正解]
案外、魔王様に今までの話筒抜けだったりしてw
え、あばばばば……って、今魔王様は入浴タイムです。大丈夫です!
(魔王様の反応あるか確かめてみます)そうかぁ、魔王様って~~な秘密があったんだぁ(ぼそっと) [編集済]
怖いことおっしゃらないで下さいませ!
なるほど……先代魔王はストレス……そういう精神攻撃は現魔王にも効くのでは……!
メンタル弱い系魔王様もいらっしゃるようですね。現代病です。
116 なんでそのような状況になってもなお先代魔王様は世界を滅亡させなかったのでしょうか?
魔王「我輩とは別人格だからわからぬが……もしかすると、人間族を心からは憎めなかったのかもしれんな」
とりあえず人間側に植林活動をするように言ってみては?
そういうのもいいですね! 魔族には力のあるものも多いですし、一緒に活動してみるのもありかと!
先代魔王はストレスで亡くなったそうですが、魔王様には「寿命」のようなものはあるんでしょうか?
一応あるようですが、人間の寿命など誤差に感じるくらい長寿です。
ときにそちらの周辺で (゚д゚) こんな顔をした人を見かけませんでしたか?探しているのですが
……? おや。そういえばこの前そんな顔の魔物が人里に現れたというような噂が……お知り合いですか?
126 きっと先代魔王様には滅ぼしたくない部下や仲間が沢山いたのです。だからこそ最期まで世界を滅亡させるという選択肢は取らなかった。あなたが今まで見てきた今の魔王様もきっと、その様な考え方をもつ優しい方なのではないでしょうか。とかげさん、魔王様を信じてください。信じればきっと道は開かれます。
……はい! ありがとうございます。魔王様を信じてみます! [正解]
皆様、早速魔王様に報告して参ります……ごくり。
魔王「やあ諸君! 魔王である。良い作戦が思いついたようだな! 早速聞かせて貰おうか! とかげ、報告を」
とかげ「はい、魔王様……その、実は、作戦を話す前に、申し上げておきたいことがございまして……」
魔王「うむ、なんだ?」
とかげ「あのですね……私、3年前から魔王様にお仕えさせていただき、魔王様の偉大なお力も、美しいお姿も、愛らしいその性格も、心から尊敬しております。それで、あの……」
魔王「なんだ、歯切れが悪いな。お前が我輩を尊敬していることなど当然知っておる。何が言いたいのだ」
とかげ「……勇者なのです」
魔王「む?」
とかげ「私が、勇者なのです」
魔王「……」
とかげ「あ、あのやめてください! 意味ありげに両手を上げないでください! 魔力を使うのはご勘弁を……! 私、魔王様を倒すつもりなんてこれっぽちもなくなったんです!」
魔王「……ほう」
とかげ「いえ、あの、最初は倒すつもりでした。倒すつもりで魔王城に潜入しました。魔物は絶滅危惧種ばかりでほとんどいなくなり、魔族も魔王様一人、非常に簡単に潜入できてしまいました。魔王様が私を『人間族のような見た目のリザードマン』だと勘違いされたのをいいことに、仲間の振りをして暗殺してやろうと思っていました、すみません!」
魔王「それで、なぜ暗殺をやめたのだ?」
とかげ「それは……魔王様の恐ろしい魔力の秘密を知ったからです……コントロール不可能かつ世界を滅亡させてしまうほどの魔力。もし私が失敗すれば、私自身の命だけでなく、世界が滅んでしまう……」
魔王「ふん、利口な判断だな」
とかげ「それでも私は、なんとか魔王様を倒す方法がないか探していました。そのために魔王様の側近となり、魔王様のことをすべて知るために日々努力いたしました。そして……気付いてしまったんです。魔王様が望んでいらっしゃるのは、自分勝手な人間族を滅ぼし、魔物達や自然の保護したいのだということに。私達人間族の方が、危険だという理由で魔物を駆除し、自分達のためだけに森や山を切り開き……本当はこの世界を壊してしまっているのではないかということに」
魔王「……ああ。人間族どもには随分自然を壊された。我輩は人間族を憎んでいる」
とかげ「……はい。魔王様自身が、決して生まれながらの悪ではないこともわかりました。人間族と魔族は、はるか昔から争っております。どちらから始めたかなどもはやわかりませんが、お互いに傷つけあってしまった。お互いを憎む気持ちはもう消えません。それでも――」
魔王「……」
とかげ「それでも、魔王様。私達は、共存できないでしょうか? 勝手なことを申し上げているのはわかっております。でも、魔王様のお立場を理解してくれる人間族もいるはずです。人間族としては滅ぶわけにはいきませんが、魔族や魔物と距離を保ち、自然を守りながら、お互い理解し合う努力をする……そんな未来にはできませんか?」
魔王「……」
とかげ「そうだ、しかも、魔王様は力も頭脳も美貌もお持ちでいらっしゃる。きっと人気が出ます。まずは魔王様のお考えを、自然を守り魔物を保護することの大切さを訴えていきましょう。そうだ、「魔王様をあがめる会」を全世界に広めるのです。世界中の人間族に、魔王様をあがめさせるのです。そういう世界征服の道も、あるのではないでしょうか?」
魔王「……人間というのは、本当に面白いことを考えるのだな」
とかげ「……いえ、私一人だったら、こんなこと、魔王様に言い出すことなんてできなかったでしょう。ラテシ……いえ、「魔王様をあがめる会」の皆様が、私に勇気をくださったのです」
魔王「……よし。3年間我輩によく尽くしてきた褒美だ。お前のやりたいことを、やって見せてみろ! 人間族は手強いぞ。心してかかれ!」
とかげ「はっ! ありがとうございます!」
魔王「広めるにはあれだな、魔王グッズをつくるべきだな……魔王の似顔絵、魔王のサイン入りヒノキの棒、魔王城でつくった美味しいジャム……」
とかげ「はい、早速準備致します。初回限定特典で、魔王城で植林体験にご招待、なんていかがですか?」
魔王「うむ、その線で行こう。ああ、それからな、とかげ」
とかげ「はい」
魔王「我輩も、そなたに黙っていたことがあるのだ」
とかげ「なんでございますか」
魔王「知っていた」
とかげ「……? 何をです?」
魔王「お前が勇者であると、知っていた」
とかげ「………………え?」
魔王「お前と同じだ。我輩も……この3年があったから、人間族が皆悪い奴ではないのだと、気付いたのだ」
★TRUE END★
FA条件
①参加者が「魔王様をあがめる会」の会員ではないことを説明する(水晶玉の不調のせいで異世界に繋がってしまった)
②側近の正体が勇者であることを認めさせる(①をクリアする前だと、参加者を警戒しているため、指摘してもとかげは認めない)
③勇者の本心を聞き出し、人間族と魔族が共存する道を薦める(①、②をクリアする前だと、とかげは本心を言わず、共存も納得しない)
ストーリー分岐
BAD END:参加者にそそのかされた勇者が魔王に挑む→反撃した魔王の魔力によって世界は滅亡する。
NORMAL END:特に不満もないので、勇者はこのまま側近として魔王に仕えることにする→当たり障りない作戦を考え、嘘の報告をすることで、魔王を満足させる。
TRUE END:勇者は魔王に正体を明かし、共存の道を選ぶことを説得する。→魔王が納得し、「魔王をあがめる会」の会員を増やすため、魔王と勇者の挑戦が始まる。
「Goodスープ認定」はスープ全体の質の評価として良いものだった場合に押してください。(進行は評価に含まれません)
ブックマークシステムと基本構造は同じですが、ブックマークは「基準が自由」なのに対しGoodは「基準が決められている」と認識してください。