カメーオの冒険Ⅷ

やあ。俺の名はカメーオ。

君たちの世界でいうところのファンタジーな世界での冒険者だ。



俺たちファンタジー世界の宿屋というと、１階が酒や飯をだす食堂になっていることが大半なんだ。

まあ、コレは君たちの世界でも中国語でホテルを「飯店」ということもあるように

そんなに大差はないんじゃないかと思う。



冒険者の宿なんていう、俺たち冒険者しか使わないようないかつい宿もあれば

旅行者や地元の人間なんかのイロイロな人間が使うタイプの宿があるのも

君たちの世界で言うところのビジネスホテルやリゾートホテルみたいなのがあるようなものだろうか。



さて、今回はそんな宿屋にオレが泊まった時の話だ。



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一日の探索がまるっきりの空振りに終わり疲れ果てたオレは

「まあまた明日早朝から頑張ればいいか」と、早めに宿に入ったんだが



夜になってもなかなか寝付く事ができず、

仕方なく一階に降りることにして酒を頼むことにしたんだ。



オレが頼んだのは一杯の寝酒。

それになかなか手を付けないオレの様子を見て、店のマスターが理由を聞いてきた。



「旦那、飲まないんですかい？」



「いや・・飲みたいのはやまやまなんだが・・やっぱ無理みたいだな

実はな？以前、ひょんなことから飲酒が戒律で禁じられてる宗教に入信させられてな

それ以来、酒を飲むのを禁じる魔法をかけられてなぁ・・悲しいよオレはぁ！」

「そりゃー災難でしたな」



「あ、そうだ、お前さん

【ウミガメのスープを飲ませた男】ってやつを知らないかい？」



「なんです？そりゃ」

グラスを拭きながらマスターが答える。



「いやな？その宗教、酒もタブーなんだがそれ以上のタブーが人肉食でな？」



「・・・まあ・・そりゃそうでしょうねぇ」



「でな？【ウミガメのスープ】だと騙して、その宗教の高司祭に人肉スープ食べさせたバカがいたんだよ

それがな～、あとになってその司祭が本物のウミガメのスープを食う機会があったらしく

気づいちまったみたいなんだわ」



「それはそれは」



「でな・・？その不信心者の首を取ってくればオレにかけた魔法は解いてくれるってんだよ。

オレはもう、そいつの首を刎ねたくて刎ねたくてなぁ。

今見つけたらここですぐ胴体から首を飛ばしてやろうと思うんだが・・」



「やめてくださいよ店のなかで」



「で・・しらないかい？」



「いえ・・知りませんねぇ」



それだけ聞いたオレは酒に手をつけずに二階に戻ったんだ。



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翌日の早朝



マスターとの会話中、後ろで飲んでいた【ウミガメのスープを飲ませた男】があの後すぐ逃げ出した

ということを教えられたオレは



大変満足したのだった。



なぜ？



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※カメーオは、過去問（＋その他オマージュなど　において登場した人物です。

今回はカメーオの口調で回答いたしますが・・カメーオは理由を知っているため・・

内容は普通のウミガメです。以前のシリーズは以下のタグです。



http://sui-hei.net/mondai/tag/カメーオの冒険

・・・タイトル考えるのがめんどくさくなったんです(=゜ω゜)ボー