大通りをとぼとぼとゆく、みすぼらしいエレナ。
そんな彼女のためを思い、人々は喜んでお金を手向けた。
そのお金はすべて自分のものなのだと思い知り、エレナはひどく絶望した。
いったいどういうことだろう?
【ウミガメ】
恥
貧しいエレナはお金を恵んで貰えたが、お金が自分のものになったことでひどく絶望した、ということですか?
NOです [良い質問]
所得税がめっちゃかかりますか?
NOです
お金は元々エレナのものですか?
NOです
エレナ以外の登場人物はいますか?
YESNO、人々の他特定の重要人物はいません
お金は物品を購入するのに使う貨幣ですか?
YES
人々がエレナにお金を渡すのは、可哀相だからという理由以外に特別な事情があったからですか? [編集済]
YESNO、そもそも人々は可哀想とは思っていません [良い質問]
お金をもらっても入れるものがないですか?
重要ではありません
お金があっても買うものがありませんか?
重要ではありません
エレナはお金を手向けられた事で、自分が死んでいた事に気付き絶望しましたか?
NOですが… [良い質問]
エレナは貧しくないですか?
YES、元々は貧しくありませんでした [良い質問]
エレナはいろんな人から借金をしていて、その総額を突きつけられ絶望しましたか?
NO借金はしていません
エレナが絶望したのは、お金を手向けた人々に対してですか?
YESNO どちらかというと自分の未来に絶望しました
お金を手向けた、とは、お金を恵んだといいかえらえれますか?
NO! [良い質問]
エレナは王女ですか?
ほぼYES!女王でした [編集済] [良い質問]
お金をねだらなくても差し出されましたか?
YESNO、ねだってはいません
エレナは生きていますか?
YESですが… [良い質問]
人々はエレナにお金を投げつけていますか?
YES! [良い質問]
14.エレナは民を想う、よき女王ですか?
NO! [良い質問]
お金を手向けているのはこれから彼女が処刑されるからですか?
YES! [良い質問]
人々はエレナを恨んでいますか?
YES! [良い質問]
エレナは余命があと僅かしかなく、お金を貰っても嬉しくありませんか?
まあYES
エレナは悪逆非道の女王で、みんなから恨まれていた。しかし反乱によって国家は壊滅。エレナも王族ではなくなった。エレナの裁判と死刑のために、人々はお金をなげてよこしますか?
ほぼ完璧です!解説いきます! [正解]
かつては豪華な衣装に身を包んでいたエレナは、みすぼらしい囚人服をまとい処刑場へ連れられていた、民衆は女王が書かれたお金を、女王などいらぬとばかりに彼女に投げつけるのだったですか?
YES! [正解]
宮廷に向かう大通りに、大勢の国民が詰めかけている。民衆の汗が蒸気となって、ムワッとあたりを包み込む。
エレナはほんの数日前まで、国を統べる女王だった。
王族の地位と権威は神によって与えられたものだ、父からそう教えられたエレナは、無邪気に信じこんでいた。自分のことは、何者であろうと邪魔したりできないのだと。
父から譲り受けた王位を手に勝手放題を繰り返す日々。
自身の贅沢のため重税を課し、少しでも気に入らない国には戦争をふっかけ。批判や忠告が耳に入ると、親類の王族までも血の粛清を行った。
次第に高まっていく民衆の不満のうずは、王を打倒する革命となって爆発した。国王軍の中からも反逆者は次々と現れ、瞬く間に王宮は包囲されてしまう。
とらえられ、荒々しく縛られたエレナは困惑した。王族権力の神聖さを信じて疑わぬ彼女には、革命という言葉さえよく理解できない。
「なぜ神より選ばれた君臨者たるわらわが、かくなる責苦を受けねばならんのだ?」
舞台は冒頭に戻る。
エレナは公開処刑されるのだ。
王宮からほど近い広場まで、処刑人に連れられとぼとぼと歩く。一週間前に宰相の処刑を命じたばかりのこの男に、自分が連行されるとは奇妙なことだ。エレナはこのときに至ってさえ、自身の破滅を信じることはできなかった。その時。
ゴリッ
何かが後頭部にぶつかる。愚かな民草が、石でも投げたのだろうか?地面に落ちたそれを見れば、エレナ自身の顔が浮き彫りされた金貨であった。
なぜわざわざ高価な金貨を…?
疑問に思う間もなく。はじめのひとつを皮切りにしたように、大通りに集まった群衆から、金貨や銀貨が雨あられのように降り注いだ。どれをとってもエレナの顔、顔、顔…
「エレナの首を落とせ!」「エレナの首を転がせ!」
エレナはだんだんと理解する。自分が処刑されれば、命じて作らせた貨幣も無価値となるのだ。何よりも、人々は女王エレナのために受けた苦しみを、エレナの首つきの金貨を投げる行為によって示していた。
「エレナの首などもう要らぬ」と。
自分の歩いた道にできた「首」の山から、君主を殺すことができる民衆の歓喜と憎悪を思い知り、エレナはようやく絶望することができた。
神に選ばれたと信じる裸の女王様を、民衆を導く自由の女神が殺しに来たのだ。
ギロチン台はもうすぐである。
要約解説:エレナは女王であり、圧政により民衆に処刑されることとなった。彼女のため受けた苦しみを思う民衆から、エレナの顔がついた金貨を投げられ、国民の怒りと自らの死の不可避を知り、絶望したのだった。
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