8月23日
ずっと友達だった。ずっとそれが続いていくのかと思ってた。
私にとってそれはすごく嬉しくて少し寂しいこと。
でもその関係は今日唐突に終わりを迎えた。
竜二くんから告白された。
自分が思っていた以上に嬉しかった。
私は今日から竜二くんの彼女になったんだ。
でも付き合うって何したらいいんだろうね。
8月30日
竜二くんに初めてデートに誘われた。
そのことを考えると頭の中が幸せでいっぱいになる。
竜二くんの車でドライブ。何着ていこうかな。
記念すべき初デートなのに、どうやら明日は雨みたい。天気のバカ。
でも竜二くんと一緒なら絶対楽しいはず。
早く明日が来ますように。
10月5日
時間が過ぎるのは早い。
竜二さんと付き合ってもう一ヶ月以上も経っている。
彼はずっとそばにいてくれて、不安定な私を支えてくれる。
私は大丈夫。きっと大丈夫。
竜二さんまだ起きてるかな? ちょっとだけ、会いたいな。
今から会いに行きます。
初めて早苗の日記を読んだ竜二は、そこに僅か1cmにも満たない直線を何本か書き足した。
それを見た早苗は竜二をもっと好きになった。
そして今、10月17日の日記を書き終えた早苗は自分の手首にカッターナイフで直線を描いている。
自らを死に至らしめるために。
早苗の日記の内容から彼女が自殺行為に至る理由を考察せよ。
非現実要素はありますか?
NO ありませんね、ええ。
女はこの後本当に死にますか? [編集済]
NO 同上です、ええ。
日記の順番はあっていますか?
YES あっていますよ、ええ。
竜二が書いたものは、濁点の点々部分ですか?
NO 違います、ええ。
竜二は何か文字を書き足しましたか?
YESNO 文字というと語弊がありますね。ミスリード注意です、ええ。 [良い質問]
竜二と別れることになったから自殺するのですか?
NO 違います、ええ。
竜二はホモでしたか?
NO 女好きです、ええ。
竜二は今現在生きていますか?
YES 生きていますとも、ええ。
日記の表紙が筆記体なのは重要ですか? [編集済]
NO 特に重要ではありませんね、ええ。
10月5日から10月17日までの間に起ったことが重要ですか?
YES ミスリード注意です、ええ。 [良い質問]
本当に早苗と竜二は付き合ってますか?
NOYES とだけ言わせていただきます、ええ。 [良い質問]
10月17日は日記の10月5日の12日後ですか?
YES そうですね、ええ。
今から会いに行きます。とは、竜二の後を追って自殺するという意味ですか?
NOYES とだけ言わせていただきます、ええ。 [良い質問]
竜二は早苗の日記の一部の文字に横線を引きましたか?
YES 一部の文字に横線を引きました。 縦線では成立しません、ええ。 [良い質問]
竜二はストーカーで早苗の恋人を殺しましたか?
NO ストーカーません、ええ。
早苗は病気ですか?
YESNO 途中からある病気になっています、ええ。 [良い質問]
竜二くんと竜二さんは同一人物ですか?
NO ミスリード注意ですが重要です、ええ。 [良い質問]
女はリストカットしていますか?
YES ハブアブレイクですね、ええ。
人死にますか?
YES 誰が死ぬのでしょうか? ええ。 [良い質問]
曜日は重要ですか?
NO 気にしないでください、ええ。
僅か1cmにも満たない直線の本数の特定は必要ですか?
NO 同上です、ええ。
早苗が自殺しようとしているのは、竜二が原因ですか?
解説ではNOですが、竜二が原因になることもあるでしょう、ええ。
竜二が直線を書き足したのは10/5の日記にですか? [編集済]
NO 違います。ここは重要ですよ、ええ。 [良い質問]
早苗が自殺しようとしているのは、竜二が原因ですか?
同上です、ええ。
竜二くんと竜二さんの読み方の違いは重要ですか?
YES それはもう、ええ。 [良い質問]
問題文の8月23日、8月30日、10月5日は全て同じ年ですか?
YES そうですね、ええ。
竜二「くん」と「さん」の表現の違いは重要ですか?
YES それはもう、重要です、ええ。 [良い質問]
早苗は恋愛の悩みがあって自殺しましたか?
YESNO 恋愛の悩みともいえるでしょうか、ええ。
難病の登場人物は関係ありますか?
NO あなたがイメージしているものは出てこないと思われます、ええ。
竜二が書いた直線のせいで何か悪い意味の文字に見えてしまいましたか?
NO 解説にそえばNOとさせていただきます、ええ。
竜二が書き足したものは、数字ですか?
YES しかしミスリード注意です、ええ。 [良い質問]
八月23日から十月5日の間に、日記に記載された出来事以外に重要な出来事はありますか? [編集済]
YES それはもう。手がかりは一応ございますので、探してみてください、ええ。
記憶喪失は関係しますか?
YES 最重要ポイントです、ええ。 [良い質問]
十月十七日、早苗と竜二は付き合っていますか?
NO とします。ミスリード注意です、ええ。
早苗と竜二の他に重要キャラはいますか?
YES 基礎質は重要ですね、ええ。 [良い質問]
竜二の呼び方が変わっているのは、重要ですか?
YES 重要ですね、ええ。 [良い質問]
竜二が直線を書き込んだページの特定は重要ですか? [編集済]
YES ヒントとなるでしょう、ええ。
竜二は早苗の苗字に直線を書き足しましたか?
NO ですね、ええ。
早苗は妊娠してますか?
NO ですね、ええ。
日記には絵も描かれてましたか?
NO ですね、ええ。
竜二の直線を描き足す行動に悪意はありますか? [編集済]
NO 悪意とはまたちょっと違いますがm竜二はこの行為に罪悪感を覚えています、ええ。 [良い質問]
竜二が日記を読んだのは、10月5日より後ですか?
NO 竜二が初めて日記を読んだ日は重要です、ええ。 [良い質問]
竜二からの告白は愛の告白でしたか?
NO そもそも竜二は告白をしておりません。ミスリード注意です、ええ。 [良い質問]
車で事故が起きましたか?
YES 重要です、ええ。 [良い質問]
竜二→竜三にしましたか?
NO 下を見てください、ええ。 [良い質問]
竜一は登場しますか?
YES 最重要ポイントですね、ええ。 [良い質問]
14 その横線は【文字を消す】用の横線でしたか?
NO ですね、ええ。
竜二が日記を読んだのは9月ですか?
YES 解説では9/3となっております、ええ。 [良い質問]
書いてある曜日以外の日記は存在しますか?
YES ですが重要ではありませんね、ええ。
竜二は早苗の日記のカレンダーページに打ち消し線をつけていきましたか? [編集済]
NO ですね、ええ。
日記の「竜二さん」は本当は「竜一さん」ですか?
NO ですね、「竜二さん」は竜二です、ええ。 [良い質問]
多重人格や記憶障害がありますか?
YES 早苗は記憶障害になっています、ええ。 [良い質問]
竜二は双子ですか?
NO ですが兄がいます、ええ。 [良い質問]
日記は本当に同じ西暦一年の間のことを書いてますか?
YES ですね、ええ。
10月17日の日記の内容の特定は必要ですか?
YES 問題文に記載されております、ええ。 [良い質問]
「竜二」という名の登場人物は2人以上いますか?
NO ですね、ええ。
早苗は、途中から記憶が不安定になっていますか?
YES 記憶障害を患いました、ええ。 [良い質問]
8月30日に「竜二君」は死にましたか?
YES 日記上の「竜二くん」は死にました、ええ。 [良い質問]
竜二の身に9月1日に重大な何かが起きましたか?
YES 重要な人物を失います、ええ。 [良い質問]
十月十七日の日記には「かゆ、うま」と書かれていましたか?
NO ですね、ええ。
雨の日の交通事故で死んだ竜一のことを、ショックのあまり記憶障害で忘れ、弟の竜二と付き合っていたが、記憶を取り戻し竜一の後を追いますか?
YES ですがどうして弟の竜二と付き合うようになったかもお当てください、ええ。 [良い質問]
8/30と10/5の間に二重人格になった早苗はもう一人の自分を殺そうとしていますか?
NO ですね、ええ。
早苗の不安定とは、精神的な不安定ですか?
YESNO 記憶障害を患っておりました、ええ。
登場人物は早苗(=日記の書き手)、早苗と付き合った竜二くん、早苗と付き合ってない竜二さん、の3人ですか?
YESNO 「竜二さん」の方も早苗と付き合います、ええ。 [良い質問]
本文の「日記帳」・「日記」、早苗の文章が書かれた媒体 これらはすべて同一ですか?
YES 重要ではありませんね、ええ。
身ごもった子供を流産しましたか?
NO ですね、ええ。
死ぬのは早苗ひとりですか?
YESNO 早苗の生死は当問題の解決にあたり特に重要ではありませんが、他の重要人物が亡くなっております、ええ。 [編集済] [良い質問]
早苗と竜二の年齢は重要ですか?
YES 成人しております、ええ。
早苗と恋人の竜一が事故に遭い、竜一は亡くなり、早苗は記憶障害になった。竜一の弟の竜二は、恋人を失った早苗のショックを和らげるために、日記の竜一に線を足して竜二にし、早苗の恋人の振りをして、日記を読んだ早苗は、竜二と付き合っていたと思い込み、竜二を好きになったが、記憶を取り戻して恋人の竜一が死んだ事を思い出した早苗は、竜一の後を追って自殺を図りましたか?
YES 完璧な正解です、ええ。 [正解]
10月5日 竜二さんは早苗とは遠く離れた場所にいますか?
NO ですね、ええ。
問題文の日記は既に竜二が手を加えた後の物ですか?
YES とても重要です、ええ。 [良い質問]
書き直された後早苗がもっと好きになったのは竜二「さん」ですか?
YES 重要です、ええ。 [良い質問]
『竜二』に修正ペンで一文字足して『竜一』にしましたか?
NO 修正ペンだとバレてしまう恐れがありますね、ええ。
早苗は最初は竜一くんと付き合っていたけれど初デートのドライブで竜一くんが事故死。その後記憶障害になった早苗は竜一の弟の竜二と付き合いだし、竜二は日記の竜一の文字を竜二に直すことで早苗が竜一の死のことを思い出さないようにしていたけれど、結局は思い出してしまい、早苗は竜一くんの後を追って自殺しましたか?
YES 竜二の目的は違いますが、正解とさせていただきます、ええ。 [正解]
早苗は8/30に竜一と事故にあい、昏睡状態になって9/3に事故から目覚めましたか? [編集済]
YES その際に記憶障害となりました、ええ。 [良い質問]
日記は記憶障害の早苗が読み返すことで、自分の記憶を整理し、自分がどういう人間なのかを理解する意味合いを持つ日記でしたか?
NO もともと早苗がつけている日記でございました、ええ。
竜二と早苗は9月1日のドライブ中に事故に遭い、竜二は重症、早苗は記憶障害をおこし、過去の記憶を忘れ、普段の記憶も短時間しか持たないほど曖昧になった。早苗は日記から竜二と付き合ってることを知っているが、実際に看病しているのは竜二の双子の竜三。竜二は竜三から日記を見せられ、もう助からない自分を忘れさせるために「竜二」を「竜三」に書き換え自分の存在を消そうとし程なく死亡した。ところが早苗は竜二が日記に細工をしたことに気がつき竜二が自分を本当に愛していることに気がつき、後を追いましたか?
YESNO 竜三は出てきませんね、ええ。 [良い質問]
早苗と竜二君は8月30日にデートをした際交通事故に遭い、竜二君は死んだ。そのことにしばらく早苗は記憶障害で気づいていなかったが、10月になってから早苗は竜二君が亡くなっていることに気づいて後追いしようとしていますか?
YES 「竜二くん」の正体が明確であれば正解を差し上げておりましたが、良質とさせていただきます、ええ。 [良い質問]
61 竜二は兄の恋人である早苗に横恋慕しており、早苗の記憶障害をいいことに竜一になり変わろうと日記を改変し、早苗は一時は竜二と昔から付き合っていたと信じ好きになりましたか?
YES その通りでございます、ええ。 [正解]
10月17日の日記は、「今から会いに行きます」ですか?
YES 素晴らしい。これで全てのパーツは揃いましたので解説に参りたいと思います、ええ。 [良い質問]
8/24
頭がわれるように痛い
人生初の二日よい
サナ姉のあんなうれしそうな表情はじめて見た
オレはいつも弟あつかい
ああウツだ。死ぬる
8/31
交通事故、イチ兄サナ姉こんすい?
〇〇市〇〇町2-55
〇〇県立総合病院
部屋 308号
もう3時だ
だめだねれる気がしない
イチ兄、いきなりすぎるよ
オレあの日からぜんぜん話せてないじゃん
もっと話したかった、言いたいことたくさんあった
明日そうしきだってさ
ひさしぶりに愛護院のみんなが集まるよ
あいつらちゃんとも服持ってんのかな?
なあイチ兄。なに死んでんだよ。サナ姉のことどうすんだよ
9/2
サナ姉が目覚めた
でも忘れてた
オレのこともイチ兄のことも愛護院のみんなのことも全て
そんなことあんの? なあイチ兄、オレどうすればいい?
9/3
ひさしぶりに入ったサナ姉のアパート
保険証さがしてたら日記があった
イチ兄の名前が多い
竜一くん竜一くん竜一くん竜一くん
気がついたらペンを持ってた
ごめんイチ兄
9/10
オレをさん付けで呼ぶサナ姉
それでもいい。今はいっしょにいれるだけでいい
サナ姉にたよられている。それだけでオレはなんでもできる
これからはオレが早苗を支えていく
イチ兄は、もういない
10/17
早苗がオレを呼び捨てで呼んだ
竜二、ごめんなさいだって
あやまるのはオレのほう
ちゃんとあやまらせてほしい
早苗、サナ姉、電話に出てくれよ
【要約解説】
竜一竜二兄弟はそれぞれ早苗に対して恋心を抱いていた。
8月23日、竜一は早苗に告白し、早苗はそれを受け入れた。
8月31日、ドライブデート中の二人。
車を運転していた竜一は飛び出してきた猫を避ける為にハンドル操作を誤り、電信柱に激突。
竜一はその事故で死亡。早苗は記憶障害で過去の記憶を失ってしまう。
9月3日、保険証を探しに早苗の部屋へ入った竜二はそこで一冊の日記を見つける。
表紙に筆記体でdiaryと綴られたシンプルな日記帳。早苗の日記である。
日記を開くと竜一との思い出の羅列。まだ早苗への思慕を断ち切れていない竜二は、
竜一の「一」に直線を付け足し、竜「一」から竜「二」に変えた。
改竄された自分の日記を見た早苗は過去に自分が竜二と付き合っていたと誤認。
竜二のことは弟のように可愛がっていたが、その記憶はなくなり、恋人として竜二と接するようになった。
10月17日、早苗の記憶が戻った。
死んでしまった竜一への思慕。日記を改竄するほど自分への恋心を募らせていた竜二の想い。
早苗は両者の顔を思い浮かべ、竜一への想いを貫く道を選択した。
早苗は日記に「今から会いに行きます」とだけ書き、そして自分の手首にカッターナイフで直線を描いた……
8月30日
8/30
あれからちょうど一年。
あれからちょうど一年たった
あなたのお墓の前。
イチ兄のはかの前
神妙に目を瞑っている竜二の横顔が
いっしょに手をあわせてるサナ姉は
なんだか少し頼もしい。
前にすすむことを決めたみたいだ
だから
だから
私は大丈夫。
安心しろよ
さようなら、竜一くん。もう忘れないよ。
#big5#当#/big5#問題の特筆すべき点は、文字や単語をクルーとするのではなく、「問題文の違和感」をクルーにしている点だといえる。トリックを仕込む場合、どうしても文章に違和感が出てくることは多々あるが、当問題では「あえて違和感を残す」ことで解決の糸口を作り、同時に伏線にしている。物語の作り込みも半端ではなく、一人でこれだけの量の文章を考えようとするとほぼ不可能だろう。一人一人が知恵を出し合ったからこそ出来た問題ではないかと思う。
#big5#い#/big5#ろいろな要素が複雑に絡み合っていて、美しい問題だと思いました。ただ問題文の時点での時系列がいまいち分かりづらかったです。
#big5#日#/big5#記の人名を書き換える構想、素晴らしいです。
惜しむらくは「僅か1cmにも満たない直線を何本か書き足した」の叙述がヒントとして大きすぎ、推理の余地を減らしてしまった事でしょうか。「日記に手を加えた」程度にぼかしておけば、大傑作になったと思います。
#big5#竜#/big5#二という名前から竜一の名前を想像でき
「直線を何本か書き足した。」という表現がうまいと思いました。
#big5#何#/big5#より本文の長さに目がいきます
物語を読む分にはいいのですが、問題として捉えた場合、この長さは「どこに情報が隠れているのかを探す量が増える」ので、若干のストレスになります
結果として、どの部分も必要であるとはいえ、まあ長いな。とは感じてしまいました
しかし、デート後の時間の開きであったり、名前であったりと、1片の無駄が無い。という意味では非常に素晴らしいと思います。メインのトリックも、このフォーマットであるからこそ活きているわけですし
個人的には長いと思いましたが、それでも切り詰めに切り詰めた、危ういながらも絶妙なバランスで作られた秀作であると思います
#big5#や#/big5#っていることはシンプルですが、その結果を考えるとゾッとするトリックでした。直線を書き加えることだけで起こり得る最悪の事態を出題者の皆様が熟慮した結果なのでしょうか。そこを想像すると、それはそれで怖いですね(笑)
竜二の気持ちと早苗の気持ちと、どちらにフォーカスすれば良いのか、読んでいて少し迷ってしまった点が難点でした。両方を書きたくなる気持ちは分かるのですが、謎の焦点を絞る意味でも、絞込をしたほうが、参加者にとってはありがたかったのでは。
#big5#手#/big5#が込んでいて、丁寧に作られているという印象です。
日記に覚える違和感、「1cmにも満たない直線」の正体など、じわじわと小さな不思議で誘い込み、最後に「早苗の自殺(未遂)」というインパクトを赤文字で持ってくるので、問題文を読み終わった頃には質問したくなっていました。
問題文には手がかりが多く、一見すると瞬殺可能そうに見えますが、そんなことはありませんでした。そのため、質問を重ねて、探索しながら徐々に真相に近づく楽しみを味わえます。
また、「それを見た早苗は竜二をもっと好きになった。」の一文がとても秀逸です。事実ではあるけれども、問題文を見た当初の想像とは全然違っていて、後で読むと人間の感情の複雑さにほろ苦い気持ちになるでしょう。
問題文の裏側を覗き込むような、解説の語り口も好みです。
#big5#物#/big5#語部門なら猛者の中でダントツ
問題文の別解感が惜しい、恋愛物で自殺、メンヘラ感はよくあるものだと想像できてしまう。
猛者のメタチャームに助けられた感はある。
解説文がちょっとわかりにくい。要約を最初に出したほうがより全体を掴める気がする。
#big5#双#/big5#子と名前のトリック。特に竜二という名前のチョイスはお見事でした。
残念な点はやはり日記部分が長くなってしまいそこに読み込みが向いてしまったことだと思います。
日記部分はまとめ藻に表記してもよかったですね
#big5#い#/big5#ろいろな要素が複雑に絡み合っていて、美しい問題だと思いました。ただ問題文の時点での時系列がいまいち分かりづらかったです。
#big5#日#/big5#記の人名を書き換える構想、素晴らしいです。
惜しむらくは「僅か1cmにも満たない直線を何本か書き足した」の叙述がヒントとして大きすぎ、推理の余地を減らしてしまった事でしょうか。「日記に手を加えた」程度にぼかしておけば、大傑作になったと思います。
#big5#竜#/big5#二という名前から竜一の名前を想像でき
「直線を何本か書き足した。」という表現がうまいと思いました。
#big5#何#/big5#より本文の長さに目がいきます
物語を読む分にはいいのですが、問題として捉えた場合、この長さは「どこに情報が隠れているのかを探す量が増える」ので、若干のストレスになります
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しかし、デート後の時間の開きであったり、名前であったりと、1片の無駄が無い。という意味では非常に素晴らしいと思います。メインのトリックも、このフォーマットであるからこそ活きているわけですし
個人的には長いと思いましたが、それでも切り詰めに切り詰めた、危ういながらも絶妙なバランスで作られた秀作であると思います
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#big5#手#/big5#が込んでいて、丁寧に作られているという印象です。
日記に覚える違和感、「1cmにも満たない直線」の正体など、じわじわと小さな不思議で誘い込み、最後に「早苗の自殺(未遂)」というインパクトを赤文字で持ってくるので、問題文を読み終わった頃には質問したくなっていました。
問題文には手がかりが多く、一見すると瞬殺可能そうに見えますが、そんなことはありませんでした。そのため、質問を重ねて、探索しながら徐々に真相に近づく楽しみを味わえます。
また、「それを見た早苗は竜二をもっと好きになった。」の一文がとても秀逸です。事実ではあるけれども、問題文を見た当初の想像とは全然違っていて、後で読むと人間の感情の複雑さにほろ苦い気持ちになるでしょう。
問題文の裏側を覗き込むような、解説の語り口も好みです。
#big5#物#/big5#語部門なら猛者の中でダントツ
問題文の別解感が惜しい、恋愛物で自殺、メンヘラ感はよくあるものだと想像できてしまう。
猛者のメタチャームに助けられた感はある。
解説文がちょっとわかりにくい。要約を最初に出したほうがより全体を掴める気がする。
#big5#双#/big5#子と名前のトリック。特に竜二という名前のチョイスはお見事でした。
残念な点はやはり日記部分が長くなってしまいそこに読み込みが向いてしまったことだと思います。
日記部分はまとめ藻に表記してもよかったですね
#big5#ス#/big5#トーリーやトリックは面白いけれど問題文はもう少し改善出来るような気がする。長い問題文は好みじゃない、という個人的な意見が強い。ただ、タイトルは今回の猛者の中で一番好き。
#big5#記#/big5#憶喪失を題材とした問題で、過去を知る情報源に手を加えるトリックとしてシンプルながら説得力があると思います。
ブラックな要素もウミガメらしさがあるかも。
#big5#1#/big5#0月5日という日付設定が二重の意味を持たせていている工夫に関心しました。
一を二に書き加えるのは、字のバランス的には気づく人もいそうですが、気にして見返すと気づくレベルの絶妙なものだったのでしょう。
#big5#「#/big5#1cmにも満たない直線」という表現、タイトル、秀逸。
#big5#竜#/big5#一→竜二の書き換えと記憶喪失との組合せは面白いが、解くべき謎が2つあるためやや複雑に感じられる。ストーリーはとても引き込まれる。解説がやや読みにくく、要約が要約になっていない点がマイナス。
#big5#牛#/big5#削りです。猛者のスープということで、少し厳しめに批評させていただきます。
とても感動的なお話でした。
「直線」というキーワードを問題文で2つの意味で用いており、技巧的で面白いです。
ただ、"事故による記憶喪失"→"突然の完全回復"という作劇上のご都合主義にベールをかけてしまうのはいかがなものかと思いました。
問題文には、早苗が記憶を取り戻すきっかけが語られておらず、唐突に10月17日に自殺行為にいたったとあります。空白の12日間については、参加者が想像するしかありません。参加者に想像をゆだねる部分については厳密な一般性が不可欠だと思いますが、記憶喪失からの突然の完全回復は、一般的といえるでしょうか。
ドラマなんかでも、記憶喪失からの治癒には必ずなんらかの劇的なきっかけがあるものです。きっかけなしでの回復はやはり一般的とまでは言い難い気がします。
記憶喪失→竜二による成りすまし まで推理できた参加者にとって、自殺のきっかけは記憶の回復かもしれないと想像することは容易でしょうが、容易かどうかと納得できるかどうかとは別問題です。
「パンはパンでも食べられないパンは?」という問いに、釈然としないながらも「フライパン」と答えることができる、というのと同様です。
#big5#長#/big5#い文章の中に重要なこととそうでないことを織り交ぜて書いていける小説と違い、ウミガメのスープは伏線を張ることが難しい。問題文が長い文章というだけで敬遠されてしまうし、伏線になることを隠そうと真相に関係ないことを書いて誤魔化すのもいただけない。たまに長すぎて読む気がなくなる問題文や、関係ない情報が多すぎる問題文に出会うが、どんなに素晴らしいトリックが使われていたとしても、やはり問題文に難点があると良い問題だとは言いづらい。
その点、『存在喪失ダイアリー』は、日記形式で記述することによって、文章を読む側の心理的負担を減らすだけでなく、興味を引くことにも成功している。手紙形式や会話形式など、こういった表現の工夫は決して目新しいことではないが、この問題の真相とうまく絡めて取り入れていると思う。日記であることに必然性があることも良い。そして文章の中に伏線を張り巡らせ、真相への足掛かりとしてうまくクルーを配置している。地の文の時系列が違うという点も面白い。
ただ、日記の性質上ある程度は仕方ないかもしれないが、必要ない記述が目立つのは残念だ。クルーになる情報はそのままに、もう少し内容を精査できたのではないだろうか。
また、最後の「今から会いに行きます。」は日付を入れて自殺を試みた日と同一であることを示してしまった方が良かったように思う。ここまで引っ掛けを目論んでしまうとくどいように感じるし、「竜二は死にましたか?→NO」となれば、なぜ死んでいないのに会いに行くと言って自殺するのか、と一層謎を深められたかもしれない。
#big5#一#/big5#に書き足しても 二が自然ではないと言うのが気になります。
↑でも分かる様に、一を書く場合、中心に一本横棒を書き、
二の場合は中心から上下にずれます
ので、一に書き足すとどうしてもバランスが悪く違和感があるかなと思いました。
さる~んで修正ペンで書き足し、文字の一部分を消すと案もありましたが、修正ペンの跡が残るためそれも違和感が残ります。
ので、書き足すのであれば、最近の領収書の様に一けた数字を書き足す、
修正ペンであれば原本ではなくコピーを見せると言うのが自然かもしれないです。
#big5#状#/big5#況や三者の関係が丁寧に作られている点が良いと思いました。
しかしながら、逆に言うと問題が長すぎて解説が複雑すぎる点は欠点になると思いました。
#big5#パ#/big5#ズル要素と物語要素を両立させたのが素晴らしいです。
問題には直接関係ないものの、後日譚の構成も美しいと思います。
単純な好みだけなら、今回の猛者で1番好きでした。
#big5#ト#/big5#リックはよくできているし、物語も面白いのだけれど、個人的には、自殺や記憶喪失といったワード、解説の最後の二人の言葉が交錯する部分などに、どうしても少し子どもっぽさを感じてしまう。チャームの大部分を「自殺」というところに頼っている気がするのも少しマイナス。個人的な好みではあるのだが、もう少し自然体で構えた問題だとよかったと思う。
#big5#【#/big5#短所】
・日記の内容に当たる部分の文章はこの問題の魅力的な部分なのでそのままで良いと思うのだが、それ以外の文章に一考の余地アリ。というのも私が、問題文の中に『意味のない描写・特に小説や詩的な表現』があることをあまり良しとしない主義だからだ(解説ならオーケー)。
具体的には一行目の文は邪魔に感じるので、(解説と対にしたいという出題者側の都合があるのは分かるが)変えるかいっそ削ってしまっても良いと思う。また、手に直線を引くという表現も『それはつまり手首を切って自殺を試みているという意味なのか?』という確認作業を質問者に余儀なくさせかねないのでシンプルさを重視するならばこちらも変えたほうが好ましいが、ただ、直前の『日記に線を引く』から直線を引くという表現を受け継いでいる、という『文章そのものとしてのオシャレ感』は行かせているので、こちらはそのままでもいいだろう。
【長所】
・日記の文面の中にしっかりと線を書き足した部分を持ってきていることから、推理可能なフェアさを感じる。
#big5#ヒ#/big5#ロインどころか質問者すら騙すテクニック、トリックが利いています。
さらに、解説の最後部にFA条件とは別に設けられた「天童枠」(天童魔子さんがよく解説で使用する、後日談・余談での落とし)が非常に活きており、解説を最後まで見た人は救われると言う特典が付いています。
ただし、若干解説が長いことが難点。
#big5#竜#/big5#二という名前は絶妙。不思議と作為がないし、この名前が最重要ポイントなのに、その点に気づきにくい。
(竜二、という名前の有名キャラクターが多いからだろうか?)
アイディアとトリックとその演出(カッターで線を引く、等)は素晴らしいが物語に少し難があるように思う。
やはり記憶喪失は少し食傷気味。正直「記憶喪失」という文字を解説見た時、なんだ〜、と思ってしまう自分がいる。非現実要素ではないのだが、個人的には「ドラマや映画でよく見るから、非現実要素でなくなっている」のではないかと思う。
また、オチが「結局思い出した」で説明されているのも少し消化不良です。上記と同じくこれも「現実ではない非現実要素」な気がします。
(ウミガメのスープもある意味「非現実」問題なのだが、何故か非現実感がないのは不思議。)
とはいえ全体的にウミガメとしての完成度は非常に高い。
#big5#全#/big5#体に意味怖っぽい雰囲気だと感じましたが、完成度は非常に高いと思います。手首に一文字の切り込みを入れるとことか、うまい表現だなと思いました。
#big5#「#/big5#車でドライブ」→「竜一と私が事故に遭う」
「僅か1cmにも満たない直線」→「竜二が日記の『竜一』の部分を『竜二』に書き換える」
「不安定な私」、「私の竜二の呼び方が、『竜二くん』から『竜二さん』へと変わる」→「記憶喪失になってしまった私」
と、数々のクルーがちりばめられており解説を読んだ後の納得感が大きかったです。
また、私が自殺に失敗して前を向いて歩いていく決意をするというハッピーエンドは感動も生み出しています。
バランスのとれた素晴らしい問題だと思いましたので一位とさせて頂きました。
#big5#力#/big5#作。3位にしましたが、2位とどちらにしようか迷いました。記憶喪失は時々見る道具立てですが、そこにプラスアルファを導入しています。これらを込み入りすぎない形に仕上げたのが素晴らしいと思います。そのことが解けたときの納得感、解説を読んだ時の悲しいながらもすっきりとした読後感を生み出しています。