そんな二人の破局の危機は、一人の新人美容師によって救われた。
どういうことだろう。
【ウミガメ】
新人美容師さんはカメコとカメオ両方と面識がありますか?
no!カメオとのみ面識があります! [良い質問]
カメコとカメオは恋愛関係にありましたか?
yes!それが今、破局寸前でした。 [良い質問]
登場人物はカメオ、カメコ、美容師の3人ですか?
yes! ※ミスリード注意!
カットモデルは関係しますか?
no!関係しません!
カメコは髪を切ってもらいましたか?
no!
破局の原因は重要ですか?
yes!最重要です! [良い質問]
新人美容師によってカメコとカメオは会うことになりましたか?
no!
新人美容師の腕はたしかですか?
no!なにぶん、まだ新人なので・・・ [良い質問]
カメオは浮気していましたか?
no!しかし、「浮気」というワードは重要です! [良い質問]
カメオは以前はカメコに切ってもらっていましたか?
no!
新人美容師は失敗しましたか?
yes! [良い質問]
新人美容師はカメオの髪を切りましたか?
yes! [良い質問]
カメコは、カメオが浮気している、と考えていましたか?
yes! [良い質問]
カメオがどうしようもない髪型になって、浮気の心配が無くなりましたか?
no!カメオはさっぱり好青年になりました。
会っていなかった"長い間"は髪が長い間ですか?
yes!!実はこっそり掛けていました!!長い期間&カメオの髪の毛の長い間です! [良い質問]
新人美容師は女性ですか?
yesno どちらでも成立します!
カメコが、カメオの浮気相手と考えていたのは、新人美容師ですか?
no!
カメオが坊主になっていたので、カメコは反省したと思いましたか?
no!カメオはさっぱり短髪になっていました。そして、さすがに坊主注文で、美容師さんがこんなミスをするとは考えにくいです。
カメオは女装をしますか?
no!
カメオが髪を切ったことで、浮気疑惑は晴れましたか?
no!むしろ…
浮気相手がどんな人物かは重要ですか?
no!9より、カメオの浮気疑惑は濡れ衣です!
14より カメオはさっぱり好青年になるつもりはありましたか?
yes!カメコちゃん、短髪派でしたので笑
新人美容師の失敗により、短髪にせざるを得ませんでしたか?
no!カメオ君は、健気にも、カメコちゃんの好みになりたかった模様です。
カメオは以前にも新人美容師さんに髪を切ってもらったことがありますか?
yesno どちらでも成立します!
「この長い髪は誰の?」的修羅場のワンシーンは重要ですか?
yes!!重要です! [良い質問]
カメコは長い間会っていなかったので、カメオが長髪だということを知りませんでしたか?
yes!!yes!! [良い質問]
新人美容師さんは切った髪の処理を忘れましたか?
no 「切った」髪の処理ではなく…
新人美容師さんはカメオの家で髪を切りましたか?
no!
髪を切る前の長い髪が残っており、25のような修羅場になったが、美容師が証人となり弁護してくれたので事なきを得ましたか?
no!美容師さんは、顔を出しません。ただ、失敗跡が残っていたんです。
髪の長いカメオは女性と見まごうほどの中性的な美青年でしたか?
yesno!どちらでも成立します!
美容師、切り残しが有りましたか?
yes!正解です! [正解]
切ったあとの長さがバラバラな髪の毛がカメオの服からこぼれ落ち、カメコは、カメオが浮気したわけではないことを、信用しましたか?
no!そもそも、切るのを忘れていました。
肩や服に髪の毛がついていましたか?
no!そもそも、切り損ねていました!
カメコが見つけた長い髪は、まだカメオの頭につながっていましたか?
yes!新人美容師さんの切り残しでした! [正解]
・カメオのベッドに長い髪の毛を見つけたカメコ。
・長い間カメオと会っていなかったカメコは、カメオの髪が長い間の姿を見たことがなかった。しかも、運悪く、カメコの帰宅日にカメオは元の短髪に戻っていた。そのため、カメコはカメオの浮気を疑う。
・しかし、カメコは、新人美容師が切り損ねた髪の毛を、カメオの頭部に発見したことで、髪の毛はカメオ自身のものであると納得した。
私の留学により、しばらく会えなかった彼との再会の日。私は、一足先に彼のアパートに行って夕飯を作り、仕事帰りの彼を待っていた。
しかし。
(髪の毛……)
彼の部屋に、長い髪の毛があった。しかも、あろうことかその場所は、彼のベッドの上だった。
『浮気』の二文字が、頭の中を駆け巡る。
私は、すぐさま帰って来た彼を問い詰めた。
彼の言い分はこうだ。
「浮気なんかしてない。その髪の毛は俺のものだ」
しかし、そんな苦し紛れの言い訳など、信じられるわけがない。
「馬鹿言ってんじゃないわよ!あんた、思いっきり短髪じゃない!」
「今日、美容院に行ってきたんだよ」
「なんで、わざわざ今日髪の毛を切るのよ」
「だから、それは…」
私が言い返すと、なぜか、彼は赤い顔をしてそっぽを向いた。
不自然に黙り込む彼の態度に、私の堪忍袋の緒が切れた。
「もう、知らないわよ!最低!浮気者!」
「だから、浮気なんかしてないっての。本当に人の話を聞かない女だな」
「私達、終わりね!」
「おー、せいせいすらあ!」
売り言葉に買い言葉。互いの言葉にカチンと来た私達は、勢いで破局の道へまっしぐらとなってしまった。
しかし、次の瞬間。
怒って完全に背中を向けた彼の後頭から、ひょろりと伸びた何かが目に飛び込んできた。
くい、と、とりあえずそれを引っ張ってみる。
「痛ってえ」
彼が悲鳴をあげた。
『それ』は、まごうことなく彼の髪の毛だった。長い髪の毛が、中途半端に二本だけ。彼の真後ろの髪だったため、本人も気づいていなかったらしい。
きっと、新人美容師が切り損ねたのだろう。
(と、いうことは、本当にあの髪の毛はカメオの……)
ここに来て漸く、私は自分の間違いを悟った。
とりあえず、誤解も解けたところで、私は彼に謝る。
「疑ってごめん。完全に私が悪かった。ごめんなさい」
私が平謝りに謝ると、カメオは機嫌を直してくれたようで、「まあ、分かれったなら良いけど」と、態度を軟化させた。
ただ、私の中には一つだけ、どうしても解けない謎があった。
「でも、本当に何でわざわざ今日髪の毛切ったの?」
「今日、お前が帰ってくる日だったから」
カメオは渋々といった様子で答えてくれる。でも、それと、髪の毛とどう関係するのだろう。私の頭の中が疑問符でいっぱいになったのが分かったのか、
「お前の好み。さっぱりした短髪」
だろ、と、彼は赤い顔でふてくされたようにつけ加えた。
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