ね、ねむい……！

深夜、仕事を終えたカメオは車で家へと向かう。



｢しかし、今日はいつにもましてキツかったなぁ｣と、カメオは一人ごちり、ため息を吐いた。



お陰でもうこんな時間になってしまった。もうクタクタだし、体力の限界だ。





10分もすると、睡魔がカメオの身体を支配し始める。



今はダメだ、今寝たら事故を起こしてしまう、とカメオは必死に振り切ろうとする。教習所の人が、｢居眠り運転だけはするなよ｣と何度も強調して言っていたのを思い出し、踏ん張ろうとした。



だが、甲斐なく彼は睡魔に負けてしまう。おやすみなさい。





居眠り運転からか、不幸にも黒塗りの高級車に衝突……なのかは知らないが、大きな追突事故を起こしてしまう。





衝撃で目覚めた彼は、自分が居眠りをしてしまったこと、大きな事故を起こして、怪我をしてしまったことに気付き、

そしてその怪我が大きく、とても助かりそうにないという事を既に朦朧とした意識の中で悟った



という話でした。