昨日、美食家で有名な大富豪、ママウ=ボンアッペ氏(60)が殺され、
彼の住む屋敷に火が放たれた。おそらく犯人によるものだろう。
彼の遺体及び屋敷中に可燃油が撒かれており、炎の勢いは相当なものだったはずだ。
遺体はそのせいで白骨化しており、殺害方法は判明していない。
気になるのは、
・遺体のそばに注射器の残骸が落ちていたこと
・屋敷内にあった様々なものが消失している(残骸がないため放火前に何者かに盗まれたと想像される)こと
・容疑者全員にアリバイがあること
である。
犯人を特定する決定的な証拠は未だ見つかっていないのが現状だ。
なお、我が国は科学捜査において他国に後れを取っているため、
諸君の満足のいく捜査はできないかもしれないことをお詫びする。
どうか、私と共に犯人逮捕に協力してくれたまえ!
【亀夫問題】
まず、自己紹介をお願いします!
私は刑事課に所属している。名前は権藤和夫だ。
関係者が容疑者全員ということでOKですか? 容疑者全員にアリバイがあるとのことですが、詳しく聞かせてください [編集済]
ご協力感謝する。関係者全員が容疑者という意味だ。アリバイは下に挙げておいた。 [編集済]
とりあえずトート君の盗まれたおもちゃが気になって眠れません。何を盗まれましたか?
ご協力感謝する。「僕の大切なミニカーとハーモニカとかイモムシの標本とか色々全部なくなっちゃったの・・・」だそうだ。 [編集済]
では、各人のアリバイについて検証していきましょう。まずシュゴーデ氏とラヤマン氏ですが、二人がラヤマン氏の家に犯行当日いたことを立証できる証人や証拠はありますか?
ラヤマン氏の夫人と、あとは近所の掃除夫が庭で晩餐をしているその三人を目撃していた。
屋敷にあった物の消失ですが、これはすべてトートくんの物ですか?
ご協力感謝する。いや、家族(シープ氏含む)の私物がものの見事に根こそぎ消失している。 [編集済]
ラヤマン氏の家はママウ氏の家から遠いのでしょうか?
同じ町に住んではいるが、なにぶん広い地域でな、車を使っても半日以上はかかる。
とりあえず容疑者からの事件についての証言を聞きたいのですが。
了解した。
わかりました。ではシープ氏に関しても実家に帰省するには車で半日以上かかると考えてよいですね? 実家の人間以外にシープさんの帰省を証明できる人やものはありますか?
そのとおりだ。犯行時、シープ氏が母親を伴って劇場を訪れたのを職員が目撃している。
ジュゴーデさん、ラヤマンさんの付属シェフになったんですか?
シュゴーデ「いえ、そういうわけではないのですが、ママウ氏が暫くの間ラヤマン氏のもとに行けとおっしゃったので。」
理由は聞いていますか、ジュゴーデさん?
シュゴーデ「『あいつに恨まれたままではかなわんからな。そのぶんの給金も払うから、気分転換だと思っていきなさい』と・・・」
ではアンネちゃんとトートくんも以下略ですね。了解しました。遺体のそばにあった注射器の中身は特定できますか?
すまない、それが全く判明しないのだ。辛うじて残骸が発見された程度で、成分を特定するのはほぼ不可能といって良いだろう。
ところで注射器の中身とかって分かりますか?
ご協力感謝する。申し訳ない、同上だ。
あこさんえびせんさんケコーンおめ~^^ラヤマンさんはその話をママウさんから直接聞きましたか?
ラヤマン「いいやこれっぽっちも。なんか悪いもんでも食ったのか?ってぐれえ驚いたよ。やつはガキみたいに強欲だったからな。」
ママウ氏に持病とかってありましたか?
恰幅のいい男性だったが、特に持病はなかったそうだ。ごく健康な生活をしていたらしい。
注射器の容量はわかりますか?
燃えに燃えてるのではっきりとは分からんが、針を見る限り、歯医者で使われるようなものとさして変わらないだろう。
ところでアンネさんのスリーサイズ、重要そうなので教えてくd( つまり、ママウさんがジュゴーデさんにラヤマンさんのところに行くように言った事を知っているのはジュゴーデさんだけということになりますか? [編集済]
・・・!私が殴られたではないか!!!ああ、そういうことになるな。
権田さん、あなたには使役できる部下などいますか?
何人かは私の手足となって派遣することができるぞ。
アンネちゃんのいう『例の癖』とは病的なグルメ活動の事でしょうか? [編集済]
アンネ「はい。パパはいつも食べ物の話ばかりしていました。自分で農場や畜産場を訪れて買い物までするんです。」
ところで、火事なのに殺人ってどうしてわかったんですか?事故の可能性は?
ご協力感謝する。偶然、屋敷中に可燃油が満遍なくこれでもかとぶちまけられる事故は私は聞いたことないぞ。 [編集済]
わかりました。ところで権藤さんだったね、ごめんなさい(´・ω・`) んでは、近所にママウ氏にまつわるうわさなどを聞き込みに行かせてくださいまし
気にしないでくれ、気安くKGと呼んでくれても構わない。了解だ。
ほう…じゃあアリバイ作りのためにジュゴーデさんがついた嘘、と言う可能性はありますね。
むむっ 確かにその線も考えられるな。しかし現に犯行時刻、別の場所にいたわけだからな・・・
自動車以外の交通手段を利用したと仮定したときにアリバイが崩せる容疑者はいないのですか?
ご協力感謝する。この町で有用な交通手段は車くらいだ。
それでは権藤さん、容疑者の方々に最近ママウ氏の様子で変わったところがなかったかお聞きしたいのですが。
了解した。
ママウさんの死因は焼死も考えられますか?
今のところそれも考えられるな。なにしろこんな丸焼けでは手がかりが無いに等しい。
自殺の可能性とか・・・ないですよね。
むむっ 有り得るな。しかしそれを裏付ける要素があるだろうか?
個人的意見で申し訳ないですがわずか10歳のトートくんは一番に容疑者から外したいところです。彼が友達の家にいたことは確認が取れましたか?
私もそう思う。彼はアンネ氏とともにアンネ氏の友人宅に遊びに行っていたようだ。
そう言えば最後に被害者にあったときの様子とかも聞きたいですね。犯人は嘘をつくでしょうけど。
了解した。随時証言を挙げていこう。念のため現場検証も再度行ってみるか?
おっとおみっちゃんとかぶった(*´ω`*) KGさん、聞き込みの結果はどうでしょう? [編集済]
ラヤマン氏は3ヶ月以上ママウ氏と会っていないそうだ。シープ氏も2週間の休暇をとっていたため、最近のママウ氏の様子には詳しくないらしい。そしてここ最近のママウ氏に関してはあまり情報が得られないな・・・ [編集済]
ここ最近ママウ氏に会っていた人物はいないのでしょうか?
・・・うむ。どうも不思議なことに彼の周囲の人間は犯行時に遠出をしていることが多いようだ。
アンネさん、トート君、シュゴーデさんは最後にママウさんにあったのは?
シュゴーデ「一週間ほど前でございます」アンネ・トート「5日前です。だよ。」
うーん、むしろママウ氏が誰とも会いたくない状態だったのかな? みんなママウ氏に言われて帰省したりしてませんか?
・・・!確かに貴方の言うとおりだ、普段彼の周りにいる人物は帰省や外泊を促されている!
権藤さん、関係者の中に注射器を手に入れられるのが可能だった人物はいますか?
子供のトート君以外は全員入手できたはずだ。
ママウ氏の自殺の線が濃厚になってきましたね(´・ω・`) ところで、部下に屋敷で消えたものを探しにいかせてくれませんか? あとトートくんにおもちゃを買ってあげてください [編集済]
ううむ・・・確かにそうだな。了解した、この地域一帯を探らせる!・・・私のハッカパイプでいいだろうか?
一応火が起こされた場所はどこか特定できますか?
遺体のそばにマッチ箱らしき形の灰が残っているな。
地下倉庫には何かあった?
・・・・・・なんということだ!無くなった物がすべてここに運び込まれている!
遺書とかありませんか?
シープ「あ、旦那様は5年おきに遺言書を書いていらしたので、財産分与の件は問題ないと存じております」
その発見された皿に見覚えがあるか、アンネちゃんに聞いてみてください。
アンネ「これはうちの皿です。無地だったはずですが・・・こんな模様は見たことがありません。」
文字に見えないこともないけど…反転してもだめかぁ
むむ・・・無地の皿だから、上下左右もないだろうな・・・
いや…「御馳走様」って書いてない?
なんだと!?それはどういうことだ!?
その模様って何で描かれているかわかりますか?
万年筆に使われてるのと同じインクのようだ。・・・ふむ
図をさかさまにして見ると、(左右反転は不要)、かろうじてそう読めるけど…
おお・・・!ホームズ氏のようだ!!!!
鶏ってどういう事かな、トート君?
「パパね、最近『すごいニワトリ』の話をしてたんだ。でもそれはニワトリだけじゃなくって、全部のことなんだって」
アンネさん、詳しくお願いします(・ω・)
「どこで聞いてきたのか知らないけど、最近のパパはよく熱心にハーブ鶏の話をしてたわ。なんか、エサが違うんだとかどうとか。」
ママウ氏はアレルギー持ちでしたか?
アンネ「いいえ!特にアレルギーはありませんでした。健康に良くて美味しいものばかり食べていました。」
ママウ氏はハーブ鶏を飼っていましたか?
アンネ「いえ・・・最近そのことを知ったらしくて、騒いでいました」
ラヤマンさん、何かこの話について分かりますか?
「いや、俺はそういう方面はさっぱり分からん。シュゴーデ氏に聞いてみたらどうだ?」
トート君、一体どういう事だい?
「美味しいエサを食べるからニワトリも美味しくなって、それはウシでもブタでも魚でもおんなじってこと!」
ではシュゴーデさん、解説お願いします(・ω・)
「は、はあ・・・あ・・・あの・・・わ、わたしは気分が悪くなったので退出してもよろしいでしょうか?も、もうしわけありませんが・・・」
ハーブ鶏って本当に存在するんでしょうか?ちょっと調べてもらって良いですか?
了解した。・・・ふむ、確かにあるようだ。養鶏場もこの近くにあるな。
シュゴーデさん、どうしたんですか?
「い、いえ・・・なにも。私は悪いことはなにもしていません!そんな馬鹿な話があるわけが無い・・・」
KGさん、とりあえずシュゴーデさんを別室に移して水を飲ませてく落着かせて下さい。
うむ、そうしたほうがよさそうだ・・・
権藤さん、ハーブ鶏の餌について部下に養鶏場に行って聞いてきてもらってください。
ああ、部下を派遣した!情報を洗い出す!
では、ハーブ鶏について詳しく調べましょう(・ω・)
むむ・・・今月、近くの養鶏場にママウ氏とシュゴーデ氏が訪れていただと!?
シュゴーデさんは落着いた? 話を聞いてみてください
ああ、聞いてみる。「ええ・・・たしかに、私はママウ氏にハーブ鶏を紹介いたしました。興味深そうにしていたから、説明しただけで・・・それだけなんです!」
どのような説明をしたんですか?
「新鮮なハーブを与えて育てたため芳香があり、やわらかくて美味しいんですよ。いい餌を食べた生き物はやはりいい味になりますね。」だそうだ。
シュゴーデさん、まだ何か隠してますね? 悪いことしてないなら全部話してくださいね
「私は説明しただけなんです!それでママウ氏がどんな行動に出るかなんて、想像できるわけないじゃないですか!!!」
ママウさん、何か変な事をしたんですか?
「した から、こんな事件が起きたんじゃないですか・・・?」
何でハーブ鶏の説明をするだけでこんな事件になるんですか?そこんとこをはっきりお願いしますよ、シュゴーデさん
「狂気の沙汰だ!私の口からは恐ろしくて言えない!美食家?そうだろうとも・・・」
まさか…娘さんや息子さんを同じように育てて料理しようと…?
「まさか、あの方はご家族思いの優しい方でしたよ・・・」
権藤さん、部下からハーブ鶏に関する情報は他に何かありませんか?
残念ながら、これ以上ハーブ鶏に関して情報は無いな・・・
まさかママウ氏、自分を食べたり…してませんよね?
!?じゃ、じゃあ・・・注射器は!?
なるほど、痛みを感じないためのものかも?
・・・なんということだ・・・・・・諸君、事件解決にご協力いただき、感謝する!
麻酔じゃないかと思うです(´・ω・`)
その場にいた者はみな目を見張っている。悲しみを覚えながらも、納得しているようだ。
「ええ。新鮮なハーブを与えて育てたため芳香があり、やわらかくて美味しいんですよ。いい食材はやはりいい餌で育つことが肝要ですね。」
「ふむ・・・」
何気ない会話だったが、シュゴーデ氏の言葉は、ママウ氏の美食魂に火をつけた。
「『いいものを食べて育った食材』、まさに私のことではないか!」
自分を食べるなんて気違いじみている。ママウ氏はそう言い聞かせて欲望に抗おうとした。が、彼は近い未来に自分がその欲望に負けてしまうことを薄々感じていた。
自分を食べて死んだなんて知られたら恥ずかしすぎる。かといって誰かが犯人にされてしまうのも辛い。
ママウ氏は知り合いの誰にも容疑がかからないよう、前もってアリバイを各々に用意した。子供達は友達の家でお泊り、執事は里帰り、長年のライバルのもとにはお気に入りのシェフを贈った。
そしていざ自分が死ぬ段には、麻酔の入った注射器と可燃油で苦しまず、死因も知られずに逝こうと計画を立てた。もちろん貴重品や家族が大切にしているものは地下倉庫に移動した上で。
さて、もう思い残すことは・・・あるな。
遺言はとうの昔に弁護士の立会いのもと、したためてある。
でも最後に何か一言ぐらい残したいな、気付かれなくてもいいから。
悩んだママウ氏は充足感と皆への感謝の気持ちを込めて、皿の食後フォークを載せる位置にこう残した。
「ありがとう、御馳走様。」
シュゴーデ(45)・・・ママウ氏のお気に入りシェフ。フリーの料理人だがその腕前を買われてママウ氏が独占、お抱えシェフ状態。戸惑っているが給料は高いので不満は無さそうだ。
ラヤマン(56)・・・ママウ氏のグルメライバル。競りに出てママウ氏と火花を散らすが、欲しい食材は資金力のある彼に流れ、悔しい思いをすることもしばしば。シュゴーデもママウ氏の独占状態だったので怒っていた。
シープ(46)・・・ボンアッペ家の執事。ママウ氏からは信頼されていて、「もしもの時はボンアッペ家を頼む」と言わしめるほど。
アンネ(18)・・・ママウ氏の娘。しっかり者。ママウ氏の病的なグルメ活動をたしなめていた。
トート(10)・・・ママウ氏の息子。この事件で大切なおもちゃを盗まれ、意気消沈している。
〈アリバイ〉
犯行があった日、
ラヤマン氏の家で晩餐をもよおすラヤマン氏・ラヤマン夫人・シュゴーデ氏が近所の掃除夫によって目撃されている。
シープ氏は隣町の実家に帰省していた。母親を伴って劇場を訪れたのを職員が目撃している。
アンネ氏とトート氏は隣町の友達の家に泊まりに行っていた。
いずれの人物もボンアッペ邸を訪れるには車でも半日以上掛かる遠隔地にいた。
〈消失したもの〉
トート君の「大切なミニカーとハーモニカとかイモムシの標本とか色々全部」
ほか、家族(シープ氏含む)全員の私物が根こそぎ消失している。
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