その、ブスリとした声に、思わず振り向いた。
「読みました…」
あれ?何で怒っているんだ?
僕は、金田先生から、先生の書斎の本は、いくらでも読んでよいと聞いていたはずなんだけど…
もしかして、知らないうちに、悪いことしちゃった?
でも、僕の頭で一生懸命考えたけど、全然思いつかない。
もしよかったら、手伝ってくれない?
うぅ…先生が、かなりしょぼんとしてるよ…
※これは亀夫君問題です。
今回は西瓜君が答えてくれます。
【亀夫問題】
金田先生シリーズ(にする予定)、二回目です!
あなたの名前は何ですか? 私はにんじんと申します。
西瓜と書いて、スイカだよ。
今回より前に先生の本を読んだことがありますか?
もちろん!最近は読んでなかったけどね [良い質問]
ブスリとした声の主は金田先生ですか?
うん…
読んだのはどんな本ですか?
亀ノ助殺人事件簿シリーズだよ! [良い質問]
西瓜さん、本を読むときについしてしまう癖ってありますか?
癖?どうかなぁ…しいて言えば、床に座って読むぐらいかな [良い質問]
その本は現在先生が執筆中のものではありませんか?
ううん。先生は探偵さんだから、本は書いてないよ。
先生はその亀ノ助殺人事件簿シリーズを最後まで読んでいると思います?
多分読んでると思うよ。先生、僕と同じで読むの速いから。
しおりを移動させたりしませんでしたか?
ううん。そんなのはさまってなかったよ? [良い質問]
西瓜さんは、先生の本を読むときはいつも決まった場所で読みますか?
だいたい、読むシリーズの近くかな?
先生の書斎にある本は全て先生のものですか?
もちろん!
先生の本を汚したりしませんでした?
そんなことしてないよ!というか、もともと結構汚れてたかな…
ひょっとして先生の本棚に全く同じ本がもう一冊あったりします? [編集済]
ううん。同じ本はないよ。先生の本棚パンパンだから、同じ本を置く余裕がないんだ。
8 しおり以外のものは、はさまっていましたか?
ううん。ゴミはあったかもだけどね(笑)
推理小説のネタばらしはしませんよね?
もちろん!僕はこれでも探偵の端くれだよ!秘密主義だもん!
8 本の角が折れていたのを直していませんか?
そんなのもなかったよ。
本はちゃんと元あった位置に返しましたか?
返してない…というか、本は積んであったから、順番が逆だけど、積んでおいたよ。 [良い質問]
今、金田先生とお話することはできますか?
い、一応…怖いけどね。
先生の書斎で,読書以外の事をしましたか?
ごはんを食べながら本を読んだんだ。でも、いつもやってることだよ?
亀ノ助殺人事件簿シリーズは本棚に最初から順番に並べられていましたか?
本棚じゃなくて積んであったよ。上から順番にね。 [良い質問]
本のページの間ではなく、本と本の間に何かありませんでしたか?
ないよ。
先生、怒っていたのに何故しょんぼりしているのでしょう。
そ、それは…僕が悪いことをしちゃったからじゃない?怒りを超えて悲しんでるとか…おーまいがーーーー!
読んだのは何巻中何冊目ですか?
全12巻の4巻以降だよ。1、2、3巻は読んだことあるから。 [編集済] [良い質問]
西瓜君、正直に答えてくださいね。本にはさまっていた金田先生のへそくりを、ラッキー!とか言ってネコババしたりしてませんか????
んなことしないですよ!まあ、お金にはいつも困ってるんですけど…
つまり元は亀ノ助殺人事件簿シリーズは上から1巻、2巻、3巻…と積まれていたということですか?
そういうことだよ! [良い質問]
そのシリーズは解決編だけ別になっていませんか?
ううん。普通に解決編もあるよ。
ちなみに亀ノ助殺人事件簿シリーズは全部で何巻あるんですか?
12巻!
16 ということは、一番下にあった本が、今は一番上にのっているということでいいのでしょうか?
うん。今は12巻が一番上。直した方が良かったかなあ… [良い質問]
亀ノ助殺人事件簿シリーズはどこに積んでありましたか?
本棚の前だよ。
先生は本の日焼けを気にする人ですか?
ううん。適当な人だから、日焼けどころが、カビやホコリも気にしてないんじゃない?
西瓜君、戻した直後の亀ノ助殺人事件簿シリーズの巻数を上から順番に全部教えてくれませんか? [編集済]
12、11、10、9、8、7、6、5、4、1、2、3!
先生、1巻を読むつもりで12巻を読んでしまったのでは?
それはないよ。観察力のある先生だもん。背表紙の番号の違いぐらい気づくさ。
ということは、今下の方にある1、2、3巻の間に何かがあるかもしれません。ちょっと調べてみませんか?
了解!あ、1巻に押し花を発見しました! [良い質問]
亀ノ助殺人事件簿シリーズの表紙や裏表紙にはストーリーの内容を示唆する情報がありませんか?
そんなには。
32 金田先生はその押し花を探していたのでは?先生に見せて訊いてみてください。
了解です!先生!これ、探してましたか?あれ?先生…? なんか、もっと気を悪くして自室にこもっちゃいました… [良い質問]
先生は押し花を作っていますか?
みたいですね。
36 本来押し花作りをする時は、重たい物を上に乗せるものなのです。一番上にあった本にはさまっていたということは、それは完成品の押し花だと思うのです。どうでしょう? [編集済]
うーん…そうなのかなあ。実はね。亀ノ助殺人事件簿シリーズは超大作で、ハリー・○ッターぐらいの分厚さがあるんだよね。だから、充分な重さはあると思うし…あとね、あとね!先生は、完成品を挟みっぱなしでほおっておかないと思うんだけど… [良い質問]
押し花について詳しく教えてください。
オッケー。うーん…なんだか触ったらボロボロになりそうだな… [良い質問]
その押し花、綺麗に仕上がっていますか?
うーん…普通の押し花って、もうちょっと立体的だと思うんだけど… [良い質問]
押し花の挟まっていたページにはほかに何か変わったものはありませんか?
ないよ。
押し花が、何の植物なのかわかりますか?
わかんない。でも、見たことない花だな…
詳しくは知らないのですが、押し花重すぎても失敗してしまうのでは?
えー、僕、ググってみました。ぎゃーーーー!!ばみーさんの言うとうり、重すぎで失敗しちゃったみたいです(涙) [正解]
その押し花は、古いものですか?
そんなことないはずだよ
ところで先生の家には先生と西瓜さん以外に誰かいますか?
いないですよ。
押し花のはさまっていた1巻の発行日って、最近ですか?
ずーっと昔。
ばみーさんに同意です、4~12巻の重さで花が押しつぶされたのでは…?
その通りです…(涙) [正解]
僕は昔読んだミステリーのシリーズ、第1作目の本の中に、薄っぺらい押し花があった。
半日も前、つまり、早々朝のこと。
昨日から出ている先生が買っておいてくれたパンとオレンジジュースをトレイに乗せ、先生の書斎に入った。
「どーれーにーしーよーうーかーなー?」
ふと目に留まったのは、昔読んだミステリーのシリーズ、第1作目。亀ノ助殺人事件簿シリーズだった。几帳面なのかそうでないのか、そのシリーズは縦にきれいに積んであった。
「うわー!中学生以来だあ。」
続きが気になっていたが、図書室がなかなか置いてくれなかったから、3巻までしか読んでいない。
しかし、12巻まであるなんて…すごい!
きれいに12冊上に乗っかっている本を見て、思わず変な笑い方になってしまう。
「よし。じゃあ、今日は亀ノ助シリーズを読破するぞー!じゃあ、とりあえず、3巻まではこっちに置いて…」
僕は本棚を背中に本を読み始めた。
上から順に積み上がっていた本を、読んでいるうちに下から順に積み上げてしまっていた。
見たことのない花…
でも、僕が本を積み上げすぎて、花が乾きすぎていて、薄くて、透けていた。
これじゃ、しおりにだって作れない。
「ご、ごめんなさい…」
「いや、いいんだ。別に、押し花ごときで、悲しくなるタイプじゃない。」
そんな目で言わないでくださいよ。
…この花、明日から探そう。
正解条件
西瓜君が読んでいた本の中に押し花が入っていたことを見抜く。
金田先生がしょんぼりしていた理由。押し花がスケスケで、しおりに出来ないことを見抜く。
1.西瓜君は亀ノ助殺人事件簿シリーズを読んでいた。(4巻以降)
2.1巻に押し花を発見。
3.一言コメントより。女の人の方が有利かもしれないです。
「Goodスープ認定」はスープ全体の質の評価として良いものだった場合に押してください。(進行は評価に含まれません)
ブックマークシステムと基本構造は同じですが、ブックマークは「基準が自由」なのに対しGoodは「基準が決められている」と認識してください。