着信あり

カメコは、弟のカメオの部屋に呼び出され、彼の携帯に電話をかけてくれと頼まれた。何でも、カメオは自分の部屋で携帯をなくしてしまったらしい。カメコが自身の携帯でカメオの携帯に電話をかけると、カメオの携帯の電池は切れていないようですぐに着信音が鳴る。それから何回か電話をかけた後に携帯自体は無事に見つかった。だが、カメコはその着信音に聞き覚えがあった。確かあれは、昔見たホラー映画の、かかってくると死ぬという設定の死の着信音だったはず。今まで弟の携帯に着信が入った時であっても、死の着信音を聞いたことはない。となると、こいつはわざわざ、私の携帯からの着信にあれを設定しているということか……？！

全てを察したカメコはカメオに大層ご立腹だったという。



要約:カメオに頼まれ彼の部屋で彼がなくした携帯を見つけるために電話をかけてあげたカメコだったが、聞いてしまったカメコ用に特別に設定された着信音が、自分を馬鹿にするものだったために怒った。

補足:普段は離れている時要件を伝えるために携帯電話を使っていたため、カメコはカメオがカメコ用に設定した着信音を聞いたことはなかった。