彼は容姿も声も大変美しく、既にそのカリスマ性は国の誰からも強く愛されていた。
心優しい召使いと大臣、強い国軍、明るい国民達に恵まれ、王子は王位継承後も恵まれた環境下ですくすくと育った。
数年後、成長した王子は自国の現状を知り、自らの命を絶った。
いったいなぜ?
昔出題の仕方と進行の仕方に問題があったものを出題者の訓練を兼ねて再出題します。
王子は養子でしたか?
NO
王子が自殺したのは自国の現状がひどすぎたからですか?
YES 王子は耐えきれませんでした。 [良い質問]
命を絶ったのは王子ではない誰かのためですか?
YES [良い質問]
間違えました。 [編集済]
どんまいです!
王子が命を絶つことにより誰かが助かりますか?
YESNO 王子は自分の死で助かると思っていましたが、詳細は不明です。
流行病は重要ですか?
NO 関係ありません。
成長した王子のそばに大臣はいますか?
YES [良い質問]
貧富の差は重要ですか?
YES ミスリード注意です! [編集済] [良い質問]
王位を継いだ王子は健康でしたか?
YES
王子の知らない所で、多くの国民が何かの犠牲になりましたか?
YES! [良い質問]
王子がわからなかっただけで、王位を継いだときにはすでに「国の現状はひどすぎる」ことになってましたか?
YES 王位継承時点で既に何かおかしかったようです。 [良い質問]
もしも王子が醜ければ、王子は自殺しようと思いませんでしたか?
YES 王子が死ぬ可能性はぐっと低くなったでしょう。 [良い質問]
王国の政治は良いですか?
YESNO 手腕も実行性も見事だったのですが…
他の国に支配されていましたか?
NO
王国は他国と戦争しましたか? [編集済]
YES [編集済] [良い質問]
王子は王族の唯一の生き残りですか?
YES
王国は社会主義国ですか?
NO 社会主義国の定義にもよりますが…
15の戦争は王子目当てで起こされたものですか?
NO
王国は他国を奴隷国としたことで憎まれていましたか?
NO
王子の美しさとカリスマに心酔した国民たちが、王子のために常軌を逸した行動に出ましたか?
YES! [編集済] [良い質問]
求婚は関係ありますか?
NO
容姿の醜いものは処刑されましたか?
NO
5の不明というのは、国民全員後追い自殺の可能性があるからですか?
YES [良い質問]
20 常軌を逸した行動は、自傷の類、もしくは行動した本人に害があるのですか?
YES 結果的に自分たちの首を絞めることになりました。
国民は全員「王子教」(仮名)の狂信者ですか?
YESNO 大半はそうでしたが… [良い質問]
王子の肉親たちも美しかったんですか?
YESNO
大臣が国民を犠牲にしていましたか?
YES! [良い質問]
王子は国民が全員自分の美しさとカリスマに狂って、自分たちが飢えたり、他国を侵略したりして、自分に貢物をすることに傷ついて自殺しましたか?
YES!ほんの少し違う部分ありますが9割方合ってるので正解とします…! [編集済] [正解]
常軌を逸した行動と戦争は関係ありますか?
YES
戦争の勝ち負けは重要ですか?
YESNO ほとんど関係ありません。 [編集済]
他国との戦争を繰り返し国民は苦しみましたか?
YES どんどん困窮していきました。 [良い質問]
大臣と国民に愛された王子は恵まれた環境で生活していたが、困窮に苦しむ国民を見て自責の念に駆られましたか?
YES とても責任を感じました。 [良い質問]
25より、一部のまともな人が、王子教狂信者に捕まったり、殺されたりするのを止めたかった、ということですか?
YES!捕まった人はいませんでしたが… [編集済] [良い質問]
25&31 戦争に反対した国民も居たが、大臣に口封じ?されました?
YES! [良い質問]
33より、一部のまともな人は王子教狂信者による魔女裁判もどき(有罪が決定している拷問入り裁判)をされましたか?
NO それどころか…
王子教徒でない人は迫害されましたか?
YES [良い質問]
カニばりますか?
NO
33より、捕まった一部のまともな人は王子教狂信者によって洗脳されて、同じように狂信者になりますか?
NO すみません、捕まった人はいません。
王国の元々の宗教は関係ありますか?
NO
35&38 あっさり殺されましたか?
YES 酌量の余地なく皆殺しにされました。 [良い質問]
33より、王子教狂信者によって、非王子教の人は虐殺されましたか? [編集済]
YES!正解です!解説出します! [編集済] [正解]
戦争と貧困、そして粛清により国民の数は激減しました?
NO そこまで減ってないと思います
両親と4人の兄が、流行り病で次々と亡くなってしまったのである。
彼は容姿も声も大変美しく、そのカリスマ性は国の誰からも強く愛されていた。
心優しい召使いと大臣、強い国軍、明るい国民達に恵まれ、王子はとても恵まれた生活を送っていた。
国民達はその王子に強い同情を寄せていた。
年端のいかぬ美しい王子が両親と4人の兄を一度に全て失い、
王位後継者としての教育もほとんど受けないまま国王となったのだ。
国民はこの幼き王を守ってやらねばならないという異様な信念を持ち始めた。
大臣達は王子が政治を動かせる人格者になるまで、代わりに国政を執り行うことになった。
王子は賢王となるための清く正しい教育を受け、真面目で聡明な少年に成長した。
やがて思春期を迎えた彼には国王としての自覚が芽生え始めていた。
そんな矢先、王子は大臣達に黙って国政についての記録を初めて閲覧した。
そして彼は、そこに書かれていたことに言葉を失った。
そこには自国と貿易を結ぼうとして衝突した数々の異国を一方的に侵略して滅ぼしたことや、
その王族を見るも無残な刑に処したこと、その影響で他国との一切の交流が無くなったために食糧が不足し、
食糧を王族最優先にして国民が困窮した生活を強いられていること、
自国で反乱が起こった際に、信じられないことに軍のみならず大勢の国民が一緒になって武力で抑え込んだこと、
他にも数々の残酷な記録がそこにはあった。
そのような政治はもう何十年も行われていなかったのに、それらの記録は彼が王位に就いてから急増していた。
王子は困惑して大臣に問い詰めた。
すると大臣は、とても優しい笑顔で言った。
『全てはあなた様のため。先代の王様と妃様、4人の王子達の美しい忘れ形見を守るため。
そのためにこの国は強くなくてはならない、決して弱みを見せてはいけないのです。
王が幼いことに付け込んだ異国も全て排除致しましたし、その国が復活することも二度とありません。
食糧不足に関しましては、今自国で食糧生産をもっと盛んにできないかと国民が努力しております。
一度は愚かにも信念を失った非国民どもが反乱を起こしましたが、今はもうご心配はいりません。
そもそも、そやつらは少数派なのです。軍が動くよりも早く、多くの国民達が反乱を抑えてくれました。
彼らは愚かで、あの制圧は正しかったと、今の国民達は思っております。
王が健やかでいられることが国民の一番の願いなのです。皆あなた様を強く愛し、守ろうとしているのです。』
王子はただ絶望するしかなかった。
今までそんな話は一切聞いたことが無く、聞かせてもくれなかった。
自分は他国の侵略など望んでなどいない。ましてや、自国の民を手にかけるなど。
それどころか、国民同士に殺し合いをさせるような羽目になってしまっていたのだ。
それも自分が幼かったせいで。国政に関われなかったせいで。
そして、全ての残酷な所業は、『愛する王子を守るため』という名目で行われていた。
本来なら自分が守らなければならない愛する国民達を、知らずのうちに手にかけてしまっていたのだ。
翌日、国民全員が傾聴するようにと強く命じられた王子の演説が行われることになった。
やがて国民の前に王子が現れると、彼は泣きながら国民に許しを請う言葉を叫んだ。
自分が幼かったせいで、数えきれない犠牲が払われてしまった。
一生償っても償いきれない、取り返しのつかないことをしてしまった───……
大臣や国民達は、王子が一体何のことを言っていてなぜ謝罪しているのか、全く理解できず困惑した。
その様子を見て全てを悟った王子は、懐に隠し持っていた短剣で自らの首を切って倒れた。
全てが狂った王国で、その狂気に過保護にされた王子は、ただ独りまともな存在であった。
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