ゴールド・ジャック

豆の種と牛を交換したジャック







早く大きくならないかな～っと水を上げて









早く大きくなれ、ちょん切るぞっと脅すとするする伸びて行きました。









しかしジャックは登れないのでカメオの代りに登って来てもらうことにしました。







雲の上には見た事のない美しい黄金で出来たものがたくさんあったのですが





欲張りのカメオはジャックに渡すのを惜しみ硬い渋柿を投げて





ジャックを殺害しました。













そして素直で良い子だったジャックは天国へ行きました。



















つまりはカメオの真後ろにです。









カメオは金の斧を持って急いで逃げると









ジャックはすぐに仲間を呼んで豆の木を抜いてしまおうとしました。









うんとこしょ　　どっこいしょ









まだまだ豆の木は抜けません。









放せ―放せ―。豆の木が切れるぞ～。





逃げていたカメオは叫びました。









でも天国には死んだ人がいっぱいいます。







みんなで引っ張ると豆の木はちょうどカメオのところで切れてしまいました。









カメオは黄金の重さのまま地上に落下し













いえ、地上を突き抜けて地下の黄泉の国へ一直線です。









地獄の沙汰も金次第、物欲に塗れた金の亡者のカメオを見ていた仏様は悲しそうな顔で下界を覗いておられました。