色々な事情で結婚はできなかったが、二人は互いを心から愛し合っていた。
カメコが悪いのに、それをカメオのせいにして喧嘩になったときは、「俺が悪かった」と譲り。
カメコに「あんたなんか知らない」と言われ、彼女が家を出ていこうとしたときは、優しく引き止めて納得してもらうまで話し合い。
カメオはカメコに何度も迷惑をかけられたが、それでも彼は彼女を愛していた。
いつしか、カメオはカメコの側を離れることができなくなっていた。
しかし、ある日カメオは自殺してしまった。
どうしてだろうか?
カメコは人間ですか?
Yes
カメコは死にますか?
No 物語中では死にません
二人は兄妹ですか?
No ですが…
カメオが自殺したのは、カメコのためを思ってのことですか?
No
カメオは自殺してしまった時も、カメコを好きなままですか?
Yes
カメコとカメオは、見た目が良く似ていますか?
No 重要ではありません
実在する人間は一人だけですか?
No カメオもカメコも人間です
犯罪の要素は出てきますか?
No
カメオがカメコの側を離れられなかったのは心理的な理由によるものですか?
No 心理的な理由もないわけではないですが [良い質問]
二人が結婚できなかったのは法律で禁じられていたからですか?
Yes [良い質問]
カメオの自殺方法は、首吊りでも電車への飛び込みでも、何でもいいですか?
Yes 何でもいいです 解説では首吊りですが
カメコとカメオは血が繋がってますか?
Yes [良い質問]
カメオとカメコは同じ家で暮らしていますか?
Yes [良い質問]
勘違いしているキャラは登場しますか?
No
3より、親子ですか?
Yes [良い質問]
9より 金銭的な理由ですか?
半分Yes,半分Noかな… 金銭的理由もからみますが
実話は関係ありますか?
YesNo 実際に同じようなことがありましたが,知っている必要はないです
カメコはカメオを愛していましたか?
Yesですが…
保険金または遺産を遺しますか?
No
カメオは娘のカメコに介護で苦労を掛けてしまうことに耐え切れず自殺しましたか?
介護はYesですがその内容を掘り下げてくださるとありがたいです [良い質問]
カメコが母親、カメオが息子であってますか?
Yes [良い質問]
カメコの再婚が決まったので、カメオは絶望して自殺を決めましたか?
No
カメオはカメコを殺しますか?
No 殺せませんでした
カメコの介護のために働けなくなり生活苦におちいったカメオはやがて自殺しますか?
No 自殺した理由は生活苦が主ではありません
23 ぼけたカメコがハッとするようなことを言ったからですか?
No
カメコはボケ老人になっており、自分が悪いのにカメオが悪いと思い込んだり、「あんたなんか知らない!」と息子のカメオのことを認識出来ないほど症状が進行していたので、カメオは介護疲れで自殺しましたか?
Yes 正解です [正解]
側を離れることができなくなっていた理由はカメコの介護ですか?
Yes [良い質問]
何度ももの忘れを起こすようになったのだ。カメコは70歳を超えていたため、息子のカメオは最初は老化によるもの忘れだろうと安易に考えていた。しかし、カメコはもの忘れをしたこと自体を忘れるようになり、また判断力も衰えていった。
次第に症状が顕著になり、カメオは母が認知症であることを認めざるをえなくなった。
どうして自分の母が。カメオはショックを隠せなかった。
幼くして父を亡くし、母は自分を女手一つで育ててくれた。母はカメオにたっぷりと愛情を注ぎ、それに応えるようにカメオも母を心から愛していた。母への愛は、社会に出てから長く経った今でも変わらない。実際、カメオは地元の大学に進学し、地元の企業に就職することで、今までずっと母と暮らしを共にしてきた。また、カメコは体が少し弱かったのもあって、カメオが一緒に住むことで大いに安心できた。こうして、二人は互いに支え合って生活してきた。残念なのは、カメオが自身にふさわしい結婚相手にめぐりあえなかったことぐらいか。
しかし、追い討ちをかけるようにカメコの症状は悪化していった。
ある日、カメコは自分のアクセサリーをなくした。すると、それを誰かが盗んだのだと言い張った。「物盗られ妄想」の症状が現れたのだった。カメオは盗まれたんじゃない、きっとどこかに落としたんだろう」と言ったが、カメコは聞く耳を持たなかった。それどころか、「カメオがアクセサリーを捨てたのではないか」とまで言い出した。これにカメオも腹が立ち激しい口論になったが、最終的にカメオが折れて「俺が悪かった」と言った。
またある日、カメコは突然家の外に出て行こうとした。カメオは既に認知症について色々と調べていたため、これが徘徊の症状だということはすぐに分かった。カメオは母を引き止めたが、カメコはなかなか言うことを聞かなかった。
「あんた誰!あんたみたいな邪魔ばかりする人、今までに見たことない!」
ああ、ついに息子の顔も忘れてしまったのか。悲しみを覚えながら「俺は母さんの息子のカメオだよ」と言うと、
「カメオはもっと優しい子よ!あんたみたいな意地悪な人なんか知らない!」と吐き捨て、また家を出て行こうとした。
その後何とかして説得したものの、カメオは限界を感じていた。
目を離すと何をしでかすか分からないので、カメオが家にいるときはいつもカメコの側にいるようにした。昼夜逆転の症状のおかげで、カメオが仕事に行っている間は大人しく寝てくれているのが不幸中の幸いであった。
介護施設に入居させようにも、経済的にかなり厳しいし、そもそも自分よりも先に入居の順番待ちをしている人が何十人もいた。介護サービスの利用はカメオにとって現実的ではなかった。
そして、カメオが一人で介護を続けて7年が経った。この間、二人はほぼ毎日喧嘩をし、カメオの精神は疲労困憊していた。
カメコに殺意が湧いたことは何度もあった。でも殺せなかった。彼女はたった一人の母親なのだ。
どれだけ罵声を浴びせられても,カメコは自分の母親だという事実を原動力に介護を続けてきた。
カメコが自分のことを忘れてしまっても、自分がカメコの息子であったことは変わらないのだ。
今こうしてストレスを感じているのも、母が自分に愛を注いでここまで生かしてくれたからなのだ。
愛すべき母を殺す訳にはいかない。でもこれ以上耐えることはできない。
だから…
「母さん、ごめんな」
その一言を遺して、カメオは首を吊った。別の世界で、再び母に会えることを願って。
後日、カメオの遺体が発見された。彼の首に巻きついていたのは、カメオが幼い頃にカメコが編んでくれたマフラーだった。
※要約
カメオは認知症の母・カメコを介護することに耐え切れず、自殺した。
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