ハートの女王が叫ぶと、トランプの兵士がアリスを取り囲んだ。
トランプ兵は沢山、アリスは一人。トランプ兵は武器を持っているけど、アリスは何も持ってない。
でも、アリスは無事にトランプ兵から逃れることができた。
いったいどうして? あ、一応言っておくけど、夢オチじゃないからね。
【ウミガメ】
非現実要素はありますか?
あってもなくても成立します! [良い質問]
何も持ってない故に逃げることが出来ましたか?
NO 何か得物を持っていれば、もっと簡単に逃れられたかもしれません。 [良い質問]
犯罪は関係ありますか?
YESNO 一般的に見れば犯罪になるようなことでしたが、今回は罪には問われていません(ただし、違法性阻却事由とか、ややこしい法律の話は絡んできません)。 [良い質問]
トランプの兵は味方でしたか?
NO 見方ではありません。
ウミガメのスープは重要ですか?
NO ですが、タイトルには一応ヒントが隠れています。
ゲームの話ですか?
YES ただし、それだけでは謎の解明とは言えません。 [良い質問]
米大統領選は関係しますか?
NO 関係ありません。
問題文に出てきていない重要な登場キャラはいますか?
NO 謎の解明には、問題文に出てきているだけで十分です。
トランプ兵の材質は重要ですか?
NO 6よりゲームでの話なので
登場人物は女王、アリス、トランプ兵達だけで成立しますか?
YES 成立します。
言葉遊びはありますか?
YES! あります! [良い質問]
女王はアリスに殺意がありますか?
YESNO なんとも言えません……
アリスは人間ですか?
YESNO 6よりゲームのプレイヤーキャラクターです。
アリスとトランプ兵の間に著しいサイズの違いはありますか?
NO トランプ兵は、アリスにとって十分に脅威になる大きさでしたし、トランプ兵の方が大きすぎるということもありませんでした。
女王はアリスの首をはねるよう命令しましたか?
NO! それ以外の重要な意味があります! [良い質問]
トランプ兵は女王の命令を聞こうとしましたか?
YESNO 15よりかなり微妙なところです。ただし、アリスを害する気はあります。
劇中劇でしたか?
NO お芝居ではなく、ゲームです。
アリスは戦闘力を持っていますか?
YES! と言っても、トランプ兵一人とならなんとか渡り合える程度で、沢山のトランプ兵を相手にしきれるレベルではありません。 [良い質問]
ババ抜きですか?
NO トランプゲームは関係ありません。
TVゲームますか?
それでも成立します。
アリスを解雇しますか?
NO 「首をはねて」は比喩ではありません。 [良い質問]
撥ねるとはのけるですか?
NO それでも成立しなくはありませんが、今回の肝はそこではありません。
トランプ兵を利用しますか? [編集済]
YES! アリスは、トランプ兵の一人にあることをしました。 [良い質問]
目隠しなど行動を制限しますか?
NO 行動制限は関係しません。
身代わりますか?
YESNO! ある意味ではそう言えます…… [良い質問]
トランプ兵の武器を奪いましたか?
YES 武器を奪って利用しました。
勝利条件はアリスの死か逃亡ですか?
NO そのどちらも、勝利条件ではありません。 [良い質問]
「首をはねてお終い!」ですか?
YES! そういうことです! [正解]
椅子取りゲームをやっていますか?
NO アナログゲームではありません。
トランプ兵はアリスを知っていますか?
関係ありません。
アリスがトランプ兵の首をはねる事がゲームの終了条件ですか?
YES! そういうことでした。 [正解]
アリスがタッチするとアリス役が変わりますか?
NO 28 31が勝利条件でした。
クビオは寝てお仕舞ですか?
新たな登場人物の存在……! ですが、夢オチではないので、寝てしまってはダメなのです。
その言葉を聞いたアリスは、違和感を覚えた。何かがおかしいような気がする。
首をはねておしまい、首をはねておしまい、そう呟きながら違和感の原因を検証していると、トランプ兵はどんどんアリスの方へと距離を詰めてくる。やがて、トランプ兵の頭が作る影が、アリスの視界を暗くした――。
あっ、そういうことね!
アリスは閃いた。女王の言葉は、確かに変だったのだ。
普通、命令形で「~おしまい」と言う時、語尾は上がる。
だが、今回ハートの女王は、「スペード」や「ウミガメ」と同じように、2番目の音が高くなるように、「おしまい」を発音していた。
要するに、ハートの女王が言いたかったことは、「首をはねろ!」ではなく、「首をはねたら、この物語はお終い」ということなのではないだろうか?
アリスは、一か八か、最も近くにいたトランプ兵の持っていた手斧をひったくり、そのままトランプ兵の首を水平に薙ぎ払った。
花火のように上がったトランプ兵の首は、空中で大量のトランプカードに変化すると、アリスの頭上に勢いよく降り注いだ。血を示そうとしてでもいるのか、全てのカードのスートは、ハートかダイヤだった。
「これにてゲームクリアです、お疲れ様でした。そちらのドアが出口になります」
アリスの頭上から、無感情な音声が降ってきた。バーチャルリアリティーが解除され、不思議の国は、真っ白い殺風景な部屋に戻った。
「ゲームっていうか……マジで死ぬとこだったわ」
アリスは、足元に転がる手斧を拾い上げて呟いた。これだけがバーチャルリアリティーでないなんて、かなり悪趣味なゲームだ。アリスは、手斧をスピーカーに投げつけると、大声で叫んだ。
「待ってなさいよ、ゲームマスター。いつかそこに行って、ぶっ殺してやるわ」
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